「もどかしい」の意味
「もどかしい気持ちになる」「もどかしい思い」などというように、「もどかしい」という言葉が使われることがありますが、「もどかしい」とはいったいどういう意味なのでしょうか。
「もどかしい」の意味を問われた時に正しい意味を答えられるという人は意外に少ないでしょう。それは、ニュアンスだけで何となく理解した気になって「もどかしい」という言葉を使う人が多いからです。
「もどかしい」という言葉の正しい意味とはいったいどういう意味なのか、まずは「もどかしい」の意味についてご紹介しましょう。
意味:イライラしたり歯がゆい思い
「もどかしい」の意味は、「イライラしたり歯がゆい思い」という意味です。「もどかしい」という気持ちは、誰かが何かをしているのを見ている時などに感じることが多い気持ちで、主に歯がゆい気持ちの時に使われます。
子供の運動会などを見に行って、一生懸命やっているのに上手くできない子供を見て「もどかしい」と思う人などは結構多いでしょう。
誰かが何かをしている時に手を貸してあげたいのに手を貸せないような場合に、「もどかしい」という気持ちになるということです。
「もどかしい」の類語
「もどかしい」の意味についてご紹介しましたので、次は「もどかしい」の類語についてご紹介します。「もどかしい」という言葉は「イライラしたり歯がゆい思い」という、ちょっと複雑な意味を持っています。
なので「もどかしい」の類語を探すのは難しそうですが、「もどかしい」に近い意味を持つ言葉や言い回しはあります。
「もどかしい」に近い意味を持つ「もどかしい」の類語にはどのような言葉があるのか、「もどかしい」の類語についてご紹介しましょう。
やきもきする
「もどかしい」の類語の一つ目は、「やきもきする」です。「やきもきする」の意味は、「気をもんで苛立つ」という意味ですので、「イライラしたり歯がゆい思い」という「もどかしい」の意味に似ています。
「やきもきする」もやはり、誰かが何かをしているのを見ている時に感じる気持ちで、「そうじゃないのに!」などと思ってしまう気持ちを指します。
「やきもきする」も「もどかしい」を使うのと同じような使い方をしますので、そういった点でも「やきもきする」は「もどかしい」の類語だと言えます。
いても立ってもいられない
「もどかしい」の類語の二つ目は、「いても立ってもいられない」です。「いても立ってもいられない」の意味は「そわそわしたりイライラしたりして、気持ちが落ち着かない」という意味です。
「いても立ってもいられない」という言葉も、誰かが何かをしているのを見ている時に良く使われる言葉で、「もどかしい」と同じような場面で使われることが多いです。
「いても立ってもいられない」も「もどかしい」と同じような使い方をするという点で、「もどかしい」の類語だと言えます。
落ち着かない
「もどかしい」の類語の三つ目は、「落ち着かない」です。「落ち着かない」の意味は「のんびりしていられない」「そわそわしたりうろうろしたりする」という意味です。
「もどかしい」の意味は「イライラしたり歯がゆい思い」という意味ですが、簡単に言えば「落ち着かない」という意味になります。
「落ち着かない」は「もどかしい」を簡単で分かりやすく言い換えることができると言えますので、「落ち着かない」も「もどかしい」の類語になると言えます。
「もどかしい」の使い方
「もどかしい」の類語についてご紹介しましたので、次は「もどかしい」の使い方についてご紹介します。「もどかしい」という言葉を使う場面は色々ありますので、「もどかしい」の使い方はそう難しくはありません。
要は「もどかしい」が当てはまるような気持ちになった時に「もどかしい」という言葉を使えば良いというだけのことです。
「もどかしい」という言葉を使うのはどういう時なのか、「もどかしい」の使い方についてご紹介しましょう。
イライラ・じれったい時に使用
「もどかしい」の使い方は、イライラしたりじれったい気持ちになった時に使うという使い方です。誰かが何かをしているのを見ている時に、じれったいと思うことは意外に多いものです。
そのような気持ちになった時に「もどかしい」という言葉を使えば、それは「もどかしい」の正しい使い方だと言えます。
「もどかしい」という言葉より「じれったい」を使う人の方が多いですが、たまには「もどかしい」という言葉も使ってみましょう。
