玄関は家の顔!
玄関は家族が毎日、使う場所であり、お客様が訪問する際に初めて見る場所です。まさしく「玄関は家の顔」と言えます。玄関の扉を開けて一歩踏み出した先にある玄関のフロア部分は、どんな風になっているでしょうか。
むき出しのコンクリートやモルタルだったり、石材や土間の場合もあるでしょう。中にはタイル貼りになっている家もあります。持ち家であろうと賃貸であろうと、「家の顔」はその家によって本当にさまざまです。
玄関タイルをDIYでおしゃれにしよう!
靴は外の汚れをそのまま持ち込んできます。家族が出入りをしているうちに、毎日掃除をしても玄関の床には汚れが目立ってきます。ということは、玄関の床は出来れば掃除がしやすく、汚れや劣化もあまり目立たない方が良いでしょう。
木材やコンクリートですと、メンテナンスが少し大変です。タイル貼りの場合はそのタイルが欠けてしまった箇所もあるでしょう。
そのような玄関のタイルをDIYで新しく貼り替えましょう。タイルでしたら水を使えるので、泥汚れなどにも楽に対応ができます。
タイルには様々な種類や色があるので、おしゃれで個性的な玄関に生まれ変わります。玄関の床にタイルを貼るDIYは、実は意外と簡単なのです。
玄関タイルDIYは既存床を活かすと簡単
玄関を含め家は専門家が作っているので、素人がタイルをDIYするなんて出来るものなのかと不安になっているでしょう。確かに床をすべてはがして、改めて新しい床を作るとなるととても大変です。素人にはなかなか難しい作業です。
しかし、今の床をそのまま利用してタイルを貼り替えられるとなると、話は違います。それならDIYの経験がなくでも出来そう、と思われるのではないでしょうか。
既存床を活かした玄関タイルDIYのメリット
メリットとして考えられるひとつには、玄関の床をDIYで剥がすための日数が必要ないことがあります。当然ですが床を剥がした後にはまた、DIYで新しくタイルを貼らなくてはいけません。
DIYの作業工程も増えることから、完成までの日数がかかります。既存の床を利用すればタイルを貼る作業だけです。
また、既存のタイルの上にまたタイルをDIY作業することによって、床が温かくなります。玄関は外と中との出入り口ですから、たえず外気が入っていきます。寒い冬の間、底冷えをしていた玄関の床を重ねることにより、足元が温かく感じるようになります。
賃貸でも出来る
賃貸の場合は、退去時には入居の際の状態に戻す必要があります。ですから、玄関の既存床を剥がしてタイルを貼りかえるというDIY作業をすることは出来ません。
それでは、賃貸の場合は玄関の床をおしゃれにDIYで作り上げることは不可能かというと、そうではありません。既存床をそのまま使えば賃貸であってもタイルを貼り替えることできます。
このあと紹介するタイル調のシートを貼れば、とても簡単に自分好みの床をDIYで作ることが出来ます。タイルを1枚ずつ貼る手間がかからない分、こちらの方がより簡単にDIY出来ます。賃貸であってもあきらめることはありません。
DIY初心者でも簡単にできる
最大のメリットはDIYをあまりしない、したことがないという人にでも出来るという点です。簡単なものでしたら、シートを貼るだけです。もう少しこだわりたい時はタイルを1枚ずつ敷き詰めていきます。
初心者であること、賃貸であることで玄関のリメイクをあきらめている方こそ、今回のDIYをぜひ参考にして下さい。
玄関タイルDIYにおすすめのアイテム
大げさな工事が必要なく、玄関のタイルを簡単におしゃれに生まれ変わることが分かりました。しかし、DIYする前に用意するものがあまりにも多かったり、入手が難しいものだったとしたら、やる気が損なわれてしまいます。
それに関しては心配はいりません。近くにDIY用のホームセンターがなかったり、あっても小規模とか、逆にプロ用のものばかりが揃っている場合でも、ネットで気軽に材料を買う事が出来ます。
これから紹介するアイテムを参考にして、やってみたい、そして自分でも出来そうな玄関の床のDIYを実現させましょう。
カット可能なビニール床
カットが出来るタイル調のビニール床を使えば、今の床の上に貼るだけのとても簡単なDIYでリメイクができます。賃貸の場合でも可能です。
シートが大きい場合は玄関の形に合わせてカットをします。あらかじめ玄関を採寸し、正確にカットしましょう。わずかでも隙間があるとそこから劣化が始まります。
