ボブのくるりんぱヘアアレンジでおしゃれを楽しもう!
簡単で、おしゃれで、かわいいヘアアレンジが「くるりんぱ」です。かつてのヘアアレンジといったら、アメピンを何本も使って仕上げる「夜会巻き」や、複雑で難易度の高い「編み込み」、おしゃれだけれどやはり難しい「ギブソンタック」などがありました。
工夫を凝らして、ヘアスタイルを変え、簡単にイメージチェンジができるのがヘアアレンジの醍醐味です。そんな中で、今一番人気があるのが、くるりんぱです。くるりんぱはプロの美容師もヘアアレンジに使っている技です。
くるりんぱとはどのようなヘアアレンジ法かといえば、髪の毛の中に毛束をはさみ、くるりと回して作ります。「毎日のヘアスタイルが決まらない」「不器用だから、上手な編み込みなんてできない」という人におすすめのヘアアレンジ法です。
このくるりんぱを使った髪をアップにして、おしゃれなまとめ髪を作ることもできます。とても複雑に見えるまとめ髪が、実はとても簡単で、くるりんぱとねじりだけでできているというものも少なくありません。
とても便利なヘアアレンジ法のくるりんぱですが、ボブの長さでも充分に楽しむことができます。最初はアップにするのではなく、ハーフアップのくるりんぱが簡単でおしゃれです。ハーフアップにして下の髪はカールさせるなどすると、おしゃれに決まります。
このように、くるりんぱをすれば、アップヘアやまとめ髪といった、多彩なバリエーションのヘアアレンジが可能になります。いろいろなシーンで使うことができるくるりんぱで、おしゃれに変身しましょう。
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱ
ボブでも簡単におしゃれなまとめ髪が楽しめるくるりんぱですが、基本の手順をしっかり理解しているでしょうか?「なんとなくこんな感じ」といった具合に、うろ覚えだったり、人の見様見真似だったりしていないでしょうか?
ここでは、くるりんぱの基本の手順を見ていきます。アップにしたり、まとめ髪にしたりするのも、最初の一歩は基本のくるりんぱです。基本のくるりんぱをきれいに作ることができるようにしておきましょう。
手順①巻いてベースを作る
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱの手順その1は、髪を巻いて、ベースを作っておくというものです。まず、ヘアアレンジをする前に、髪の下地を作っておきましょう。コテで全体に髪を巻いておきます。巻き方は内巻きでも、ぐるぐる巻きでもなんでも構いません。
とにかく丁寧にベースは巻いておきましょう。ヘアアレンジが成功するかしないかは、この準備段階にかかっていると言っていいでしょう。そのぐらい、実はとても重要なひと手間です。巻いてから、くるりんぱにヘアアレンジすることで、こなれ感がぐっとアップします。
手順②スタイリング剤を馴染ませる
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱの手順その2は、スタイリング剤を馴染ませるというものです。全体に髪を巻き終えたら、スタイリング剤をつけましょう。しっかり全体に馴染ませると、アホ毛が出たりすることがなくなります。
スタイリング剤は、髪にツヤが出るものを使いましょう。洗い流さないトリートメントや、バーム状のスタイリング剤を選ぶと、くるりんぱがやりやすくなります。ここで「面倒だから」とスタイリング剤をつけないでいると、くるりんぱがうまく仕上がりません。
手順③ゴムで縛る
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱの手順その3は、ゴムできつく縛ります。くるりんぱは、ゴムで結んだ位置のヘアアレンジです。ゴムの色は髪の色と同じブラウンや黒にしましょう。
ゴムがゆるかったりすると、上手にくるりんぱができなくなってしまいます。きつめに結ぶことが、簡単におしゃれなくるりんぱを仕上げるために、とても重要な手順になります。
手順④下から毛先を引っ張り出す
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱの手順その4は、下から毛先を引っ張り出します。まず、毛束が通る空間を作らなければなりません。そのために、一度、ゴムを少し下げて結び目を緩めます。緩めた結び目を半分に割ります。
