曇りの日の紫外線の量はどのくらい?
紫外線はシミやくすみ、乾燥など様々な肌トラブルを引き起こします。そんな紫外線ですが、晴れの日や曇りの日など、天気によってどれくらいの差がでるのでしょうか?紫外線と天気との関係や、曇りの日に紫外線から肌から守る方法など詳しく紹介します。
曇りの日の紫外線の量は多い?
晴天の日は眩しくて、紫外線が肌にたくさん当たるイメージをお持ちの方も多いでしょう。そのため、曇りの日は紫外線対策をしない方も多くいます。しかし実際に曇りの日の紫外線の量は、紫外線対策が不要なほど少ないのでしょうか?
天気別の紫外線の量
紫外線の量は天気によって変わってきます。ここでは、紫外線の量を晴れ、薄曇り、曇り、雨のように天気別で見ていきます。曇りの日や雨の日は、紫外線対策を行う必要が無いのか、紫外線の量から考えていきましょう。
晴れ
紫外線は太陽から降り注いでいるため、雲が無い快晴の日を紫外線量100%と考えます。気象庁によると、雲の量を0から10で表し、天気予報で晴れとされるのは、雲の量が2から8とされています。
また、紫外線は雲の量が多くなればなるほど、地上に太陽の光が届きにくくなるため、その分、紫外線も少なくなります。そのため、雲の量が2から8である晴れの日は、紫外線量が80%から90%と考えられます。
このように晴れの日は、雲が全くない晴天の日よりも多少は紫外線量が減りますが、肌に与える影響を考えると紫外線対策は必ず必要になってくるでしょう。
薄曇り
天気予報では、薄曇りは晴れとして扱われることが多いですが、薄曇りの定義は、上層部分の雲が中層や下層部分の雲よりも多い場合を指します。つまり簡単に言うと、薄い雲が多い日のことを薄曇りと呼びます。
そんな薄曇りの日の紫外線量は、70%から80%程度と考えられます。薄曇りは雲が薄い分、太陽の光が地上に届きやすく、かなり多くの量の紫外線が地上に届きます。この紫外線量を考慮すると、薄曇りの日でも紫外線対策は必要と考えられるでしょう。
曇り
気象庁によると、雲の量が9から10の場合は曇りと定義されています。曇りの日は、雲が分厚く、太陽の光が地上に届きにくいため、地上に届く紫外線量は50%ほどになります。
曇りの日でも、紫外線の半分の量は地上に降り注いでいるため、肌を守りたいならば、紫外線対策を行う方が良いでしょう。
雨
雨の日の場合は、地上に降り注ぐ紫外線量が30%ほどになります。雨の日は傘をさすため、自然と紫外線対策が出来ていることが多く、晴れの日ほど紫外線対策に気を配らなくても良いでしょう。
しかし雨の日でも、紫外線量が0では無いため、外出する際は顔だけでも日焼け止めを塗るなど、軽い紫外線対策を行う方が良いでしょう。
紫外線の量は季節によっても違う
紫外線の量は季節によっても変わってきます。日本の場合、紫外線量が多い時期は、4月から9月になっており、一年間の約8割がこの時期の紫外線量になります。
また季節だけではなく、時間帯でも紫外線量は変化し、午前10時から午後2時頃の間が、一日の間で一番紫外線量が多い時間帯になります。天気だけでなく、時間帯や季節なども考慮して、紫外線対策を行いましょう。
曇りの日の晴れ間の紫外線に注意
曇りの日は晴れの日と比べると、紫外線量が少ないことを紹介しましたが、曇りの日でも紫外線に注意しなくてはいけないシチュエーションがあります。そんな曇りの日でも注意が必要なシチュエーションの一部を紹介します。
散乱光が雲に反射し紫外線が増加
紫外線は散乱や反射をするため、雲に反射し紫外線量が多くなる可能性があります。特に太陽が雲の隙間から見え隠れしているような曇りの場合は、雲に反射した紫外線が地上に降り注ぐと同時に、太陽からの紫外線も直接受けることになるため、紫外線量が多くなります。
曇りだと言って紫外線対策を怠ってしまうと、知らない間に日焼けをしてしまう可能性もあるため、注意しましょう。
アスファルトの道路の照り返しも注意
先ほども紹介しましたが、紫外線は反射し、曇りの日でも紫外線量が50%ほど降り注いでいるため、アスファルトの道路の照り返しでも日焼けする場合があります。
砂浜やアスファルトの場合は、10%から20%ほどの紫外線が反射していると言われています。また雪の場合は80%もの紫外線が反射しているため、紫外線対策を行っていないと、多い紫外線量が肌に当たり、必ず日焼けをしてしまいます。
