ロードバイクのオーバーホールをしていますか?
ロードバイクにしばらく乗っていると、各パーツが消耗していきます。その消耗部分をチェックし、メンテナンスを行うために、オーバーホールという作業が必要になってきますが、皆さんは、オーバーホールをしていますか?オーバーホールとは、どんな内容を伴うものかなどを紹介します。
ロードバイクのオーバーホールとは
まずは、ロードバイクのオーバーホールとはどのようなものなのかから解説しましょう。ロードバイクのオーバーホールが必要だと言っても、その概要が分からなければ、どうして必要なのかも理解できないでしょうから、最初に内容を確認しておきましょう。
パーツやフレームの定期検診
ロードバイクのオーバーホールを簡単に説明すると、パーツやフレームの定期検診と言えるでしょう。使っていくうちに消耗していくロードバイクの各パーツをチェックしていく作業です。具体的には、パーツやフレームの分解・洗浄・交換・組立・調整などの作業を伴います。
ロードバイクのオーバーホールの細かに内容については、サイクルショップごとの違いはありますが、基本的なパターンは大きく変わりません。オーバーホールにより、ロードバイクは元の性能を取り戻し、見違えるような姿になって戻ってきます。
ロードバイクのオーバーホールでのメンテナンスの必要性
ロードバイクのオーバーホールによるメンテナンスがなぜ必要なのかを考えてみましょう。ロードバイクだけに限りませんが、自転車を長らく使っていると、知らず知らずのうちに汚れたり傷んだりしますが、そうなるとメンテナンスの必要が出てきます。
自動車と同じで各パーツの消耗が起こる
ロードバイクを乗り回しているうちに、各パーツは消耗していきます。自分では気が付かない消耗部分や傷んだ部分が生じ、それが快適走行の支障になる場合があります。そこで必要になってくるのがオーバーホールというメンテナンスです。
安全・快適に長く乗り続けることができる
ロードバイクにオーバーホールをすると、性能が回復し、新品同様になります。洗浄や交換、調整などの作業をサイクルショップがしてくれるためですが、そのために安全に快適に長くロードバイクに乗り続けられるようになります。
自分でもメンテナンス作業をしてからオーバーホールを依頼しよう
ロードバイクにオーバーホールというメンテナンスが必要なことはお分かりになったでしょうが、オーバーホールをサイクルショップに依頼する前に、自分でできることはしておきましょう。
自分でできることとは、タイヤの空気入れ、チェーンなどへの注油、掃除などです。まずタイヤの空気入れですが、ロードバイクに限らず自転車を使っていくと、自然に空気が抜けていきます。したがって、時々チェックをして、空気を空気入れで入れましょう。
次に、チェーンなどへの注油ですが、油切れが起きると音が鳴る場合もあるので、これも時々行いましょう。ホイールの回転も良くなります。最後に掃除ですが、後でオーバーホールを依頼するにしても、自分できれいにできる部分はきれいにしておきましょう。
ロードバイクのオーバーホールの作業の種類
ロードバイクのオーバーホールの種類を見てみましょう。ロードバイクのオーバーホールの種類は、大きく分けて部分的なものとフルメンテナンスの2種類あります。それぞれ内容が違うので、一つ一つ確認してみましょう。
部分的なオーバーホール
まずはロードバイクの部分的なオーバーホールの内容から紹介します。ロードバイクの部分的オーバーホールでは、主に外に見える部分のメンテナンス、維持作業をします。たとえば、簡単な洗浄に始まり、チェーンやブレーキのチェック、交換作業などです。
このオーバーホールだけでも、普段のロードバイク乗り環境は大幅に改善します。ロードバイクに乗る頻度がそれほど多くないという方は、部分的オーバーホールでも十分な場合があります。
部分的オーバーホールは費用も安くなっています。ロードバイクのオーバーホールはしたいけれど、費用を抑えたいという人はこちらのタイプがおすすめです。また、まずは初めてオーバーホールをするという場合は、部分的なタイプから始めるのもいいでしょう。
ロードバイクの部分的なオーバーホールは、日数もあまり要しません。大体数日から一週間でサイクルショップは作業を仕上げてくれます。オーバーホールの必要性は分かっているけれど、急いでいるという場合、部分的に済ませるのも一つの方法です。
隅から隅までのオーバーホール
