教授のメールに返信するときのマナーって?
教授にメール返信をするとき、この件名や書き方は正しいのか、不安になることはありませんか。今回は、教授に失礼のないよう、例文を含め教授へメール返信する際のマナーや注意事項をご紹介いたしますので、教授へメールをする予定のある方はチェックしてください。
教授にメールするときの基本
まずは、教授にメールをするときの基本的なマナー・注意事項をご紹介いたします。教授宛に限らず、ビジネスなどでメールを送信・返信する際には、最低限のマナーがあります。それらを学んでおかないと、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんので注意です。
学校のメアドで送信する
教授にメールを送る際の基本的なマナーとして、個人用(私用)のメールアドレスで送るのではなく、学校のメールアドレスで送信・返信するようにしてください。信頼できる教授であっても、自分が普段使っているスマートフォンから送るのは避けましょう。
なぜならプライバシーの関係ももちろんありますが、教授はメールチェックやメール返信をする際、パソコンから行うことが多いため、ドメイン名が登録されているメールアドレスや大学のアドレス以外の場合、迷惑メールだとパソコンが判断してしまうことがあります。
特に、ドコモやソフトバンクなどの携帯電話キャリアメールは、教授が使っているパソコンのスパムメール対策に引っかかってしまい、受信してくれない可能性もあります。教授に送るメールは大切な内容かと思うので、そのようなトラブルは予め防ぐようにしましょう。
学校側から特に指示がない場合でも、授業に関するメールについて、学生は大学から支給されているメールアドレスを利用のうえ、パソコンからメールを送ることが基本となっています。教授側からしても、誰から送られてきているのかメールアドレスで判断できます。
万が一、大学で支給されたメールアドレスがなんらかの理由で利用できない場合には、携帯電話キャリアメールではなく、あなたが使っているフリーメール(yahoo・hotmail・gmail)を使うようにしてください。それらはスマホからでも送受信可能です。
教授にフリーメールで送る際には必ず自分の生徒番号と名前を本文に入れてください。なお、可能であれば事前にフリーメールから送る旨を事前に教授へ伝えておいたほうが、受信出来ないなどのトラブルを防ぐことができておすすめです。
はじめに名乗る
教授以外にメールを送る場合でも同じかと思いますが、メールのはじめに自分が誰であるか名乗ることは基本的なマナーです。本文をズラズラと記載したあと、終わりに名乗る人もいますが、原則メールの場合は本文の最初で名乗りましょう。
例えると電話をするとき、最初に自分が誰か名乗らないと、相手は今自分が誰と話しているのか分からず、困ってしまいます。そのため、メールを一目見て「あの人からのメールだ」と分かるように記載してから、本題に入るように心掛けてください。
教授へメールを送る際、学校やクラスによっても書き方は異なるかと思いますが大学名・学部・学科・学年・生徒番号・氏名など、教授が見て誰か分かるように記載します。教授によって必要事項・書き方は違いますので、指示をもとに記しましょう。
敬語で書くのが基本
教授へメールを送る際には、丁寧な文章・敬語で書くのが基本中の基本です。教授は目上の方なので、失礼のない文章を書くように心掛けてください。例えば教授に何かお願いなどがあるとき「してください」という文章は避けてください。
命令形の文章ではなく、「していただけますか」「していただけますでしょうか」という表現にすれば、柔い印象を与えることができます。メールに限りませんが、教授に対して敬意を示す文章を選択することが基本です。
また教授に対し、普段はフランクに話している学生であっても、メールの場合にはビジネス文書のように、形式ばった文章にした方が無難です。それが大人のマナーでありますし、成績にも影響する可能性がありますので、丁寧に記載しましょう。
あなたが教授と仲が良い間柄であっても、喋り口調の文章であったり、ハートやビックリマークなど、あなたの感情を表す書き方、絵文字などは教授へのメールに適しておりませんので、入力の際には注意をしてください。
喋り口調の文章とは、例えば「してくださいね」など、一見優しく親しみを込めた内容に見えるのですが、教授に対してのメールの場合、避けましょう。目上の人へのメールということを忘れないようにしてください。
