TG-WEB対策はこれで決まり!
「TG-WEB」とは、最近の新卒採用の選考でたくさんの企業が使用しているWEBテストです。TG-WEBの他にも採用選考で使用されるテストと言えばSPIが有名ですが、TG-WEBはSPIよりも思考力が問われるため十分な対策が必要となります。
逆に言えば、しっかりと事前にTG-WEB対策をしておけばTG-WEBは簡単に解くことができ、十分な成果が見込めます。そこでTG-WEBの対策方法について解説していきましょう。
対策①問題に慣れる
TG-WEBは独自の問題が出題されるため、馴染みのない問題がほとんどです。そのため「見たことがない問題が出た」「問題が難しくてとまどった」というTG-WEB受験者の声が例年多く聞こえてきます。
しかしTG-WEBの問題は独自でありながらも問題の解き方のパターンはそこまで多くありません。そのため、何度もTG-WEBの問題を解いてTG-WEBの問題の解き方に慣れておくことでTG-WEBは簡単に問題を解けるようになります。
TG-WEBは時間をかけて対策を取るほど点数につながるので、何度も問題を解いて対策し、問題に慣れておくようにしましょう。TG-WEB対策で一番のポイントは「繰り返し対策をして問題に慣れる」ことです。
対策②志望企業の出題傾向の調査
企業によって採用選考でTG-WEBやSPI、玉手箱など採用しているテストが異なります。そのため採用選考を受けるときには、事前に企業がTG-WEBやSPIなどどのテストを採用しているのか確認して対策する必要があります。
自分の受けようと思っている企業がどのテストを採用しているのかを確認したうえで、企業の出題傾向に合わせた対策を取るようにしましょう。
各企業が過去にどのようなテストを出題してきたのかをまとめた対策本もいくつか出版されているので、そういった対策本も参考にして対策を取ることをおすすめします。
対策③回答集の利用
TG-WEBの対策方法として、「TG-WEB回答集の利用」も有効です。先程述べたように、TG-WEBは馴染みのない問題ばかりですが、解き方のパターンは少ないので十分対策をとってTG-WEBの解き方を覚えておくことで簡単に問題が解けるようになります。
TG-WEBのなかには同じ問題が毎年出題されることもあります。そのため、出回っているTG-WEBの回答集を参考にして対策しておくことで、いくつかの問題をカバーすることが可能です。
TG-WEBのテスト問題例
TG-WEBの問題は言語問題と非言語問題が出題されます。言語問題は長文読解や言語の並べ替え、空欄補充、同義語・対義語など、非言語問題は四則逆算の方程式や暗号、展開図、推論問題などが挙げられます。
TG-WEBの言語問題と非言語問題についてそれぞれどんな問題が出題されるのか、実際に出題されたことのある問題例をこれから紹介しましょう。対策時の参考にしてみてください。
言語問題
まずはTG-WEBの言語問題の同義語の問題例を紹介します。「Q.“末路“の同義語として妥当な単語を選んでください。1.晩年、2.後期、3.終焉、4.逝去、5.最後」。答えは「1.晩年」となります。
続いて空欄補充の問題例です。下記のカッコ内に入る適切な単語を「1.観劇、2.観賞、3.鑑識、4.観察、5.鑑賞、6.視聴」から選択しましょう。
「(○○)」という行為の本質において、「作品の背景を理解する」ことは不可欠なのだろうか。作品の解釈や歴史的価値は、語弊を恐れずに言えば学者の後づけに過ぎない。
例えば「親を亡くした失意の中で描かれた作品」などの解釈が存在しても、本人がはっきりと明言した記録でもない限り、キャンバスの上に込められた真意は誰にもわからないはずだ。」
この空欄補充の問題例の答えは「5.鑑賞」です。しっかりと文章を読み、どの単語が適切か判断しましょう。
非言語問題
TG-WEBの非言語の問題は、特に見慣れない問題が多く出題されるので対策を十分に取る必要があります。今回は非言語問題のなかから暗号問題の問題例を紹介します。
「Q.犬を『fqi』、駅を『uvcvkqp』と表した場合、ボールはどう表すのか。1.grjm、2.oiey、3.hiod、4.ihjk、5.dcnn」この問題の答えは「5.dcnn」です。
暗号問題は英単語への変換がポイントになる問題が多いです。今回は犬(dog)と駅(station)で、次に文字数に注目します。「fqi(3文字)」と「uvcvkqp(7文字)」となっており、英単語との文字数が一致することからもこれらに関連があることが推測されます。
「dog→fqi」と「station→uvcvkqp」への変換は、それぞれアルファベットを後ろに2文字ずらしたものなので、ボール(ball)は「dcnn」となります。
