カーネーションの花言葉を覚えよう!
母の日の贈り物として定番なのが赤いカーネーションですが、実はカーネーションには赤い花のほかに白やピンク、黄色などいろいろな種類の花があるのです。花言葉ひとつとってもカーネーションの色によっていろいろな意味を持ちます。
母の日が近づく5月には、埋め尽くすように街の花屋さんの店先を飾るカーネーションを人々はこぞって買い求めます。ある人は母親の顔を思い浮かべ、またある人は妻を思ってカーネーションの花束を胸にいそいそと自宅へ帰ります。
しかし、胸に抱いているカーネーションの花言葉を知っているのでしょうか。ひょっとして自分が思っていたこととは違う花言葉が隠されているかもしれません。NGな花言葉が隠されているカーネーションを大切な人に贈って誤解を生まないように花言葉をしっかり覚えておきましょう。
カーネーションってどんな花?
一口にカーネーションといっても、色も形もさまざまです。あなたが思い受けべているカーネーションとはイメージが違うものがあるかもしれません。
カーネーションの歴史を辿ってみると、原産地は南ヨーロッパ及び、西アジアの地中海沿岸の地域となります。イスラムの世界ではバラやチューリップと並んで愛された花だといいます。
日本には江戸時代に輸入されました。現在流通しているのは、多くの近縁種を掛け合わせた交配種となっています。なでしこ科の多年草で、毎年花を咲かせます。
カーネーションの花名の由来
カーネーションという花の名前の由来は諸説ありますが、その中でも最も有力とされるのが次の2つの説です。1つは、ラテン語の「カルニス(肉色)」という言葉に由来するというものです。カーネーションの赤い色が肉に似ているというところからきたようです。
もう1つの説は、カーネーションがイギリスで冠を飾る際に使われた花であることに由来し、戴冠式を意味する「コロネーション」という言葉がカーネーションになったという説です。
母の日にカーネーションを贈る理由
南北戦争のさなか、アメリカのウェストバージニア州でアン・ジャービスは、「母の仕事の日」と称し敵味方を問わず負傷兵のケアを行っていました。彼女は「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を立ち上げ負傷兵の衛生状態を改善する活動を行っていたのです。
このアン・ジャービスが亡くなった2年後の1907年5月12日、娘のアンナは亡き母を追悼する会を教会で行い、母のアン・ジャービスが好きだった白いカーネーションを参加者に配りました。アンナはその後、母の日の制定を熱心に世の中に働きかけたのです。
その努力が報われ、1914年に5月の第2日曜日を母に感謝する記念日として正式に「母の日」が制定されました。母の日にカーネーションが贈られるのはこのアンナのエピソードからきているのです。
カーネーションの全般の花言葉
カーネーション全般の花言葉は『無垢で深い愛』または、『あなたを熱愛します』『純粋な愛』『感動』となります。カーネーションは母の日のものというニュアンスとは少し異なりますが、深い愛情には変わりありません。
恋人に捧げる花としてもカーネーションは似合う花なのです。母ばかりではなく女性全般を愛するための花と考えられます。意中の人にカーネーションを贈られたら、それはプロポーズの前触れかもしれません。
西洋での花言葉は?
西洋でのカーネーションの花言葉は『fascination(魅惑、魅力)』『love(愛情)』『distinction(卓越、名声)』となります。西洋でもカーネーションは愛情を表現する花のようです。そのものズバリ、ラブとなるようです。母への愛情というよりは愛しい恋人への愛情というイメージです。
カーネーションはどこの国でも『愛の花』なのです。それなら好きなあの人にカーネーションとともに、心のうちに秘めた恋心を届けようと思っているあなた、ちょっとお待ちください。カーネーションは花の色によっても母言葉が変わるのです。
カーネーションの色別の花言葉と意味
深い愛情を意味するカーネーションですが、実は花びらの色によっても花言葉の意味が変わってくるのです。中には贈ってはいけない色のカーネーションもあるのです。
全般の花言葉の意味だけを考えて恋人に贈ってしまうととんでも無いことになりかねません。今度はカーネーションの色別の花言葉の意味をご紹介します。
赤いカーネーションの花言葉
母の日の贈り物といえばやはり赤いカーネーションです。代表的なカーネーションといっても良いでしょう。この花の花言葉は『母への愛』です。
日頃のお母さんの愛情に応えるためにも母の日に赤いカーネーションを贈りましょう。お母さんにはやはり赤いカーネーションがよく似合います。
濃い赤のカーネーションの花言葉
濃い目の赤のカーネーションの花言葉は意味いが少し違ってきます。花言葉は『私の心に哀しみを』となります。
母の日が制定される前の赤いカーネーションには「哀れみ」という花言葉が付けられていました。そのために赤い色が濃くなればなるほど、哀しみが深くなるという意味となります。大切な人へのプレゼントには向かないようです。
白いカーネーションの花言葉
白いカーネーションには『純潔な愛』「尊敬』『あなたへの愛情は生きている』といった花言葉となります。白い色には清潔なイメージがあり、きれいな色ですので好きな人も多いかもしれません。
しかし、白いカーネーションには、「亡き母を偲ぶ」という意味もあります。お母さんが存命の場合は避けた方が無難です。
