髪をすくとどうなる?メリット・デメリットを紹介!
毛量の多い人は頭が大きく見えがちです。そんなお悩みを解決してくれる方法の一つが「髪をすくこと」です。横に広がる髪を適度なボリュームに抑えてくれるため、メリットばかりに見えるのですが、デメリットもいくつかあります。
髪をすいて量を減らすことでどのようなメリット・デメリットがあるのか、髪をすく際に注意したほうがよい点など、気になるあれこれをご紹介していきます。
髪をすくことのメリット
髪をすくことは、動きのある軽やかなヘアスタイルに見せるなど、見た目のメリットがあるだけでなく、毎日のお手入れにも大きなメリットがあります。どんなメリットがあるのか、一つ一つ見ていきましょう。
髪の量が減り軽くなる
髪をすくということは、量を減らしていくということなので、物理的にも軽くなります。とくに毛量の多い人や長さがあればあるほど、髪をすくだけで頭がかなり軽くなったと感じやすいようです。
伸ばしたいけれど、毛量が多いせいで重たい雰囲気になってしまうという人は、すくことで軽やかさが増しますので、時々すきながら理想の長さまで伸ばすことがおすすめです。
見た目も軽くなる
もちろん見た目も軽やかになります。毛量の多い人がそのままで伸ばしていると、まるでヘルメットのようにカッチリとした印象になってしまうこともありますが、髪をすけば動きが出て軽やかに見せることができます。
また、横に広がる髪の量を減らすことで、顔周りにかかるようにしたり、遊びのあるスタイルもできるため、小顔効果も期待できそうです。
髪を洗うのも乾かすのも楽に
髪を切ったら洗うのも乾かすのも楽になった、と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。これと同じように髪をすき、量を減らすと洗うのも乾かすもの楽に感じます。
楽なだけでなく、紙をすくことで量が減り頭皮に指が届きやすくなるので、頭皮の健康と清潔を守る上でも大きなメリットと言えます。また、使用するシャンプーの量も少なくなるので経済的にも嬉しい効果があります。
髪型のバリエーションが増える
ショートヘアもロングヘアも毛量が多いため、広がるというのがお悩みの人は多いです。髪をすけば、広がるという悩みを解消できるため、やりたかったヘアスタイルもできるようになります。また、自然な動きも出せるようになるので、エアリーなショートヘアやゆるふわな巻き髪なども楽しめます。
髪をすくことのデメリット
ここからは髪をすくことで起こりえるデメリットについて説明します。髪をすけば重さがなくなるため、重めスタイルで作るようなシックな雰囲気やツヤ感はなくなってしまいます。
他にもいくつかのデメリットがありますが、髪をすく方法やケアの仕方で解消できることもあるので、そちらも合わせてご紹介します。
髪が広がる
髪をすいた経験のある人の中には、「髪が広がるのを抑えて頭を小さく見せたいのに、なぜか髪が広がる」と言った矛盾点に悩む人も多いようです。とくに、クセの強い人は注意が必要です。
クセの強い人の場合、ストレートの人よりも、頭の形やヘアスタイルに合わせて、すくべき場所とそうでない場所の見極めがより重要になります。髪の重さで引っ張られていたクセが自由になってしまうため、広がって見えるということがあるからです。
そのような場合、先に縮毛矯正が必要になることもあり、注意点が多く失敗するとより広がって見えてしまうため、クセの強い人は、セルフで大きく全体をすくというのは少し難しいかもしれません。
髪がパサつく
髪をすき、量を減らすことで風や紫外線の影響を受けやすくなります。水分が失われ乾燥した髪は、パサついてツヤもなくなってしまいがちです。また、髪の水分が損なわれるとパサつくだけでなく、髪が広がるなどシルエットも崩れてしまいがちになります。
髪が傷みやすい
そもそも、髪をカットしたりすくなど、ハサミを入れることは髪に断面を作るため、そこから栄養分が失われることになります。ですが、傷んだまま伸ばしても、さらに裂けてきたり切れることになるため、さらなるダメージを引き起こしてしまうこともあります。
毛量が多い人がそのまま伸ばし続ければ、日々のドライヤーの熱や摩擦で傷ませてしまうこともあります。そのため、適度に切ったりすくことは、髪を綺麗に保つために必要です。なるべく傷ませないように注意することが大切なのです。
日々、髪のダメージに注意してケアをしていきましょう。方法としては、毎日のトリートメントやアウトバストリートメントなどです。時々サロントリートメントで特別なケアをしてあげると、より一層美しさを保てるのでおすすめです。
