「もしよろしければ」を英語で伝えたい!
「もしよろしければ」という表現は、ビジネス場面でも日常生活の中でも使われる機会が多い表現です。相手にお願いやお伺いを立てたいことが出てきた際に、本題に入る前に「もしよかったら、もしよろしければ」という言葉を挟み、クッション言葉として使われる機会が少なくありません。
グローバル化が進み、英語の重要性もますます高まっている昨今においては、「海外の取引先ができてこれからは英語でメールを書く必要が出てきたんだけど、もしよろしければって英語でどう言えば良いんだろう?」と悩んだ経験のある人は少なくないでしょう。
「もしよろしければ」の意味
ビジネスやメールで使われる機会の多い表現である「もしよろしければ」ですが、そもそも「もしよろしければ」はどのような意味をもち、どのような場面でどのような使い方がされる言葉なのでしょうか?
また、この表現と同じ種類に属する他の表現にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは「もしよろしければ」と同じような種類の類義語についても紹介します。
「差支えがなければ」と近い
「もしよろしければ」の類語表現として代表的なものは「差支えがなければ」です。「差支えがなければ」は、例えばビジネスで上司や取引先等、自分よりも目上の相手に対し「差支えがなければ、資料を見せて頂けますか?」のように、お伺いを立てる際に使うクッション言葉です。
「もしよろしければ」も「差支えがなければ」と同様、相手に何かをお願いしたり、お伺いを立てる際にクッション言葉としての使い方がされることが多い表現です。
従って、「もしよろしければ」も「差支えがなければ」も同じような場面で使われるということで、似た種類の表現と言えるのではないでしょうか。
英語では意味合いで表現の種類が変わる
英語では「もしよろしければ」にあたる表現は、使う相手やシチュエーションによって複数の種類があります。
例えば友達に使う場合には、日本語では「もしよろしければ」を少しくだけさせた感じで「もしよかったら」「よければ」等のカジュアルな表現寄りになりますし、ビジネスで用いられる時には「差支えなければ」「問題なければ」等、やや硬めの表現となります。
従って、実際に英語で「もしよろしければ」を表現する場合には、状況や相手によって多くの種類の英語表現から最適な英語表現を選んで使うことが必要です。
「もしよろしければ」の英語のフレーズ
前項で「もしよろしければ」を表す英語表現の種類は多く、ビジネス等の失礼のないように丁寧な対応が求められる状況や、あるいはこれとは逆にカジュアルな場面でたびたび用いられる英語表現もある旨、述べてきました。
そこでここでは「もしよろしければ」の意味を表す英語表現について、それぞれの特徴を説明しながら紹介していきます。
if you like
「If you like」は直訳すると「あなたがもしお好みであれば」という意味となるフレーズです。例えばビジネスの際、来客があった際コーヒーやお茶菓子等を勧める際に、「もしお好みであればどうぞ」と伝える際に使います。
「もしお好みであれば、どうぞ」というのは、「もしよろしければ、どうぞ」とも言い換えることができます。それゆえ、「if you like」で「もしよろしければ」という英語表現もできると言えます。
if you want
「もしもご希望であれば」「もしあなたがしたいのであれば」という意味を表す、比較的ダイレクトな英語表現のフレーズです。例えば買い物で洋服を見ているお客さんに対して「もしご希望であれば、ご試着してみますか?」とさりげなく勧める際によく使われます。
「もしご希望であれば」が転じて日本語としては「もしよろしければ」という形となったと考えられる表現です。
Would you like
「よかったら食事に行きませんか?」というような形で、相手を誘ったり、何か提案をしたりする際によく使われる種類のフレーズです。例えば「Would you like to eat out with me?」で「よろしければ私と食事に行きませんか?」という意味となります。
この「Would you like」は誰かに物を進めたり、誘いを掛ける際の最も普遍的なフレーズの一つで、中学や高校の英語教科書でも教えられていたり、よく使われる英語表現としても取り上げられています。
if you don’t mind
「もしよろしければ」「もし差支えなければ」を表す英語表現の一つです。「mind」という動詞は元来「迷惑に思う、嫌がる、気に掛ける」という意味を持っているのですが、この「mind」を否定することで、「嫌でなければ」→「もしよろしければ」という意味で使われるようになったフレーズです。
if it doesn’t bother you
この英語表現に使われている「bother」という動詞が元々「人を悩ます、嫌がらせる、迷惑をかける」というネガティブな意味を持っています。
その「bother」という動詞を否定する文章にすることで、「ご迷惑でなければ、嫌でなければ」→「もしよろしければ」という意味に転じて使われるようになった英語表現です。先ほどの「if you don't mind」とほぼ同じ成り立ちで作られた英語表現と言えるでしょう。
if it’s okay
この「if it's okay」という英語表現は是認、承認の意思を表す「okay」の意味をそのまま使い、「もしあなたが良ければ、オーケーならば」→「もしよろしければ、承諾してもらえるなら」という意味で使われるようになったフレーズです。
先ほどの二つの例文とは異なり、ネガティブな意味を否定して使う英語表現ではなく、是認、承認の意味を持つ言葉をそのまま生かす形で使われるようになった英語表現です。
if it’s not too much trouble
この英語表現に使われている「trouble」という名詞が「困難、迷惑、困惑」という否定的なニュアンスを含む言葉です。
「trouble」を否定して使うことで、「あなたにとって迷惑をかけたり、困惑させることでなければ」→「もしよろしければ」という形で意味が転じて使われるようになった英語表現です。「もしお手数でなければ」というニュアンスを含めた言い方と言えます。
