自分で髪の毛をすく場合の基本
ほんの少し髪の毛をすくだけで印象はかなり変わります。ここではセルフで髪の毛をすく場合の基本的なすき方についてご説明します。髪の毛のクセや髪の毛の量も人それぞれ。
伸びてしまってボリュームが出てしまった髪の毛をボリュームダウンさせる簡単なすき方はこちら。すき方のポイントをしっかり覚えてセルフカットデビューしましょう。
髪の毛をすく前に準備するもの
セルフで髪の毛をすく場合には、最低でもこの4つのアイテムを準備してから始めましょう。必ず同じものや本格的なものでないといけないわけではないので、ご自身で準備できる範囲のもので用意してください。
すきバサミ
髪の毛をすくハサミの形はどんなものでも構いません。ハサミによって髪の毛のすき率が変わります。すき率は20%くらいのものがおすすめです。
すき率が高ければ高いほど髪の毛を早くすくこともできますが、その分切りすぎてしまう可能性も高くなります。
ヘアクリップ
ヘアクリップは髪の毛をバランス良くすく際に重要なアイテム。クリップはブロッキングをするときに必要ですが髪の毛を止められれば良いのでどんな形のものでも構いません。
また髪の毛をすく際に、前髪と後ろの髪を区別するのにも便利です。うっかり防止のたみにも必要なアイテムですので準備は忘れずにしましょう。
目の細かいコーム
目の粗いコームですと、均等に髪の毛を整えられず髪の毛ががたがたになってしまう可能性もあります。なるべく髪の毛一本一本を整えられる目の細かいコームを用意してください。長さも長いものだとより広範囲に均等に髪の毛をとかせるのでおすすめです。
大きなごみ袋
大きなごみ袋はケープの代用として使えます。底の部分に頭が入るくらいの穴を開けて頭を通せば簡易ケープの出来上がりです。ごみ袋なら必ずご家庭にあるので、新しくケープを買う必要はありません。
ロング・ボブヘアの髪の毛のすき方
女性に多いロングヘアーやボブヘアーの髪型のセルフでできるすき方を説明します。まずは髪の毛をすく前の準備の手順を覚えましょう。手順は簡単な3工程。少ない手順でできるのでしっかりと確認してください。
すき方①髪の毛をブロッキングする
細かいコームで髪の毛をとかしたら、まず髪の毛をブロッキングしましょう。ブロッキングとは、髪の毛を数か所に束にして分けることです。前頭部分2か所と後頭部分2か所で4つの束を作るのがベストです。
ブロッキングにはヘアクリップを使って束にしてください。ヘアクリップは跡がつかないクリップを使えば、髪の毛に跡がつかないので便利です。余計な髪の毛を間違えて切ってしまわないように必ずブロッキングしましょう。
ロングヘアーやボブヘアーは毛量もあるので、しっかりとブロッキングしていきましょう。前髪がある方は、前髪は別にブロッキングをしましょう。
すき方②ハサミを入れる角度と位置の調整
ロングヘアーやボブヘアーの髪の毛のすき方で重要なポイントはすく時のハサミの角度です。ハサミを入れる角度は基本的に縦がいいとされてますが、縦でも斜めでもどちらでもすき方には問題ありません。
縦にハサミを入れてすく場合、切った部分と他の部分とに自然な段差ができるので、髪の毛を下したときによりロング、ボブのベースの髪型となじみやすくなります。
すき方③ハサミを入れる位置を確認してすく
ロングヘアーやボブヘアーを自分自身ですく時に大切なのは、ブロッキングした髪の毛にハサミを入れる位置と角度をあらかじめ決めておくことです。
ブロッキングは前後で4か所ですが、ロングヘアーやボブヘアーなど髪の毛が多い方は4か所より細かくブロッキングするとすく時に調整しやすいのでおすすめです。
すき方④ボリュームを出したいとき
髪の毛が細くボリュームがなく、髪の毛をすいて髪型をボリュームアップさせたい方には、ボリュームアップさせたい部分の内側の毛を頭皮に近い位置で短くカットする切り方もあります。
短く切った髪の毛は長い髪の毛と比べ自然と立ちやすいため、上にかぶさる髪の毛を内側から盛り上げてくれるので、ふわっとボリュームアップしてみやすくなります。伸びるとぺたんこになってしまいがちなロングヘアーやボブヘアーもすき方の工夫で解決です!