もどかしい気持ちになる心理
「もどかしい」の使い方についてご紹介しましたので、次は「もどかしい」気持ちになる心理についてご紹介します。「もどかしい」気持ちになるのは、実は他人に対してだけではありません。
自分自身に対しても「もどかしい」という気持ちになることがありますが、そういう時には何らかの心理が働いています。
「もどかしい」気持ちになる時にはいったいどういう心理が働いているのか、「もどかしい」気持ちになる心理についてご紹介しましょう。
焦り
「もどかしい」気持ちになる心理の一つ目は、焦りです。仕事などを一生懸命やっているのになかなか上手くできない場合や結果が出せない時などには、自分自身に対して「もどかしい」気持ちになることもあります。
そういった時に「もどかしい」と思うのは、焦りである場合が多いです。「もっとちゃんとやらなきゃいけないのに」などという焦りが「もどかしい」という気持ちにつながります。
また、自分の子供が発表会などで上手に出来ない場合などにも、焦りを感じて「もどかしい」気持ちになることもあります。
無力感
「もどかしい」気持ちになる心理の二つ目は、無力感です。何かに挑戦していてもなかなか上手くできないといった時には、「自分は無力だ」と感じることも多いですが、そういった時にも「もどかしい」気持ちになります。
誰かが何かをしているのを見ている時に、手伝ってあげられないといった場合にも「自分は無力だ」と感じて「もどかしい」気持ちになることもあります。
焦りの気持ちだけではなく、「自分は無力だ」と感じる無力感も「もどかしい」気持ちになる心理だと言えます。
残念な気持ち
「もどかしい」気持ちになる心理の三つ目は、残念な気持ちです。誰かが何かをしているのを見ている時に、残念だと感じることもありますが、そういった心理も「もどかしい」気持ちになることがあります。
スポーツ観戦などをしている時に、「もうちょっとで点が入ったのに」などと残念な気持ちになることは多いものですが、このような気持ちも「もどかしい」につながります。
見ているだけで自分にはどうしようもなく、残念な気持ちになった時などにも「もどかしい」気持ちになると言えます。
怒り
「もどかしい」気持ちになる心理の四つ目は、怒りです。怒りが「もどかしい」気持ちにつながることは結構多く、新聞やテレビを見ている時に怒りから「もどかしい」気持ちになる人は結構います。
事故や犯罪などのニュースを見ていて、強い怒りを感じるけれど自分には何もできないといった場合にも「もどかしい」気持ちになることがあります。
「もどかしい」の意味は「イライラしたり歯がゆい思い」という意味なので、怒りも「もどかしい」気持ちにつながると言えます。
不満
「もどかしい」気持ちになる心理の五つ目は、不満です。不満がある場合にも「もどかしい」気持ちになることがあります。それは誰かに対して不満を持っているといった時です。
一生懸命頑張っているのに認めてもらえないといった場合に、誰かに対して不満を持つことによって「もどかしい」気持ちになることがあります。
自分自身が認められない場合だけでなく、自分以外の人が認められないといった場合にも、不満を感じることが「もどかしい」気持ちになる心理になります。
悲しみ
「もどかしい」気持ちになる心理の六つ目は、悲しみです。焦りや怒りなどだけではなく、悲しみという感情も「もどかしい」気持ちになる心理の一つになります。
何かに対して深い悲しみを感じた時などに、「自分は何もしてあげられない」といった気持ちから「もどかしい」と感じることもあります。
焦りや無力感や怒りや悲しみなど、様々な感情が「もどかしい」という気持ちにつながるということです。
もどかしい時の対処法
「もどかしい」気持ちになる心理についてご紹介しましたので、次は「もどかしい」時の対処法についてご紹介します。「もどかしい」気持ちになった時に、どうすれば良いかわからなくなる人は少なくありません。
ですが、ちょっとした対処法を取ることによって「もどかしい」思いを少しでも和らげることは可能です。
「もどかしい」気持ちになった時にはどのような対処法を取れば良いのか、「もどかしい」時の対処法についてご紹介しましょう。
見ないようにする
