面接時のノックの回数は何回?就活で必須の入室・退室時のマナーを解説!

面接時のノックの回数は何回?就活で必須の入室・退室時のマナーを解説!

就活の面接でのノックの回数について、正確に答えられる人は多くありません。しかし、ノックの回数はビジネスマナーの一つであり、面接においては正しく実践することが重要です。そこで面接時のノックの回数や就活で必須の入室・退室時のマナーを解説します。

記事の目次

  1. 1.面接でのノックの回数や入室・退室時のマナーを紹介!
  2. 2.就活の面接でのノックの回数
  3. 3.就活の面接でのノックに関する疑問
  4. 4.ノックの回数以外で大事な面接時のマナー①入室
  5. 5.ノックの回数以外で大事な面接時のマナー②退室
  6. 6.面接でのノックの回数や入室・退室時のマナーを守ろう!

面接でのノックの回数や入室・退室時のマナーを紹介!

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面接におけるノックの回数で「人生が決まる」といえば、少し大げさだと思う人も多いことでしょう。一方で、就活において最大の難関は面接だと考える人は少なくありません。とりわけ「ノック」は面接官と就活生のファーストコンタクトです。

ここで失敗してしまうと、出鼻をくじかれてしまい、面接そのものがグダグダになることもあります。そういった観点で考えれば、ノックの回数で「人生が決まる」というのも強ち間違いではないといえるでしょう。そこで面接でのノックの回数や入室・退室時のマナーを紹介します。

就活の面接でのノックの回数

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就活の面接でのノックの回数を聞かれ、正確に答えられる人は多くありません。感覚的に「2回」「3回」と答えられても、根拠まで問われると詰まってしまいます。

普段の生活でも扉をノックする機会は多くありますが、何となくノックしているのが実態なのです。実は就活の面接でのノックの回数にはルールが定められています。そこで、就活の面接での正しいノックの回数について解説します。

ノックの回数は世界共通のルールがある

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実はノックの回数には世界共通のルールが存在します。このルールのことをプロトコールマナーと呼び、日本語では「国際儀礼」「世界基準マナー」と訳されるものです。

プロコトールマナーにおいて、就活の面接でのノックの回数は4回とされています。ノックの回数が4回と聞くと「少し多すぎないか?」と思う人も多いことでしょう。

しかし欧米では、就活に限らずビジネスシーンにおけるノックの回数は4回がスタンダードです。そのため、日本においても外資系の企業では、ノックの回数は4回が常識になっています。

日本の就活マナーではノックの回数は3回

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プロトコールマナーには就活におけるノックの回数に限らず、さまざまなビジネスマナーにかかるルールが記載されています。しかし生活様式や文化の違いがあり、日本の企業において一概にプロトコールマナーに拘るのも危険です。

就活における面接のノックの回数であれば3回が妥当だといえるでしょう。確かにプロトコールマナーでは4回が正解です。しかし、日本の生活様式に置き換えると「多すぎる」と感じるのも致し方ありません。

つまり日本の企業においては、就活の面接のノックの回数は3回であっても面接官に対して失礼にはあたりません。ただし、外資系の企業だと4回とするのが無難です。

ノックの回数が2回以下の場合の意味は?

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就活の面接におけるノックの回数は日本企業だと3回、外資系企業だと4回が妥当です。面接官に悪印象を与えることはありません。

それでは2回以下の場合だとどうでしょうか。実はノックの回数が2回以下だと「空室確認」の意味があります。例えばトイレのドアをノックする際、ほとんどの人が2回ノックします。2回ノックすることで無意識のうちに「空いていますか?」と確認しているのです。

したがって、就活における面接において2回以下のノックだと、面接官が在室しているにも関わらず「空いていますか?」と確認することになります。面接官によっては「ビジネスマナーを知らない」と厳しい評価を下す場合もありますから注意しましょう。

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就活の面接でのノックに関する疑問

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就活の面接におけるノックの回数は3回もしくは4回がビジネスマナーです。しかし、うっかりノックをし忘れることもあるでしょう。就活の面接では、普段緊張しない人でも極度に緊張してしまうものです。

そのためノックし忘れてしまうと、そのことばかりが気になって、本来力を発揮すべき面接に集中できなくなります。また、ノックしても応答がないなど、想定外の事象が起きると気が動転してしまうでしょう。

しかしリカバリーすれば何の問題もありません。そこで、就活の面接でのノックに関する疑問についてまとめてみました。

ノックをし忘れた時は?

