ベイトフィネス特徴やメリットデメリットは?人気種やメーカーも紹介

ベイトフィネス特徴やメリットデメリットは?人気種やメーカーも紹介

若い人や女性にもバス釣りが人気です。ルアーフィッシングのなかに、ベイトフィネスというものがあります。ベイトフィネスリールとベイトフィネスロッドで軽量ルアーを使えば、川釣りでも海釣りでも大物狙いが可能です。ベイトフィネスとはどのようなものかを、ご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ベイトフィネスリールの特徴
  2. 2.ベイトフィネスのメリットとは?
  3. 3.ベイトフィネスのデメリットとは?
  4. 4.ベイトフィネスリールの人気メーカーと種類
  5. 5.ベイトフィネスで使うルアー
  6. 6.ベイトフィネスリールで釣りの幅を広げよう!

ベイトフィネスリールの特徴

Photo byBarbaraJackson

かつて魚釣りはオジサンの趣味といわれたことがありました。いつの頃からか、釣りは女性や若い人たちにも人気の趣味の一つとなり、特にルアー(疑似餌)を使った釣りが人気になりました。初心者から上級者まで楽しめるバス釣りなどが特に人気です。最近はベイトフィネスが人気です。

ルアーのなかでも約7g以下の軽い種類のルアーのことをベイトフィネスといいます。あまりに軽いルアーであるがために、遠くへ飛ばすことが難しく、釣り糸を巻き取るリールや軽いルアーにあわせて反応性が高められた専用の竿(ベイトロッド)が必要なため、上級者向けでした。

ベイトフィネスリールの特徴は、太い糸を巻くことができる点、振り出しの力が軽くて済む点、ベイトフィネスリールにあったロッド(竿)と組み合わせることでピンポイントに軽いルアーを打ち込める点などが主な特徴といえます。

軽量スプール

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釣り糸を巻き取る「リール」には特徴別に「ベイト」と「スピニング」の2種類に分かれます。ベイトフィネスリールが登場するまでは、リール構造上の特徴から軽いルアーを使うにはスピニングを使うしかありませんでした。ところが糸巻き(スプール)が軽量化されたことで状況が変わりました。

軽量スプールになったベイトフィネスリールであれば、釣り糸が引っかかることなく振り出すことができるようになり、軽いルアーでも自由に飛んでいくことが可能になったのです。糸巻きの回転をよりスムースにする技術が向上し、釣り糸がリールで絡まるバックラッシュも激減しました。

このようなベイトフィネスリールの特徴は、スピニングで我慢していた点を改良した点にあるといえます。釣り具に使われる素材の種類や技術などは年々進化し、これまでとは違う特徴を持つ釣りも登場してきています。ベイトフィネス式の釣りも、比較的新しい釣り方といえるのです。

ベイトフィネスのメリットとは?

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道具には良さも悪さも同居します。悪さや癖は、使い手が慣れていくことで解消することもありますし、馴染めずに乗り換えるきっかけになることもあります。ベイトフィネス式の釣り道具にすることで、これまでとは違った釣り成果が得られることもあれば、通用しなくなることもあるのです。

餌釣りと疑似餌釣りにもメリットとデメリットがあります。超高級な和竿や最新素材を使った竿などにもメリットやデメリットがあります。ところがベイトフィネスにはデメリットが少ないともいわれることがあります。一度ベイトフィネスを経験すると、手離せないと人気急上昇中なのです。

メリット①太いラインが巻ける

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軽いルアーを使うことで、音などに敏感で釣ることが難しかった魚を、ベイトフィネス式では釣りあげられる可能性が向上します。第一のメリットは太い釣り糸を使うことができることです。つまり釣り糸が太いということは、大物を狙うことができるということです。

音もなく着水するような軽いルアーを飛ばすためにも、太い釣り糸は効果を発揮します。釣り糸自体がおもりの役目となり、軽いルアーを飛ばすことが可能になるわけです。さらにベイトフィネスリールの糸巻きは長い釣り糸を巻き付けておけない設計になっているために、巻き上げ力が強いです。

