部屋の雰囲気を変えるふすまの簡単なリメイク方法を紹介!
和室を洋室風にイメージチェンジしたいと思っても、どうして良いのかわからない方が多いのではないでしょうか。畳の上に絨毯(じゅうたん)やファブリックを敷いても和室の雰囲気が残り洋室風にはなかなかなりません。
ところがふすまをリメイクすると部屋のイメージがガラリと変わります。イメージチェンジするポイントはふすまにあるのです。ふすまを好みのデザインにリメイクするだけで簡単に部屋の雰囲気を変えることができます。
それでは簡単にふすまをリメイクする方法や、好みの部屋にするDIY術、ふすまのリメイクに利用できるアイテムなどを詳しく紹介します。
ふすまのリメイクがおすすめな理由
一般的に和室は畳とふすま、押入れや壁・天井などで和のテイストの統一感を出しています。ふすまは和室の入り口で目の高さにあり一番目につく部分です。ですからふすまをリメイクすることが部屋のイメージを変えるおすすめのポイントになります。
またどのような部屋にしたいかを考えることも大切です。雰囲気を洋室風にする、和のテイストを残しながら和モダンな雰囲気にする、オリエンタルな異国風にするなど好みは様々です。つまりふすまのリメイクを工夫することでインテリア全体の雰囲気を変えることができるのです。
和室から洋室風など雰囲気を変えられる
洋室にはふすまがなく入り口はドアーです。和室を洋室風に変えるにはふすまの存在感をなくすことです。つまり壁や押入れ、ふすまの柄を洋風に統一して、ふすまを壁のように見せるのが洋室風に変えるポイントの一つです。
畳をフローリングに変えるのは大変なので、絨毯やファブリックを畳の上に敷くことで簡単に雰囲気を変えることができます。カーテンや置物も洋風のものにすればさらにイメージが洋室風になります。
自分で簡単にリメイクが可能
ふすまの張替えは経師屋(きょうじや)などの業者に頼まなければできないと諦めている方が多いのではないでしょうか。ちょっとしたDIYの心得があれば、ふすまのリメイクは自分で簡単にできます。
自分でリメイクできれば費用もかからず経済的にも助かり、しかも自分の好みのインテリアにすることが可能です。それではこの後の章で簡単にできるふすまのDIYリメイク術を具体的に紹介します。
壁紙を使ったふすまの簡単なリメイク・DIY術
ふすまを張り替えるには通常はふすま紙を使うのですが、ふすま紙には和風の柄のものが多いので洋室風にするのなら壁紙の方がオススメです。また初心者がDIYとして貼りやすい方法は、ふすまの紙をはがさずに新しい壁紙をかぶせて貼ることです。
特に本ふすまのように何枚も紙が重なっている場合は、はがすのに技術が要ります。下手にはがすとふすま自体を傷つけることがあるので壁紙をかぶせて貼るのが無難で簡単です。それではリメイクに使う壁紙の種類と特徴を紹介します。
モノトーンの壁紙でカッコよく
モノトーンの壁紙といってもその種類はたくさんあります。白と黒のストライプ、黒の単色、グレーでもコンクリート肌のようなものから布地風の感触のものまであります。
モノトーンはカッコよくもなり、殺風景にもなる使い方の難しい色です。モノトーン好きな人やセンスに自信のある人にはオススメの壁紙です。カッコいいふすまのリメイクに挑戦してみてください。
壁板風の壁紙でナチュラル風
木目調の壁板風の壁紙をふすまのリメイクに使うと、ナチュラルな温かなぬくもりを感じるイメージになります。洋風の家具にもマッチするので部屋全体を北欧風洋室に変えるにはぴったりの壁紙です。
毛皮を使ったラグやファブリックを飾れば、少しワイルドな雰囲気も作り出せます。このようにふすまのリメイクで様々なインテリアを演出できます。
レンガの壁紙でオリエンタル風
ふすまをレンガ調の壁紙でリメイクすると部屋の中が一変して、和室がオリエンタルな異国にでもいるような錯覚におちいります。カーテンなどもレンガ調に合わせた色合を選択すると良いでしょう。
ふすまの外枠は濃いブラウン系またはレンガ色のマスキングテープで覆い隠せば、レンガの壁面のような雰囲気がかもし出せます。和室を洋室風にリメイクするにはふすまを入り口と意識させないことがポイントです。
レトロな壁紙で和モダンな部屋に
レトロとは古い時代の懐古趣味的なものなのですが、そのデザインが現在の中にあると逆に斬新でモダンに感じるものです。レトロ風の壁紙をふすまのリメイクに使えば和モダンな雰囲気を作ることができます。
それは和と洋、昔と今が融合したような不思議な雰囲気を作り出します。レトロには古臭いのだけど懐かしさを感じさせ心を癒す効果があります。興味がある人は是非ふすまのリメイクにレトロな柄でトライしてみてください。
黒板素材の壁紙でカフェ風