逆にシートが小さい場合は何枚かを並べることになります。その際も玄関の形にカットが必要ですが、付き合わせて貼る場合、カットをしてない側を合わせて貼るようにします。
玄関用タイル
タイルをボンドで貼って、既存の床にDIY作業で並べるタイプです。ネット通販で購入するのがいちばん便利です。大きさや形、色も様々な種類があります。おしゃれなもの多いので、どれにしようか悩んでしまうでしょう。
タイル1個単位での購入も出来ますが、中にはタイルシートといって1枚のシートにタイルが並んでいるタイプもあります。これならDIY工程もシートを貼るだけなので、難易度もそれほど高くありません。
ただ、先ほどのビニール床と違い、こちらの場合はシートを貼ったあとに目地剤でタイルとタイルの間の目地を埋めるというDIY作業が必要です。目地剤についてはのちほど紹介します。
コアサンドタイル(大判タイル)
コアサンドタイルは大判のタイルなので、比較的広い玄関や床に使います。たくさんのタイルを貼る必要がないので、DIY作業工程としては難易度がそれほど高くはありません。
また、大判のタイルを並べることによって、生活感を出し過ぎない、洗練された雰囲気を出すことが出来ます。タイルと言っても自然の岩や石のような色と質感なので、ナチュラルが雰囲気が好きな方に向いています。
例えば玄関の内装や家全体に木材が多く使われていたり、観葉植物が置かれている玄関にはコアサンドがぴったりでしょう。
リメイクシート
こちらは先ほどのビニール床とは違い、すでにおしゃれなデザインがほどこされているシートです。様々なデザイン種類のリメイクシートで、どれにしようか迷っていまうほどです。大きさにも種類がありますので、玄関のサイズに合わせて選んでください。
リメイクシートは貼り間違えたり空気が入ってしまったなどの場合でも、簡単にはがすことが出来るシールタイプになっています。ボンドを塗る手間も省けて、とても扱いやすいです。
賃貸の場合は、自分好みに家の改装を出来ないのが悩みの種です。部屋の改装は難しくても、玄関の印象を手軽に変えられるリメイクシートはとても使えるアイテムです。持ち家の方にはもちろんですが、特に賃貸の方にリメイクシートをおすすめします。
目地剤(目地材)
タイルを貼った場合に必要になるアイテムは、DIY作業で目地を埋める目地剤です。そもそもタイルは焼きものなのですべてが同じ大きさであるとは限りません。
そのため、隙間なく玄関に敷き詰めることは困難です。DIY作業で目地を作って並べ、そこに目地剤を入れて耐久性を強くします。ですから、シートであってもでこぼこしたタイルを貼る場合は、目地剤で目地を埋める必要があります。
目地剤もタイル同様、DIY用品を扱うホームセンターやネットで購入出来ます。色も白やグレー以外に、カラーもありますので玄関がよりおしゃれに生まれ変わるでしょう。
玄関タイルDIY方法
続いてはDIY工程について具体的に説明します。簡単な方法だけでなく、やや大がかりなDIY工程も含まれています。最初から難しいことには挑戦せず、まずは手軽にDIYが行える方法からやってみましょう。
もちろん、どうせやるのなら自分の理想に近づけたいということで、手の込んだDIY作業にチャレンジするのも良いことです。時間がかかっても良いからコツコツと、ゆっくりDIY作業をしたいという場合もあるでしょう。
そうやって自分が手掛けた玄関に、多くの人が訪れるのです。DIY完成の際は充実感と達成感でいっぱいになるでしょう。
玄関タイルの上からタイルを貼る方法
最初に現在の玄関タイルの上に貼る、簡単な方法から紹介します。まず、タイルの上にベニヤを敷きます。でこぼこしてしるので、直接タイルの上に貼るわけではありません。ベニヤは玄関のサイズに合わせてカットしておきましょう。
次にベニヤの上にタイルを貼っていきます。タイル1枚ずつではなく、シート状のものを購入しておくと、広げてボンドで貼るだけで便利です。こちらもベニヤ同様、玄関サイズに合わせて準備しておきます。
シートを貼る時は空気が入らないように端からゆっくり広げていきましょう。ボンドが渇くまで一晩ほど待ちます。最後に目地材で目地を埋めて完成です。壁際のわずかな隙間にはコーキング剤を塗ることも大切です。
玄関のPタイルをはがして新しくタイルを貼る方法
続いては現在の玄関タイルをはがしてしまう方法です。まずはスクレーパーを使ってタイルと、壁際にある巾木を剥がします。
