黒髪グラデーションのすべてを徹底解説
黒髪グラデーションとは、どんなヘアカラーを指すのかご存知でしょうか。その呼び方が示す通り、黒髪をベースにして、毛先を中心にカラーを入れることを言います。海外では「オンブレヘアー」とも呼ばれており、セレブが火付け役となって広まったと言われています。
日本人特有の黒髪を活かしつつ、グラデーションカラーで軽やかさをプラスすることも出来るのです。そんな黒髪グラデーションについて、徹底的に解説いたします。
黒髪グラデーションの5つの魅力
黒髪グラデーションに興味はあっても、どんなものかよく分からなくて試せていないという人もいるのではないでしょうか。そんな方々のため、こちらではまず、黒髪グラデーションにおけるメリットについてご紹介しましょう。
黒髪グラデーションには、大きく見て5つの魅力があると考えられます。まずはその魅力を知って、いいなと思ったらチャレンジしてみるといいのではないでしょうか。
黒髪グラデーションってどんなヘアカラー?
黒髪グラデーションはヘアカラーのひとつではありますが、その特徴は黒髪をベースにするという点にあります。頭頂部から髪の毛の中心にかけては黒髪のままで残し、毛先に好みのカラーを入れてグラデーションにします。
黒髪グラデーションは、ひとつの色に染め上げるのに抵抗がある人や、明るい色を試してみたい人にもおすすめのヘアカラーなのです。
黒髪グラデーションはメリットいっぱい
気軽なヘアカラーとしても人気の黒髪グラデーションですが、おしゃれに関して以外にも、様々なメリットがあるのです。黒髪グラデーションの魅力をもっとよく知ってもらうため、考えられるメリットを5つ挙げることにしましょう。
そのメリットは果たして、あなたにとって意味のあるものでしょうか。もしそうなら、今が黒髪グラデーションを試す時と言えるでしょう。
①髪へのダメージが少ない
髪色を変えることは、手軽なイメージチェンジのひとつではあります。しかし、髪の毛を染めたり、そのためにブリーチして色を抜くことは、髪の毛を傷ませる原因になります。そんな問題を緩和してくれるのが、黒髪グラデーションというわけなのです。
黒髪グラデーションでカラーを入れるのは、髪の毛の中央から毛先にかけてのみです。髪の毛をいじる範囲が少ないため、それだけダメージも抑えることが出来ます。
②プリン髪にならない
日本人の多くは、生まれつきの黒髪です。そのために、カラーで黒ではない髪色にしてしまうと、新しく黒髪が生えてきた時にツートンカラーになってしまいます。これがいわゆる、プリン髪と言うものです。黒髪グラデーションではしかし、そんなことは起こりません。
というのも、黒髪グラデーションでカラーを入れるのは、髪の毛の生えるポイントとは無関係のエリアなのです。グラデーションはそのまま残り、残念なプリン髪を防げます。
③派手過ぎないのに軽やかに
黒髪は外国人の憧れだったりしますが、黒一色の髪は、何だか重たい印象を与えます。髪が長いと、その印象は特に強くなると言えるでしょう。黒髪に重さを感じている人は、ぜひ黒髪グラデーションを試してみるといいでしょう。毛先を染めるだけで、ずいぶんと軽い印象になるはずです。
派手な色も、毛先へのグラデーションで使うと派手になり過ぎないメリットがあります。全体をその色で染めるよりも、黒髪を活かした方が垢抜けて見えるでしょう。
髪の毛の長さがミディアムやロングの人は、なおさらその恩恵に預かれる可能性があります。ワンレンストレートのロングは、ミディアムに比べて重くなりがちです。ストレート特有の真っすぐ髪が、黒をより一層引き立てるためです。それは美しくもありますが、同時に地味な印象を与えもします。
ストレートのロングやミディアムを全部染めるのには、お金も時間もかかります。それを上手く解決してくれるのも、黒髪グラデーションなのです。
④憧れの外国人風スタイルに
外国人が日本人の黒髪に憧れるように、日本人もまた外国人のヘアスタイルに憧れを抱いています。憧れの実現に一役買ってくれるのが、黒髪グラデーションと言えるでしょう。黒髪グラデーションを流行らせたのは海外セレブと言いますから、真似だけでも外国人風スタイルをゲット出来ます。
純粋な黒髪を活かしつつ黒髪グラデーションを楽しめるのは、実は日本人だけの特権と言えるのではないでしょうか。
⑤男女共に人気
黒髪グラデーションは、女性のみならず男性にもウケのいいヘアカラーと言えます。男性も女性も、若いうちは派手なカラーでがっつり染めるのもありですが、大人になってもそれでは、少し頼りない印象になってしまう可能性があります。
