イオン銀行・住宅ローン金利
一戸建て住宅や分譲マンションを購入する際には、多くの方が住宅ローンの融資制度を利用しています。現在、いろんな金融機関で住宅ローンのサービスを提供しています。今回は、特にイオン銀行が提供する住宅ローンの融資制度について説明していきます。
イオン銀行といえば、大手小売店舗経営のイオンが運営している金融機関です。イオン銀行で住宅ローンを利用するメリットは、金利設定などイオン銀行の住宅ローン商品の内容以外にもたくさんあります。金利も含めた内容を総合的に判断して、自分の生活でよりメリットのある金融機関の商品を選択するようにしましょう。
住宅ローンとは
そもそも住宅ローンとはどんな制度でしょうか。これは、住宅を購入する際に必要となる高額の資金を融資してくれる住宅購入専用のローンです。借入期間が最大35年に設定できることと、通常のローンに比べて返済金利が低く設定されている点などが特徴として挙げられます。
いろんな金融機関がこのサービスを提供していて、金利設定や審査基準などで金融機関ごとに差があります。イオン銀行でも住宅ローンのサービスを提供していて、住宅ローンの内容に加え他のメリットも含めた使いやすい商品を提供してくれています。
金利タイプ①変動金利・0.52%
イオン銀行で住宅ローンを利用した際の返済金利について紹介します。ただ、住宅ローンの金利というのは市場の金利動静に影響を受けて変動するものですので、現状の数値を紹介します。実際にイオン銀行で住宅ローンの契約をする際には別の金利が適用されることも十分にあり得ますので、参考程度にとどめておいてください。
住宅ローンの契約をする際には、金利計算の方法を選択する必要があります。大きく分けて、変動金利と固定金利があります。変動金利は市場の金利動静により金利が変動するタイプ、固定金利は契約時に取り決めた金利が期間中常に一定に保たれるというものです。
イオン銀行の住宅ローンを変動金利を選択して契約した場合、2019年6月10日時点での金利は、0.52%となっています。これは、他の金融機関の住宅ローン金利動静と比較しても相当低い水準といえます。
金利タイプ②10年固定・0.74%
イオン銀行の住宅ローンを契約する際に、固定金利を選択した場合は、2019年6月10日時点での金利は、当初固定金利(10年固定)プランが0.74%となっています。固定金利タイプの商品は、他にも固定期間の設定によりいくつかの種類があります。
上記の例は10年間の固定プランですが、イオン銀行の住宅ローンでは固定定期金利期間が3年のものから5年、10年のものまで用意されています。同じタイミングで申し込んでも、固定期間により金利設定は変わってきます。詳しくは契約時にイオン銀行側に問い合わせしてみてください。
イオン銀行・住宅ローンの特徴
現在は、いろんな金融機関で住宅ローンのサービスを利用することができますが、ここではその中でもイオン銀行が提供する商品の特徴やメリットについて解説していきます。イオン銀行は、大手小売業者であるイオンが運営する金融機関であることから、他のサービスと関連してお得な利用ができる内容が多く用意されています。
イオン銀行の住宅ローンは、そのような他との関連の特典も多いですが、住宅ローン自体の商品の特徴や魅力もたくさんあります。使いやすいと評判も良いので、これから住宅ローンの契約を検討している方は、イオン銀行を利用した際の特徴を理解しておいてください。
①事前審査は365日24時間可能
イオン銀行の住宅ローンの事前審査申請は、24時間365日行なうことができます。インターネットサイトからの審査申請になります。サイトに掲載されている必要事項を埋めていき、送信するだけで事前審査の手続きを開始することができます。
イオン銀行の住宅ローンでは、このインターネットサイトからの事前審査申請以外にも、もちろん店舗での申し込みをすることができます。インターネット上での手続きに不安を感じる方や対面で話をしながら手続きを進めていきたいといった要望を持つ方も多いです。その場合は店舗に行って相談しながら審査申請をしましょう。
イオン銀行の住宅ローン事前審査を店頭で申請する場合は、あらかじめ電話などで予約を取っておくことをおすすめします。結構込み合うことが多いので、あらかじめ予約をしておくことでスムーズな相談に移ることができると評判になっています。
②住宅ローン融資まで凡そ1ヶ月半
イオン銀行の住宅ローンの事前審査を申請してから、実際に融資が実行されるまで、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。いろんな事例があり、確実とは言えませんが、およそ1カ月半程度の時間がかかります。これは、他の金融機関と比べるとかなり遅いと言えます。
