ロードバイク通勤に憧れる人は多い
ロードバイクにはいろいろな楽しみ方がありますが、通勤に使ってみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。ロードバイク通勤ができれば、いろいろなメリットがあり、楽しい思いもできますが、今回はそのロードバイク通勤のさまざまな面について解説します。
ロードバイク通勤のメリット
まず、ロードバイク通勤のメリットについて考えてみましょう。通勤というと満員電車に乗って、または車を運転して渋滞をくぐって会社まで行くというパターンが多いですが、それをロードバイク通勤に変えることで、どのようなメリットがあるでしょうか。
人混みを回避できる
毎朝毎晩、電車で通勤するのは大変です。どの電車も満員で、大勢の人ごみに飲まれるようにしてやっと会社にたどり着きます。その通勤の間の混雑で仕事を開始する前に疲れてしまう場合もあるでしょう。
その通勤体系をロードバイク通勤に変えると、もう人ごみに煩わされることはなくなります。道路の混雑の問題はありますが、車が混雑していても、自転車道は比較的走りやすいことが多く、快適に走行できます。
運動不足の解消になる
毎日仕事に明け暮れていると、どうしても運動不足になりやすくなります。休日だけ運動をするという方法もありますが、特定の日だけにしても大きな効果は望めません。その点、ロードバイク通勤をしている人は、いい運動になり、運動不足にはなりません。
ロードバイク通勤というと、脚の運動だけしているように思うかもしれませんが、実際には全身の筋肉を使います。そのため、体全体が鍛えられることになり、運動が不足している人でも大いに鍛えられます。これがロードバイク通勤の第二のメリットです。
全身の筋肉を使うロードバイク通勤により、ダイエット効果も期待できます。実際にロードバイク通勤をするようになって、お腹周りが細くなったという人もいます。少し最近太り気味だという人は、ぜひロードバイク通勤のメリットを活かしてください。
趣味として楽しい
ロードバイク自体を趣味にできますが、それを通勤に利用することも楽しいものです。ロードバイク通勤そのものが趣味となり、やめられなくなるでしょう。また、ロードバイク通勤を通して、ロードバイクの面白さが分かるようになり、より一層愛着がわくようになります。
そのようにしてロードバイクの面白さが分かると、今度はパーツやホイールのカスタマイズをして、自分なりの楽しみ方を発見できるようになります。そうなれば、ロードバイク通勤もより充実した時間になり、大きなメリットを得られます。
交通費が節約できる
電車通勤をすれば、定期代が掛かります。自動車通勤でもガソリン代が必要です。それに対して、ロードバイクのような自転車通勤には費用が掛かりません。自分の体さえあれば、自由に通勤ができます。
ロードバイクの購入費とメンテナンス代は必要ですが、それを除けば、かなりのお金の節約ができます。通勤における交通費を浮かせたいと思っている人には、ロードバイクのような自転車での通勤には大きなメリットがあります。
感染症対策になる
2020年は、多くの国の人がコロナウィルス感染症で苦しめられました。完全終息には程遠い状況ですが、感染を防ぐ手立てとして人との接触を減らすことが挙げられています。しかし、電車通勤をしていると、そういうわけには行きません。
その点、ロードバイク通勤はメリットとして人込みを回避できるので、有効な感染症予防対策になります。ロードバイク通勤中は、どこかに立ち寄る場合を除いて、人とは接触しないでしょうから、感染症リスクは大幅に減ります。
ビジネスマンにとっても、コロナウィルスに感染して、仕事ができなくなるのは非常に大きな痛手でしょうから、ロードバイク通勤のメリットを上手に活用するのもおすすめの方法です。
通勤時間が短くなる場合がある
自宅と会社との距離や場所にもよりますが、電車通勤よりもロードバイクのような自転車通勤の方が通勤時間が短くなる場合があります。これも大きなメリットで、会社までの所要時間が短くなれば。朝の準備にゆとりが生まれます。
また、帰宅時でも、混雑する電車に悩まされず、早く帰れます。実際に短縮できる通勤・帰宅時間はそれほど長くないかもしれませんが、少しでも短い方が楽なことは確かです。
ストレスがない
すし詰めになった電車の中で揺られながら通勤する場合、少なからぬストレスを感じるでしょう。ストレスだけでなく、何らかのトラブルが発生することもあります。痴漢と間違えられて、大変な苦労する場合があるかもしれません。
一方、ロードバイク通勤にはそのようなストレスがないのがメリットです。移り行く景色を見ながら、楽しく通勤できます。トラブルは全くないとは言えませんが、交通ルールを守り、スピードに注意しながら走行していけば、問題は生じにくいです。
バイクコントロール能力が向上する
