DIYでこたつを手作りしよう!簡単なリメイクも紹介!
冬の定番こたつは、一人でも家族一緒にも温まる、昔ながらの日本の暖房器具です。その歴史は古く、室町時代からだと言われています。その当時のこたつは、囲炉裏の火力を落としてから灰をかぶせ、すのこの台に脚を付けた物を置き、衣服をかぶせていたそうです。
平成に入りこたつの需要が減ってきて、生産量が平成の中頃には1/4まで落ち、平成16年以降は調査対象からはずれてしまいました。しかし近年見直され、外国人からも指示を得てきました。そんな暖かこたつをDIYで手作りするやり方や、アイデア満載のリメイク法をご紹介いたします。
こたつの魅力
こたつのDIY作りの本編に行く前に、改めてこたつの魅力について見てみましょう。昭和の時代には、こたつは家族みんなで囲む憩いの場でした。寒い冬の日にこたつを囲んで集う場所として、こたつと言えばミカンという言葉がピッタリの、誰でも知っている懐かしき光景です。
こたつは部屋中を温めるのではなく、ストーブと併用して使う暖房器具で、一人暮らしにはこたつ一つが、暖を取る器具だった場合も多々ありました。今ではDIYでこたつ作りが可能になり、こたつの良さが見直されています。ここからはこたつの魅力について紹介していきます。
全身温まる
こたつの魅力は何と言っても、身体の全身が温まることです。足先から温まり身体全体にその温もりが広がっていきます。頭寒足熱は頭は冷やして足を温めることですが、こたつはまさしくこの言葉通り、足を温めることによって、全身の血行を良くしていくことが出来るわけです。
こたつは布団に包まれて、一定温度を保ちながら快適な温度で過ごせます。自動で温度調節をするので、便利になっています。注意点は、温かくなったままの、こたつでのうたた寝です。昔からこたつで寝ると風邪を引くと言われています。諸説ありますが、脱水症状を起こしやすくするのは事実です。
家族団欒の場に
こたつの魅力は家族団欒の場になっていて、こたつを囲んでコミュニケーションが取れます。現在は核家族化が進み、大人数で集う家族構成が激減している時代で、コミュニケーション不足になりがちです。
こたつがあると、寒い部屋では自然とこたつに集まってきます。そうした人とのつながりを再確認できるのは、こたつならではで、大きな魅力の一つです。こたつは家族や集まる人数で、大きさも様々あり、長方形・正方形・円形等、用途に合わせて選びましょう。
電気代の節約にも
こたつの魅力は、電気代の節約になり、家計にも嬉しいことです。昔のこたつは常に通電している状態で、大量に電気を消費していましたが、今は自動調節のサーモスタット方式や、マイコン方式があり、電気代が節約できる様になっています。
ほとんどの場合、エアコンや石油ファンヒーターに比べて、圧倒的にこたつの消費電力は低くなっています。こたつの消費電力は平均すると600Wで、スイッチを入れてから温まるまでが最大電力消費し、その後の弱運転時は80W程になります。平均すると1時間あたり5円の電気代で、魅力的な価格です。
ホットカーペットを使う簡単なこたつをDIY
ここからは、こたつをDIYで作るやり方を紹介していきます。はじめにホットカーペットを使う簡単なこたつDIYです。既存のホットカーペットがあれば、それを有効利用して使いましょう。ホットカーペットをこれから購入する時は、使用する人数と消費電力を考慮し、省エネタイプをおすすめします。
こたつDIYは、DIY初心者にも簡単に作れるやり方があります。こたつ本体のやぐらのDIYは初心者には難しいですが、今家にある物を使ったDIYなら驚くほど手間いらずに完成します。DIYを始めるきっかけにもなります。女性も手軽にDIYこたつを作れるのでお試し下さい。
用意するもの
ホットカーペットを使ったこたつDIYで用意する物は、ホットカーペット1畳用や2畳用・こたつ下敷き・テーブル・こたつ上掛け・天板の5点となります。床が冷たかったり、畳が冷える場合は、キャンプ用のアルミシートがあれば保温効果が高まります。
こたつの上掛けは、薄すぎると保温効果が低下するので、程よい厚さを選びましょう。テーブルに合うサイズの上掛けが良いですが、手持ちでちょうど良いのがない場合は、手作りのアイデアとしては、毛布を2枚縫い合わせ、マルチクロスをカバーとして2枚重ねで上掛けとしてみましょう。
作り方
ホットカーペットを使った簡単こたつDIYは、こたつのセッティングになります。ホットカーペットを敷き(アルミシートはカーペットの下)、こたつの下敷きを乗せ、テーブルを置きます。その上に上掛けを乗せて、天板を置きます。
ホットカーペットは、テーブルの大きさに合ったサイズが理想的です。一人で使う場合は1畳用で良いですが、2畳用を持っていてわざわざ買うのはという時には、2畳用を使用しましょう。2畳用は切り替えが出来るタイプが多く、半分だけ温めて使えば良いでしょう。