下からの紫外線は、日傘や帽子で防ぐことは困難であるため、日焼け止めを塗ったり、肌を極力出さない服を着たりなど、紫外線対策に工夫をしましょう。このように曇りでも、紫外線が肌に当たるリスクが高いため、しっかりと紫外線対策を行いましょう。
曇りの日の紫外線による日焼け対策
曇りの日でも紫外線が降り注がれていることを紹介しましたが、曇りの日はどのような紫外線対策が効果を発揮するのでしょうか?曇りの日の有効的な紫外線対策の方法として、内側と外側からも対策を行う方法を詳しく紹介します。
紫外線対策グッズを使用する
まず始めに紹介する曇りの日の日焼け対策は、紫外線対策グッズを使う方法です。この方法は曇りの日だけでなく、晴れの日でも効果があります。紫外線対策として良く利用されるのが、日焼け止めです。
先ほど紹介したように、曇りの日でも紫外線対策が必要であり、室内でも紫外線は入ってくるため、毎日、日焼け止めを付ける必要があります。毎日、日焼け止めを付けると肌への負担が心配という方は、日焼け止めを使い分けましょう。
基本的に日焼け止めは、SPFが低いタイプの方が肌に優しい傾向にあります。そのため、曇りの日や室内でいるときは、SPFが低めで肌に優しいタイプの日焼け止めを使い、晴れている日やレジャーなどで、日に当たる時間が長い場合は紫外線対策として効果の高い日焼け止めを使用してみましょう。
他にも曇りの日の紫外線対策として、帽子を被ったり、日傘をさしたり、ストールを首に巻いたり、カーディガンを羽織ったりと様々な方法があります。
帽子や日傘、カーディガンなど、紫外線対策として使うならば、高い効果が期待できるUV加工付きのアイテムを選びましょう。また、曇りの日の紫外線対策としてサングラスも効果があります。目から紫外線が入ることで、脳が紫外線を浴びたと勘違いしてしまいます。
そうすると、メラニンを作りシミができると考えられています。サングラスもUV加工されたものを選び使うことで、肌を紫外線から守る役割を果たしてくれます。紫外線対策を行うときは、UV加工付きのものを選ぶなど、アイテム選びにも注意しましょう。
食事で紫外線に強い体にする
曇りの日の紫外線に打ち勝つためには、様々な場所を反射してくる紫外線から身を守る必要がありますが、紫外線対策グッズを使うという外側だけの対策では不十分です。
そこで、続いては内側から紫外線に打ち勝つために、紫外線のダメージから肌を守ることができる食べ物を紹介します。まず、トマトやスイカ、柿などに含まれているリコピンです。リコピンはメラニンを誘発させたり、肌を酸化させる働きがある活性酸素の発生を抑制し、取り除いてくれます。
つまり、リコピンを取ることで、シミやしわなど、肌の老化を遅らせる効果が期待できます。更に、かぼちゃやピーマン、ブロッコリーに含まれるビタミンは、コラーゲンの生成と肌の代謝を高める働きが期待できます。
そして、ほうれん草やそば、レモンなどに含まれるルチンは、紫外線を遮る作用が期待できます。更に食物の中で日焼けに効果があるとされているザクロは、「食べる日焼け止め」と呼ばれていています。
アメリカの医師によると、ザクロを摂取することで、肌が本来持っている日焼け防止の効果を25%ほど高められるとされています。このように、肌に良い食物をバランスよく食べて、美肌を目指すことで、曇りの日の紫外線に負けない肌作りをすることができます。
毎朝UVインデックスの予測グラフをチェック
紫外線が人体に与える影響の度合いを、一番影響の無い「1」から、一番影響を及ぼす「11+」の数値で表したものをUVインデックスと言います。
UVインデックスは、気象庁のホームページの「紫外線情報」から確認でき、全国の紫外線の強さを確認することができます。曇りの日で、紫外線の強さが分からない日でも、UVインデックスの予想グラフを確認することで、紫外線量を確認することができます。
曇りの日で紫外線対策をどれくらい行えば良いか判断に困ったときは、気象庁のホームページからUVインデックスの予想グラフを確認して、紫外線量を把握しましょう。
曇りの日も油断せず紫外線から肌を守ろう!
雨の日や曇りの日は、紫外線が少なく日焼けしにくいですが、紫外線量が0ではないため、紫外線対策が必要です。雨の日や曇りの日でも油断せず、紫外線対策を行い、日焼けの無い綺麗な肌を目指しましょう。