ピンクのカーネーションの花言葉
母の日の贈り物としては赤いカーネーションが定番となっていますが、ピンクのカーネーションを贈る人も多いようです。
見るからに可愛らしいピンクのカーネーションの花言葉は『暖かい心』『感謝』『気品』「美しい仕草』などがあります。お母さんだけではなく女性全般に喜ばれそうな花言葉です。花束にしたら可愛い花束になるでしょう。
黄色いカーネーションの花言葉
黄色のカーネーションには『嫉妬』『侮蔑』『軽視』『軽蔑』などとてもネガティブな花言葉が並びます。黄色のカーネーションは明るくてきれいな色ですが、どうもプレゼントには向かないようです。
カーネーションに限らず黄色の花にはネガティブな花言葉が多く見受けられます。ただ、黄色のカーネーションには『美』『友情』などの意味もあるので他の花と束にして贈るといいかもしれません。
オレンジのカーネーションの花言葉
オレンジのカーネーションの花言葉は『純粋な愛』『あなたを熱愛します』『清らかな慕情』です。母に捧げる花というより恋人に贈る花というイメージの花言葉です。大切な人にぜひ贈りたいカーネーションです。
紫のカーネーションの花言葉
紫色のカーネーションはどちらかというと大人の色です。花言葉も『誇り』『気品』という意味を持ちます。誇り高い女性に贈りたいカーネーションです。
ただ、『気まぐれ』『移り気』などのネガティブな花言葉もあるので、プレゼントをするには少し注意が必要です。
青いカーネーションの花言葉
青いカーネーションというのは自然界には存在しません。鮮やかな色の青いカーネーションは白いカーネーションに青色の水を吸わせたものです。
淡くはっきりとした青色を出すのは難しく、「作れたならばい一生幸せになる」という研究者たちの長年の夢が叶ったカーネーションです。その思いから花言葉は『永遠の幸福』となりました。
緑のカーネーションの花言葉
緑のカーネーションの花言葉は「癒し』『純粋な愛情』となっています。観葉植物でもわかるように、緑は人の心を癒す力があります。
それと同じように、緑のカーネーションにも人をリラックスさせて癒してくれるということなのでしょう。緑のカーネーションも癒しの花としておすすめです。
ムーンダストカーネーションの花言葉
青紫のカーネーションであるムーンダストは、日本の大手酒造メーカー「サントリー」とオーストラリアの植物工学企業である「Florigene(フロリジン社)」が共同で開発したカーネーションです。
ペチュニアなどの青い花から採取した青い色素を作る遺伝子をカーネーションに組み込むことで青系のカーネーションを実現しました。
ムーンダストの花名の由来は「月の光のように柔らかな包容力のある花に」という思いから付けられたということです。名前も素敵なムーンダストの花言葉は青いカーネーションと同じく『永遠の幸福』です。
虹色のカーネーションの花言葉
虹色のカーネーションがあるのをご存知ですか?別名「レインボーカーネーション」といい、白のカーネーションに虹色の水を吸わせて色付けしたといわれています。
品種改良に初めて成功したのはオランダでした。花言葉は『感謝』です。一風変わったカーネーションを贈りたいという方にはおすすめのカーネーションです。
複色・絞り色のカーネーションの花言葉
カーネーションには複色や絞り色という花もあります。この花の花言葉は『拒絶』です。きつい意味合いの花言葉ですが、なぜそんな花言葉がついたのか、花言葉の由来は定かではありません。
花言葉だけを考えるとプレゼントには向かないようですが、ベースとなる花の色の花言葉を見てプレゼントにする人もいるといいます。
カーネーションは本数別の花言葉もあるの?
カーネーションは本数によって特別な意味を持ちません。ですから1本でも100本でも予算の範囲内でお好きな本数のカーネーションを贈って構いません。しかし、花全体でみると、本数に意味を持たせているようです。
花全体の本数別の意味
花全体の本数による意味は、1本が「あなたが運命の人」3本が「愛してる」4本が「一生愛してる」6本が「あなたに夢中」という意味があります。99本になると「永遠の愛」という意味となります。108本が「結婚してください」という意味となります。
また、ネガティブな意味を持つ本数もあります。16本だと「不安な愛」17本は「絶望の愛」となります。カーネーションには本数による意味はないとはいいますが、ネガティブな本数は避けた方が良いようです。
12本の花束は華やかでおすすめ
母の日のプレゼントには例え1本でもお母さんは喜んでくれるでしょう。ですが、もっと良い本数はないかとお悩みなら素敵な12本の花束はいかがでしょう。12本の花束は「ダズンフラワー」といって、由来は「ダズンローズ」からきています。
欧米ではプロポーズをする時に12本のバラを愛する女性に贈るといいます。そのプロポーズを女性が受け入れる場合はそのうちの1本を男性の胸に挿すという風習があるのです。ダズンローズに習ってダズンカーネーションにして贈るのも見かけ上も華やかでおすすめです。
カーネーションをプレゼントする時は花言葉に注意しよう!
カーネーションを贈る時には特に色別の花言葉に注意しましょう。おすすめのカーネーションは赤やピンク、オレンジなどです。難しいのは紫、白というところでしょう。贈るとNGなのは黄色のカーネーションです。
花言葉に注意して贈らないといらぬ誤解を受けることになります。特に愛する女性に贈る時には花言葉を理解して贈りましょう。