両手でしっかり押さえながら割るのがポイントになります。次に、割った空間に毛先を通します。毛先をくるりと、結び目の上の毛束を割った空間から、下に向けて引っ張り出します。
この時、下から親指と人差し指を入れて、毛先をキャッチして引っ張ります。毛先をうまく引っ張り出せたら、タイトにしっかりとゴムをぎゅっと締めましょう。
手順⑤指先でほぐす
ボブでも簡単な基本的なくるりんぱの手順その5は、指先でほぐします。最近流行のまとめ髪は、ルーズなアップヘアが多いです。きっちり結んだままだと、少々老けて見える場合もあります。
仕上げにくるりんぱや周囲の髪をつまみ出し、きれいにほぐしましょう。ほぐし方は、指先を使って、丁寧に行います。気をつけなければならないのは、ほぐし過ぎです。ほぐし過ぎると、形が崩れてしまいます。さらに頭が大きく見えてしまうので、細かく丁寧に行いましょう。
ボブのくるりんぱのヘアアレンジ
ここまで、くるりんぱの基本を見てきました。基本的なくるりんぱができるようになったら、さまざまなヘアアレンジに挑戦してみましょう。ボブはくるりんぱを使ったヘアアレンジをすると、驚くほど雰囲気が変わります。
自分で簡単に、美容院でアップにしてもらったかのような、おしゃれなまとめ髪ができるのも、くるりんぱの魅力です。くるりんぱをマスターして、さまざまなヘアアレンジを楽しんでいきましょう。
ハーフアップ
ボブのくるりんぱのヘアアレンジの1つ目は、ハーフアップです。ハーフアップは華美なヘアスタイルが禁止されているオフィスでもOKな場合が多いでしょう。きりりとしたまとめ髪が、清潔感を漂わせます。
またまとめ髪の中ではカジュアルな部類なので、普段のヘアアレンジにぴったりです。アレンジ前に、しっかりスタイリング剤を髪全体に揉み込んでおきましょう。まず、表面の髪を取って、角度を下げてくるりんぱをします。
角度が上がってしまうと、うまくまとまりません。次にくるりんぱの部分をルーズにほぐしていきます。これだけでも充分にかわいいまとめ髪になりますが、もうひと手間加えると、さらに華やかになります。
くるりんぱの横のサイドの髪を後ろに向かってねじっていきます。ねじった両端をクロスさせ、ピンで留めます。逆も同じくねじって、ピンで留めます。毛束を適度に引き出して、完成です。
上のスタイルも、くるりんぱを使ったハーフアップです。このように、髪にインナーカラーを入れていると、くるりんぱでハーフアップにした時、鮮やかなカラーが見えて素敵です。
ボブにインナーカラーを入れておくと、このようにがらっとイメージチェンジができます。オフィスでは髪を下ろし、大人しめのスタイルにしている人も、プライベートタイムではこのように鮮やかなヘアカラーを楽しむことができます。
逆りんぱアップ
ボブのくるりんぱのヘアアレンジの2つ目は、逆りんぱのアップスタイルです。ボブはアップスタイルにするのが難しいと考える人もいるでしょう。ただ、結婚式など晴れの日には、襟足がすっきり見えるアップスタイルのヘアアレンジをしてみたいのではないでしょうか?
また、浴衣や着物を着る機会には、ただのボブではなく、おしゃれなアップヘアにしたいと考えるでしょう。そんな時におすすめなのが「逆りんぱ」です。「逆りんぱ」とはどういうものなのでしょうか?
「逆りんぱ」は、名前の通り、「くるりんぱの逆」です。上からではなく、下から毛束を入れて、引っ張り出します。これにより、くるりんぱとはまた違ったヘアアレンジができます。
サイドの髪をねじって、途中でピンを刺しながら、逆りんぱの部分でピンで留めます。全体にルーズにほぐすと完成です。
このヘアアレンジも、逆りんぱを使ったおしゃれなまとめ髪です。逆りんぱは、基本のくるりんぱよりも、ボリュームが出ます。それでいながら、清楚な印象に仕上がるのが、逆りんぱの魅力でしょう。くるりんぱに飽きてしまった人は、逆りんぱでヘアアレンジをしてみましょう。
サイド
ボブのくるりんぱのヘアアレンジの3つ目は、サイドにくるりんぱをするというものです。ひと口のボブと言っても、長さはいろいろです。また、ある程度長さがあっても、レイヤーが細かく入っていたりする場合もあります。
この場合、1つにまとめようと思っても、毛先が跳ねたり、充分なボリュームがなかったりして、上手くいかないこともあります。そんな時はサイドにくるりんぱを作りましょう。ボブの場合、サイドのヘアアレンジで印象が驚くほど変わります。
