司法書士試験の難易度・合格率を調査!概要・合格者数の推移や必要な勉強時間は?

司法書士試験の難易度・合格率を調査!概要・合格者数の推移や必要な勉強時間は?

司法書士試験の難易度と合格率を徹底的に調査してきました。司法書士試験の難易度と合格率から、司法書士試験の概要・合格者数の推移や必要な勉強時間について解説していきましょう。司法書士試験の難易度と合格率とは一体どうなっているのでしょうか。

記事の目次

  1. 1.司法書士試験の難易度・合格率は厳しい?
  2. 2.司法書士の難易度に対する勉強時間
  3. 3.司法書士試験の概要
  4. 4.司法書士の合格者数の推移
  5. 5.司法書士試験の真の合格率
  6. 6.司法書士の最終合格率を他の資格と比較
  7. 7.司法書士の難易度・合格率をもとに勉強を始めよう!

司法書士試験の難易度・合格率は厳しい?

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司法書士とは、個人や企業の依頼をもとに法的に効力のある書類の作成や法律上の手続きを代行する仕事を行います。司法書士は国家資格になっていて、仕事をするためには法務省の管轄のもと司法書士資格を取得する必要があるのです。

司法書士の最も代表的な仕事として商標登記があります。この他、相続、遺言、協議離婚、成年後見人、帰化申請といった法律に関係する幅広い業務を行うための必要書類の作成や相談に応じることができるのです。

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司法書士の資格とは、弁護士になるための司法試験に次ぐ難易度といわれています。司法書士の難易度はかなり高くなっていて、合格率もはてしなく低くなっていることは容易に判断できるでしょう。司法書士試験は、受験資格は必要ありません。

そのため記念に受験する人も少なくないので、合格率も低くなっていることが考えられます。今回は、司法書士の難易度に対する勉強時間と、司法書士試験の概要について解説していきましょう。

また、司法書士試験の合格者数の推移についても詳しくご紹介していきます。そこから司法書士の真の合格率を導き出したので、必見です。最後に、司法書士試験の最終合格率を他の資格と比較していくので最後までしっかりと読み込んでみて下さい。司法書士試験に挑戦する方は必見です。

司法書士の難易度に対する勉強時間

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司法書士試験での難易度に対する勉強時間をご説明していきます。司法書士試験は2段階選抜の形式をとっています。7月に筆記試験があって、10月には口述試験が行われるのが司法書士試験です。筆記試験で合格しなければ、口述試験に進むことはできません。

司法書士試験は、法曹資格の中でも司法試験の次の難易度があるとされている難易度です。合格するための勉強時間には、1400時間から2000時間は必要とされています。

1,400時間~2,000時間必要

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司法書士試験の受験をするのであれば勉強時間は、1400時間から2000時間必要とされています。これは、他の資格に必要な勉強時間と比較してみても、かなりたくさんの勉強時間が必要であることが分かります。

例えば、行政書士であれば勉強時間は500時間から800時間。社会保険労務士であれば800時間から1000時間となっているので、司法書士の勉強時間がいかに必要であるかお分かりいただけることでしょう。

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司法書士の資格試験のために独学で勉強して合格する方は実際にいます。一般的絵に司法書士試験を受験する人は民間の資格専門学校に通う人が多くなり、その分コストがかかってくるのですが、独学の場合は、コストがかからないのがメリットとしてあります。

しかし、自力での学習は、テキストのみで勉強することで答練の量が不足してしまうといったこともあるので、通信を受けるという選択肢もあるでしょう。

働きながら司法書士の勉強をする人もたくさんいて、社会人向けの夜間講座もあるくらいです。通学は、仕事との両立になってくるのでかなりの努力が必要でしょう。

司法書士試験の概要

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それでは、司法書士試験の概要についてご説明していきます。司法書士試験の概要は、筆記試験と口述試験の2つの試験を突破する必要があり、筆記試験を合格しなければ口述試験を受験することができません。難易度や合格率もそうですが、いかに効率良く勉強していくかが重要になってきます。

筆記試験

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司法書士の試験の筆記試験は、午前の部と午後の部に分かれています。マークシート形式で憲法、民法、商法などに関係する基礎的な法律知識を問う試験をした後、午後の部ではマークシート形式と記述式による不動産登記法や商業登記法等といった専門的な内容の筆記試験となります。

かなりの難易度が司法書士の筆記試験の特徴になっています。勉強しなければいけない範囲もかなり広くなっているので、法解釈のレベルもかなり高くなっています。民間の資格予備校に通って資格の勉強をする人も少なくありません。