メリット②手返しよく投げられる

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釣竿を振ってルアーを着水させ、リールを巻いて再びルアーが手元に戻ってくる「一往復」のことを「手返し」といいます。初心者にも扱いが簡単なスピニングリールは、ベイルアームという部品を返すので操作に両手を使います。ところがベイトフィネスリールは片手操作です。

ここにベイトフィネスリールを使うメリット・特徴があるわけです。片手で操作できることは、淵や沿岸の足場の悪いポイントで、威力を発揮します。ベイトフィネスリールが発生する音の特徴はとにかく静かで、軽い操作感も特徴的です。軽量ルアーを音もなく投げられます。

大きな獲物の潜んでいそうなポイントを静かに近づいて音もなく軽いルアーを連投することができる点が、ベイトフィネス式の最大のメリットであり最大の特徴です。渓流釣りやバス釣りでも、淵沿いを狙っていく場合は何度も竿を振ることは、釣果につながることが多いのです。

メリット③キャストアキュラシーが高い

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ルアーを狙ったポイントに正確に着水させることを、「キャストアキュラシーが高い」といいます。アキュラシーは「正確性」のことを意味し、主に釣竿に対して使います。軽いルアーは風に流されやすかったり、形状が理由で正確に飛びにくいものがあり、アキュラシーに劣ります。

ベイトフィネス式の釣竿やリールや軽い小型ルアーは、飛距離が得られるようには設計されていません。逆に、ベイトフィネス式の釣り具は「正確性」を重視した作りになっているのです。ベイトフィネス式の釣竿は、竿の持つ「しなり」などがコントロール性能を向上させています。

ベイトフィネスリールは軽いルアーの種類を使ったキャスティングでも軽やかに飛んでいけるように、軽量スプールが回転する設計になっています。これがキャストアキュラシーが高いといわれる、ベイトフィネスリールの特徴の秘密なのです。

ベイトフィネスのデメリットとは?

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ベイトフィネス式の釣り道具がデメリットになってしまう場合も当然あります。釣り具は狙う魚によっても、釣り場によっても違います。適さない釣り具では釣れないどころか、かかっても釣り糸が切れてしまうこともあり、ベイトフィネス式が寧ろデメリットになっていることがあります。

ベイトフィネスリールは、もともと船釣りや魚がかかったときの力が強いバス釣りに使われていた両軸ベイトリールの改良型です。ベイト式から改良されているとはいえ、デメリットが全く無いとは言えません。ベイトフィネスリールを使うことに向いていない漁場や釣り方はあります。

デメリット①ディープの釣りには向かない

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ベイトフィネスリールは糸巻きが浅く作られていて、太い釣り糸では多く巻けない設計になっています。このため、何百mもの長い釣り糸を水深深く落とすような釣りでは、寧ろベイトフィネスリールを使っていることがデメリットになることもあります。

ベイトフィネス式の釣竿は「繊細な反応」を敏感に察知できるように作られています。軽量のルアーを深く沈めてしまうと、せっかくの繊細な操作感が失われ、さらには釣り糸が短くポイントまで届かないというような、ベイトフィネス式であること自体ががデメリットになることもあります。

デメリット②極端なライトリグは向かない

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軽いルアーを投げるために開発されたベイトフィネスではありますが、限界はあります。1gを下回るようなワーム系のルアーや、錘と一体化させたワーム系の仕掛け(リグ)などは、バックラッシュを頻繁に起こすことになりやすく、ベイトフィネスリールがデメリットになりがちです。

ベイトフィネス式の釣竿は繊細な作りになっていることから、逆にそれが軽すぎるリグのために竿先でラインが絡まったりすることがあります。出ていくラインも絡みやすく、ベイトフィネスであることがデメリットになります。あまりにも軽いルアーは水底下での操作感が下がります。

ベイトフィネスリールに対して、スピニングリールは細い釣り糸を長く巻いておくことが可能なリールです。小さくて軽いルアーを使うのであれば、小型のスピニングリールを使うのが定番といわれます。こうしたベイトフィネスのデメリットを考慮した上で、使い分けるのがベストです。

デメリット③太いラインは飛距離を稼げない

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ベイトフィネス式の釣り道具の開発コンセプトは「近距離から軽いルアーを投げる」ということでした。このため、ベイトフィネスリールは、軽量化するために無駄な長さの釣り糸を巻くための容量を持たせないように、糸巻きは浅溝になっています。浅溝に太い釣り糸を使えば、多く巻けません。