ロードバイクを利用し始めの頃は、バイクコントロール能力もそれほどうまくないでしょう。ところが、毎日一定の距離をロードバイク通勤で走行していると、徐々にバイクコントロール能力が向上していきます。
これはロードバイク通勤の副次的なメリットで、特に練習をしているわけでもないのに技術力がアップします。そのため、悪路や危ない場面でも、うまくロードバイクを操作して、危険を回避できるようになります。
また、自転車に乗る時によくあるお尻の痛みや肩や腕のしびれなどの悩みをどう防いでいけばいいのかの知識や方法も少しずつ得られ、快適にロードバイクに乗れるようになっていきます。ロードバイク通勤にはいろいろなメリットがあります。
ロードバイク通勤が可能な距離
ロードバイク通勤で走行できる距離がどれくらいなのかを考えてみましょう。ロードバイクのようなスポーツ自転車はモーターで動くわけではなく、人間の脚を使って進んでいきます。そのため走行可能距離には限度がありますが、どれくらいでしょうか。
片道10キロ前後
ロードバイク初心者と経験豊かな人では、通勤時に走行できる距離が違います。まず初心者の方から見ていくと、1時間で片道10kmくらいの距離なら通勤できると言われています。長くても15kmくらいの距離です。
ロードバイクは車体が軽く、スピードが出るような作りになっているので、初心者でも時速20km以上くらいの速さを出せます。ただ、通勤に利用する場合は、レースとは違いますから、赤信号で停止をします。そのため、実際にはこのようなスピードにはなりません。
また、ロードバイク通勤で専用のスポーツウェアを着用できない場合、スーツを着て運転をしますが、それだと少し動きにくくなるので、スピードが出しにくくなります。これらの点を加味すると、初心者のロードバイク通勤の平均距離は10km程度ということになります。
一方、ロードバイクの経験が豊富な人の場合、時速30kmくらい出せます。もちろん、初心者同様、赤信号やウェアの問題はありますが、それでも30kmくらいの距離まで通勤している人もいますから、初心者よりも長距離通勤ができます。
天候にも左右される
ロードバイク通勤の速度や距離を左右するものは、赤信号やウェアだけではありません。天候の具合も大きく影響します。まず、風の強い日は空気抵抗が大きくなり、あまり速度が出せません。そのため、走行可能距離も短くなりがちです。
風が穏やかな日なら、想定の距離をこなすことができるでしょうが、その日の朝の風の具合には十分注意しましょう。次に雨や雪の日は、路面が滑りやすくなるうえに、視界も確保しにくくなります。したがって、走行できる距離もかなり短縮されます。
風の強い日、雨や雪の日は走行可能距離が短くなるか、走行できても時間がより掛かりますから、少し余裕を持って出発してください。もし条件が非常に悪いようなら、ロードバイク通勤はあきらめて、電車通勤に切り替える決断も必要です。
ロードバイク通勤をするうえでの注意点
いろいろなメリットがあって楽しいロードバイク通勤ですが、注意点もあります。ロードバイク通勤自体をスムーズに行うためにも、快適にこなすためにも、その注意点をよく覚えておき、間違いのない走行ができるようにしておきましょう。
汗対策が必須
ロードバイク通勤では、長い距離を走行します。そのため、汗を大いにかきます。特に春から夏にかけては、相当な汗が出て、汗だくになるでしょう。そのため汗対策をしっかり行っておかなくてはいけません。
汗拭きシートで汗を拭くくらいの対策なら簡単ですが、それでは済まないケースが多いです。できれば、会社到着時に着替えをしたり、シャワーを浴びたりできるのが理想です。それができない会社でのロードバイク通勤はかなりきついでしょう。
バッグの見直しが必要
せっかくロードバイクで颯爽と通勤するのなら、抱えるバッグの選び方も工夫をしましょう。手提げバッグは問題外で、スピードが出るロードバイク運転の傍らで、そのようなバッグを持っているのは危険です。
基本的にはバッグパックがいいのですが、あまり多くの荷物を詰め込みすぎると、重くなってロードバイクの走行に邪魔になる場合があります。いろいろ仕事に必要な物はあるでしょうが、できるだけ軽装にしましょう。
駐輪場所の確保が必要
ロードバイク通勤をしたら、駐輪場所を確保しておかなくてはいけません。仕事に集中するためにも、安心できる駐輪場の選び方をする必要があります。その候補はいくつかあり、会社の敷地内、近隣の駐輪場、ガードレールに地球ロックなどです。
まず会社の敷地内に駐輪できる場合は、それが一番安全でしょうから、第一の選択肢になります。しかし、会社の敷地内にいい場所がなければ、次の候補地は近隣の駐輪場です。近隣の駐輪場には、管理人がいるタイプといないタイプがあります。
