光熱費の平均相場ってどれくらい?
今回は、光熱費の平均相場について解説をします。光熱費とは、生活上欠かせない費用の一つで、電気代やガス代、水道代のことを指します。通常、普通に生活している中ではそれほど差が出ないと考える方も多いですが、心がけ次第で節約ができます。
光熱費の平均相場を考えるうえで、地域や季節、家族構成を考慮に入れる必要があります。過ごしやすい地域で暮らす家庭と、猛暑が多い地域とではエアコンの使用頻度が異なることから平均相場が大きく変わるケースが考えられます。
地域別、季節別、家族構成別に光熱費の平均相場を紹介するとともに、光熱費を節約する方法についても解説します。家計を見直す一助にしてみて下さい。
光熱費とは
そもそも光熱費とは何を指す言葉でしょうか。電気代のことだけを指していると認識している方が意外に多いですが、他にもいくつかの費用を含んでいます。生活していくうえで欠かせない費用となっています。
最近は、電気自由化により様々な選択肢が提供されるようになりました。水道代は大きく変わっていませんが、特にガスと電気は様々な事業体の業者がセット販売などで業態を拡大しようとする動きが活発になっています。
利用する消費者としては、光熱費について十分に理解し、どの選択をすれば最も効率が良いか、自分の家庭の状況を踏まえて判断することが重要になります。
電気・ガス・水道代をまとめた言い方
光熱費とは、電気代・ガス代・水道代をまとめて表現する言い方です。時々、電話代などの通信費を含めて考える方もいますが、通信費は別の固定費になります。通常の家庭生活をしていれば必ず発生する費用となります。
最近は、オール電化の住まいも増えてきているため、ガス代がかからない家庭も多くなっています。オール電化の家庭の場合は、ガス代がない分電気代は大きくなっていることが多いです。
また、自宅で発電設備を備える家庭も増えてきているなど、電気やガスにおいては多様性が見られますが、水道代に関してはほぼどの家庭も一律で地域の水道局に申し込みをすることになり、値段の単価なども一律になっています。
生活の上で絶対に必要
電気代・ガス代・水道代といった光熱費は、生活上必ず発生する固定費になります。支払いが滞ると、すぐに電気やガス、水道が止められてしまい、生活に大きな支障をきたしてしまいます。現在の市民生活においては電気やガス、水道は欠かせません。
家計が苦しいといっても、最優先で支払いをしないといけない項目の一つです。ただ、節約することは可能です。小さな心がけをこつこつと継続することで、電気使用量やガスの節約、水道利用料の節減を考えることができます。
省力化が注目されているように、エコの姿勢においても光熱費の節約は有効なことです。家計のスリム化の面からもぜひ光熱費の節約を検討してみてください。
水道光熱費ともいう
光熱費は、水道光熱費と言い換えられることも多いです。むしろ企業の会計においては水道光熱費と表現することが多くなっています。水道と電気、ガスを含んでいることが分かりやすい表現とも言えます。
水道光熱費の平均相場を理解して、最低限その金額以内に自分の家庭の負担を軽減できるよう、節約・工夫して生活するようにしましょう。平均を知っておくことで、自分の家庭が光熱費を払いすぎているのか、十分節約できているのかが判断できます。
小さな心がけ次第で水道光熱費は節約することが可能です。平均以内に抑えられるように、自分の家庭の生活を見直してみましょう。
光熱費の平均額【家族構成別】
続いて、光熱費の平均相場のうち、家族構成ごとの光熱費平均相場を紹介します。当然のことながら、家族構成の人数が増えれば増えるほど光熱費の平均も上がることになります。家族構成ごとの平均相場を理解して、自分の家庭が平均と比べて多いか少ないか見極めましょう。
家族構成人数が増えれば増えるほど光熱費は増えますが、家族全員の協力次第で節約することもまた積極的に行なうことができます。心がけ次第で光熱費はある程度節約することが可能なので、家族で意識を共有して考えていくことをお勧めします。
一人暮らしの平均額
光熱費の平均金額のうち、まずは一人暮らしの方の平均額を紹介します。総務省統計局の家計調査によると、2018年度の一人暮らしの方の光熱費平均額は7715円という結果になっています。光熱費の中の割合としては、電気代が最も多い家庭が多くなっています。
