モットーの意味とは?
「モットー」という言葉は結構色々な場面で使われる言葉ですが、「モットー」という言葉の意味を知らずに「私のモットーは」などと言っている人は少なくありません。それは「モットー」をニュアンス的に理解しているからです。
「モットーの意味はモットー」などと言う人もいますが、実は「モットー」という言葉にはちゃんと意味があります。
日常生活の中でも結構使われることがある「モットー」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、「モットー」の意味についてご紹介しましょう。
標語という意味
「モットー」の意味の一つ目は、「標語」という意味です。「標語」の意味は「意見や主張などを簡潔に言い表した短い言葉」という意味です。
「標語」という言葉は「交通標語」などの言葉に使われていますので「標語」が「モットー」の意味だと知っている人は少ないでしょう。
「モットー」は自分がどういう考え方なのかなどを短い文章で言い表すことで、「モットー」の意味は「標語」になります。「モットー」の一つ目の意味は「標語」だということを覚えておきましょう。
指針という意味
「モットー」の意味の二つ目は、「指針」という意味です。「指針」の意味は「向かうべき方向を示す方針」「とるべき態度や進むべき方向を示す方針」という意味です。
「モットー」という言葉は個人的な使い方ばかりではなく、会社などの中でも使うことがあり、そういった場合には「指針」という意味で「モットー」という言葉が使われます。
「会社の方針」という意味で「会社のモットー」を決定している会社なども結構多く、「モットー」は会社の「指針」という意味でも使われると言えます。
座右の銘という意味
「モットー」の意味の三つ目は、「座右の銘」という意味です。「座右の銘」の意味は「常に自分の心にとどめて自分への戒めや励みにする言葉」という意味です。
「モットー」という言葉を個人的に使う場合にはこの「座右の銘」という意味での使い方が最も多いと言えます。
「私のモットーは」という言い方で自分の「座右の銘」を語る人は結構多く、こういった場合には「座右の銘」という意味で「モットー」を使っていると言えます。
モットーの語源
「モットー」の意味についてご紹介しましたので、次は「モットー」の語源についてご紹介します。「モットー」はカタカナ語ですので、他の日本語とは違う語源があります。
難解な日本語の場合は日本語や中国語などに語源がありますが、「モットー」などのカタカナ語の場合は日本や中国以外に語源があることが多いです。
「モットー」という言葉にはいったいどのような語源があるのか、「モットー」の語源についてもご紹介しましょう。
モットーの語源は声という意味のラテン語
「モットー」の語源は「声」という意味のラテン語です。ラテン語の「muttum」には「声」「発声」といった意味があり、「何かを言う」というのが「モットー」の語源になったと言われています。
実はラテン語の「muttum」はイタリア語の「motto」の語源であり、イタリア語の「motto」は英語の「motto」の語源になります。
日本のカタカナ語の「モットー」の語源は英語の「motto」で、英語の「motto」の語源はイタリア語の「motto」、イタリア語の「motto」の語源はラテン語の「muttum」というように、言葉が渡り歩いてきたと言えます。
ヨーロッパのキリスト教の教会などで使われてきたラテン語が転々として、日本にやってきて「モットー」となったということです。
モットーの類語
「モットー」の語源についてご紹介しましたので、次は「モットー」の類語についてご紹介します。「モットー」には「標語」「指針」「座右の銘」といった意味がありますので、これらに近い意味を持った言葉が「モットー」の類語になります。
「モットー」の意味は大きく分けると「標語」「指針」「座右の銘」ですので、これら三つの意味それぞれに似た意味の言葉を探すとかなりたくさんの言葉が「モットー」の類語になると言えます。
「モットー」という言葉の類語に当たる言葉にはいったいどのような言葉があるのか、「モットー」の類語についてご紹介しましょう。
人生訓
「モットー」の類語の一つ目は、「人生訓」です。「人生訓」の意味は「自身の考えや行動の基本とする教え」という意味で、「モットー」の意味の一つである「座右の銘」ととても良く似ています。