当然のことですが、管理人がいる駐輪場の方が安心できます。それでも完ぺきではないので、鍵は二重に掛けておきましょう。最後にガードレールへの地球ロックですが、実はこれはルール違反です。ガードレールは公共物なので、勝手に使うことはできません。
明るいライトを選ぶ
よほど早い時間にロードバイク通勤を開始する場合を除いて、朝はライト点灯の必要はないでしょう。しかし、夜の帰宅時は暗くなるので、ライトを点けなければいけません。ロードバイクの場合はスピードが出やすいので、ライトの選び方も考えて、明るいものにしましょう。
ロードバイクのライトで特におすすめなのがUSB充電式ライトです。USBポートから充電できるので、パソコンがあれば利用できます。ただ、会社のパソコンの場合勝手にUSB機器を接続してはいけない場合がありますが、もし可能ならそれで充電ができて便利です。
スピードを出しすぎない
ロードバイクは車体が軽く、スピードが出るようになっています。そのため、初心者はスピードを出しすぎてしまう場合があります。田舎道を走る場合はそれでも大丈夫なケースもありますが、都会では危険もあります。
したがって、いくらスピードが出るロードバイクだからと言って、調子に乗りすぎないようにしましょう。また、スピードを出しすぎると、長い距離の走行では疲れやすくなります。
こまめな水分補給を
これはロードバイク通勤の汗対策に含んでも良かったのですが、こまめな水分補給を欠かさないようにしましょう。汗をたくさんかくロードバイク通勤では、水分が不足する場合も結構あります。その状態で無理を続けると、脱水症状が起きる恐れもあります。
そうなっては、通勤して仕事をするどころではなくなりますから、荷物の中に水分を摂れるものを入れておきましょう。都会なら自動販売機に立ち寄ることもできますが、すぐに見つからない場合もあるので、自分で水分補給ができるものを準備しておきましょう。
左折者の巻きこみの注意
これはロードバイク通勤だけでなく、自転車利用全般における注意点ですが、左折者の巻き込みには気を使いましょう。特に大型車に乗っているドライバーは並走している自転車に気が付かない場合もあるので、そのような時はいったんスピードを落として、車を優先させてください。
自転車道や車道を走れない場合
自転車は自転車道か車道を走るように義務付けられています。しかし、時と場合によってはそれが使えず、歩道を進まざるを得ない場合があります。そのような時は無理にロードバイクに乗らず、歩いて押していくのが基本です。徐行運転でもいいのですが、押していく方がおすすめです。
信号を守る
信号を守るとは当たり前のことではないのかと思われる人も多いでしょう。しかし、軽快な走行ができるロードバイクでは、意外に赤信号を無視して突っ走る人がいます。向こうから車が来そうにないから大丈夫だと判断してのことでしょうが、これはルール違反です。
少しでも早く会社に着きたい、家に帰りたいという気持ちは分かりますが、信号は一か所一か所しっかり点検してから進むようにしなければいけません。都会では信号の数も多いですが、だからと言って無視はいけません。
走りながらのスマホは言語道断
歩きスマホも問題ですが、自転車走行中のスマホはさらに問題です。危険性が非常に高く、事故のもとになります。ロードバイク通勤をする場合、スマホで連絡を取らなければいけないこともあるでしょうが、そのような時は一旦停止して、安全な場所で電話を掛けてください。
ロードバイク通勤の自転車の選び方
ロードバイク通勤用の自転車の選び方をチェックしてみましょう。一口にロードバイクと言ってもいろいろな種類があるので、どのような選び方をすればいいか迷うでしょうが、特に通勤用に適した選び方というものがあります。
強度で選ぶ
ロードバイクの強度で選び方を決めることができます。ロードバイクの強度は、フレームの素材によって違います。まずカーボン素材の場合は、強度に難点があります。すぐにヒビが入るわけではありませんが、駐輪場所によっては注意が必要です。
というのも、他の自転車にぶつかって、割れてしまう場合があるからです。それでも、カーボン素材は軽量で軽快な走りができるので、快適な乗り心地を求めている人にはお気に入りの選び方となっています。
一方、アルミ素材は強度という点では勝っています。狭い駐輪スペースで他の自転車にぶつかって、壊れるということはありません。どちらをどう選んだらいいのか選び方は難しいですが、サイクルショップでも相談してみるといいでしょう。
タイヤの太さで選ぶ
ロードバイクのタイヤの太さも選び方のポイントです。ロードバイクのタイヤの太さは数字+cで表されますが、これまでは23cという細いタイヤが主流でした。ところが、最近はそれよりも太い25c/28cに人気が出てきています。
タイヤが太くなると、少し重くなりますが、耐久性や安定性は良くなるので、通勤でも安心して利用ができます。ただ、軽く早く通勤をしたいという人には、細いタイヤの方がおすすめですから、23cを選ぶといいでしょう。ただ、23cはヒルクライムなどで利用する人が多いです。
