畳の和室をフローリングの洋室にリフォームする方法を紹介!
畳の部屋をフローリングにリフォームして、和室から洋室へイメージチェンジするという傾向が多く見られます。居間をリビングルーム・寝室をベッドルームなど呼び方にも変化が出ています。
和から洋への生活様式の変化が著しい今日では、決して珍しいことではない様です。しかし、そんな時代背景の中でもリフォームということになると考えてしまいます。
畳をフローリングに張替えるには、どうすれば良いのか又、リフォームにかかる費用はどのくらいなのかなどのことがあります。畳の部屋をフローリングに張替えて洋室にリフォームする方法について紹介します。
畳をフローリングにするメリット・デメリット
今まで馴染んできた畳の部屋をフローリングに張替えてリフォームすることは、部屋全体のイメージが洋風に変わるというところまで考える様になります。
そして、畳はイグサなど植物系の素材で造られた日本古来から伝わる1種類の床材です。しかしフローリングには、複層(合板)フローリングと無垢フローリングという2種類がある洋風の床材です。
そんな畳からフローリングに張替えするには、それなりの理由もあり、当然の様にメリットやデメリットもあります。そこで、畳をフローリングに張替えるメリット・デメリットについてまとめました。
フローリングにするメリット
畳には、湿気を吸収しやすいという特性があり、天日干しや風通しを良くするなどの湿気対策をしていました。しかし畳からフローリングにリフォームすることで、床材の湿気に必要以上の気遣いがなくなります。
更に複層(合板)フローリングには、膨張収縮が少なくて反りが起きにくいことやメンテナンスが簡単で、耐水性・耐久性に優れているなどのメリットがあります。
また無垢フローリングにも、木材そのものの肌触りや素材ごとに木目や翳りなどが楽しめることや調湿機能(夏は吸収・冬は放出)があり、床全体に温かみや重厚感があるなどのメリットがあります。
フローリングにするデメリット
反面、畳からフローリングにするデメリットもあります。畳の持つリラクゼーション効果や温かみのある畳の肌触りの良さなどとは異なり、フローリングにはそれぞれの素材などにかかわるデメリットがあります。
複層(合板)フローリングには、合板加工のため化学物質が多く使われていたり、無機質で肌触りにぬくもりを感じないことや、調湿機能がないなどのデメリットがあります。
また無垢フローリングにも、天然素材を使用しているためキズがつきやすく、膨張や反りも起きやすいという様です。そして、何よりもワックスがけなどのメンテナンスが必要などのデメリットがあります。
畳とフローリングの違い
畳をフローリングにするメリット・デメリットについて紹介してきましたが、畳とフローリングには明らかな違いがあることが分かります。
フローリングには、掃除の手間がかからないことやダニが発生しにくいことや、重たい家具などを置いても跡がつきにくいなどのことがあります。
そして、足が冷えることや足元からの寒さ・冷たさ体感することや疲れやすくなるなどマイナスの事象があります。この様に畳とは、ほぼ真逆の違いがあることが伺えます。
畳をフローリングにする方法
畳をフローリングに張替えする方法は、ざっくり2つの方法があります。畳はそのままで、畳の上にフローリング材を張る方法と畳を剥がしてフローリング材を貼り付ける方法です。
畳の上にフローリングを張るという方法は、業者に依頼するまでもなくDIYで、できるほどの簡単な作業でできます。しかし、畳の湿気やカビの発生などの不都合な面も出てきます。
また、畳を剥がしてフローリングを貼るという方法は、DIYでもできないことはないのですが、業者に依頼するという方法もあります。畳をフローリングに張替える方法の詳細を紹介します。
畳の上にフローリング材を張る
畳をフローリングにする方法で、畳はそのままの状態でフローリング材を張り付ける。又は置くという方法があります。この方法は、手軽に洋室にリフォームができて、予算も安くてすむというメリットがあります。
DIYでできるという最も軽易な方法ですから、DIYに親しまない人でも、クッションフロアなどのハサミやカッターで切れる床材を使うとできる畳をフローリングに張替える方法です。
しかし簡単にできることは良いのですが、畳に直接敷くため畳を傷めたり、湿気の逃げ場をなくしてカビの発生源になるなど注意が必要です。簡単にできて、補修もできる畳の上にフローリングもおすすめできます。
畳を剥がしてフローリングに張替える
畳をフローリングにする方法で、畳を剥がしてフローリング材を貼り付けるリフォームの仕方があります。この方法は、畳を剥がして住宅の床材に直接貼り付けることで、床の高さ調整ができるなど本物感が味わえます。
そして、湿気防止にもなりカビなどの心配もいらなくなります。しかし畳を剥がす方法は、かなり高度なリフォームテクニックを要することなどがあり、DIYで簡単にできる様な方法でないことは確かです。