光熱費全体の半分程度が電気代で占められ、残りの半分を水道代とガス台で折半するような構成割合になっている家庭が多いです。自分の家庭の光熱費と比較してみて、多いか少ないか判断の基準にしてみてください。
電力自由化や、ガスと電力のセット販売など、様々な形式の光熱費サービスが提供されてきています。その内容を比較して自分の家庭に最も適した選択肢を選ぶようにしましょう。
二人暮らしの平均額
光熱費の平均額のうち、続いては二人暮らしの場合の平均金額を紹介します。同じく総務省統計局の家計調査によると、2018年度の二人暮らしの方の平均光熱費は、18825円という結果になっています。一人暮らしの二倍以上の値段という意外な結果になっています。
一人暮らしの平均額の二倍以上に二人暮らしの場合の光熱費がかかってしまう要因としては、住まいの広さが増えることによる暖房費や冷房費が多くなることや、一方は昼に働き、一方は夜に働くといった場合に常にどちらかが住まいにいることで負担が増えることが考えられます。
さらに、電気代の計算方式による部分が考えられます。段階料金徴収型という課金方式の場合、使用電力量が多くなればなるほど電気代単価が上がる計算方式になります。電力量が多くなることで計算単価が上がる仕組みです。
三・四人家族の平均額
光熱費の平均相場のうち、最後に3~4人家族の場合の平均額を紹介します。同じく総務省統計局の家計調査によると、2018年度のファミリーの場合の光熱費平均額は、22683円となっています。二人暮らしの平均額よりも高いですが、増え方はなだらかになっている印象です。
実際、これ以上の人数増加による光熱費への影響はあまりありません。人数に光熱費が比例するわけではなく、共有して使用する部分が電気やガス、水道には多いのでこのような結果になることが多いです。
ただ、特定の家族がお風呂でお湯を使いすぎるなどの個別の要因がある場合は光熱費が大幅に平均を超過してしまう可能性もあるので、家族で意向を共有して無駄遣いをしないように、節約を心がけるようにしましょう。
光熱費の平均額【季節・地域別】
続いて、光熱費の平均額を季節別、地域別に紹介していきます。比較的過ごしやすい春や秋の時期と、気温が暑くなったり寒くなったりする冬とでは、明らかに光熱費の平均金額が変動します。エアコンの使用や暖房器具の使用により、光熱費が上がる傾向にあります。
また、沖縄のような常夏の時期を迎える地域と、比較的穏やかな気候が続く瀬戸内海の地方とでは、光熱費の平均額に差があることは至極当然のことです。季節及び地域の差によって光熱費の金額が影響することを紹介します。自分が生活する環境と照らし合わせ、確認してください。
夏場の光熱費の平均額
まず、基本が上昇する夏場の光熱費の平均額について紹介します。夏場には気温が上昇するため、エアコンなどで冷房をするために電気代が多くなると思われがちですが、意外に光熱費全体でみると他の季節に比べて平均金額が低くなっている傾向が見て取れます。
近年は、省エネタイプのエアコンが増えてきていることと、節約の志向が高まっていることに加え、夏場は風呂場の利用でかかるガス代が安く抑えられる傾向にあります。暑いために湯舟にお湯をためずシャワーで済ますケースが増える方が結構多いことが要因と考えられます。
冬場の光熱費の平均額
次に、冬場の光熱費の平均額について紹介します。冬場は、一年の中でも最も光熱費が多くなる季節とされています。平均額が一年の中で最も多い結果が総務省の家計調査から見て取れます。冬場は気温が低くなり寒くなるので、暖房器具の利用が多くなることが要因です。
これに加えて、湯船につかる回数が増えることも要因として考えられます。からだを温めるために毎日湯舟を入れてゆっくりとつかる方が多くなります。水道代とガス代が上昇する要因となります。クリスマスや正月などのイベントが多い点も、光熱費が上昇する要因とされています。
寒い地域の光熱費の平均額
続いて、地域による光熱費の平均額への影響について解説します。寒い地域の光熱費平均額は、全国的に見ても高くなっている傾向があります。北海道の光熱費は、全国の水準で見てもかなり高い結果が得られます。寒いために暖房関係の消費が多くなってしまうことが要因です。
