アヒージョのカロリー・栄養素
魚介類がたっぷり入ったアヒージョは見た目が豪華で特に女子には人気の高い料理です。フランスパンと食べ合わせるとおしゃれでお友達と話も弾みます。しかし、オリーブオイルをふんだんに使っているのでカロリーも高そうで、ダイエッターには辛いところです。
そこでアヒージョのカロリーはどのくらいあるのか調べてみました。アヒージョのカロリーは使う食材によっても違いが出ますが、大体一人前330キロカロリーだといわれています。
また、アヒージョの三大栄養素をみてみると最も多いのが脂質で、次に多いのがタンパク質となっています。反対に炭水化物と糖質が極めて低く、アヒージョ100g中の炭水化物は1.72g、糖質は1,36gとなっています。アヒージョの糖質がいかに低いのかがお分かりでしょう。
アヒージョのカロリーは高め
アヒージョはスペイン南部の郷土料理で、ニンニクと魚介類や野菜をたっぷりのオリーブオイルで煮込んだものです。アヒージョ単品で食べる分には一人前330キロカロリーで済むのでそれほど高カロリーとはならないと思われるかもしれません。
しかし、アヒージョは主菜とはならず、お酒のおつまみとして食べたり、ご飯やパンとともに食べるのが普通です。しかも、気の置けない仲間と楽しくおしゃべりしながら食事をするとついつい食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまいます。
気がつけばかなりのカロリーを摂取していたということにもなりかねません。オリーブオイルが体に良いという話を聞きますが、それでも油は油です。たくさん食べてしまえばオリーブオイルでも太ります。アヒージョはカロリーが高めな前菜と覚えておきましょう。
アヒージョの糖質量は低め
ダイエットをしたいと思う時にカロリーと並行して気をつけたいのが糖質です。最近では糖質制限ダイエットもあるほど糖質を多く含んだものはダイエットの大敵です。
そこで100g当たりの糖質量を比べてみるとご飯(精白米)は36.8g、食パンは44.4g、バナナは21.4g、りんごでさえ13.1グラムとなっています。
その点アヒージョは1.36グラムとなっています。作る具材によってもアヒージョの糖質は左右されますが、エビ、牡蠣、タラ、チキンなどアヒージョの具材はどれも糖質少なめのものが多いのです。
アヒージョはカロリーは高めですが、糖質量を考えた場合ダイエットに向いていると言えます。意外ですが、食べ方を工夫すればアヒージョで糖質制限ダイエットも夢ではありません。
アヒージョに期待できるダイエット効果
ダイエッターにはカロリーが高くて食べるのをためらってしまうアヒージョですが、糖質が低いという嬉しい性質がありました。ですが、アヒージョのダイエット効果はそれだけではないようです。
ダイエットをしたいと思う人にとって、まだまだ良いことがあるといいます。太りそうだと敬遠していたアヒージョに思わぬダイエット効果があったのです。アヒージョ好きには嬉し過ぎるダイエット効果をご紹介します。
脂肪燃焼
アヒージョといえば、ニンニクが欠かせません。あの、食欲をそそるニンニクの香りがアヒージョの魅力でもあります。
そんなアヒージョになくてはならないニンニクには「アリシン」という匂い成分が含まれています。その「アリシン」には脂肪燃焼効果があるといいます。
また、アヒージョにたっぷり使われるオリーブオイルも脂肪燃焼効果がある食材です。ダイエットをしている人の中にはオリーブオイルをそのまま飲む人もいるほどです。嬉しいことにアヒージョには脂肪を燃焼させる食材が多く使われているのです。
代謝を高める
アヒージョには唐辛子も使われています。唐辛子には「カプサイシン」という成分が含まれています。この「カプサイシン」が代謝を高める効果があるのです。「カプサイシン」は一種の辛味成分で、これを食べると体が温まります。
「カプサイシン」の効果で体温が上がり、内臓の働きが活発になります。そのために代謝が良くなるのです。代謝が上がれば1日の消費カロリーも増やすことになり、ダイエット効果が生まれます。
コレステロール値を下げる
アヒージョにはコレステロール値を下げる働きもあるのです。アヒージョに使われるオリーブオイルには不飽和脂肪酸の一種である「オレイン酸」という成分が含まれています。このオレイン酸には中性脂肪や血中のコレステロール値を下げる働きがあります。