「人生訓」という言葉は「モットー」の言い換えに使うこともできますので、「人生訓」は意味だけでなく使い方という点でも「モットー」に似ていると言えます。
「モットー」という言葉を使うのは比較的若い世代で、年配の人などは「モットー」ではなく「人生訓」という言葉の方を使うことが多いです。
生活心得
「モットー」の類語の二つ目は、「生活心得」です。「生活心得」の意味は「生活していく上で自身の考えや行動の基本とするもの」という意味で、こちらも「人生訓」と同じく「モットー」の意味「座右の銘」に似ています。
「生活心得」という言葉はニュアンス的には「モットー」の意味「座右の銘」とは少し違い、「人生」ではなく「日々の生活」という狭い範囲を指す言葉ですが、「生活心得」も「モットー」の類語になります。
「生活心得」も「人生訓」同様、「モットー」という言葉の代わりにやや年配の人に使われることが多いと言えます。
生活信条
「モットー」の類語の三つ目は、「生活信条」です。「生活信条」の意味は「生活していくうえでの信念や意識すること」という意味で、こちらも「モットー」の意味「座右の銘」と似ています。
「生活信条」も「座右の銘」とは違って「日々の生活」というやや狭い範囲を指す言葉ですので、そういった点では微妙に「モットー」とは違うと言えます。
「生活信条」は「モットー」の言い換えに使うことはできませんが、イメージ的には「モットー」に似ているため、「生活信条」も「モットー」の類語になります。
スローガン
「モットー」の類語の四つ目は、「スローガン」です。「スローガン」の意味は「ある団体の主義主張を短い言葉で表したもの」「標語」という意味です。
「モットー」には「標語」という意味がありますので、「スローガン」も「モットー」の類語になりますが、「スローガン」は「ある団体」という言葉が含まれているため微妙に違います。
「モットー」は個人にも会社などの団体にも使えますが、「スローガン」は団体限定という点で「モットー」とは少し違うと言えます。
基本的方針
「モットー」の類語の五つ目は、「基本的方針」です。「基本的方針」の意味は「団体などの基本的な精神や方針」という意味で、「方針」という言葉が入っているため「モットー」の意味「指針」に似ています。
「基本的方針」は「モットー」と似た意味を持っているため「モットー」の類語になりますが、「基本的方針」もスローガンと同じく団体限定の言葉です。
「モットー」という言葉は団体でも個人でも使うことができますので、そういった点では「基本的方針」は「モットー」とは少し違います。
基本理念
「モットー」の類語の六つ目は、「基本理念」です。「基本理念」の意味は「組織が根本に据える理念や目標や思想」という意味で、「モットー」の意味「指針」と似た意味があります。
「基本理念」の意味はかなり複雑で「指針」より重い感じですが、「基本理念」も「モットー」の類語の一つとして挙げられます。
「基本理念」は「組織」という団体限定の言葉になりますので、その点では「モットー」とは少し違うと言えます。
基本精神
「モットー」の類語の七つ目は、「基本精神」です。「基本精神」の意味は「団体などの基本的な方針や精神」という意味で、「方針」という言葉が入っていることから「モットー」の類語だと言えます。
「基本精神」も団体限定ですので、個人にも団体にも使える「モットー」とは違いますが、団体で「モットー」を使う場合には「モットー」の言い換えに使えます。
ですが「基本精神」は会社の方針などについて表す文章などに使われますので、個人にも使える「モットー」とは基本的に少し違います。
合言葉
「モットー」の類語の八つ目は、「合言葉」です。「合言葉」の意味は「団体の中で、ある主張の旗印として使う言葉」「モットー」という意味です。
「合言葉」の意味の中に「モットー」という言葉が入っていますので、「合言葉」はストレートに「モットー」の類語だと言えますが、「合言葉」も団体限定の言葉です。
「合言葉」を「モットー」と言い換えることはできますが、「モットー」を「合言葉」と言い換えることはできないという点で「合言葉」は「モットー」とは少し違うと言えます。
モットーの英語表現
「モットー」の類語についてご紹介しましたので、次は「モットー」の英語表現についてご紹介します。「モットー」の語源の所でも少し触れましたが、「モットー」の語源はラテン語の「muttum」です。
