「アデュー」の意味とは?「アディオス」との違いや使い方を紹介!

「アデュー」の意味とは?「アディオス」との違いや使い方を紹介!

「アデュー」という言葉、聞いたことがありますか?外国語だということはなんとなくわかっても、意味はわからないという場合も多いでしょう。この記事では「アデュー」という言葉の意味や使い方、さらに語源も解説していきます。「アデュー」の使い方をマスターしましょう。

記事の目次

  1. 1.「アデュー」の意味とは?
  2. 2.「アデュー」の語源
  3. 3.「アデュー」に似た言葉「アディオス」の意味
  4. 4.「アデュー」の代わりに使える言葉
  5. 5.「アデュー」の使い方
  6. 6.「アデュー」は「さようなら」という意味

「アデュー」の意味とは?

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「アデュー」という言葉、アニメや映画で登場したり、最近では有名Youtuberの方が締めの挨拶として使っていることで知られるようになりました。では、この「アデュー」という言葉、具体的にはどのような意味があるのでしょうか?

実は「アデュー」という言葉には、軽やかな音の響き以上に深い意味があるんです。この記事ではそんな「アデュー」という言葉の意味・語源・スペルや使い方を解説していきます。

「アデュー」は「さようなら」という意味

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「アデュー」という言葉は、フランス語で「さようなら」「ごきげんよう」という意味です。スペルは「adieu」と書きます。意味だけを見ると「あ、気軽にお別れの挨拶で使えそうだな」と感じるかもしれません。

ですが、この「アデュー(adieu)」という言葉にはさらに深い意味があります。本来、気軽な別れの挨拶として使える言葉ではありません。語源の解説と合わせて、「アデュー(adieu)」の意味を深く解説していきます。

「アデュー」の語源

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「アデュー(adieu)」という言葉には「さようなら」「ごきげんよう」という意味がありました。ですが、実は「さようなら」の意味どおりに気軽に使える言葉ではないんです。その理由は「アデュー(adieu)」の語源にあります。

フランス語の「アデュー(adieu)」ですが、語源は「a Dieu」という言葉にあります。スペルは全く同じこの言葉、「Dieu」には「神」という意味があり、「a」は「〜の方」「場所」という意味があります。

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「Dieu」と「a」を合わせると、直訳して「神の場所」「神の方へ」という意味になることがわかります。「神の御許へ(a Dieu)」が語源になっていることから想像できますが、「アデュー(adieu)」という言葉は「今生の別れ」を意味しているのです。

まとめると、フランス語の「アデュー(adieu)」の語源は「神の御許へ(a Dieu)」という同じスペルの言葉で、「今生の別れ」「長い別れを告げる挨拶」という意味があります。

なので「アデュー(adieu)」は日常的に別れの挨拶として使うには適していない言葉です。フランス語を話すネイティブの方は、この意味を十分理解されているはずなので気軽に使わないようにした方が良いでしょう。

「アデュー」に似た言葉「アディオス」の意味

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「今生の別れ、さようなら」を意味するフランス語の「アデュー(adieu)」という言葉ですが、似た響きの言葉に「アディオス」があります。この言葉はいったいどんな意味なのか、解説していきます。

「アディオス」という言葉は「adiós」というスペルのスペイン語です。語源は「アデュー(adieu)」と同じく「神の御許へ(a Dieu)」という言葉で、意味もほとんど同じです。「アディオス」は気軽な別れの挨拶ではなく、もう二度と会うことがないような相手へ別れの意味を込めて使います。

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このように「アデュー(adieu)」「アディオス(adiós)」と同じ語源を持つ言葉は他にもいくつか存在します。ポルトガル語には「アデウス(adeus)」というスペルの単語があり、基本的には「アデュー(adieu)」と同じ意味で使われます。

また、イタリア語では「アッディーオ(addio)」というスペルの単語になり、こちらも「アデュー(adieu)」と同じ意味を持っています。

まとめると、「神の御許へ(a Dieu)」という言葉を語源に持ち、「今生の別れ」を意味する言葉はフランス語「アデュー(adieu)」・スペイン語「アディオス(adiós)」・ポルトガル語「アデウス(adeus)」・イタリア語「アッディーオ(addio)」の四つがあります。

「アデュー(adieu)」のもう一つの意味

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ここまで「アデュー(adieu)」や「アディオス(adiós)」という言葉には「今生の別れ」という意味があり、その意味は語源「神の御許へ(a Dieu)」から由来していることを解説してきました。

ですが、この語源の捉え方によって「アデュー(adieu)」という言葉にはもう一つの意味合いが見えてくるんです。

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語源「神の御許へ(a Dieu)」という言葉から、神様のところへ行くほど遠く離れてしまう=二度と会うことができないと連想し「今生の別れ」という意味で、主に「アデュー(adieu)」は使われます。

ですが、この「神の御許へ(a Dieu)」の捉え方を変え、相手の無事を願い「あなたが常に神様と共にありますように」という意味で使われることもあるんです。

この場合、二度と会えない相手へと使うよりは、独り立ちする子供に向けて・新天地へ向かう友人に向けてなど、頻繁に会うことは叶わないけれど応援したい意味を込めて使うことができる言葉だと言えるでしょう。

「アデュー」の代わりに使える言葉

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日常的な別れの挨拶としては、少し意味の重たい「アデュー(adieu)」という言葉。では、気軽なお別れの挨拶を言いたいときにはどんな言葉がいいのでしょうか?