それはつまり、遠投しても釣り糸が短いので届かないということになります。遠くのポイントまで投げ込むことが必要な釣り場であれば、スピニングリールの使用が適しています。同じ大型の獲物を狙うのであっても、アプローチが違えばベイトフィネス式ではデメリットになるのです。

ベイトフィネスリールの人気メーカーと種類

2010年ごろから、ベイトフィネス式の釣り道具が有名メーカーから発売され始めました。その頃発売された有名メーカーのベイトフィネスリールは、ベイト式のリールを極端にチューンナップされたものが多く、玄人向けのリールでした。また、価格も高く初心者には手がでませんでした。

各釣り具メーカーの企業努力の結果、ベイトフィネスリールは高性能であるにも関わらず、手ごろな値段のモデルが各メーカーから数多くの種類が販売されています。特に2020年に新発売された有名メーカーのベイトフィネスリールは良い種類が多く、当たり年といわれます。

シマノ・ブレニアス RIGHT(右)

大阪・堺の技術職人が起こしたベアリング技術で世界レベルに達したシマノは、自転車部品で有名なメーカーです。1921年からフリーホイールメーカーとして世界に名を轟かせ、その技術を応用したリールなどの釣り具部門を1970年から発足させています。

コストパフォーマンス性に富んでいると人気となっているのが、シマノから発売されているブレアニスです。ブレーキ調整が多少の癖を持っているとのネガティブ意見がありますが、ベイトフィネスリールの中では人気断トツという実績を誇ります。

ブレアニスが人気の理由は、淡水・海水の二つの漁場に使えるように設計されている点です。淡水ではブラックバスなどの引きの強い魚を、海水ではクロダイなどの引きの強い魚をターゲットとして開発されたのが、ブレアニスベイトフィネスリールなのです。

ダイワ・ベイトリール アルファス エア 7.2R

かつてはダイワ精工と名乗っていたメーカーで、1955年から海外輸出向けの釣り用のリールを制作していたメーカーです。現在は会社名をグローブライトとし、その中での釣り具ブランド名としてダイワを使っているメーカーです。釣り具のトップメーカーとして世界中で人気です。

スピニングリールと変わらないくらいに飛距離が出せると人気なのは、釣り具メーカー老舗のダイワがリリースしているベイトリール・アルファス・エアです。普通のベイトフィネスリールの糸巻き部分は浅溝で釣り糸が長くは巻けないですが、この商品はPE0.4で150m程度まで巻けます。

人気の理由として一番多い声が「バックラッシュが起きにくい」という評価です。ダイワ・ベイトリール・アルファス・エアは扱いが簡単で、特にバス釣り初心者で3.5g以上の軽量ルアーのベイトフィネスリールの入門機を探しているのであれば、人気一番のおすすめ商品です。

アブガルシア・ベイトリール REVO LTX-BF8

スウェーデン製の老舗釣り具メーカーであるアブガルシアのベイトフィネスリールです。ベイトフィネス用の竿であればブレーキも程よく効き、バックラッシュの心配も減ります。3gから7g程度の軽量ルアーを使うときに威力を発揮するようです。

日本製の精密機械に慣れているとどことなく武骨な感じがする海外メーカー製品ですが、アブガルシアは1921年の創業以来精密機械を作り続け、確かな技術を誇る老舗メーカーです。特にデザインは海外製品ならではで、女性の手にもフィットする形状が「かっこいい」と評判です。

ベイトフィネスで使うルアー

Photo bymirandableijenberg

ベイトフィネス式の釣りとは、軽量のルアーを使い繊細な漁場で繊細な神経を持つ魚を狙うものです。軽い種類のルアーを使うバス釣りは、かつては中級者や上級者がスピニングリールに細い釣り糸を巻いて挑戦した釣り方でした。その後、ベイトフィネス式の釣り具の進化で、多種多様化しました。

ベイトフィネスには、軽い種類のルアーを使います。しかも、その軽い種類のルアーを、ある程度の距離があるポイントめがけて投げ込むのです。そして大型魚がかかっても釣り糸が切れないように、ある程度の太さの釣り糸をリールに使います。ベイトフィネス式に最適なルアーをご紹介します。