そのため、もし購入期限が迫っていたり、急いで不動産を購入しないといけない状況の場合は、イオン銀行の住宅ローンは使いにくいかもしれません。金利の安さやその他の特典の為にイオン銀行の住宅ローンを選択したいと言っても、購入期限までに融資が受けられないと元も子もないので、スケジュールをチェックして段取りをしましょう。
③売主分譲会社の提携で期間短縮
イオン銀行の住宅ローンの手続きには時間がかかりますが、もし不動産を購入する際の売主分譲会社がイオン銀行と提携しているなら、この時間は大きく短縮することができます。通常では1カ月半程度かかるイオン銀行住宅ローンの手続きですが、平均1カ月弱でスムーズにいけば3週間弱程度で融資を受けられます。
イオン銀行の住宅ローンが提携しているかどうかは、その都度イオン銀行あるいは分譲不動産業者に聞かないとわかりません。もし提携しているなら、ぜひ提携扱いで申請することをおすすめします。取り揃えの書類や各種申請手続きを不動産業者を通じて準備ができます。
④物件の価格によって諸費用の借入も可能
イオン銀行の住宅ローンでは、購入する不動産の購入価額だけでなく、購入にかかる諸費用部分も住宅ローンに加えて借り入れを受けることができます。他の金融機関なら、物件価額部分しか借り入れができないということも多いので、イオン銀行住宅ローンが評判が良いポイントになっています。
諸費用部分で借り入れが受けられる最大金額は、物件購入価額×5%という計算式で算出することができます。10万円単位で計算され、それ未満は切り捨てとなります。頭金として投入できる資金が少ない場合でも、イオン銀行の住宅ローンなら安心です。
⑤金利をプラスで団信保険を広げられる
イオン銀行の住宅ローンでは、標準で備えられている団信の保証内容を手厚くすることができます。借り入れの金利を通常よりも上乗せすることで、団信の保証範囲を広げられる制度が導入されています。この点は借り換えを希望する方も注視している点です。
例えば、設定金利の0.1%を上乗せすることで、がん特約が付与できます。がんになると住宅ローン残高が解消されるという内容になっています。イオン銀行の住宅ローンだけでなく、最近は団信の特約制度が充実してきています。
また、イオン銀行の住宅ローンではさらにもう一つの保証拡大が可能です。0.3%金利上乗せすることで8大疾病特約を付けられます。がんだけでなく、脳卒中など8大疾病といわれる病気になったら、その時点でローン残高が無くなります。イオン銀行の住宅ローンの金利設定はもともとかなり低いので、この上乗せが大きいか少ないかは個人の判断によります。
⑥ローン取扱手数料は2パターン
イオン銀行の住宅ローンの手続きをするために必要となるローン取扱手数料を負担する必要があります。ほぼすべての金融機関で発生する費用ではありますが、金融機関ごとに計算方法や取り扱い方法が異なります。イオン銀行の住宅ローンの場合は2種類のうちどちらかを選択してもらうことができます。
イオン銀行の住宅ローン取扱手数料の第一の形式は定率型です。借入額×2.16%で計算され、手続きの開始時に支払うことになっています。第二に定額型があります。これは、借入金額にかかわらず108,000円となっています。
後者の方が負担が少ないケースが多そうですが、実際は定額型の場合は金利の0.2%上乗せという形で毎月の返済に含まれることになります。長期間の返済を要するイオン銀行の住宅ローンにおいて、0.2%の金利上乗せは相当大きな負担となります。
⑦住宅ローン保証は0円
イオン銀行の住宅ローンを利用した場合、住宅ローン保証は無料となっています。他の金融機関では、保証会社を設置してもしもの時に備えて保証をしてもらう関係で保証料がかかるケースも多いです。イオン銀行の住宅ローンの評判が良い要因の一つです。
他の金融機関なら、借入額の数パーセントという設定で手続き時に一括支払いを求められるケースが多いので、これがないイオン銀行の住宅ローンには大きなメリットがあります。ただ、保証料は繰り上げ返済をすることで返金されていきますが、イオン銀行の住宅ローンの場合はそれがない点は注意しておくべきです。
⑧イオングループの買い物が5%オフ
イオン銀行の住宅ローンを利用すると、イオングループの店舗で買い物をする際などに5%オフの優遇が受けられます。普段からイオングループ店舗で買い物をしている方にとってはとても大きな優遇となり、評判になっています。