サイドのくるりんぱは、ボブのいいアクセントになります。伸ばしかけの髪が邪魔になっている人にもおすすめのヘアアレンジです。耳を出したスタイルになるので、顔回りがすっきりして見えます。
ヘアアレンジをする前に、髪全体にスタイリング剤を揉み込んでおきましょう。さらに、ベースの髪は軽く巻いた状態にしておきます。顔回りの髪を残して、サイドの毛束を取ります。耳上あたりでくるりんぱをします。
そのまま残った毛先は耳にかけるだけです。これでまるで編み込みをしたようなヘアアレンジが簡単にできます。写真のように、くるりんぱの部分を金のアメピンで飾るのも、素敵なアクセントになります。
ボブのお呼ばれにおすすめのくるりんぱヘアアレンジ
ボブのヘアアレンジは、くるりんぱを使えば、とてもおしゃれなまとめ髪が出来上がります。一見難しそうに見えるまとめ髪も、くるりんぱのやり方などをマスターしてしまえば、意外に簡単にできてしまいます。
結婚式や二次会、卒業パーティーといった場に行くとき、美容院でまとめ髪にしてもらうのも1つの方法です。しかし、くるりんぱを使えば、まるで美容院でセットしてもらってきたかのようなおしゃれなアップヘアができあがります。
くるりんぱは便利なヘアアレンジです。簡単にできる上、不器用で編み込みなどができない人でも、凝ったヘアスタイルに挑戦できます。基本のくるりんぱさえできれば、あなたのヘアスタイルの幅が広がるでしょう。
簡単シニヨンでまとめ髪
写真のアップスタイルも、くるりんぱを基本にできています。難しい編み込みなどは使われていませんが、とてもゴージャスなヘアスタイルです。この写真では、ヘアアクセサリーを使っていません。
しかしこれに華やかなバレッタやマジェステなどを利用すると、お呼ばれの時のおしゃれなワンピースに負けない、豪華なヘアスタイルができあがります。この、大人かわいい簡単シニヨンの作り方を、以下に紹介します。
簡単シニヨンの手順
それでは、簡単シニヨンの作り方を見ていきましょう。まず、髪全体をコテで巻きます。全体に内巻きにしても、内巻きと外巻きを交互に繰り返してもかまいません。
次に、髪全体にスタイリング剤を揉み込んでおきます。今回はアップヘアにするので、アホ毛が出ないように、スタイリング剤をしっかり馴染ませておきましょう。
それではさっそくヘアアレンジをしていきましょう。まずトップの髪を取って、下目にくるりんぱをします。くるりんぱの毛先は、くるりんぱに入れ込んで、お団子を作ります。次にサイドの髪をアレンジしていきます。サイドの髪はロープ編みにしていきます。
このロープ編みのあちこちをつまんで、ルーズな雰囲気を作ります。くるりんぱのお団子の下でロープ編みの毛先をゴムで留めます。ゴムで留めた毛先と下の髪を2つに分けます。
それをロープ編みにして、あちこちをつまんでルーズにした後、お団子の周りに巻き付けて、ピン止めします。毛先を少し出すようにスタイリングすると、ルーズでかわいいアップヘアになります。
上のヘアアレンジも、くるりんぱを使ったボブのアレンジヘアです。とても凝ったヘアアレンジのように見えますが、実はくるりんぱを2つ使っただけの、簡単なまとめ髪です。
まず、トップの毛を取って、少し斜めにくるりんぱをします。サイドに残していた髪を、さらに斜めにくるりんぱします。最後に、残っている髪の毛をまとめ、お団子にしていきます。
お団子の部分にマジェステを刺して、おしゃれ度をアップさせます。簡単でいながら、フォーマルな席でも充分に映える、おしゃれなまとめ髪の出来上がりです。暑い夏に、襟足をすっきりさせたい、涼しく見せたいという場合もおすすめのヘアアレンジです。
ボブのくるりんぱヘアアレンジで印象を変えよう!
ボブは髪が短過ぎて、ヘアアレンジを楽しめないと考えていたら、大きな間違いです。また、不器用な人は、おしゃれなまとめ髪ができないと諦めているかもしれません。ボブヘアにくるりんぱをすると、途端におしゃれになります。
まずは基本のくるりんぱをしっかり覚えましょう。くるりんぱさえ覚えておけば、さまざまな応用が効きます。ボブをゴージャスなアップヘアにするために、くるりんぱの逆の、逆りんぱを使うと、よりボリュームが出るでしょう。
ボブのスタイルにマンネリを感じたら、くるりんぱでイメージを変えてみましょう。くるりんぱを使ったアップヘアは、お呼ばれの時にも重宝します。美容師にセットしてもらったような、おしゃれなまとめ髪も、自分でできてしまいます。