判断が難しいと思う場合、自分が作成したメールは、教授以外の偉い先生方、知らない目上の人にも見せられるか、と考えてみることです。フランクな文章の場合、少し馴れ馴れしいと思われる場合がありますので、気をつけましょう。
フランクな文章は避けて欲しいことをお伝えしましたが、冷たい印象を与えるのは嫌だと思う方は、クッション言葉を上手く使いこなしてください。クッション言葉とは、相手に質問や謝罪、相談、依頼をする時に文章の前置きとして入れる言葉のことを指します。
何かお願いをする時は「大変お手数をお掛けしますが」「お忙しいところ恐縮ですが」「度々申し訳ありませんが」「このようなお願いをし大変恐れ入りますが」などクッション言葉を入れるだけで、あなたの誠意が伝わります。
相手からの返信を求める場合には「返信をお待ちしております」「返信を頂きますようお願いいたします」などでも間違いではないのですが、教授の都合を尊重するために「ご都合が宜しい時に」「お時間がある時に」など添えると良いでしょう。
件名を書く
ビジネスメールでも同じことが言えますが、教授へメールをする際には、件名を入力するようにしてください。件名は、大切なメールを送るときに大変大切な役割を持ちますので、入力漏れにご注意ください。件名を入れるのは、基本的なマナーです。
メールを受信した際、件名がないと「何のメールだろう」と相手に疑問を抱かせてしまいますし、最悪の場合開かない人もいます。件名を入力しないことは、ある意味相手に対して失礼な行為ともとれますので、気をつけましょう。
本文を見れば分かるから件名は不要だろうという考えは間違いです。件名を一目見て、あの件についてだと把握することができるので、大事な項目です。本文ばかりに気を取られず、メール全体に気を配るように注意することが大切です。
件名の例文について、例えば研究内容について教授に相談をしたい場合「研究に関するご相談」、何らかの理由でゼミや授業を欠席する連絡メールの場合「8月8日のゼミ欠席のご連絡」など、メール本文に書かれている内容を一言で件名に入力します。
理想は、件名を一目見て要件が何となく分かることです。シンプルにし過ぎて「ご連絡です」「質問です」などは大雑把で忙しい教授はメールを開かなかったり開くのを後回しにしてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
一目見て分かるようにと、件名に長文を入れる人がいますが、それはかえって分かりづらいです。受信リストに表示される蘭の件名末尾が切れてしまいますので、簡潔で分かりやすく短い件名にするようにしてください。
教授のメールに返信するときの基本マナー
次に教授のメールに返信するときの基本的なマナーのご紹介です。教授への返信メールは、学生側からメールを送るときと同じことを心掛けて注意すれば良いのですが、その中でも下記2点を特に気を付けて教授へメール返信するように把握しておいてください。
件名を気にする
教授宛にメールを返信する際、件名を気にしてください。受信したメールに対してそのまま返信をすると件名に「Re:」がつきます。それを消してから書き直しても構いませんが、受信したときの件名を残した方が、その後のやり取りの際も分かりやすいです。
しかしながら、教授とのやり取りが長くなった場合、用件が変わってもそのまま返信を続けてしまうと「Re:」が連続してついてしまい見苦しく見えます。そのため、ある程度返信が続いたら件名を変えたり、その用件に合った件名に入力し直すようにしてください。
また早く教授にメールをチェックして欲しいときや、重要なメールの場合、件名に「重要」と入れたり「至急」と入れるのも問題ありません。その一言を入れることによって、優先的にメールをチェックしてくれるので、おすすめです。
早めに返信する
教授からのメールには、早めに返信するように心掛けてください。教授は忙しい時間の中、学生さんにメールをしているので、返信が遅かったり、来なかったりすると、困ってしまうでしょう。
教授からのメールに返信をしないのはもってのほかです。誠意を持って、早め・丁寧に返信をするようにしてください。早めの返信といっても、メールを受信した瞬間に返信する必要はありません。
緊急な用がない限り目安として、メールを受信した当日か、翌日中には返信するのがマナーです。あまり遅いと教授に対して失礼にあたりますし「メールはまだか」と催促されるでしょう。