TG-WEBの出題の特徴
続いてTG-WEBの出題の特徴について解説しましょう。TG-WEBの出題の特徴として3種類のテスト形式と4つの出題内容が挙げられます。TG-WEB対策するうえで特徴を把握しておくことはとても大切なので、対策時にはしっかりと頭に入れておくようにしましょう。
3種類のテスト形式
TG-WEBには「Webテスト」「筆記テスト」「テストセンター」の3種類のテスト形式があります。筆記テストは、企業にて実施されるペーパーテストのことを指します。
Webテストとテストセンターはどちらも企業の指定するURLにアクセスして実施するテストのことです。テストセンターの場合は指定された会場で受験しますが、Webテストの場合は自宅のパソコンを使って実施します。
Webテストであれば企業から送られてきたURLに「assessment.e-gitest.com」もしくは「assessment.c-personal.com」が入っていた場合、そのテストはTG-WEBということが分かります。
4つの出題内容
TG-WEBの出題内容は「言語」と「計数」「英語」「性格」の4つの科目に分けられます。「性格」は性格診断のことを指し、7種類のなかから1つもしくはいくつかの性格診断を受けます。
「言語」は熟語や接続詞などの空欄補充、長文読解・趣旨の把握、言語の並べ替えなどが12問出題されます。12分で12問を解くことになるので、手際よく解くことが重要です。
「計数」は9問出題され、そのうちの5問が推論形式、4問が図形やパズル形式の問題となります。特に図形・パズル形式の問題はやや難しい問題が出題されるので、しっかりと対策をとることが必要です。
「英語」は2つの長文が用意され、それらに関する問題(空欄補充や内容一致、語句の言い換えなど)が5問ずつ合計10問出題されます。
従来型と新型
「言語」と「計数」はさらに「従来型」と「新型」に分けられ、企業によってどちらを採用するかは異なるので、対策時には事前に確認しておくようにしましょう。
従来型は特に見慣れない問題が多く出題されます。特に非言語問題は難しいので、十分に対策をとらないと点数を稼ぐのは難しいでしょう。
新型は短時間で多くの問題が出題される傾向があるので、対策時には時間を計ってさくさくと問題を解く対策が必要になります。
また、新型では従来型では出題されない「対義語・道同義語」「方程式」なども出題されるので、新型を採用している企業を受けるときには別途対策をとりましょう。
TG-WEBを採用している企業
新卒採用の際にTG-WEBを採用している企業はたくさんあります。そのなかから今回はTOTOと資生堂、ライオンについて紹介します。
色々なサイトで企業が新卒採用時に導入しているテスト形式について紹介されていますが、年度ごとにテスト形式を変更する企業もあるので、対策時にはあくまでも参考として頭にいれておきましょう。
TOTO
TOTOは洗面台やトイレなどを生産する日本でも有名な企業です。日本国内だけではなく、海外にも拠点があります。
TOTOは自宅で受験するWebテスト形式のTG-WEBを新卒採用で導入しています。TG-WEBの「言語」と「計数」「性格」の3科目を受験し、約1時間程度の時間がかかります。
資生堂
資生堂はマキアージュやTSUBAKI、エリクシールをはじめ100以上のブランドを生み出し、日本だけではなく海外でもトップのシェアを誇る化粧品メーカーです。現在は世界90ヵ国近くの国で、多くの人に使用されています。
資生堂はエントリー時にTG-WEBの受験が必要です。そのため、エントリーシートの内容とあわせてTG-WEBの結果も非常に重要となり、しっかりと対策を取らないと書類選考も通らないことになります。
ライオン
ライオンは洗剤や医薬品、歯磨き等様々な日用品を扱っている明治時代から続く老舗のメーカーです。特に歯磨きは国内でもトップシェアを誇り、日本だけではなくアジア諸国にも展開しています。
ライオンはTG-WEBの「言語」と「計数」「性格」の3科目が出題されます。時間は約1時間程度かかり、自宅で受験するWebテスト形式のTG-WEBです。
TG-WEBは出題の特徴をもとに対策を!
今回はTG-WEBの対策方法や特徴、問題例などについて紹介しました。よく知られているSPIや玉手箱とは異なりTG-WEBは見慣れない問題が多く、しっかりと対策を取る必要がありますが、逆に言えば対策を取れば十分に点数が見込めます。
対策時には出題内容や形式などTG-WEBの特徴を頭に入れておくようにしましょう。そして、特徴などを理解したうえでそれらにあった対策をとるようにし、採用試験に挑みましょう。