一方の黒髪グラデーションは、黒髪の部分で落ち着きを、グラデーションの部分でおしゃれさを演出できます。まさに大人の男女にウケる、そんなヘアカラーと言えるのではないでしょうか。
黒髪グラデーションのおすすめカラー【ショート】
人気のヘアカラーである上に、メリットも多い黒髪グラデーションです。早速試したいと思った人も、いるのではないでしょうか。そんな時に気になるのが、髪の毛の長さです。ロングなのかショートなのか、髪の毛の長さによって、カラーを入れた時の印象はまるで違います。
こちらでは、ショートカットの人におすすめの黒髪グラデーションについてご紹介しましょう。ショートカットには、短いなりの楽しみ方もあるのです。
ショートヘアは毛先明るめがおすすめ
ショートカットで黒髪グラデーションをやるなら、毛先を明るめにするのがおすすめです。元々髪の毛の量が少ないショートカットなので、多少明るくしても奇抜に見えないのが嬉しいポイントです。思いきり遊びたいなら、明るいターコイズブルーもいいでしょう。
そこまで冒険出来ないという人には、どんなグラデーションカラーがおすすめなのでしょう。2つご紹介しますので、参考にしてみてください。
黒髪×グレー
ショートカットにおすすめの黒髪グラデーションのひとつに、黒髪とグレーの組み合わせがあります。グレーというカラーには、凛とした雰囲気を感じることができ、可愛いよりもカッコいいが好きな人には特におすすめの黒髪グラデーションです。
髪の毛中央から毛先にかけて色を入れるタイプはもちろんのこと、ちょっとこだわって「前後」でグラデーションを分けるスタイルもあるようです。
黒髪×グレージュ
グレーとベージュを組み合わせたグレージュは、自然なくすみ感を表現出来る人気のカラーです。ショートの黒髪グラデーションにも、グレージュは相性のいい色と言えるでしょう。色として主張の大きくないグレージュは、さり気ない黒髪グラデーションを作るのにも最適です。
グレージュを使ってグラデーションを作ることで、ショートカットに立体感を出すことも出来ます。ショートカットをスタイリッシュに決めたい人は、一度試してみるといいでしょう。
暗めの色で大人っぽい印象に
ショートカットでの黒髪グラデーションは、毛先に明るい色を入れると、とても映える髪型になります。明るいカラーは、どちらかといえば元気さや活発さといった印象になりますが、落ち着いた雰囲気を作りたいなら、暗めの色を選ぶといいでしょう。
抑えた色でグラデーションを施すと、とても大人っぽい雰囲気を醸し出すことが出来ます。黒髪グラデーションで暗めの色を使うと、黒髪特有の重さを軽くしてくれるという特徴もあります。
黒髪グラデーションのおすすめカラー【ボブ・ミディアム】
ショートカットに引き続き、ボブとミディアムにおすすめの黒髪グラデーションを紹介しましょう。ショートカットよりも少し長いだけで、表現の幅はずいぶんと広がります。同じ髪型でも、入れるグラデーションによっては、クールにもキュートにも見せることが出来るでしょう。
ミディアムの長さの髪は、色だけでなく、髪の毛そのものを遊ばせることも出来るのがメリットです。ボブやミディアムに合ったグラデーションカラーと併せ、そちらでも楽しめます。
パーマと合わせてさらに外国人風に
ミディアムヘアになると、パーマをかけるとショートカットよりも存在感が出ます。黒髪グラデーションを入れた髪とパーマを組み合わせることで、まるで外国人のような、ナチュラルな風合いの髪型を作ることも可能です。ミディアムだからこそ、パーマを有効に使うといいでしょう。
パーマをかけるなら、あくまで緩めの自然な感じにしておきましょう。きついウェーブになると、外国人感からは遠ざかってしまいます。
黒髪×アッシュグレー
黒髪にアッシュグレーを使ったグラデーションは、誰もが憧れる外国人風のスタイルを作るのにもってこいです。アッシュグレーには透けたような印象を与えてくれる効果があり、パーマのかかった毛先の流れと絶妙にマッチしてくれることでしょう。
無造作パーマにするとなお自然に、外国人風の雰囲気を作ることが出来ます。外国人風のスタイルを目指すなら、アッシュグレーとの組み合わせでチャレンジしてみてください。
黒髪×ミルクティアッシュ
温かみのあるミルクティーカラーにアッシュの寒色が加わると、甘過ぎない印象を出すことが可能になります。ミディアムの長さの中でも、ボブは形によっては重いイメージが付くこともあります。それを解決するのに、黒髪グラデーションが役に立つのです。