隅から隅まで徹底的にロードバイクをオーバーホールしてもらうという方法もあります。フルメンテナンスとも言えますが、フレームやパーツの状態をすべてチェックし、必要に応じて交換し、安心してロードバイク走行ができるようにしてくれます。
隅から隅までオーバーホールの内容ですが、まずパーツをすべてフレームから取り外して、丸裸の状態にします。そのパーツの消耗具合や傷み具合、フレーム状態などを丁寧に確認し、異常があれば交換作業に移ります。
これだけ行き届いたオーバーホールが行われると、ロードバイクは新品同様の状態で所有者のもとに戻ってきます。気分はとてもいいでしょう。ただ、丁寧なオーバーホールとなるだけに、費用も高くなるし、日数も掛かります。目安として、数週間から1か月という場合も多いです。
ロードバイクのオーバーホールの頻度と費用
ロードバイクのオーバーホールの内容を紹介しましたが、どのくらいの頻度で行えばいいのか、目安はどうなっているでしょうか。また、費用はどのくらい掛かるものなのでしょうか。非常に気になる点でしょうから、詳しく解説します。
オーバーホールの頻度
ロードバイクを持っている人でも、乗る回数は違います。頻繁に乗る人もいれば、時々、たまにという人もいます、当然ロードバイクに乗る回数によっても、必要なオーバーホールの頻度の目安は変わってきますから、状況ごとに確認してみましょう。
頻繁に乗る場合
頻繁にロードバイクに乗る場合は、走行時間や走行距離が長くなるので、パーツの消耗や傷みも早くなります。そうなれば、オーバーホールの頻度も多くする方がいいでしょう。その目安ですが、1年に1回くらいは、隅から隅までオーバーホールを依頼するのがおすすめです。
頻繁にロードバイクに乗ると言っても、どのくらいの回数だろうかと思われるかもしれませんが、1週間に数回程度なら頻繁と言えるでしょう。もちろんそれ以上ロードバイクに乗るのなら、頻繁であることは間違いありません。
週末サイクリングの場合
それほど頻繁にはロードバイクに乗らない、たとえば週末だけサイクリングに利用するというだけなら、1年に1回という頻度でフルオーバーホールをサイクルショップに頼む必要はありません。
では、どのくらいの目安にしたらいいかですが、2~3年に1度くらいのオーバーホールの頻度がおすすめです。週末のサイクリングだけでもパーツの消耗はありますから、最低限はオーバーホールをしましょう。
走行距離による目安
ロードバイクに乗る回数によるオーバーホールの頻度の目安を見てみましたが、走行距離にも目安があります。どのくらいの目安かというと、5000km走行で1度はフルオーバーホールをするのがおすすめです。もしそれができなければ、10000km走行時にはするようにしましょう。
おすすめのタイミング
どのようなタイミングでロードバイクのオーバーホールをすべきかですが。ロードバイクのオフシーズンがいいです。ロードバイクのオフシーズンとは、11月~3月くらいの時期で、寒くなりロードバイクに乗る回数が少なくなります。
特に雪が良く降る地方では、その時期にロードバイクに乗れなくなりますから、絶好のオーバーホールのタイミングとなります。このような時期なら、ロードバイクをフルオーバーホールのためにしばらくサイクルショップに預けても困ることはないでしょう。
かかる費用目安
ロードバイクをオーバーホールに出す重要性は理解しているけれど、どのくらいの費用が掛かるのかが心配という人もいるでしょう。そこで、オーバーホールの種類ごとの費用の目安を載せておきます。なお費用には工賃は含まれますが、パーツ代は別途支払います。
部分的なオーバーホールの費用
部分的なロードバイクのオーバーホールでは、目に見える表面的な部分をメンテナンスするので、費用は抑えられています。目安は15000円くらいです。もちろんショップによって費用も内容も違いますが、大体このくらいのお金を用意しておけば、大丈夫でしょう。
フルメンテナンスのオーバーホールの費用
ロードバイクのフルメンテナンスのオーバーホールの場合は、かなり徹底した作業が行われます。費用の目安は30000円くらいです。つまり、部分的オーバーホールの倍くらいですが、倍の金額で隅々までチェックしてもらえるのなら、こちらの方がお得な感じがするかもしれません。
ロードバイクをオーバーホールして長く愛用しよう!
ここまで、ロードバイクのオーバーホールの内容や種類、必要な頻度や費用などについてお伝えしました。ロードバイクに乗っていると、パーツが消耗したり傷んだりするので、時々オーバーホールを依頼して、快適に長く乗れるようにしてください。