壁紙には黒板タイプのものがあります。これをふすまのリメイクに使用するとふすまが大きな黒板に変わります。自由に様々な絵や文字を描いたり消したりできる黒板にふすまが変身してしまいます。
この壁紙は黒板のようにチョークで書いたり消したりできるのが最大の特徴です。小さなお子さんがいる家庭では自由に描ける空間ができます。またカフェなどで本日のおすすめメニューを書く黒板の雰囲気を作ることができます。今日の夕飯のメニューをふすまに書いても面白いのではないでしょうか。
ふすまのイメージを変える簡単なリメイク・DIY術
ここまではふすまのイメージを変える壁紙の種類と特徴を解説してきました。ここではちょっとした工夫でイメージを変えるリメイク・DIY術を紹介します。
もちろん簡単にできるものから少しDIYの技術が必要なものまであります。しかし業者に依頼するよりずっと安く済むのですから、この記事を参考にしてDIY術を習得すればインテリアライフが広がり楽しくなります。
ふすまに取っ手をつけて扉にリメイク
ふすまにはもともと開け閉めするために円形や楕円形の金具が付いています。そのまま利用する方法もあるのですが、金具を洋風扉の取っ手に付け替えれば、ふすまが扉のようにになり洋室風にリメイクできます。
取っ手にも様々な種類があるので、部屋の雰囲気にあったものを選ぶようにしましょう。簡単に取り付けられるものから多少技術を要するものまでありますが、自分でリメイクするDIYは部品代のみで済むのですから説明書をよく読んでトライしてみましょう。
ふすま上部にプラダンを使ってすり硝子風に
プラダンはダンボールのようにカッターなどで加工しやすいプラスチック製のボードです。軽量で耐久性や耐水性に優れていて色も多彩です。このプラダンを適当な大きさにカットして、ふすまの上部に貼ればすりガラス風になります。
プラダンには色も様々あるので、ふすまに貼った壁紙のデザインに合わせて選ぶと良いでしょう。また丸窓風にしたり正方形、長方形と色々な形にカットして自分好みのデザインにすることができます。
賃貸のふすまもリメイクできる?
アパートなどの賃貸住宅の場合は、転居して出る時には現状に戻すのが原則です。ふすまも同様に元に戻さなければならないのでリメイクするのを諦めている方が多いのではないでしょうか。
のれんやファブリックでふすまを覆(おお)い隠し雰囲気を変える方法や、押入れなどのふすまの場合は外してしまい違う空間にする方法があります。実はふすまをリメイクしても元に戻せるDIY術があります。この方法を使えば賃貸のふすまをリメイクしても安心です。
マスキングテープを使って壁紙を貼る
賃貸のふすまは最終的には元に戻すのが原則です。リメイクしても元に戻せる方法はマスキングテープと両面テープを使って壁紙を貼るDIY術です。まず最初にふすま全体を拭いて乾かします。
次に太いマスキングテープをふすまの周囲と内側を格子状に貼ります。マスキングテープの上に両面テープ貼り、その上に壁紙を貼ります。マスキングテープごと壁紙を剥がせば、ふすまを元の状態に戻すことができます。
この方法は賃貸の他の部分にも応用できます。押入れに壁紙を貼って利用する時や柱やハリに壁紙を貼って雰囲気を変えたい時にも使えます。また壁紙のデザインに飽きてきた時にも簡単に模様替えができるので賃貸のリメイクには非常に便利な方法です。
ペンキ下地用の粘着シートを活用する
賃貸のふすまをリメイクするもう一つの方法に、少し大胆ですがペンキ下地用の粘着シートを活用してペンキを塗ってしまうアイデアがあります。
ふすまにペンキ下地用の粘着シートを貼ってその上から好みの色のペンキで塗装します。この粘着シートはふすまを傷つけることなく剥がすことができるので賃貸のふすまのリメイクにはピッタリのアイテムです。また価格もリーズナブルなので、ペンキの色に飽きてきたら貼りかえも可能です。
ふすまのリメイクに使える100均グッズ
100均グッズの中には、ふすまのリメイクに使えるものが意外にたくさんあります。100均なのでリーズナブルな費用でリメイクが可能です。
また惜しげなく色々なアイテムを試すことができるのが100均グッズのメリットです。それではふすまのリメイクに使用できるオススメの100均グッズを紹介します。
ダイソー リメイクシート
100均ダイソーのリメイクシートは人気が高く、中でもレンガ柄がオススメです。ふすまだけでなく壁や棚などにも100均グッズなので惜しげなく様々なインテリアのリメイクに使えます。
レンガ柄は和室をガラリとイメージチェンジするにはピッタリのアイテムです。賃貸住宅でも前述のマスキングテープを応用すれば問題なく安心して使えます。この他にもリメイクシートの種類は色々あるので自分の好みの柄を探してインテリアをリメイクしてください。