ミルクティーアッシュのグラデーションを効かせて、軽い印象に仕上げましょう。パーマを加えると、空気を含んでさらに軽やかな印象になります。
派手めカラーで個性的に
ミディアムヘアーの黒髪グラデーションには、派手めなカラーもおすすめです。ジェリービーンズを思わせる鮮やかな色も、ミディアムヘアーを個性的に演出してくれるでしょう。ミディアムに合う派手めなカラーには、どんなものがあるのでしょうか。
黒髪×ピンク×オレンジ
黒髪グラデーションで派手めの色を使いたいなら、ピンクとオレンジの組み合わせはいかがでしょうか。派手めといっても、ピンクとオレンジは意外と黒髪に馴染んで見えるものなんです。落ち着き過ぎたカラーより少し遊んでみたい時には、試してみるといいでしょう。
キュートで明るい印象の中にも温かさも感じられ、欲張りさんにはぴったりのグラデーションカラーと言えるでしょう。
黒髪×パープル
アッシュやブルーなどの寒色系は、黒髪とよく馴染みます。パープルも同様で、黒髪と馴染んだ美しいグラデーションを作ることが出来ます。寒色系には冷たい印象もありますが、上手く使えばクールなイメージを作るのに役立ちます。
パープルというカラーには、繊細さや上品さも窺えます。可愛さよりも大人の雰囲気を重視したいなら、パープルは外せない色ではないでしょうか。
黒髪グラデーションのおすすめカラー【ロング】
ダイナミックなグラデーションを楽しみたいなら、ロングヘアがぴったりです。特に意味もなくロングにしていたという人は、黒髪グラデーションを楽しむための大きなキャンバスがあると考えてもいいでしょう。同じロングヘアでも、ストレートかそうでないかでも印象は変わります。
こちらでは、黒髪ロングヘアにおすすめのグラデーションカラーをご紹介しましょう。重たくなりがちなロングも、ぱっと違った印象になるはずです。
ストレートならモード感UP
黒髪ロングのストレートはアジアンビューティーの典型であり、憧れる人も多いのではないでしょうか。黒髪ロングのストレートだと、髪の毛によっては重く見えてしまうことがあるのがデメリットです。ストレートの重いイメージに悩む人は、黒髪グラデーションを試してみるといいでしょう。
グラデーションを入れるとモード感アップが期待出来るのも、ロングストレートの人が持つメリットのひとつです。
黒髪×グリーン
黒髪ストレートのロングヘアとグリーンは、馴染みよくモード感を上げる組み合わせです。グリーンはどちらかといえば派手めの色ですが、ロングヘアの毛先に入れることで、派手になり過ぎない効果があると言えます。
よく見ると色が入ってるねという程度の分かりやすさが、さりげないおしゃれ感にも繋がります。ストレートな黒髪を艶やかに見せてくれる効果もあるようです。
黒髪×ホワイト
ストレートの黒髪グラデーションで他の人と被りたくないなら、思いきってホワイトを選んでみましょう。黒と正反対の色であるホワイトは、ロングのストレートヘアでは特に活きてきます。存在感ばっちりの、黒髪グラデーションスタイルになるはずです。
大胆に色を入れるのもおすすめ
ロングヘアに施す黒髪グラデーションは、ショートやミディアムに比べて染める面積が多くなるために、大胆な色を選ぶととても映えます。元が黒髪のため、はっきりと分かる色を入れた方が、個性的な仕上がりになるのです。
同じ色を入れたとしても、ストレートなのかパーマなのかで、ニュアンスに変化が生まれて面白いです。なりたいスタイルに近付けられるのは、ロングヘアの特権と言えるでしょう。
黒髪×レッド
赤一色で染められた髪の毛はインパクトが強過ぎる傾向にありますが、黒髪ベースのグラデーションでは上手い具合に馴染んでくれます。ブラウンだと遊び心が足りないと思ったら、チェリー系のレッドを選ぶのがおすすめです。
アメリカンチェリーを思い起こさせるキュートな赤色は、グラデーションを派手にし過ぎないのが嬉しいポイントです。
黒髪×ブルー
夏にぜひ試してほしいのが、ブルーを使った黒髪グラデーションです。ストレートのロングヘアなら爽やかでクールな印象に、ウェーブがかかっているなら、海を思わせるような仕上がりになります。暑い夏も、すっきりと過ごせそうなグラデーションと言えるでしょう。
鮮やかなターコイズブルーは素敵ですが、濃いめのブルーも捨てがたい人気色です。いっそ両方使ったなら、誰にも真似出来ない個性的なグラデーションが完成するはずです。
黒髪×ハイライトで垢抜けよう!