口述試験

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司法書士試験の口述試験で不合格になる人はほとんどいないとされていて、司法書士試験の山場は筆記試験といえるのです。口述試験の内容は、口頭で会話形式での出題になります。

合否と決めるための試験というよりも司法書士試験を受ける人のレベルを探るためといった解釈をしているとも言われているのです。

司法書士の合格者数の推移

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司法書士の合格者数の推移について解説していきます。司法書士の難易度はかなり高くなっていて合格者数は、どようような推移を辿っているのでしょうか。2019年の出願者数から合格者数の推移を読み取っていきましょう。

2019年出願者数16,811名

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2019年の司法書士の筆記試験の出願者数は16811人でした。筆記試験の合格者数は606人になっているので合格率の推移は3.6パーセントです。昨年の最終合格率は、3.5パーセントになるので、0.1パーセントの増加ということになります。

合格者数は606名

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最終合格者数は、606人ということとない合格率は、3.6パーセントとなります。昨年は620名で合格率は、3.5パーセントでした。司法書士試験の合格率の推移は上昇傾向にあるといえます。

平成28年度は最終合格率は3.2パーセント。平成29年度は、3.3パーセント。平成30年度は、3.5パーセントとなるので司法書士試験の合格率の推移は年々増えているのです。

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司法書士試験の真の合格率

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司法書士の難易度や合格率の推移についてご紹介してきました。しかし、これは真の合格率ではないのです。真の合格率は、30パーセントになっています。これは、司法書士試験は相対評価試験であるということが大きく関係しています。

真の合格率は30%!

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一般的には、司法書士試験は合格率が上記のように3パーセントというのが一般的にはなっています。しかし、一次の筆記試験の突破率と考えてみましょう。そうすと受験者数は、だいたい20000人で700人が合格者。よって合格率3パーセントではないのです。

司法書士の試験である第一段階となる択一式問題の基準点をクリアした2000人に中から700人が合格できると考えると、真の合格率は30パーセントとなります。

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司法書士の最終合格率を他の資格と比較

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それでは、司法書士の最終合格率を他の資格と比較してみましょう。司法書士の難易度は非常に高く合格率が低いということを比較によって見ていくことで、司法書士の試験を見ていきます。司法書士の合格率を悲観的に見るのは正しいのでしょうか。

宅建などの難易度と比較

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司法書士と同じように難易度が高く合格率も低いとされる宅建と比較してみましょう。宅建の試験の合格率は、15パーセントから20パーセントになっています。この数字を見てみると、司法書士の合格率は低く見えてくるでしょう。

合格率を悲観しない

Photo bykaboompics

司法書士試験の難易度や合格率がこうなっているのは、記念受験をする人の多さも大きく影響しているのです。とりあえず受けてみることができる試験でもあるので、合格率も低くなっています。

試験合格者は、全員が司法書士として活躍しているとのこと、司法書士の資格と持つことで法律への知識や実務的な知識を身につけたことを証明してくれます。

司法書士の試験の難易度の高さや勉強時間の長さや合格率3パーセントのみを見て悲観的になる必要はありません。司法試験の合格者は、社会情勢には関係なく、合格する人は合格になります。

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司法書士の難易度・合格率をもとに勉強を始めよう!

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司法書士試験の難易度と合格率についてご説明してきました。司法書士試験の難易度に対する勉強時間は、1400時間から2000時間と他の資格試験の勉強時間と比べると大変たくさん勉強する必要があります。

司法書士試験の概要は、筆記試験と口述試験とに分かれていて、筆記試験で合格することが合格の鍵を握るのです。口述試験で基本的に不合格にはならないということでした。司法書士試験の合格者数の推移は、増加傾向にあり、合格率3パーセントともいわれています。

しかし、この合格率3パーセントは、真の合格率ではありません。司法書士試験のその難易度の高さから「記念受験」をする人も少なくないので、本当に勉強をして受験しての合格率は、30パーセントと違いがでているのです。

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合格率は宅建と比べてみても司法書士試験の合格率の方が高くなっています。司法書士試験の難易度は高く、合格率は低いということに悲観的にならずに、是非しっかりと勉強を重ねてチャレンジしてみて下さい。

司法書士の資格は、法律の知識や実務的な知識を認められるものとなり、活躍するチャンスがあるので合格率や難易度で判断しては勿体無いでしょう。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

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