Do you want
この「Do you want」を使うシチュエーションとしては、相手に対して「何かしましょうか?」と提案する際となります。例えば、ビジネスの場面でも忙しそうな同僚に対して手伝いを提案する際に、「Do you want me to help you?」のように使うことができます。
この英語表現に「もしよろしければ、手伝いましょうか?」というニュアンスが含まれていますので、こちらから相手に何か提案する際にとても便利なフレーズです。
Could/Would you please
「Could」は「can」の過去形で、(細かい話になりますが)言われた相手に「頼まれたことができるかどうか」という点に重点がおかれた表現です。元々の助動詞が使用された「Can you please」と比較すると、とても丁寧な英語表現となります。
例えば、観光をする際にどうやってダウンタウンに行けば良いのかを訪ねたい際に「Could you please tell me how to get to downtown San Francisco?」という形で道順を尋ねる機会があったという人は少なくないでしょう。
この英語表現の中に「(もしよろしければ)サンフランシスコの街にどのように行けば良いか、教えてくださいませんか?」という丁寧なニュアンスが含まれているのです。
また、「Would」は「will」の過去形ですが、この表現は頼まれたことに対して、率先してやりたいという気持ちがあるかというニュアンスが含まれます。頼まれた相手が進んでやろうという気持ちがあるかがカギですので、先に紹介した「Could you please」よりも更に丁寧な英語表現となります。
例えばビジネス上で話がまとまった契約についての書類に署名を求める場合に、「Would you please sign off on these documents?」というように使います。
契約についての書類は「きちんと契約を結びたい」という意思がない限り、署名などしませんからこの場合は「would」を使うのが適切です。この英語の中に「もしよろしければ、これらの書類に署名頂けますか?」という相手の意思を問い、確認するというニュアンスが含まれます。
You’re welcome to
この「You're welcome to」というフレーズは、相手がどう思っているのかは読めないけど、こちらから何かを提案したい時に使われる英語表現です。
つまり、言い換えると「もしよろしければ」の意味を表す表現にもなります。例えば「You're welcome to any book in my library」という英語は「もしよろしければ、私のところの図書はご自由にお使いください」という提案を相手にする英語表現となります。
「もしよろしければ」の英語の使い方例文
ここまでは「もしよろしければ」に相当する英語表現とその種類について、どのような場面でどのような使い方をするかについて説明してきました。ひとくちに「もしよろしければ」と言っても、表現で丁寧さの度合いが違ったりしますし、使い方でも相手の印象も変わってきます。
ここからは実際に「もしよろしければ」を英語で使った時の表現を、実際の英語の例文を使って紹介していきます。
ビジネスでの表現
例えばビジネスで顧客とアポイントの調整をしていて、こちらの都合で先方に時間の調整をお願いしたい際に、「I would appreciate it if you would come to our office by two o'clock.」と表現できます。この英語表現はメールでも対面でも使用が可能です。
この英語の例文は日本語にすると「2時までに我々のオフィスに来ていただけるとありがたいのですが」という意味となります。
この英語の例文の「appreciate」という動詞が「もし~してくれたらありがたい」というニュアンスを含んでいるので、相手に対して丁寧にお願いをしたいシチュエーションに相応しい使い方ができます。
カジュアルな場での表現
「もしよろしければ」という表現はビジネス等のフォーマルな場面でだけではなく、カジュアルな場面で使用する使い方もあります。主に家族や友人間でのやり取りで使われるのですが、ここでも例文で具体例を紹介していきます。
例えば「もしよろしければ、電話ください。」をカジュアルな表現にすると、日本語では「よかったら、電話ちょうだい」という感じの表現となりますが、これを英語にすると「Give me a call if you have time.」となります。
直訳すると「もし時間があれば、電話ちょうだい」という意味となりますが、「時間があれば」が「よかったら、よければ」に言い換えられた形と考えることもできます。
メールでの表現
「ビジネスでの表現」のところでも述べましたが、ビジネスメールで「もしよろしければ~してください」等と書く場合には、丁寧な使い方をすることを心掛けましょう。
ビジネスの場面で丁寧で失礼のない英語表現を心掛けることは当然のことですが、メール等書き言葉では顔を見て話す時と違い、相手が見えないので、メールの文章から受ける印象が、相手が受け取る印象の全てとなるためです。
例えば何かを依頼する際の例文としては「Would you please take a picture for us?」のように「もしよろしければ~して頂けますか?」という英語表現に「Please」を付けて更に丁寧な英語表現にすると、受け取る相手の印象も良くなるでしょう。
「もしよろしければ」を英語で伝えよう!
本記事では「もしよろしければ」の意味と、具体的な使い方についてや、「もしよろしければ」の様々な英語表現についても具体的な例文を交えながら紹介してきました。
今後も経済や社会がますますグローバル化が進んでいくことが予想され、自分の伝えたいことを英語で表現できることは大切なスキルの一つとなるのは間違いありません。是非この機会に「もしよろしければ」の英語での表現方法を覚えて、TPOに合わせて使いこなせるようになりましょう。