黒髪グラデーションは、ただ真っ黒だと重い印象の出てしまう黒髪を軽やかな印象に変えるためのヘアカラー方法です。同じような効果を期待出来るものに、ハイライトというものがあるのをご存知でしょうか。
ハイライトが黒髪に与えてくれる効果とは、一体どんなものなのでしょうか。こちらでは、グラデーションとは一味違ったハイライトについてご紹介しましょう。
ハイライトって?
ハイライトとはどういうカラーの入れ方なのかを、まずはご説明しましょう。その言葉が表す通り、髪の毛の「一部」を明るくする方法のことを指します。特に黒髪ベースの場合は、一部にハイライトを入れることで、黒髪特有のベタッと感を軽減することが出来るのです。
黒髪の重さを減らすだけでなく、立体感を表現することにも役立ちます。ベタ塗りしたような黒髪を、ハイライトがふんわりエアリーな印象に変えてくれます。
黒髪グラデーションに合うハイライトは?
ハイライトを入れたくても、どんな色が合うのか分からなくて悩む人もいるでしょう。黒髪にハイライトを入れるなら、基本的にどんな色でもよく合うとは言われています。様々な色の中で、黒は一番暗い色になるからです。その中でも特におすすめなのが、ゴールドのハイライトです。
ショート、ミディアム、ロング、ストレートでもパーマでも、あらゆるヘアスタイルにマッチすると言われる人気の色なのです。
ゴールドのハイライトは白過ぎない限りはどんな髪色にも合いますが、中でも一番映えるのは、やはり黒髪と言えるでしょう。色落ちがなく手入れが簡単なのも、ゴールドのハイライトが人気となる理由のひとつなのでしょう。
黒髪に施したゴールドのハイライトは、シンプル過ぎた黒髪に立体感と艶めきを与えてくれるハイライトなのです。
ブリーチなしで黒髪グラデーションにしたい!
黒髪ベースで入れるグラデーションには、多くの魅力があります。その一方で、ベースが黒髪なので、色が入りにくいのではという心配もあります。黒髪グラデーションで色を入れる場合には、先にブリーチをして髪の毛の色を抜いておかなければならないのでしょうか。
ブリーチすると色がきれいに入っても、髪の毛が傷むのではという心配もあるはずです。黒髪グラデーションに、ブリーチは必須なのでしょうか。
暗めのグラデーションなら綺麗に!
正直なところ、明るい色はブリーチなしだと厳しい現実があります。色が明るいほど、黒髪の色に負けてしまうのです。しかし、黒髪グラデーションの楽しみ方は、明るい色を入れることばかりではありません。
暗めの色なら、ブリーチなしでもきれいに入れることが出来るのです。暗めのグラデーションには目立ちにくいデメリットがありますが、さりげない方が逆におしゃれな場合もあるのです。
ブリーチなしできれいに入る色としては、ブラウンやカーキなどの茶色系、アッシュやブルーも黒髪に負けずに色を出すと言われています。レッド系も、意外なことにブリーチなしで入る色なんです。暗い色といっても、ブリーチなしで入る色には幅があると言えるのではないでしょうか。
グラデーションに興味はあるけど派手にはしたくない、髪の毛を労りたい人には、ブリーチなしの暗い色でのグラデーションをおすすめします。
ブリーチなしでも髪は痛むので注意
ブリーチせずに色を入れることは、ブリーチをした場合に比べると髪の毛に優しいのかもしれません。しかし、カラーリングすること自体、髪の毛にはよくないということを覚えておきましょう。髪の毛を一番労る方法は、ずばり、黒髪のままでいることなのです。
しかしそれではつまらないと考える人は、きっとたくさんいるでしょう。カラーリングやパーマをする時には少なからず髪の毛が傷むことを踏まえ、その上で自分だけのスタイルを楽しみましょう。
ブリーチなしで黒髪グラデーションにする方法
ブリーチなしで黒髪グラデーションにする場合、どんな方法で出来るのでしょう。一番重要なポイントとしては、トップの色を暗くしておくことです。暗めの色にすることで、髪の毛が伸びても長くグラデーションを楽しめるようになるのです。
グラデーションの始まりであるトップを暗い色にしておくと、他の色が明るく見えるというメリットもあります。このことに注意すれば、ブリーチなしでも黒髪グラデーションを成功させることが出来るでしょう。
黒髪グラデーションで憧れのヘアスタイルに!
黒髪グラデーションは、そのままの黒髪を活かしつつ、自分なりのカラーを楽しめる方法です。黒髪を軽やかにしてくれるなど、メリットも多いカラーリングだということが分かっていただけたのではないでしょうか。
事情があって派手なカラーリングに踏み切れなかった人も、気軽に試してみることが出来るでしょう。毛先のグラデーションで、今までとは違った自分を手に入れてみてはいかがでしょう。