セリア リメイクシート
100均のセリアにも、レンガや木目、コンクリート、黒板、花柄など豊富な種類のリメイクシートがあります。リメイクシートはふすまや壁、棚の大きさに合わせて切り取ってシールのように簡単に貼り付けることができる便利な100均グッズです。
またリメイクシートのシールを保護しているはくり紙に紙にマス目が付いているので切るときの目安になり便利です。
このように100均グッズの「リメイクシート」は簡単にしかも安く、ふすまだけでなくインテリアの様々な家具類にも使えて部屋の雰囲気を変えることができるので大人気になっています。100均の「リメイクシート」を上手に利用してリメイクを楽しんでください。
ダイソー ウォールステッカー
100均ダイソーのウォールステッカーは、ふすまや壁などのインテリアを飾るオススメのグッズです。壁紙にシールのように簡単に貼るだけでおしゃれなデザインを描くことができます。
種類も小さなものから大きなものまで、シンプルなモノトーンから星型、動物、植物、乗り物、カフェ柄とその多彩さにびっくりするくらいです。しかも100円で買えるので色々な種類を組み合わせて使って楽しむことができます。
壁紙に100均のウォールステッカーでアクセントを少し加えるだけでもイメージが変わります。自分だけのオリジナルの世界を楽しむことができます。マスキングテープを利用すれば賃貸住宅でもOKです。
セリア 取っ手
100均セリアの取っ手が超カワイイと人気です。サイズ、色、形とおしゃれなバリエーションが豊富で、取り付ける板の厚みに対応できるように3種類のサイズのネジが付属されているのが親切です。
取っ手は、扉やふすまだけでなくタンスや引出しなど開けたり閉めたりするものには必ず必要なアイテムです。それを100均グッズでお金をかけずに、おしゃれに揃えることができるのですから楽しくなってしまいます。
ふすまをリメイクする際の注意ポイント
ふすまをリメイクする際の注意するポイントは、賃貸の場合は前に紹介したようにマスキングテープやペンキ下地用の粘着シートを利用して元に戻せることが必要です。
持ち家や賃貸にかかわらず、どちらにも共通する注意点がいくつかあります。それではふすまをリメイクする際の注意ポイントを紹介します。
ふすまのサイズを測って壁紙を購入する
ふすまをリメイクする壁紙を購入する前に、ふすまのサイズを測っておきましょう。ふすまは外枠を除いた内側の幅は90cm高さは170〜180cmが標準ですが、中には規格外に大きいものや幅が狭い団地サイズ(幅72cm)の物があります。
事前にサイズを測っておかないと買ってきた壁紙で足りなくなることがあります。また国産の壁紙は幅90cm以上あるのが標準ですが輸入物は幅が狭いものが多いので注意が必要です。
壁紙を貼る前は埃や汚れを落とす
壁紙を貼る前に注意することは、ふすまの埃や汚れを濡れ布巾などで全体をふき、乾いてから作業をすることです。埃がついたままで壁紙を貼ると粘着が弱く剥がれやすくなります。またカビ発生の原因になることもあります。
汚れを拭くときには引手の金具を外すことも忘れないようにしましょう。金具とふすま紙の間にも汚れがついているので、拭いておかないと取っ手の部分から剥がれやすくなるので注意しましょう。またよく乾かないうちに貼るとシワの原因になるのでこれも注意しましょう。
壁紙を貼る時はシワにならないようにする
ふすまに壁紙やリメイクシートを貼る際には、シワやよれができないように注意することが大切です。ふすまは下地が柔らかいので上手に押さえるためにヘラやローラーを用意すると良いでしょう。
またノリを使う場合には、シートの素材によっては爪で触れたり物にぶつけたりすると破れることがあります。せっかく貼ったのに貼り直しをするのは手間と費用の無駄になります。丁寧に作業を進めるように心がけましょう。
壁紙は定期的に張り替える
ふすまを張り替えて長い期間が経つと粘着剤がノリがしみ出てくることがあります。また梅雨の時期や長雨で湿気を吸うと剥がれてくることもあります。
そうなる前に定期的に張り替えることをオススメします。100均の壁紙やリメイクシートを利用すれば費用も安く済みます。お部屋をいつも美しく保つために定期的に張り替えをしましょう。
ふすまをリメイクして部屋をイメチェンしよう!
ふすまをリメイクすることで部屋の雰囲気をガラリとイメチェンすることができます。簡単にふすまをリメイクするDIY術や、賃貸のふすまでも元に戻せるリメイクの方法、リメイクする壁紙の種類と特徴などを紹介してきました。
リメイクに使える100均グッズやリメイクする際の注意ポイントも紹介しました。これらを参考にしてお部屋を好みの雰囲気にイメチェンして楽しんでください。