畳を剥がしてフローリングに張替えるには、手間と技術が必要になることから業者に依頼して行うことがおすすめです。また、剥がした畳の処分などもありますから、尚更に業者依頼が良い様です。
畳の上にフローリング材を張る場合の費用
畳の部屋をフローリングに張替えてリフォームするという、和から洋へのイメージチェンジが意外に簡単にできる方法があります。それは、畳の上にフローリング材を張る方法です。
この方法は、DIYに親しんでいる人以外でもできるというのです。その方法とは、畳の部屋を採寸してそれに見合うフローリング材を購入して、畳の上に張っていけば良いだけのことです。
費用についても業者に払う金額よりも格段に安い費用でできてしまいます。しかし、この方法には様々なリスクもあります。そんなことを踏まえ、畳の上にフローリング材を張る方法を紹介します。
ウッドカーペットの特徴と費用
畳の上に敷くだけでフローリングの効果が得られる「ウッドカーペット」です。ウッドカーペットは、細長い板状のフローリング材をつなげ、そのつなぎ目を利用して丸めたりできる特徴があります。
丸めて円筒形にコンパクトにできて、敷くにも持ち運びも自由にできることからフローリングカーペットとも言われています。4.5畳用や6畳用などと規定のものや、部屋のサイズに合わせてカットできるものなどがあります。
畳の上に敷くだけのものですから、畳の部屋のサイズが分かれば規定のものでも十分にフローリング効果が得られます。このウッドカーペットの費用は、6畳用でも12000円から30000円の値段で販売されています。
クッションフロアの特徴と費用
畳の上に敷くだけでフローリングの効果が得られる「クッションフロア」です。クッションフロアは、塩化ビニルでできた素材のため、ハサミやカッターで切ることができる自在性が特徴です。
イメージ的には、木目が印刷されている絨毯やカーペットの様です。簡単に切ることができるため、部屋のサイズや部屋に固定化された家具などを避けて貼ることができます。
しかし、プリント地と言うこともありウッドカーペットと比べると見劣りしてしまいます。クッションフロアは、品質等にもよりますが、費用的にはmあたり500円から800円・6畳間で8000円前後の様です。
畳を剥がしてフローリングに張替える場合の費用
畳を剥がしてフローリングに張り替える方法があります。和室を洋室にイメージチェンジするリフォームで、本格的に張り替えるには、どうしても畳は不要なものになってしまいます。
しかし、この張替え方法は手間と費用が掛かります。そしてDIYでやることを考えると、更に費用負担は高いものについてしまうことがあります。業者に依頼することも多々です。
畳を剥がしてフローリングするには、床面が畳の厚さ分下がりますから、通常の床面まで高くするとかの技術的な作業が必要だったりします。そんなことも含め手間と時間そして費用問題が生じてきます。
DIYで張り替える場合の時間と費用
和室から洋室に、畳を剥がしてフローリングにリフォームすることは、本格的なリフォーム作業が必要になります。部屋の採寸や床面の立ち上げやフローリング材の選定など様々です。
これを全部DIYでしてしまおうとすると、果たしてどのくらいの手間や時間そして費用が掛かるのかということです。普段からDIYに親しんでいる人ならいざ知らず、初めての人は工具などの調達から始まります。
フローリングする部屋の広さにもよりますが、6畳とか8畳の和室を洋室にリフォームするには、1週間から10日間の手間と時間、そしてフローリング材などにかかる費用をざっくり100000円は見ておきたいです。
業者にお願いする場合の時間と費用
畳を剥がしてフローリングに張替えして、和室を洋室にリフォームするには、日曜大工などDIYに親しんでいる人には、出来高など考えらえないこともありません。
しかし、畳を剥がしてフローリングに張り替えるという本格的な内装工事になると、業者に依頼することを考えます。実際、剥がした畳の処分や下地工事などは、到底素人では、できない相談になってしまいます。
そして費用的には、畳を剥がしてフローリングに張替えると、畳の処分費や下地工事費・フローリング代と諸経費などが含まれて、工期1週間程度で100000円から250000円くらいの費用が見込まれます。
畳からフローリングにDIYする方法
畳からフローリングに張替え、和室から洋室にDIYするには、様々な準備や張替えに要する手順などがあります。家具を移動し、畳を剥がすなどの初期作業から下地づくりから張替えまでのことがあります。
そして何よりもDIYの作業中には、一部屋犠牲にしなければならないということが発生します。DIYの期間がどのくらいかかるのか、材料の調達と作業工程などのこともあります。