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就活における面接では「ノックは3回」と注意していても、うっかりノックをし忘れることもあります。しかし、心配する必要はありません。しっかりとリカバリーすれば評価点に影響を与えることは殆どないといえます。

ノックをし忘れた場合は、入室後に落ち着いて謝罪しましょう。ノックをせずに入室すると、面接官も驚いて変な空気になることが予想されます。しかし、変な空気に飲み込まれることなく「ノックをし忘れてしまい申し訳ありません。」と大きな声でハッキリと謝罪すれば何の問題もありません。

それどころか好印象を持たれることもあります。一番良くないのは何も言わないこと、又はもじもじと謝罪することです。気持ちをしっかりと切り替えて対処しましょう。

ノックをしても応答がない時は?

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稀にノックをしても応答がないことがあります。こういった場合、どうすれば良いのか迷ってしまい、出鼻をくじかれることも少なくありません。

近くに企業側のスタッフが待機しているのであれば、事情を話して指示を仰ぎましょう。スタッフが待機していない場合は、臆することなく少し間隔を空けて再度3回ノックを行います。

それでも応答がない場合には、5秒程度間隔を空けて入室しましょう。その際、中を覗き込むのではなく、通常の面接時と同様に「失礼します」と大きな声で述べて堂々と入室するのが鉄則です。

面接会場に扉がない・扉が開いている時は?

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面接会場の中には扉がない、もしくは扉が開いている場合があります。こういった場合、ノックをしようにも扉がありませんからノックは不要です。

基本的には面接官から名前を呼ばれて入室する流れになります。このとき、大きな声で「入室します」と言って入室するのがポイントです。小さな声で返事をしていると、面接官に聞き返される場合があります。

これは心証が良くありませんから、必ずハッキリと返事をするようにしましょう。既に扉が開いている場合も同様です。面接官から呼ばれたら返事をして入室します。扉が開いているにも関わらずノックをして入室するのはビジネスマナーに違反します。十分注意しておきましょう。

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ノックの回数以外で大事な面接時のマナー①入室

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就活の面接において面接官が注視しているのはノックだけではありません。ノックの後に入室してから椅子に座るまでが一連の流れです。この部分だけで評価が決まるわけではありませんが、面接官と就活生のファーストコンタクトとなります。

つまり第一印象を決定づける一連の動作であることは間違いありません。したがって、面接官には「ビジネスマナーを理解している」「礼儀正しい」といった印象を持たれたいものです。そこで、入室時における、ノックの回数以外で大事な面接時のマナーについて解説します。

ノック後は面接官の返事を待つ

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面接会場に入室する際、3回もしくは4回ノックした後は、面接官の返事を待ちましょう。ノックは在室している人に対して「入室してよいですか?」と問いかけるものです。

つまり、相手から返事があるまでは入出を許可されていないことになります。したがって、返事を待たないで入室することは、無許可のまま入室することでありマナー違反にあたるといえるでしょう。

面接会場に入室する前は、極度の緊張状態に陥る人も少なくありません。しかし、ノックをした後は、落ち着いて耳を澄ませ面接官の返事を待ちましょう。

扉は両手で静かに閉める

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扉をノックをした後、面接官からの返事を確認したら入室します。このとき、ドアノブは片手でも構いませんが、ゆっくりと丁寧に開けましょう。また閉める際には大きな音を立てないよう、両手で静かに閉めるのが鉄則です。

急に扉を開けたり、大きな音を立てて閉めると乱雑なイメージを面接官に与えてしまいます。また、面接官にお尻を見せまいと後ろ手で閉める人もいますがビジネスマナー違反です。扉を閉める際には、やや斜めに向き直って両手で閉めましょう。

そうすれば面接官にお尻を向けることなく丁寧に扉を閉めることができます。扉の開閉は些細な動作ですが、日常の行動が垣間見える瞬間です。熟練の面接官は、こういった些細な部分も見逃しませんから、日々の生活においても丁寧に開閉する癖をつけておきましょう。

扉の前で面接官に挨拶

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扉を両手で丁寧に閉めたら、その場で面接官に挨拶をしましょう。挨拶の言葉はシンプルに「本日はよろしくお願いいたします」で十分です。

このとき、大きな声でハキハキと挨拶することを心がけます。声が小さかったり、もじもじしていると面接官に良い印象は与えません。また挨拶をしながらお辞儀するのはビジネスマナー違反です。挨拶をして、少し間隔をおいてお辞儀をするのが正しい順番となります。

なお、お辞儀の角度は45度を意識し、ゆっくりと頭を垂れ1秒程度静止します。就活の面接だと緊張や不安が入り交じり、動作が早くなりがちですから、一つひとつの動作を落ち着いて丁寧に行いましょう。

椅子の横に立ち面接官の指示に従う

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扉を閉めたところで挨拶をしたら面接官の方に進み、着席する椅子の横に立ちます。椅子の横に立ったら、面接官から「お名前をお願いします」「着席してください」などの指示を待ちましょう。