値段で選ぶ
どんなものの選び方でも、一番気になるのは値段でしょう。ロードバイクの値段については、ピンからキリまであります。安いものでは数万円、高いものでは100万円なんて品もあります。通勤用に100万円の品を買うことはないでしょうが、それでも選び方のポイントがあります。
では、通勤用のおすすめのロードバイクの選び方はどうなっているかというと、アルミフレームの5~15万円程度のものがちょうどいいです。もちろんもっと値段の高いものを買って悪いということはありませんが、初心者はこのくらいから始めるのが合っています。
ロードバイク通勤におすすめ自転車
ロードバイク通勤用の自転車の選び方を見たところで、今度は具体的なおすすめ製品をチェックしてみましょう。といってもおすすめ自転車はたくさんあるので、すべては紹介しきれませんが、ここでは5種類を選んでみます。
alphaアルミ100Series
通勤用ロードバイクにおすすめの自転車として、alphaアルミ100Seriesを取り上げていますが、実はこれはフレーム素材の名称です。このフレーム素材を使ったロードバイクにトレック DOMANE AL2があります。
トレック DOMANE AL2はハンドルの位置がやや高めで、初心者にもおすすめで、操作がしやすくなっています。この作りのため、通勤時でも安定した走行が可能です。砂利道のような悪路でも、心配なく運転ができます。
alphaアルミ300Series
alphaアルミ300Seriesを使用したロードバイクは、エモンダALR4と言います。この素材は最もグレードが高いとされ、強度も抜群だし、とても軽量です。また、体に伝わる振動も柔らかく、響きにくくなっています。そのため通勤用にもおすすめできます。
デザインも秀逸で、とても格好がいいロードバイクです。アルミ溶接面も目立たくなっていて、美しい外観となっています。こんなロードバイクに乗りながらの通勤なら、だれもが満足するでしょう。
GIANT CONTEND 1
GIANT CONTEND 1は、衝撃をよく吸収し、安定した直進性があります。また、ハンドルが高めで、ロードバイクに慣れていない人でも乗りやすくなっています。通勤用にもおすすめのタイプですが、エントリーモデルとは言え、性能は非常にいいです。
BRIDGESTONERL 3 DROP TIAGRA MODEL
(選べる特典付)ロードバイク 2020 ANCHOR アンカー RL3 DROP TIAGRA MODEL RL3ドロップ ティアグラ仕様 オーシャンネイビー 20段変速 700C アルミ
参考価格: 116,875円
曲線と曲面が多くなったフレームがソフトな印象を醸し出すロードバイクです。デザイン全体にも落ち着いた深みがあり、快適な通勤環境を作り出します。優れているのはデザインだけではありません。
走り心地も快適で、RLシリーズのフレームがより速く遠くへ進むお手伝いをします。剛性がありながらも、乗っていて疲れにくく、通勤時にも利用がしやすく、おすすめです。
カラー | オーシャンネイビー、フォレストカーキ、ストーングレー |
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フレームサイズ | 390-440-490-540mm |
フレーム重量 | フレームセット2,060g(480mm) |
完成車重量 | 9.7kg(490mm)ペダル付き |
SPECIALIZED Allez Elite
【中古】 スペシャライズド SPECIALIZED アレーエリート ALLEZ ELITE DURA-ACE 2005年頃 ロードバイクレッド/ホワイト/ブラック
参考価格: 115,500円
新設計のE5アルミ合金製フレームを採用し、とても軽量になっているロードバイクです。担いで5階まで登れるという軽さです。軽いと本体が脆弱にできているのではと心配する人もいるでしょうが、そのようなことはなく、タフにできています。
フルFACTカーボンフォークを使用しているので、スムーズなハンドリングと滑らかな走りを実現しています。舗装の悪い道路でも浮かぶように走り抜けます。通勤用にもおすすめ度の高いロードバイクです。
カラー | レッド、ホワイト、ブラック |
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フレームサイズ | ー |
フレーム重量 | ー |
完成車重量 | 7.36kg |
ロードバイクで快適に通勤しよう
ここまで、ロードバイク通勤のメリットや注意点、おすすめの自転車などを紹介しました。ロードバイクで通勤を考えている人もいるでしょうが、適したタイプを購入すれば、快適な乗り心地になって楽しく会社に通えるでしょう。