そのラテン語の「muttum」がイタリア語になり英語になり、英語の「モットー」が日本に渡ってきて日本のカタカナ語の「モットー」になりましたが、実は英語の「モットー」には日本語の「モットー」とは違う意味もあります。
日本語の「モットー」とは少し違う意味もある、「モットー」の英語表現についてご紹介しましょう。
motto
「モットー」の英語表現は「motto」という英語です。英語の「motto」の意味は「標語」「座右の銘」「金言」「処世訓」など、日本語の「モットー」よりたくさんあります。
英語の「motto」にはさらに「題辞」「題句」といった意味もあり、「題辞」の意味は「書物の巻頭などに記される言葉」で「題句」の意味は「巻頭に置く題目の言葉」です。
日本語の「モットー」とは違って英語の「motto」は書物などに関連する言葉の意味もあり、この点では日本語の「モットー」と英語の「motto」はちょっと違うと言えます。
モットーの使い方
「モットー」の英語表現についてご紹介しましたので、次は「モットー」の使い方についてご紹介します。「モットー」という言葉は比較的若い世代に使われることが多いですが、さらに若い人達にはあまり使われていません。
そのためとても若い人達にとっては「モットー」の使い方はわからない場合もありますが、「モットー」という言葉はとても簡単に使うことができます。
「モットー」という言葉の使い方とはいったいどのような使い方なのか、「モットー」の使い方の例文についてご紹介しましょう。
例文①
「モットー」の使い方の例文の一つ目は、「私のモットーはマイペースに生きることなので、在宅ワークをすることにした」という例文です。この例文では「マイペースに生きること」が「モットー」だと言っています。
「モットー」の意味は「標語」「指針」「座右の銘」ですが、この例文では「座右の銘」という意味で「モットー」が使われています。
人それぞれ「座右の銘」は色々ありますが、「座右の銘」はまだとても若い高校生などでも持っていることがあります。何か「座右の銘」を持っているなら「モットー」という言葉を使って自分の「座右の銘」を表現できます。
例文②
「モットー」の使い方の例文の二つ目は、「新年を迎えたので、自分のモットーを書き出してみた」という例文です。この例文では「標語」という意味で「モットー」が使われています。
「モットー」の意味の一つ「標語」には「意見や主張などを簡潔に言い表した言葉」という意味がありますので、この例文では自分の考え方を改めて書き出してみたということを表しています。
「標語」というと難しいイメージがありますが、「標語」は自分が今何を考えていてどうしたいと思っているのかを言葉にしたものですので、何か新たに考え始めたことなどに対しても「モットー」という言葉が使えます。
例文③
「モットー」の使い方の例文の三つ目は、「自分のモットーを友達に言ってみたら、それは壮大すぎると笑われた」という例文です。この例文では「座右の銘」という意味で「モットー」が使われています。
「座右の銘」は持っている人もいればいない人もいて、その内容は人それぞれ大きく違います。あまりにも大袈裟で実現できないような「モットー」を心に掲げている人もいます。
ですが「モットー」はあくまでも「モットー」であり、実現可能なことだけが「モットー」というわけではありませんので、夢のような「モットー」を心に掲げてもおかしくはありません。
例文④
「モットー」の使い方の例文の四つ目は、「入社した企業のモットーを聞いて、とても社会貢献を大切に考えている会社なのだと感心した」という例文です。この例文では「指針」という意味で「モットー」が使われています。
企業の中には会社の「モットー」を掲げていて、朝礼の時に社員全員で読み上げたりすることもあり、このような会社は結構多いです。
このように「モットー」という言葉は様々な形で様々な人に使われていますので、「モットー」の使い方は意外に簡単だと言えます。
モットーは標語という意味
「モットー」の意味や語源、「モットー」の使い方などについてご紹介してきましたが如何だったでしょうか。「モットー」の意味は「標語」「指針」「座右の銘」ですので、「モットー」の正しい意味を知って正しく使いましょう。