スモラバ

ラバージグという名前のルアーがあります。錘と針が一つになったジグヘッドに、ゴムのヒラヒラをまとわせたルアーです。これをブラックバス釣りなどにもともと人気があったルアーの一つで、様々な種類があります。スモラバは、そのラバージグを小型軽量化したものです。

ベイトフィネス式といえばスモラバといわれるほどに、定番となったルアーです。ベイトフィネスリールとベイトフィネス竿の性能が上がったおかげで、より人気になったルアーです。バス系の魚が好奇心を持つ、和竿で使う「毛鉤」に似たルアーです。

シャッド系プラグ

ルアーといえば、小魚の形を木やプラスチックなどで模したものが有名です。立体的な魚の形をしたルアーを「プラグ」と呼ぶことがあります。プラグは模した魚の種類で幾つかの名前に分かれます。「シャッド」はニシン科の小魚の名前です。シャッドを模したのがシャッド系プラグです。

口から出ている「リップ」と呼ばれる部品が長いのも特徴で、竿をしゃくることでリップによる揚力があがりルアーが小魚のような複雑な動きを起こします。小型のプラグであるため浮力を持っているタイプと錘を内包していて沈むタイプとがあります。

ワーム

合成樹脂やゴムなどでできた柔らかい素材でできたルアーをまとめて、ソフトルアーと呼びます。これらは専用の針を差し込んでリグと呼ばれるワーム専用に使う仕掛けを使います。有名なのはミミズのようなシンプルな形をしたワームで、竿を上下左右に動かすことで魚を誘います。

淡水のバス釣りだけでなく、磯釣りなどにもワームが使われます。磯釣りの中でもカサゴやメバルやソイやアイナメやハタといった、ロックフィッシュ(別名は根魚)といわれる魚などを狙うときにもベイトフィネス式で、しかもワームを使うことが流行になってきているようです。

スプーン

ルアー釣りの歴史からいえば、スプーンは非常に長い歴史を持っています。一説には、雑食のニジマスが川に落ちたスプーンを追いかけているのを見て始めたのがルアーの始まりともいわれます。大きな獲物を狙うには、太い釣り糸を使うことができるベイトフィネス式がベストです。

淵の主のようなトラウト系であったり、管理釣り場の大型トラウト系であれば、スプーンを使うと良いでしょう。小さく軽いスプーンでも、ベイトフィネス式であればポイントまで正確に飛んでいきます。竿のコントロールで、スプーンを複雑に操ることができるのもベイトフィネスならではです。

スピナー

スピナーという名前のルアーは、スプーンの進化したものです。針金にビーズやスプーンを取り付けて、針を後に備えています。本体にくるくる回るスプーンが取り付けられていることから、スピナーと呼ばれます。小さなスプーンが付いた毛鉤のようにも見えます。

ベイトフィネスが初心者であれば、スピナーは使いやすいルアーです。ポイントめがけて投げ込み、ロッドアクション(竿によるルアーのアクション変化を与えること)が無くリールを巻くだけの操作でも、スピナーは動きを発生させるので獲物が反応します。

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ベイトフィネスリールで釣りの幅を広げよう!

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釣りの歴史は旧石器時代からは始まっており、ルアーフィッシングも1300年代には既に存在していたともいわれています。針や釣り糸の材質の変化は釣果に大きく影響します。スポーツとしてのフィッシングであれば、ベイトフィネス式の登場は釣り人人口の裾野を広げたといえましょう。

海でも川でも湖でも、ベイトフィネスフィッシングは人気が高まっています。餌釣りやフライフィッシングやトローリングなど、釣りの方法には様々ありますが、手ごたえが気持ちいいと評価されるのはベイトフィネス式が最も高いです。ベイトフィネスリールで、釣りの幅を広げてみましょう。

てぃーえむ
ライター

てぃーえむ

アメリカ在住のシニアライター。音楽と料理と酒を愛する、ばりばりインドア人間。伝えることと知ることは、すなわち勉強。人間、一生勉強です。そんなことを、つまみを作りながら、最高の音楽を聴きながら、酔っ払って思っています。

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