ローンの商品内容そのものももちろん重要ですが、このようなローン以外の面で受けられる優遇についても十分考慮して利用する金融機関を決めるべきです。普段の買い物をイオンで頻繁に行なっている方にはイオン銀行の住宅ローンを利用するメリットは十分にあります。
イオン銀行・住宅ローン審査基準
イオン銀行の住宅ローンは、だれでも申請できるというものではありません。一定の条件があります。ただ、他の金融機関と比較すると条件が緩いといわれており、評判の高いポイントになっています。自分のケースに置き換えて、イオン銀行の住宅ローンが利用できるかどうかチェックしてみましょう。
ただ、審査基準については明確に公示されません。イオン銀行の住宅ローンの利用条件は明記されていますが、審査に通るかどうかは申請をしてみないとわからない部分となります。申請したらすべて利用可能かといえばそうではありません。
①年齢制限
イオン銀行の住宅ローンでは、明確に年齢制限が定められています。借り入れ時の年齢が満20歳以上満71歳未満でないとイオン銀行の住宅ローンを利用することはできません。これが一般的な規定ですが、例外的な措置として、がん特約あるいは8大疾病保証を付ける際にはこの制限が変わってきます。
イオン銀行の住宅ローンの場合、がん特約あるいは8大疾病保証を付ける場合は満50歳未満で、最終返済予定時の年齢が80歳未満にならないといけません。年齢がある程度経過している方は注意しておく必要があります。借り換え希望の方も注意すべき点です。
②健康状態
イオン銀行の住宅ローンを利用する条件に、イオン銀行が定める団信に加入できることというものがあります。これは、一定の健康状態を維持していないと加入できないため、大きな病気を持っている方などはイオン銀行の住宅ローンを利用することができないということになります。
ただ、イオン銀行の住宅ローンの団信利用には、通常の団信に加えワイド団信の加入も認められています。他の金融機関ではワイド団信は認められていない場合も多いため、イオン銀行は比較的条件が緩く、評判を上げる要因となっています。
③ワイド団信
前述のように、イオン銀行の住宅ローンではワイド団信に加入すると住宅ローン申請ができることになっています。ワイド団信とは、通常の団信に比べて加入要件が緩く、比較的加入しやすい団信として評判になっている保険商品です。
イオン銀行が利用しているワイド団信はクレディ・アグリコル生命保険が引受保険会社となっています。この保険会社は、他の金融機関にもワイド団信の商品を提供している実績が豊富にあり、評判がよく信頼感のある保険会社となっています。
④職業・勤続年数
イオン銀行の住宅ローンを利用する条件の中に、勤続年数の要件もあります。現勤務先で6カ月以上の継続勤務が条件になっています。これは、他の金融機関と比べるとかなり緩い要件となっています。1年から3年程度の勤続年数が要件となっているケースが多いため、この点はイオン銀行の住宅ローンが使いやすいとの評判を上げる要素となっています。
イオン銀行の住宅ローンを個人事業主の方や企業経営者の方が利用する際には、事業開始後3年が経過していることが条件になっています。この取り決めは他の金融機関と比べても大差なく、一般的といえます。
⑤年収
イオン銀行の住宅ローンを利用する条件に、年収の要件も含まれています。100万円以上あれば審査の申請をすることができることになっています。これは、他の金融機関と比べると相当低い水準といえます。イオン銀行が広範囲に利用しやすいと評判になる要因といえます。
ただ、注意すべきことは、審査申請ができたら必ず審査に通るわけではありません。審査に落ちるケースは必ずあります。年収要件以外にも総合的な観点から審査されるためです。イオン銀行で審査に通らない場合でもあきらめず他の金融機関で申請をしてみてください。
イオン銀行・住宅ローンデメリット
イオン銀行の住宅ローンは他の金融機関と比べて優遇されている点が多いですが、逆にデメリットもあります。いいところもあれば悪いところもあるというのは当然で、金融機関ごとにセールスポイントにする点は異なります。自分の好みや生活スタイルなどを総合的に勘案して、ぴったりの金融機関を見つけましょう。
①諸費用がいる・手数料が高い
イオン銀行の住宅ローンのデメリットとして、まず諸費用・手数料がかかる点が挙げられます。他の金融機関でも同様の費用は発生しますが、借入金に対して2.16%、あるいは定額108,000円という設定は決して低い水準ではありません。他の安い金融機関と比較すると負担が大きいと言わざるを得ません。