「もどかしい」時の対処法の一つ目は、見ないようにすることです。スポーツ中継などを見ているとハラハラしてしまって「もどかしい」気持ちになるという人は意外に多いでしょう。
そういう人には、見ないようにするという対処法がおすすめです。ハラハラするような試合などを見ていると「もどかしい」と感じるなら、最初から見なければ良いだけです。
「もどかしい」気持ちになると分かっていてもどうしても中継などを見たいなら、「もどかしい」気持ちを楽しむのも一興でしょう。
影ながら応援
「もどかしい」時の対処法の二つ目は、陰ながら応援するということです。誰かが何かをしているのを見ている時に、「もどかしい」気持ちになる時には、心の中で思い切り応援するのも良い対処法です。
見ていてイライラしたり歯がゆい思いをするという時には、そういう気持ちを抑えてひたすら応援することをおすすめします。
子供の発表会など声を出して応援できない場合には、心の中で「がんばれ」と応援し続けると、「もどかしい」気持ちを抑えることができます。
ヒントを出す
「もどかしい」時の対処法の三つ目は、ヒントを出すことです。子供が何かをしているのを見ていて、上手くできない時などには、ヒントを出してあげるというのも良い対処法になります。
見ているだけで何も言わずに「もどかしい」思いをするのが嫌なら、「ここをこうしたらいいんじゃない?」などというようにちょっとしたヒントを出してあげましょう。
ヒントを出すことによって相手が上手くできるようになれば、「もどかしい」と思う気持ちは解消されます。
直接助ける
「もどかしい」時の対処法の四つ目は、直接助けるということです。誰かが困っているのを見ていて「もどかしい」という気持ちになった場合には、直接助けてあげるのも良い対処法になります。
「もどかしい」というのは、見ているだけの場合に感じる気持ちなので、見ているだけではなく直接助けてあげれば気分がすっきりするでしょう。
誰かが何かをしているのを見ている時に、「もどかしい」気持ちになったら、直接助けてあげるのもおすすめの対処法です。
直接言う
「もどかしい」時の対処法の五つ目は、直接言うことです。一声かけるだけで相手が助かるという場合もありますので、そういった場合には直接言うというのも有効な対処法になります。
「こうすればいいんだよ」などというように、困っている相手に対して直接言えば、「もどかしい」気持ちも解消されます。
誰かが何かをしているのを見ている時に、「もどかしい」気持ちになった場合には、このように色々な対処法がありますので、是非試してみましょう。
「もどかしい」の英語表現
「もどかしい」時の対処法についてご紹介しましたので、次は「もどかしい」の英語表現についてご紹介します。日本語の中には、複雑で繊細な意味を持つため英語に翻訳することが難しい言葉も結構あります。
「もどかしい」の意味は「イライラしたり歯がゆい思い」という結構複雑な意味なので、対応する英語はなさそうですが実は意訳すれば「もどかしい」に対応する英語はあります。
「もどかしい」に当たる英語にはどのような英語があるのか、「もどかしい」の英語表現についてご紹介しましょう。
「挫折させる」という意味
「もどかしい」の英語表現の一つ目は、「挫折させる」という意味の英語で「frustrating」です。「frustrating」は「frustrate」の進行形で、「It’s frustrating that」という形で使います。
この言い方は「もどかしい」の英語表現として最も意味的に近い英語で、「もどかしい」を英語に訳する時に良く使われます。
「我慢出来ない」という意味
「もどかしい」の英語表現の二つ目は、「我慢出来ない」という意味の英語で「impatient」です。「impatient」を使った「be impatient for」という言い方は「待ち遠しい」という意味になります。
「待ち遠しい」というニュアンスで「もどかしい」を英語に訳する場合には、この「be impatient for」が使われます。
「もどかしい」はイライラしたり歯がゆい思い
「もどかしい」の意味や類語や使い方など、「もどかしい」について色々とご紹介してきましたが如何だったでしょうか。「もどかしい」の意味は「イライラしたり歯がゆい思い」ですので、正しい意味を知って正しく使いましょう。