この効果により、肥満を防止してくれるのです。また、動脈硬化の進展予防や高血圧、心疾患、脳梗塞のリスクを減らすこともできるといわれています。高コレステロール血症の予防にアヒージョを勧めている医師もいるほどです。
アヒージョのダイエットに効果的な食べ方
アヒージョには脂肪燃焼効果があり、代謝を高める働きもあることがわかりました。使用するオリーブオイルのおかげでコレステロール値も下げることができるという、いいことずくめのアヒージョですが、やはりカロリーが高いのが気になります。
特にダイエットをしている方には最も気になるのがカロリーです。そこで、ダイエット中の方でもアヒージョを安心して食べられるようにダイエットに効果的な食べ方をご紹介しましょう。
先に野菜類から食べる
お店でアヒージョを注文した場合でもサラダなどがついてきます。そんな時はサラダなどの野菜から食べるようにしましょう。食物繊維が豊富にある野菜や海藻類などから先に食べて、血糖値の上昇を緩やかにしてから食べると良いのです。
先に付け合わせの野菜類を食べると少しだけお腹に満腹感も出てきます。その後にアヒージョを食べればうっかり食べ過ぎたということがなくなります。
ブランパンを付け合わせる
アヒージョのカロリーを落とす食べ方にブランパンを付け合わせるという方法もあります。アヒージョの食べ方としてフランスパンを一緒に食べるという方が一般的のようですが、フランスパンはカロリーや糖質が多いパンです。
アヒージョと一緒にパンを食べるなら「ブランパン」がお勧めです。「ブラン」とは小麦の表皮のことで、「ブランパン」とは小麦の表皮が使われたパンのことです。ブランパンは一般的なパンよりもカロリー・糖質ともに低いパンとなっています。
このように付け合わせのパンをカロリー・糖質ともにより低いパンにして全体のカロリーを落とすという食べ方もあります。
オリーブオイルは他の料理にまわす
オリーブオイルは体に良いと言っても、あまりたくさん食べてしまってはやはりカロリーが気になります。アヒージョは食材の旨味がたっぷりと染み込んだオリーブオイルをパンにつけて食べるのが楽しみなのですが、ダイエット中はそれは我慢したほうが無難です。
カロリーオーバーになる前にオリーブオイルの摂取を控えましょう。残ったオリーブオイルはタッパーなどに入れ冷蔵庫に保存しておきます。パスタのソースやサラダのドレッシングなどに使い回しましょう。ただし、一度使ったオリーブオイルは劣化しやすいので2、3日で使い切るようにします。
アヒージョのカロリーを下げる作り方
栄養素の中では糖質が低くてダイエットに向いているアヒージョですが、カロリーが高いのが玉に瑕です。お店で食べる時には仕方がありませんが、家で作る時には少しでもヘルシーに作りたいものです。
低カロリーに作ってダイエット中でもアヒージョを楽しみたいと思っているあなたに今度はアヒージョのカロリーを下げる作り方をご紹介しましょう。
オリーブオイルの量を減らせばカロリーがダウン
アヒージョを高カロリーにするのはオリーブオイルです。アヒージョのカロリーをダウンさせるにはオリーブオイルの使用をなるべく少なくすることです。しかし、ただオリーブオイルを減らしただけでは具材が十分に煮込めないことになってしまい、失敗してしまいます。
そこで、まず火の通りが悪い野菜は蒸してから作るようにします。水気の多い野菜から出た煮汁を使って煮込む方法もあります。うまくオリーブオイルの量を調節して作ればカロリーダウンのアヒージョが作れます。
良質なたんぱく質の食品で作る
アヒージョの栄養素は具材によってかなり変わります。栄養素ではアヒージョは糖質が少ないといわれていますが、ジャガイモやソラ豆などを使ってしまうと糖質は高くなります。ダイエットのためのアヒージョ作りなら糖質の低い具材を選びましょう。
アヒージョには魚介を使ったものが多いのですが、魚介は糖質が低いのでダイエット向きなのです。特にエビやタコ、イカなどは高タンパクなのに低脂肪で糖質が少ないというダイエットには願ったりの具材です。
良質なタンパク質の食品で作れば栄養素的にも体に良く、ダイエットに適したアヒージョになります。きのこ類をたっぷり入れても良いでしょう。
アヒージョはカロリーは高いがダイエット効果が期待できる
アヒージョは確かにカロリーは高いものです。しかし、栄養素でみると糖質が低くダイエットに向いている料理なのです。脂肪燃焼効果やコレステロール値を下げるなどいくつかのダイエット効果があり、女性には嬉しいものです。食べ方を工夫して美味しく食べましょう。