慌てて面接官の指示がある前に、名前を述べたり自己紹介を始める人もいますが、ビジネスマナー違反です。また、着席も面接官からの指示を待ちます。

椅子に着席する

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面接官からの指示により着席しますが、無言で着席するのはとても不愛想です。着席する際には「失礼します」と一言述べてお辞儀をしましょう。お辞儀をする際は15度程度頭を下げるのがマナーです。椅子には深く座りますが、背もたれは使わず男性は膝の上に手を軽く握ります。

女性は膝の上に手を重ねると良いでしょう。着席したら、軽く深呼吸して面接官の顔を見ると落ち着きます。椅子に座ってそわそわしたり下に目線がいくと印象を悪くしますので、背筋は常に伸ばすことを意識するのが鉄則です。

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ノックの回数以外で大事な面接時のマナー②退室

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就活の面接は非常に緊張しますから、全ての質問が終わると気が緩みがちです。しかし、就活の面接は面接会場から退室するまでが1セットです。

言い換えれば、退室の際にこそ、人となりが現れるともいえます。せっかくノックの回数も間違えず、面接官の質問に的確に答えても、退出の際に台無しになることも少なくありません。

退室時まで決して気を緩める事がないよう、ビジネスマナーを徹底しましょう。そこで退室時における、ノックの回数以外で大事な面接時のマナーについて解説します。

面接が終わったら座ったままお礼

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面接官の質問が終わったら、座ったままお礼を述べましょう。面接が終わると1秒でも早く、その場から立ち去りたいものです。

特に上手く答えられなかった際には、気が動転してあいさつをせず立ち上がる人も少なくありません。しかし、面接官に対してお礼の気持ちを伝えるのはビジネスマンとして常識です。

面接官から面接の終了を告げられたら、椅子に座ったままで「本日はご多忙中のところ、お時間を割いていただき、ありがとうございました」とお礼を述べ、お辞儀をします。入室時と同様にお辞儀はお礼を述べた後にするのが鉄則です。

ドアの近くでも面接官にお礼

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座ったままお礼を述べお辞儀をしたら、椅子から立ち上がります。ここで、再度「ありがとうございました」とお礼を述べてドアに向かいましょう。ドアの付近まで歩いたところで、面接官に振り返り「失礼いたします」とあいさつを述べてお辞儀をします。

このときもあいさつとお辞儀が同時にならないよう、落ち着いて行動することが大切です。また、あいさつはハッキリと大きな声で述べましょう。面接が上手くいかなければ、気落ちして声が小さくなりがちですが、退室時の態度も面接官が見ていることを忘れてはなりません。

黙礼しながらドアを閉める

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ドアの近くで面接官にお礼を述べたら、面接会場を退室します。面接会場に入室する際とは反対に片手でドアを開け、面接官にお尻を向けないよう退室しましょう。

ドアを閉める際は黙礼して両手で閉めるのがビジネスマナーです。もちろん、ドアはバタンと大きな音はさせずに静かに閉めます。一連の動作がぎこちないと「普段はどうなのか?」と疑問を持つ面接官も少なくないのが現状です。

入退室の動作だけで面接の結果が決まるわけではありません。しかし、ノックの回数を含めたビジネスマナーにばかり捉われていると、面接に集中できません。こういった状況に陥らないためにも、日頃からビジネスマナーを意識して行動しましょう。

面接でのノックの回数や入室・退室時のマナーを守ろう!

Photo byRobinHiggins

就活での面接のノックの回数は3回が基本です。ノックの回数には世界基準があり、そこでは4回となっています。しかし、日本の生活様式や文化からすると3回が妥当だといえるでしょう。したがって、日本企業の場合は3回、外資系の企業の場合は4回とします。

なお、2回以下のノックは就活の面接ではビジネスマナー違反です。2回以下のノックは、在室確認を意味するものでありトイレなどで用います。面接会場には既に面接官が待機していますから、あらためて在室確認を行うのは失礼にあたるのです。

就活の面接ではノックの回数だけではなく、入退室のマナーも重要となります。とりわけ就活の面接は極度に緊張するものです。したがって、付け焼き刃ではマスターできるものではありません。日頃から、ノックの回数をはじめビジネスマナーに沿った行動に心掛けることが重要です。

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ライター

nuutarow

「人にやさしく」「前向きに生きる」を信条に笑顔で日々を過ごしているフリーライター、ビジネスブロガーのnuutarowです。得意分野はビジネス、ライフスタイル、恋愛、エンタメなど、これまで多くの人々と接してきた経験を活かして執筆しています。趣味は音楽制作、ランニング、読書です。みなさんの心に残る記事をお届けします。

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