注意点
ホットカーペットを使ったこたつ作りDIYで、注意する点があります。ホットカーペットの大きさがこたつテーブルと合っていないとき、ホットカーペットをたたんで使うのはやめましょう。基本ホットカーペットは、床に設置し水平の状態で使いましょう。
ホットカーペットの上にテーブルを置くので、カーペットの電熱線に乗せる事なります。必要以上の重みで電熱線がショートしたりしない様、注意が必要です。椅子を使用する場合は、ホットカーペットの上で使用せず、ホットカーペットにかからない位置で使いましょう。
ダイニングテーブルをこたつにDIY
次はダイニングテーブルをリメイクするこたつDIYです。昔のこたつは床に座って足を出す掘りごたつや、座位スタイルが当たり前でした。今では椅子に座ってこたつを楽しむスタイルが増えています。ご高齢の方がベッドになった様に、身体の変化で椅子が必須になるケースがあります。
こたつは床に座るイメージが定番ですが、ダイニングテーブルがこたつになれば、世代やハンディを超えたコミュニケーションが可能です。さらに車椅子でこたつを楽しめる様になってきました。ここからは、ダイニングテーブルをDIYでこたつに変身させる作り方を見ていきましょう。
使わなくなったこたつのヒーターを利用
ダイニングテーブルをこたつにDIYするのに、必要なものはこたつヒーターです。まず考えるのは、使わなくなったこたつのヒーターを再利用することです。DIYこたつに必須アイテムのヒーターは、安全なものでなければなりません。
再利用できるかの限度を見極めて、こたつDIYに活かしていきましょう。目安としては、10年前のヒーターで使い続けているもの、10年以上前で全く使っていないもの、電化製品の寿命もあり、安全を第一に考えて再利用しましょう。
取り外したヒーターの注意点
こたつを作るDIYで、取り外したヒーターの注意点があります。ヒーターを再利用する場合は、付いていたときと同じ状態で取り付けましょう。ヒーターは電化製品なので損傷はないか確かめる必要があり、ヒーター本体の汚れを取り、電気コード、コンセントなどチェックしましょう。
DIYでヒーターを取り付けるために必要な金具などは、取り外した状態で再利用できる物は使いますが、新しく購入する場合は取り付ける天板の耐荷性、耐熱性を考慮し、安全を重視しましょう。取り付けるヒーターによっては、テーブルの間に耐熱用のハードボードが必要な場合があります。
作り方・手順
ダイニングテーブルに、使わなくなったこたつヒーターDIYする作り方と手順は、使わなくなったヒーターを取り外します。ヒーターのタイプによって異なりますが、付属の金具が再利用出来れば、付いていた時と同じように取り付けましょう。
取り付ける為の角材をヒーターの大きさに合わせて設置できれば、角材に取り付けますが、L字金具でも簡単に取り付けられます。ヒーターの大きさに合わせてL字金具を取り付けて、ビスでヒーターを設置しましょう。
コードが邪魔にならない様に、一つの脚にフックをつけ引っかけます。コードは脚をつたって床に置け、コンセントに差し込みます。最後に電源を入れ安全確認します。DIYで必要な工具がない場合、ビスの取り付けなどホームセンターで相談すると良いでしょう。
ハロゲンヒーターを使った本格的なこたつをDIY
もう一つこたつDIYが楽しめる、ハロゲンヒーターを使った本格的なこたつDIYがありあます。こたつ用ハロゲンヒーターは、取り替えユニットとして購入できます。取り付けるテーブル、つまりこたつやぐらはどういったものを使用するか考慮します。
DIY上級者は自分サイズのテーブルをはじめから作ると、よりピッタリのDIYこたつが出来上がります。DIYではじめからこたつを作る利点は、規格外の大きさや高さが作れることです。
DIY初心者は以前使っていたこたつを、ヒーターだけを取り替えるのが簡単です。既存のテーブルをDIYでリメイクする場合の工程は、前の章でご紹介しています。それではここから、DIYでハロゲンヒーターを取り付ける為に、必要なものは何かを見ていきましょう。
用意するもの
こたつをDIYで作るときに必要なものは、取り替え用こたつハロゲンヒーター、取り付け用耐熱ハードボード、こたつ下敷き、取り付けテーブル、こたつ上掛け、こたつ用天板になります。ヒーターを取り付けるための四角い升を作る場合は、ワンバイフォーや角材を用意します。
その他に、ヒーターのコードを、こたつの足に引っかけるフックが必要になる場合があります。ハロゲンヒーターは即断性があり人気です。種類も多く出ているので、目的に合った物を選びましょう。ポイントは安全性とランニングコストを把握し、使いやすい物が良いでしょう。