②疾病保障が有料
イオン銀行の住宅ローンのデメリットとして、次にあげられるのが各種疾病保障が有料となっている点です。団信のがん特約や8大疾病特約を利用するためには、借入金利に標準から上乗せして負担する必要があります。無料で付保できる他の金融機関と比較すると、負担が大きくなるといわざるを得ません。
③優遇金利には条件がある
イオン銀行の住宅ローンのデメリットとして、優遇金利の適用を受けるために条件が定めらているという点が挙げられます。通常の金利よりも有利な金利を適用してもらうためには、イオンカードセレクトの申し込み、イオン銀行インターネットバンキングの登録が必要になります。
さらに、イオン銀行口座を給与振込口座に指定、カードローンの申込み、投資信託口座開設の3つの要件から最低1つを実行する必要があります。他の金融機関でも同様の条件を提示するところもありますが、やはりデメリットの一つと考えられます。
④セカンドハウスでは利用出来ない
イオン銀行の住宅ローンを申請する要件としては、マイホーム購入用資金に限定されています。したがって、別荘やセカンドハウス購入のための資金融通目的で借り入れを受けることはできません。他の金融機関では可能となっているケースもあるので、この点はデメリットといわざるを得ません。
イオン銀行・住宅ローン借り換え
すでに他の金融機関で住宅ローンの契約をしている方で、イオン銀行の住宅ローンに借り換えをするという選択肢があります。イオン銀行への借り換えはたくさんのメリットがあるので、一度現状の返済条件をチェックして、総合的にメリットがあるようならぜひ借り換えを検討してみることをおすすめします。
借り換えによる特典が多い
イオン銀行に借り換えをする際には、通常の手続きと同様事前審査を申し込むことになります。借り換えをすることで金利が少しでも低くなるなら、総支払合計額に大きな影響が及ぶこともありますので、借り換えを検討してみることをおすすめします。
借り換えの手続きが面倒だと感じる方も多いですが、借り換えを一度してしまえば後はそれ以前と特に生活上の代わりはないので、借り換えを面倒がらずに検討してみてください。イオン銀行の金利はかなり低い水準ですので借り換えのメリットを享受できる可能性が高いです。
イオン銀行・住宅ローン評判
住宅ローンを利用する側としては、数ある金融機関の中から、少しでもお得で評判が良いおすすめの商品を利用したいと考えるのは当然のことです。その中で、イオン銀行の評判はどのようなものでしょうか。インターネットサイトで、住宅ローンの比較サイトがたくさん展開されている中で、イオン銀行の評判について紹介していきます。
他社と比較して低金利が良い
イオン銀行の住宅ローンに対する評判が多いのが、低金利なのがうれしいという内容のものです。他の金融機関と比べても相当安い金利設定がされているので、この点は評判が高いです。また、店舗数が多いことやイオングループ店舗での買い物で割引が受けられるという点も評判がよく、多くの利用者を集客するポイントになっています。
イオングループ店舗はとても多い!
ここまでイオン銀行の住宅ローンについて解説してきましたが、イオン銀行の住宅ローンを利用して得られる特典の一つに、イオングループ店舗で買い物をしたときに5%の割引が受けられると紹介してきました。実際、イオングループの店舗というのはどれほどあるのでしょうか。意外に多くの店舗が系列に入っていることに驚きます。
普段使っている店舗が意外にもグループかも?
大型スーパーのイオン店舗をはじめとして、まいばすけっと、マックスバリュー、ピーコックストア、ダイエーなど、細かく挙げ始めるときりがないくらいにたくさんの店舗がグループですので、割引が受けられます。さらに毎月20日、30日のお客様感謝デーで買い物をすると、これに加えてさらに5%割引が受けられるのでとてもお得です。
イオン銀行の住宅ローンは金利の他にも嬉しい特典が多い
ここまで、イオン銀行の住宅ローンについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。他の金融機関と比べていろんな優遇措置があること、金利面でかなりお得感があること、借り換えをする際にも低金利設定が可能で十分にメリットを感じられる可能性が高いことなどを紹介してきました。
イオン銀行の住宅ローンを申し込むとイオン店舗で買い物をする際の割引制度がある点も見逃せません。普段からイオン系列で買い物をしている方は、イオン銀行でのローンを検討してみましょう。すでにローンを持っている方も借り換えでメリットを享受できます。