エアコン利用や入浴のための光熱費上昇に加え、暖房器具のストーブを使用する家庭が多いことから、灯油の負担が非常に多くなる傾向にあります。寒い地域で暮らしている方は、特に電力消費を抑えるなど節約を心がけ、光熱費の負担を軽減できる部分がないか見直しましょう。
暑い地域の光熱費の平均額
次に、暑い地域の光熱費平均について紹介します。暑い地域では、特に夏場の冷房に使用する電気代が多くなる傾向にありますが、寒い地域よりもお風呂にかける光熱費は低くなる家庭が多くなっています。全体でみると、例えば沖縄県は全国的に最も光熱費が低い地域です。
冬場の暖房費が低く抑えられるため、全体的に光熱費が低くなります。夏場の冷房にかかる電気代を抑える工夫ができれば、さらに節約することができ、光熱費の負担をかなり抑えることができます。気候が温かい地域に暮らす方は、一度自分の家庭の生活を見直してください。
光熱費を節約するコツ
最後に、光熱費を節約するコツ、ポイントについて解説をします。光熱費は、工夫次第である程度節約していくことが可能です。また、近年の光熱費関係における制度改定を最大限に活用すればさらに節約を進めていくことが可能です。
電気代、水道代、ガス代のそれぞれの項目ごとに節約のコツを紹介していきます。また、光熱費とは異なりますが、生活上必ず発生するそのほかの固定費の節約方法、費用を抑える方法についても併せて紹介するので家計を見直すきっかけにしてみてください。
電気代の節約方法
まず、電気代の節約方法、コツについて紹介します。すぐに始められる対策としては、使っていない家電製品のコンセントを抜くことが挙げられます。家族構成にもよりますが、家族全員で共通の認識を持ち、不要な待機電力は節約するようにしましょう。
また、一度電気料金プランをチェックすることも有効な手段です。平常時の電力使用量をチェックして、それ以上の基本契約電力量になっているようなら、プランの規模を一つ下げることで、固定費を削減することが可能になります。
水道代の節約方法
続いて、水道代の節約方法及びコツを紹介します。無駄な水道の使用を抑えるため、水道の流しっぱなしは厳禁です。風呂場でのシャワーの使用や歯磨き時の水道の流し方を見直してみましょう。家族構成において人数が多い家庭の場合は全員が心がけることで大きな節約になります。
また、トイレの水の流し方にも気を付けましょう。トイレの水洗には、大と小の使い分けができます。小で十分の場合は必ず小で水を流すようにしましょう。毎日何回も利用するトイレですので、意外に大きな節約効果が得られるかもしれません。
ガス代の節約方法
ガス代の節約方法やコツとしては、お風呂場の利用を見直してみましょう。家族構成において人数が多いと湯舟のお湯を毎日ためることは逆に節約の効果がありますが、一人暮らしの場合は毎日しっかりと湯舟にお湯をためることを控えた方が節約になります。
また、お湯の温度設定を下げることでガス代の負担を軽減する効果があります。さらに、料理におけるガス使用量削減のため、火が通りやすい炒め物などを増やすなどして調理時間を少なくすることも一つの節約方法として挙げられます。
その他の固定費も考えよう
光熱費以外にも、生活上の固定費は多数あります。その中で節約できる費用としては、生命保険料負担が考えられます。公的保障も考慮して、過剰な保険契約内容になっていないか一度見直してみましょう。
また、携帯電話代は格安会社に切り替えることで大きな軽減を図ることができます。他にも多数の固定費で見直しが可能なので、家計全体を見直してみて、節約できるところは積極的に節約していきましょう。
光熱費を節約して年間平均出費を抑えよう
以上、光熱費について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。家族構成ごとの平均額、季節や地域による平均額への影響、節約するためのポイントを紹介してきました。
一度自分の家庭の生活を見直してみて、節約できるところがないか考えてみましょう。家族全員で認識を共有して協力し合って節約することで大きく年間光熱費を軽減することができるかもしれません。