すっかりはがしたあとは、床が平らかどうか確認します。へこんでいる箇所にはマーキングしておいて多めに接着剤を使います。タイルにあらかじめ目地幅分の小さなプラスチックなどを貼っておけば、タイルを綺麗に並べることが出来ます。
上から踏むなどしてタイルを強く固定させたら、目地幅を揃うようにマイナスドライバーなどを使って調整します。目地を目地材で埋め、しばらくのちに余分な目地材をふき取ります。最後に壁際に巾木をつけて完成です。
モザイクタイルのデザイン貼りをする方法
モザイクタイルを貼るDIY工程は、基本的なことは新しくタイルを貼る場合と同じですが、貼る際に目地を基準にして、玄関の床にまっすぐ並べないという点が大きく異なります。
また、タイルの大きさによってもDIY工程の手間が変わってきます。自分がどのようなデザインにしたいかを絵に描きましょう。比較的大きなタイルをランダムに貼っていく場合には、この作業は特に必要ではありません。
玄関の床をモザイク画のようにする場合は必ず絵に起こし、DIY作業に置いて必要となるタイルのおおまかな数を把握しておく必要があります。
こだわればその分、とても緻密なDIY作業になってしまいますが、家族と一緒にDIY作業をすれば、思い出にもなります。時間はかかりますが、自分だけのおしゃれな玄関を作りましょう。
玄関タイルをDIYする際の注意点
以上、初心者にでも簡単にDIY出来る玄関の床の貼り替えの紹介でした。確かにDIY初心者でも可能な方法でしたが、気を付ける点についても触れておきます。
一生懸命にDIY作業をしたのに、仕上がりがうまくいかなかったり、実際に玄関を使ってみると不便な点が出てくるととても残念です。
それに足元に関わることですから、万が一、ずれて貼っていたりでこぼこがあった場合、つまづいて事故につながることも考えられます。
事前準備をしっかり行い、せっかく一生懸命DIY作業をしておしゃれに生まれ変わっていたとしても、後悔をしないようにしましょう。
タイル選びは安全性・加工法も考える
ここまでいろいろな種類のタイルを紹介してきました。タイルを組み合わせるモザイクタイルなどの場合、大きさや厚さのバランスが悪いと床がでこぼこになります。
足元のことですので、お年寄りや子供への十分な配慮が必要です。特にモザイクタイルなどをDIYで貼る際には、組み合わせに注意しましょう。
また、ドアを開ける際にタイルにぶつかったり、玄関に段差がある場合はタイルをはみ出して貼ったりしないように気を付けましょう。あらかじめ玄関の床にぴったり合うようにタイルをカットしておくことが大切です。
シートタイプ以外のタイルを無駄なく綺麗にカットすることに自信がない場合は、タイルの購入先やDIY用品を扱うお店の人などにアドバイスを受けましょう。
タイルを貼る前はしっかりふき取る
実際にDIY作業に入る前に、事前準備は周到に行いましょう。タイルや工具の準備が出来たら、いよいよ作業を開始しますが、その前に必ずやっておきたいことがあります。
今ある玄関のタイルを綺麗に水拭きし、しっかり乾かします。いつも掃除しているからといって、油断は出来ません。
タイルにはカビや汚れがついています。油がついたままのタイルですと接着が弱くなってしまうので、すみずみまで丁寧に吹きましょう。DIY作業の仕上がりがとても綺麗になります。
定期的なメンテナンスをする
おしゃれに生まれ変わったとはいえ、やはりしばらく経つと少しずつ汚れが目立ってきたり、新鮮さがあせてしまいます。何年かに一度はまた、玄関のタイルをDIYでイメージチェンジさせましょう。
貼り替えながら、今度はもっとこうしたいという気持ちも出てきていたでしょう。今度は違う方法に挑戦したくなることもあります。賃貸であってもシートタイプでしたら簡単にはがせますから、何度でもDIYで変更が可能です。
タイルをDIYして自分好みの玄関にしよう
タイルを使って玄関をDIYする方法でした。プロに任せなくても意外と簡単に出来ますし、賃貸であって可能なことが分かりました。
手軽なタイルシートを使えば、ちょっとした気分転換にDIYというのも良いでしょう。タイルシートが余った時は、椅子や洗面台のリメイクに役立てることもできます。
今回紹介したことを参考にして、ぜひ玄関をDIYでリノベーションして下さい。「玄関は家の顔」です。いつもおしゃれでいましょう。