気軽に使うことができるような「別れの挨拶」をいくつかご紹介していきます。なんと言おうか迷ってしまったとき、使える言葉が一つはあるはずです。

「Au voir(オー ヴォワール )」

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別れの挨拶一つ目は「Au voir(オー ヴォワール)」です。フランス語で「さようなら」という意味の言葉で、最も一般的に使われている別れの挨拶です。友人知人に対して使うことはもちろん、お店、病院や窓口といった公的な場所での挨拶にも使うことができます。

「Au voir(オー ヴォワール)」という言葉の後に「マダム」「ムッシュー」「マドモワゼル」といった敬称を付け加えることで、より丁寧な意味合いにすることもできるので、是非付け加えて伝えましょう。

「 À bientôt(ア ビヤント)」

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別れの挨拶二つ目は「À bientôt(ア ビヤント)」です。こちらもフランス語で、「またね」という意味の言葉です。「アデュー(adieu)」とは異なり、また会いたいと願う相手に対して、気軽に「また会おうね」と伝えることができる言葉です。

また、「À très bientôt(ア トレ ビヤント)」という言い方もあり、こちらは「またすぐにでも会おうね!」という、より強く再会を望む意味を込めたいときに使うと良い単語です。

「Ciao(チャオ)」

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別れの挨拶三つ目は「チャオ(ciao)」です。これはイタリア語の言葉で、「さようなら」以外にも「やあ!」という軽い挨拶として用いられることもあります。英語で例えるならば「Hi!」のように使うことができる、気軽な意味の単語です。

時間帯を気にすることなく使うことができる言葉なので、堅苦しい場面でない場合には「チャオ!」と挨拶したり、別れを告げて良いでしょう。

また、イタリア語で丁寧な挨拶としては「ボンジョルノ(Buon giorno)」という言葉もあります。こちらは主に「こんにちは」という意味で使われますが、午後3時〜午後4時頃までは別れの挨拶としても使われる言葉なので覚えておくと役に立ちます。

「Arrivederci(アッリヴェデルチ)」

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別れの挨拶四つ目は「アッリヴェデルチ(Arrivederci)」です。こちらもイタリアの言葉で、「さようなら」「また会いましょう」という意味のある言葉です。

どちらかといえば丁寧な印象の言葉で、飲食店などでお店を出る人に対して「アッリヴェデルチ(Arrivederci)」と声をかけるそうです。

親しい間柄の人に対しては「チャオ(ciao)」、それ以外の人に対しては「アッリヴェデルチ(Arrivederci)」と伝えると「さようなら、また会いましょう」という意味を適切に伝えることができるのではないでしょうか。

「アデュー」の使い方

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ここまで、フランス語「アデュー(adieu)」には「さようなら」という意味があり、語源は同じスペルの「神の御許へ(a Dieu)」という意味がある言葉だということを説明してきました。

気軽な別れの挨拶ではない「アデュー(adieu)」という言葉、どのような使い方をすれば良いのか悩むところでしょう。そもそも、本来の意味から考えれば頻繁に使う言葉ではありませんが、使い方の一例をご紹介していきます。

例文①

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「アデュー(adieu)」の使い方・例文一つ目です。「それじゃあ、またいつか。アデュー。」次いつ会うことができるかわからない人、もしかしたらもう二度と会うことができないかもしれない人、そんな相手に使う別れの意味を込めた挨拶です。

例文②

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「アデュー(adieu)」の使い方・例文二つ目です。「執拗に嫌味なリプライを送ってくる人だったから、ブロックしたよ。アデュー!」こちらは皮肉を込めた使い方です。SNSなどで難癖をつけて何かと反応をしてくる人を、綺麗さっぱりブロックした時に使えます。

「アデュー」は「さようなら」という意味

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いかがでしたか?この記事では「アデュー(adieu)」という言葉の意味・語源、使い方を解説してきました。軽い感じの音の響きとは裏腹に、語源を辿ると「アデュー」は「今生の別れ」という少し重い意味を持つ言葉だったのです。

気軽に用いることはおすすめできない言葉ですが、語源と意味を知っておくことで適切な場面で使うことができるはずです。それ以外の場面で用いることができる挨拶もご紹介しているので、是非使ってみてください。

満畑ペチカ
ライター

満畑ペチカ

フリーWebライター|調理師 美味しいものとお家で過ごす時間が大好き。趣味は料理とお菓子作り、写真。「興味があることはとりあえずやってみる」がモットーの24歳です。お仕事は誠実に、丁寧に、素直に。わかりやすく、ためになる記事をお届けします。

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