またメールの返信が遅れてしまったときには、必ずメール本文の最初に「返信が遅れてしまい、申し訳ございません」と一文入れるようにしてください。そうすることで誠意が伝わります。
教授のメールに返信するときの形式
続いて、教授のメールに返信をするときの形式についてお伝えいたします。教授へのメールはビジネスメールではないため、ある程度フランクでも問題はありませんが、実際社会に出たときに今からきちんとしたメールの形式を覚えておいた方が役に立つでしょう。
ビジネスでも使うので覚えておこう
メールの形式は、社会に出たときビジネスメールで使うので覚えておくことをおすすめいたします。メールの形式は、件名、宛名、挨拶文、本文、締めの文、署名・連絡先で構成されています。
上記のように、基本的な構成でメールを作成すれば相手が見やすいだけではなく、メールを入力する側にとっても書きやすいのです。教授は1日に何件ものメールを返信している可能性があります。
そのためメールの件名や本文が見辛いと、お願いしたことを行ってくれなかったり、思っている通りの行動をとってもらえない場合もあります。余計な手間を取らせないようにしましょう。
そのためメールを作成する側としては、教授が一目で分かるような構成のメールを作成するようにしてください。構成の一つ一つのポイントについては後ほど詳細をお伝えいたします。
名乗りと署名を忘れずに
教授にメールを送るときの形式について、名乗りと署名を忘れずに記載するようにしましょう。メール本文を見てすぐに誰からのメールか判断できるように、最初に名乗ることが大切です。
また形式上、最初に名乗ったとしても、最後にも署名を入れるのが基本です。最初に名乗ったのだから不要なのでは、と思う人もいるかと思いますが、最初と最後に名乗るのが社会常識です。
ビジネスでは、メールの受信者が送信者にメールをしたい、連絡を取りたいと思ったとき基本的にはメールの文末を確認します。大学のメールアドレスにご自分の署名を登録しましょう。
予め自分の個人アドレスに署名を登録しておけば、自動で署名が貼り付けられるので記入漏れがなくなり安心です。署名内容は、名前・大学名・学部・学科など基本的な事項を登録しましょう。
教授のメールに返信するときの書き方例文
教授のメールに返信するときの書き方例文をご紹介いたします。これまでメールの形式・構成をお伝えいたしましたが、具体的にそれぞれの例文を通して分かりやすく書き方を記載いたします。教授へメール返信する際に使ってみてください。
件名の書き方
教授のメールに返信するときの書き方例文について、まずは「件名」の例文をお伝えいたします。メールの返信の際「Re:」をつけたまま「Re:8月8日の授業で配布するレジュメについて」など、本文の内容を簡潔に記載するようにしてください。
他の例文をあげてみると「8月8日ゼミについての質問」「Re:9月1日講義について」など、日付・具体的な内容を短くまとめるのが、正しい件名の書き方です。件名を見ただけで、メール本文の内容が分かるようにすることがポイントと言えます。
件名で注意したい点について、いくら短くまとめたいからといって「ゼミについて」「講義について」など、アバウトな件名は避けましょう。ザックリとした文章過ぎて、どのようなメール本文なのか、とても分かりづらいからです。
宛名の書き方
教授のメールに返信するときの書き方例文について、次は「宛名」の書き方です。通常ビジネスでは「様」「御中」などの敬称をつけるのが一般的ですが、教授の場合には「様」は使いません。教授へメールをする際の宛名は「先生」や「教授」の敬称をつけます。
教授へメールをする際の宛名を「先生」「教授」にすることは決して失礼ではなく、通常の敬称です。教授からしても、生徒からしても「様」とするよりも普段から呼んでいる敬称の方が違和感がないのではないでしょうか。
例文としては「山田先生」「山田教授」です。友達同士のように「山田先生へ」「山田教授へ」など「へ」を入れた書き方はふさわしくありませんので、ご注意ください。以上が教授宛にメールを送る際の宛名についてでした。
あいさつの仕方
教授のメールに返信するときの書き方例文について、続いて「挨拶」の書き方です。挨拶文は基本、宛名のあと一行あけてから文章を記入します。挨拶文の例文として、あなたが教授と面識がない場合「初めまして」がふさわしいです。