ショートヘアやメンズの髪の毛のすき方
メンズヘアやショートヘアは、ロングヘアーやボブヘアーと比べて難しそう、美容師に任せた方が良いのではないか?と思っているかたも多いのではないでしょうか。
ポイントをしっかり押さえれば、メンズヘアやボブヘアの髪型のすき方もとっても簡単です。しっかり確認していきましょう。
基本的にロングヘアの人と同じ
メンズヘアや髪の毛が短いショートカットの女性のすき方も、ロングヘアーの女性の髪の毛のすき方と基本は同じです。次はメンズヘア、ショートカットの髪の毛を上手にすくすき方をご紹介します。手順はこちらも簡単なのでしっかり覚えましょう。
すき方①髪の毛をブロッキングする
髪の毛が短いメンズヘアとショートカットヘアーのすき方でもブロッキングは必要です。ブロッキングの方法も同じく、ヘアクリップで4か所に分けましょう。
メンズヘアやショートヘアの場合ヘアクリップで留めづらさはありますが、頭皮に近いところをヘアクリップでしっかりと固定し、ブロッキングしましょう。
すき方②ハサミを髪の毛の1箇所に入れる
メンズヘアやショートカットの方のすき方も、ロングヘアの方と同じです。ブロッキングで数か所に分けた束にハサミを入れていきます。ハサミを入れる位置は頭皮から3分の2の位置です。
すく時に髪の毛は短いのでねじってもねじらなくてもやりやすい方で構いません。すき方の注意点として、3分の2より頭皮に近い位置でハサミを入れすくと、髪の毛がつんつん立ってしまうのですき方に気を付けて切りましょう。
すき方③通常のハサミで全体を整える
最後の仕上げです。頭全体が映る鏡で髪型全体を確認します。数本だけはみ出している髪の毛はないか、がたがたになっていたり不自然な切り口になっていないか、左右のバランスを見ながら最終調整しましょう。
メンズヘアやショートヘアはバランスがわかりやすい髪型です。一度スタイリング剤などを使用し、普段のスタイリングにしてみることもおすすめです。不自然なところがわかりやすく出てくるのでもしあればすき方を変え、細かく調整しましょう。
髪の毛をすく際の注意点
すき方、すく際のポイントや見落としがちな注意点をご紹介します。特にハサミのすき率については、わからずにカットすると髪の毛を予想以上にカットしてしまったり、すかすかして不自然になることもあります。
ロングヘアーやメンズヘアー関係なくどの髪型の方も当てはまるので、注意点を忘れずに覚えておきましょう。
すく作業を1日で終わらせない
髪の毛をすく時は1日で終わらせないようにするのがポイント。日にちをまたいで少しずつ微調整して仕上げていきましょう。
美容師ではないので、一度で自分の理想の髪型にすくのは難しいのが事実です。今日少し切って、髪の毛全体の様子を見て明日また切るなど、何度も調整をして理想の髪型に近づけましょう。
すき率に注意する
すき率とハサミで一度のカットで切れる髪の毛の割合のことです。髪の毛をすく場合のおすすめはすき率が20%のハサミですが、安価なものだと50%のハサミが多いです。
美容師さんがカットに使用しているハサミは20%のものが主流ですが、百均で売られているものだと50%のものが多いので、もし試し切りができるのであればしてから切ることをおすすめします。
すき率の目安として、すきバサミの目が細かいものほどすき率が低いものになるので、購入する際はチェックしましょう。
前髪は慎重にすく
1番失敗が目立ちやすい箇所と言えば前髪です。前髪は一番に目が付きやすいところでもあるのですくときは慎重にカットしていきましょう。切りすぎるとごまかしがきかないのですこしずつすくのがベスト。
少ない前髪の場合でも必ず数束にブロッキングし、1つの束に対して2か所ではなく、1か所ずつすきバサミを入れ髪型のバランスを見ながら前髪をすいていきましょう。
手を切らないように注意
当たり前のことですが、刃先を人に向けたり、刃が開いた状態で放置するのは危ないので止めましょう。どんなに安価なすきバサミでも、誤って手を切ってしまう恐れがあります。すきバサミの扱いは慎重に行いましょう。
自分でセルフカットが出来れば便利!
髪の毛のすき方を覚えてしまえば、伸びた髪の毛のスタイリングにイライラしたり、美容院に行く時間やコストも減らせます。自分ですくことができればヘアスタイルをキープすることもお手の物です。
慣れるまでは何度も経験が必要ですが、失敗しても髪の毛は伸びてくるものなので、少しずつ経験を積んで自分の髪質や髪のくせ、特徴をつかんでいきましょう。
道具も今手持ちにあるものに少し足すだけなので楽です。是非道具を揃えてセルフカットに挑戦してみてください。