髪のセットがしにくくなる
髪をすくことで、できる髪型は広がるのですが、ブローやセットが苦手な人にとっては扱いにくくなる可能性もあります。髪をすけば毛先の量も減るためハネやすくなり、まとまりにくいと感じることもあるでしょう。
また、短い部分も出てくるため、束ねた時にピンピンと出てきてしまうということもあるかもしれません。そのようなことを防ぐ方法としておすすめなのが、スタイリング剤を使うことです。ワックスやオイルなどを使って、髪をまとめやすくすれば、セットもやりやすくなるはずです。
髪をすく際の注意点
メリットもあればデメリットもある「髪をすくこと」ですが、どんなことに注意して髪をすけば、後悔しないヘアスタイルに仕上がるのでしょうか。プロにお任せする場合、セルフでやる場合、それぞれの方法を取る際の注意点をまとめてみました。
美容院ですく際の注意
美容師さんを目の前にすると緊張して上手く伝えられないという人も多いですが、しっかりと自分の目指しているスタイルを伝えるようにしましょう。
長年の信頼関係ができていれば別かもしれませんが、全てお任せにしてしまうと後で後悔することにもなりかねません。髪はいつか伸びますが、それまで気に入らないスタイルで過ごすのはとても苦痛なことです。自分の意見はしっかりと伝えることが大切です。
自分ですく際の注意
自分ですく際には、髪の毛をすきすぎることがないように注意しましょう。とくに後ろの髪の毛に関しては、自分の目できちんと細かく確認することができません。
自分で毎日触る髪の毛ですので、どれぐらいの量であれば、日々のケアやアレンジなどがやりやすいかなど考えながら、しっかりと確認をしながらすいていきましょう。
髪をすくのに適さない髪質
髪をすくのに適していない髪質もあります。それは毛量が少ない人です。そもそも毛量が少ない人は、すいて量を減らす必要というのがありませんし、すくことでボリューム感が出なくなってしまい、ヘアスタイルが崩れがちになります。
また、髪が柔らかい猫っ毛と言われる髪質の人もすくのにはあまり向いていません。毛量の少ない人や猫っ毛の人が動きのあるスタイルにしたい時には、すくという方法ではなく、レイヤーを入れる方法がおすすめです。
髪のすき過ぎを防ぐオーダー方法
ここからは、美容院で髪をすいてもらう時のオーダーの仕方についてです。自分の意見をしっかりと美容師さんに伝わるように説明するにはどうすればよいのでしょうか。気を付けたいこととおすすめの伝え方をご紹介します。
「すいて欲しい」「少なくして欲しい」は言わない
大雑把に「すいてほしい」「髪を少なくしてほしい」といったオーダーは避けましょう。あまりたくさんすかない方がいいと美容師さんが思ったとしても、お客さんの希望通りにしてあげたいと、言われた通りにたくさんすいてしまうこともあります。
必要以上にすいて少なくしてしまうと、その時はかなりよくなったように感じても、あとあと苦労することも出てきますので、どのようになりたいのかを明確に伝えるようにしましょう。
髪の悩みや施術履歴を伝える
髪質や日々のアレンジに対してどんな悩みを持っているのかを美容師さんに伝えましょう。そうすることで美容師さんも、どのようなスタイルにすればいいか、どれぐらい髪をすいた方がいいかなど、具体的なアドバイスがしやすくなります。
また、長く通っている美容院でない場合は、カラーやパーマ・縮毛矯正など、これまでの施術歴を伝えるようにしましょう。美容師さんが髪の強度やダメージ具合を把握してくれることで、より美しい仕上がりに近づくことができます。
希望の髪型に近い写真などを見せる
言葉では上手く伝わらなさそう、美容師さんと話すのが苦手など、説明が上手くできそうにない時には、希望のヘアスタイルの写真を見せるのがおすすめです。美容師さんも目で見ることでイメージが掴みやすくなります。
ただし、髪質や毛量等は個人差がある上、顔の形によっても雰囲気は変わります。似たようなヘアスタイルにしても、希望の写真とは仕上がりの雰囲気が変わるかもしれない、ということだけは心に留めておいてください。
髪をすくことにはデメリットも多い
今回は、髪をすくことのメリット・デメリットについてご紹介しました。毛量が多い人にとっては軽やかに見えるという、とても大きなメリットがありますが、すき過ぎてしまうと逆に扱いにくくなるというデメリットもあります。
美容院でオーダーする時も、自分で空く時も、すきすぎに注意しながら、理想のヘアスタイルを目指しましょう。また、髪をすいた後は、普段よりも傷みやすくなりますので、しっかりとケアしながら美しい髪で色々なアレンジを楽しんでください!