講義やゼミなどで教授と面識があったり接点がある場合には「お世話になっております」という挨拶が適していて一般的と言えます。指導を受けることの多い教授の場合「いつもご指導いただき、ありがとうございます」等、日常の感謝を記載すると丁寧です。
あなたと教授の関係性によって挨拶の文章は変わってきますので、人によって適した挨拶文を入れるようにしてください。挨拶文の後に、あなたの所属と名前を記載し、メールの送信者は誰か名乗るようにしましょう。
本文の書き方
教授のメールに返信するときの書き方例文について、いよいよ「本文」の書き方です。挨拶文を書き終えたら、本文に入ります。本文の最初から長々と記載するのではなく、メール本文の内容・目的をシンプルに記載するようにしてください。
例文として「この度、8月8日の講義に欠席予定のため、メールをいたしました」など、最初の一文でメール本文でなにが言いたいのか記載してください。その後に具体的な理由などを入れて詳細が分かるようにします。
例えば「講義の日時が、残念ながら丸山会社の就職説明会と重なってしまったため、申し訳ありませんが、出席することができません」などの理由を入れます。その他質問などのメールは「7月28日のゼミについて、ご質問がありメール致しました」等明記しましょう。
締めの挨拶
教授のメールに返信するときの書き方例文について「締めの挨拶」も大切です。メールの締めの文章は、基本的に「よろしくお願いいたします」でマナーとして問題ありません。それはビジネスでも使えますし、どのシーンでも失礼はないでしょう。
何か教授にお願いがある場合には「お手数をお掛けいたしますが、ご確認をお願いいたします」「お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします」など、クッション言葉を入れるだけで、丁寧で相手を尊重している文章になりおすすめです。
また教授に返信を求める場合には「お忙しい中恐縮ですが、ご返信をいただけたらと存じます」など、相手を配慮する文章を入れておけば、相手にも良い印象を与えられます。相手がそのメールを見てどう思うか、を注意して記入をしてください。
署名の書き方
教授のメールに返信するときの書き方例文について、最後に「署名の書き方」です。本文の最初で誰か名乗ったとしても、必ずメールの最後に署名を入れ忘れないよう注意してください。
所属名「日本大学英語学部英米語学科3年」氏名「山田太郎」メールアドレス、携帯電話番号など、必要事項を入力します。教授からあなたに連絡できる情報を入れるのがポイントです。
教授のメールに返信するときの注意
最後に教授のメールに返信するときの注意点をお伝えいたします。メールの形式・構成は上記でご紹介いたしましたが、それ以外にも注意をしなくてはいけないことがあります。下記3点についても心に留めて教授へメールを送るようにしましょう。
間違いやすい日本語に注意
教授へメールを送る際には、間違いやすい日本語・敬語に注意をしてください。例えば「了解です」は「承知しました」「すみません」は「申し訳ございません」「とんでもございません」は「とんでもないことでございます」と敬語を正しく使いましょう。
日本語には間違いやすい言葉が沢山あります。例をあげると「シュミレーション」ではなく「シミレーション」「うる覚え」ではなく「うろ覚え」「分かりずらい」ではなく「分かりづらい」などが一般的に間違いやすいと言われています。
大学生のうちに、正しい日本語・敬語を使うことで社会に出てからも役に立ちます。将来恥ずかしい思いをしないように、もしも教授から言葉を正された場合には、素直に受け止めて今後気をつけるようにしてください。
訪問の後にはメールでお礼する
教授のもとに訪問をした後は、メールでお礼をすることがマナーです。「先日はお時間をいただき、ありがとうございました」など、簡潔で良いので、メールを送っておきましょう。それだけであなたの株は上がるので、おすすめです。
訪問の前にはアポを取る
教授のもとに訪問をする前には、アポイントメントを取りましょう。アポイントメントは、メールでも問題ありません。万が一、メールの返信がないときには、直接教授のオフィスへ行くしかないですが、件名に「重要」と入れておけば教授も見てくれるでしょう。
教授のメールに返信するときはマナーを守ろう
いかがでしたか。今回は、教授へのメールマナーまとめと題し、返信時の件名や書き方の例文など詳しく解説いたしました。こちらの記事を参考にしていただき、教授に失礼のない、逆に褒められるようなメールを送ってください。