作り方・手順
それでは、DIYでハロゲンヒーターを取り付けていきます。手順は取り付けるテーブルの準備をします。ヒーターを取り付けるための枠を、ワンバイフォーや角材で作ります。ハロゲンヒーターにはスペーサーと呼ばれるプラスチックのバーが2本付属されているので、説明書通りにしましょう。
ハロゲンヒーターの取り付け方は、付属のビスで枠にしっかり取り付けます。次にハードボード(断熱板)ですが、ハードボードの購入方法は以前はネットでの購入が難しいようでしたが、今は購入できるようになっています。ケイカル板も不燃材になるので、手に入る方を使いましょう。
テーブルにハロゲンヒーターとハードボードの取り付けが終了したら、電源をコンセントに入れて不備がないかチェックしましょう。こたつの下敷きにヒーターつきテーブルを置き、上掛け、天板を乗せて完成です。初心者方もぜひ挑戦し、本格的なDIYこたつを作ってみましょう。
手作りこたつの注意点
ハロゲンヒーターを使った本格DIYで、こたつを手作りする注意点は、火災が起きない様、ヒーターとやぐら(テーブル)の取り付けには細心の注意をしましょう。取り付け後、コードがきちんと収まっているかも大切で、テーブルの脚をつたって下ろすように、フックを取り付けましょう。
ハードボードとは、こたつヒーターとテーブルやこたつ用上掛けの間に入れる断熱材で、ケイカル板で代用できます。こたつのDIYは電化製品の取り扱いに注意し、安全な方法で行いましょう。
こたつの天板のリメイク&手作りDIYアイデア
部屋のアクセントになるこたつの天板を、DIYでリメイクして見ましょう。もし今まで使っていた天板があれば、それを利用してリメイクできますが、ダイニングテーブルや、こたつの土台をDIYした場合、新しく天板を用意しなければなりません。
そこで、天板もリメイクしたり、新規にDIYで作ってみましょう。安価で手に入るコンパネボードを、ホームセンターでカットしてもらい、お気に入りのおしゃれな仕上げをするのも良い方法です。それでは手作りDIYの楽しいアイデアをご紹介します。
リメイクシートでおしゃれにリメイク
こたつの天板の手作りDIYアイデアは、リメイクシートでおしゃれにリメイクします。リメイクシートはホームセンターや通販、100均ショップでも購入でき、おしゃれな柄をチョイスして、簡単にDIYリメイクが出来ます。アイデア次第でアンティーク風やカントリー調などもおすすめです。
作り方は、リメイクシートを既存の天板や用意した板、コンパネボードに貼るだけなので、初心者も手軽に完成です。また、アイデアとしてはリメイクシートを数種類使って、無地と柄をセンス良く貼り合わせ、おしゃれでスタイリッシュな天板を仕上げます。
100均の焼き付け板で簡単な手作り天板
こたつ天板の手作りDIYアイデアは、100均の焼き付け板で、簡単におしゃれな手作り天板がDIYすることが出来ます。焼き付け板は100均セリアでは、45cm×15cm・45cm×12cm・45cm×9cmの3種類あります。こたつに合う天板のサイズを計り、ピッタリなるように組み合わせましょう。
サイズに合わせてカットが必要な時は、切り口は木肌色がでてしまうので、ショップ内の水性ニスを塗ると良いでしょう。天板の大きさに焼き付け板を木工用ボンドでしっかり固定します。100均の板は軽いもので、耐荷性はあまりなく、天板に重い物を乗せるには注意が必要です。
マスキングテープで枠をおしゃれに
こたつの天板のリメイク&手作りDIYアイデアは、天板のサイズが合わないときや、貼り合わせた天板の強化策として、天板の周りに角材で木枠を作りましょう。DIYで簡単に作れ、枠を作るとゆがみを防止する役目も出て、補強効果があります。
写真のテーブルは枠の部分にマスキングテープを使っています。枠をよりおしゃれに替えるアイデアで、こたつの天板もこのアイデアで作ってみましょう。枠になる角材はビス留めが出来るものを選び、あらかじめマスキングテープを貼っておきます。
天板の周りに枠をあて、枠同士をビスでしっかり固定します。枠の柄がアクセントになって、世界に一つしかないおしゃれな天板の完成です。
こたつDIYに挑戦してみよう!
こたつDIYで簡単に手作り出来る作り方や手順、手作りDIYアイデアのおしゃれな天板の作り方を見てきました。ダイニングテーブルを再利用し、効率良いこたつDIYは女性でも簡単で、DIY初心者にもおすすめです。DIYを大いに楽しむチャンスです。
事前に取り付けるヒーターの下調べをし、サイズをキチンと計っておくと、材料はホームセンターでカットしてもらえます。安全面に注意をし、DIYを楽しめる手作りこたつに挑戦してみましょう。アイデアを活かしたおしゃれな天板もDIYで作り、快適な冬支度の準備をしましょう。