そこで、畳からフローリングにリフォームするのに必要な、工具・材料と張替えの手順などについてまとめました。フローリングに張り替えることで、和室から洋室へのイメージチェンジの方法を紹介します。
必要な工具・材料
畳からフローリングに張替えをDIYで行う場合には、工具・材料は最初に準備することです。そして、不足の工具があれば買い足すなどして揃えておくことが必要です。
工具では、丸ノコギリ・電動ドライバー・ハンマー・サシがね・ポンチ・メジャー・カッターと木製ハンマーなどが必要です。更にノコギリやカンナ・ノミなどもあると良いです。
そして材料は、断熱材や合板ベニヤ・釘・電動ドライバー用の木ネジを準備します。畳からフローリングへの張替えですから、絶対の必須材料「フローリング材」は必ず用意しておかなければなりません。
張替え方・手順
畳からフローリングに張替えをDIYで行う工具・材料が揃うと、実際にリフォームの作業に着手します。和室から洋室にするための作業は、部屋にある家財道具などの移動をします。
そして、畳を剥ぐ作業になります。この作業は、意外に力仕事になり畳の置き場所まで、湿気を含んで重くなった畳を1枚1枚運びます。いわば、畳をフローリングに張替える手順の前作業です。
畳を剥がし終わると、床面がむき出しになりますから、下準備の前にきれいに掃除をしておきます。工具・材料の準備・畳の移動などフローリングに張替えの下準備の前に、最低これだけの作業が必要です。
①下準備
畳をフローリングに張替えるリフォームの下準備は、マイナスドライバーなどを使って畳を剥がし、むき出しになった床の清掃・消毒をします。
特にカビなどがある場合は、消毒用エタノールを散布して、ブラシなどを使って完全除去します。そして、床面をきれいにして清掃を完了させます。
この後に、床面と敷居などの高さや柱などの状況を確認しながら採寸します。フローリングの厚みも確認して、レベルの状態を見ます。床面には、床下にある角材の場所をマークしたります。下準備が終了します。
②断熱材とベニヤ板で下地作り
畳からフローリングに張替えるための下準備が終わると、フローリングの下地作りの作業になります。予め準備してある下地に使う断熱材とベニヤ板を、床に敷く作業です。
まず断熱材を、部屋の形状に合わせて敷き詰めて行きます。尚、断熱材は直に乗ってしまうとへこんだりしますから、ベニヤ板などを乗せて、足場をつくりながら敷いていくと良いです。
断熱材が敷き終わると、ベニヤ板を敷いていきます。断熱材と同様に、部屋の形状にしっかりと合わせて敷いていきます。この場合、断熱材とべニア板の継ぎ目が重ならない様に注意します。
ベニヤ板を敷き詰める前に、床下を支えている根太の位置を確認して、鉛筆などでマークしておきます。この場所には、ベニヤ板を敷いた後に、下地を固定するための木ネジを打ち込みます。
この木ネジは、しっかり締めて頭が出ない様に打ち込むことがコツです。この上に敷くフローリング材を傷めないためです。
断熱材や薄いベニヤ板を切りますから、歯の細かなベニヤ板用のノコギリ・カッターを用意します。そして、部屋の形状に合わせますからメジャー・サシがねなども用意しておくと良いです。
③フローリング材を切断
断熱材とベニヤ板の張替えが完了すると、フローリングを張る作業になります。その前段の作業としてフローリング材を切断します。
フローリング材の接着面には凸凹があります。この凸サネと凹サネをはめ込むようにします。この様にして、フローリング材の継ぎ目を互い違いになる様にします。そして、部屋に仮置きして切断面を確認します。
このことで、切断面の確認をして切断場所に印をつけておきます。フローリング材の切り方は、丸ノコを使って2・3枚重ねて切るか、凸凹をはめて切る方法があります。両端をしっかり揃えることがポイントです。
④フローリング材を張る
フローリング材の仮置きとサイズに合わせた切断が完了すると、フローリング材の貼り付けの作業になります。張替えに当たっては、フローリング材の凹サネの部分が壁側になることが基本です。
続けてフローリング材を傷つけたりしない様に、当て木を使って凸サネと凹サネをはめ込みながら張っていきます。最後にフローリング材の凸サネに、フロアくぎを斜めに打ちポンチでしっかり打ち込みます。
この様に1列目が張り終えると2列目3列目の張替えをして行きます。そして最終列まで、張り具合などの調整をしながらボンドとくぎを使い張り替えて行きます。微調整用にカンナやのこぎりは用意しておくと良いです。
時間や費用を考慮して畳からフローリングに変えよう!
畳の部屋を洋室にリフォームするには、フローリングに張り替えることから始めます。フローリングの床が仕上がると自ずと、部屋の雰囲気は洋室に変わってきます。
この様に、お部屋のイメージチェンジができます。そして、フローリングの張替えは、DIYでもできることが分かりました。時間と費用を考慮して、畳からフローリングに変えましょう。