神棚に「雲」を貼る意味とは?正しい貼り方や交換のタイミングもチェック!

神棚に「雲」を貼る意味とは?正しい貼り方や交換のタイミングもチェック!

神棚の上部に貼られている「雲」の文字には、「これより上には何もない」「天」といった意味で用いられています。これは、日本の建築技術の向上とともに普及したものです。そこで、神棚に「雲」を貼る意味や正しい貼り方、交換のタイミングについてチェックしてみましょう。

記事の目次

  1. 1.神棚の「雲」の意味や貼り方について紹介!
  2. 2.神棚の「雲」の意味とは
  3. 3.神棚の「雲」の種類
  4. 4.神棚の「雲」の用意の仕方
  5. 5.神棚の「雲」の貼り方と交換時期
  6. 6.神棚の「雲」は住環境に合わせて考えられた風習

神棚の「雲」の意味や貼り方について紹介!

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神棚の上に「雲」の文字を見かけることはありませんか。神棚は神道において、神様を祀る大切な祭壇のことです。最近では、以前のように神棚を置く家が減ってきていますが、「商売繁盛」を願って神棚を置いている商店は少なくありません。

神棚はまさに神様の居る場所であり、神聖な空間として日本人に親しまれ、崇められてきました。しかし、なぜ神棚に「雲」が必要なのでしょうか。そこで、神棚に「雲」が必要や貼り方ついて紹介します。

神棚の「雲」の意味とは

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神棚の上にある「雲」の文字には、「これより上には何もない」「天」といった意味があります。神棚は、神様がいる場所として大切にされています。基本的には家屋内の高い場所に設置され、神棚の上には何もないのが一般的だといえるでしょう。

しかし、敢えて神棚の上に「雲」の文字を置くことで、「これより上には何もない」「天」であることを示す必要があるのが実態です。そこで、神棚に「雲」が必要な理由や、「雲」の代わりに「天」「上」「空」の文字が使われる理由について紹介します。

「雲」が必要な場合

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神棚の上に「雲」が貼られるようになったのは、比較的最近のことです。実は、大昔の祭壇には「雲」の文字はありません。正確には必要がなかったといえるでしょう。そこには日本家屋の建築技術の向上があります。

神棚は神様の居る場所ですから、その頭上を人が歩くことはあり得ません。大昔の日本家屋の大半は平屋でしたから、その心配はありませんでした。ところが建築技術の向上により、徐々に2階建てや3階建ての家屋が増えることは必然です。

そうすると、階上の人は意識しなくとも神棚の上を人が歩くことになります。つまり、神様の上を人が横行していることとなり、神様に対して大変失礼です。そこで「雲」の文字を神棚の上部に貼ることで、神棚より上は「天」であり、誰もいないことを示したのが始まりだといえるでしょう。

地域により「天」「上」「空」の場合も

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「雲」の文字は、これより上には何もない「天」であることを意味し、神様への敬意を示しています。同じ観点からすれば「天」「上」「空」も同じ意味を持つ言葉だといえるでしょう。そのため「雲」の代わりに「天」「上」「空」といった文字を、神棚の上に貼る地域もことも少なくありません。

また、仏壇には「天」「空」、神棚には「雲」といったように、祭壇の種類で使い分けている地域もあります。しかし、諸説があり明確な使い分けについては、正確な情報がないのが実情です。

そのため自分の地域が「雲」なのか、「天」「上」「空」を使うのが良いのかわからない場合もあるでしょう。その場合は、住んでいる地域の神社に聞いてみるのも良い方法です。

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神棚の「雲」の種類

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神棚の上に貼ってある「雲」は、「雲切」という名前が正式名称になります。雲切は、神棚の上に「雲」の文字が書かれた紙や板が貼られているのが一般的です。しかし「雲」の文字ではなく、雲をイメージした板が張り付けられている場合もあります。

雲切は「雲」の文字が書かれた紙や板だけではありません。雲切には2つの種類があり、それぞれ「雲字」「雲坂」と名付けられています。

どちらも、これより上には何もない「天」といった意味です。ここでは「雲字」「雲坂」が、具体的にはどういったものを指すのかを説明します。

雲字

雲切の種類の一つである「雲字」とは、文字どおり「雲」の文字が書かれた紙のことです。また、板に直接「雲」の文字が書かれたものや、四角い板に「雲」の文字が彫られている種類の雲字も存在します。もちろん、紙であれ木製であれ、その意味が変わるものではありません。

神棚の大きさや形状などによって、最適なものを選ぶと良いでしょう。雲字は神具店などで、様々な種類のものが販売されています。しかし自ら「雲」の文字を書いて雲字として用いることも可能です。なお、雲字の用意の仕方については後述します。

シール式の雲字とは

最近ネットなどで見かけるのがシール式の「雲」の字です。シール式といっても、他に「雲」の文字がシールになったものだけではありません。ヒノキなど木目調のものなど、本物の木と遜色がない製品も数多くあります。

また、雲を模った木製の雲字も両面テープで貼り付けることができるので便利です。もちろん、「雲」の持つ意味に変わりはありませんから、手軽にキレイな雲字を入手したい人には最適なアイテムだといえるでしょう。

ダウンロードできる雲字もある

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最近増えているのが雲字のテンプレートです。雲字のテンプレートであれば、ネットで簡単にダウンロードできます。また、ダウンロードできるものは、単純に明朝体で書かれた文字だけではありません。

木目調のものや切り抜き文字など凝ったデザインのテンプレートもあります。もちろん、「雲」の文字の意味に変わりはありませんので、これらを利用するのも良い方法です。

雲板

雲切のもう一つの種類である「雲板」とは、「雲」を印象付ける波打つ装飾が施された板のことを指します。神棚を取り付ける際、使用する棚板の上に取り付けるのが通例です。そのため、神棚を購入すると雲板がセットとなっている場合も少なくありません。

雲板も雲字と同様に「これより上には何もない」ことを意味します。しかし、雲板は「雲」の文字が描かれているわけではないので、一見「雲」だとはわからないこともあるでしょう。

雲板は神棚と上手く調和します。「雲」の文字を飾るよりも趣があるとして、雲板を好む人も少なくありません。雲板は単体でも様々な種類のものが、神具店などで購入できます。ただし、複雑な彫刻を施している種類もあり、雲字よりも高価になるのが一般的です。

神棚の「雲」の用意の仕方

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神棚の「雲」には「雲字」「雲板」の2種類があり、神具店で購入することで簡単に入手できます。もちろん「雲字」「雲板」とも、そこより上には何もない「天」を意味するものです。しかし、趣を求めるなら、雲字を自分で用意するのも一つの方法です。

自分で雲字を用意しても意味は変わりませんが、市販のものよりも遥かに愛着が湧くといえるでしょう。さて、雲字を自分で用意する方法は「自分で書く」か「神社に書いてもらう」もしくは「目上の人に書いてもらう」のが一般的です。

どの方法を選んでも意味は変わりませんから、自分の好みで構いません。しかし、書いてもらう人によって、雲字に付加価値が付きます。そこで、雲字を自分で用意する方法について、具体的に解説します。

自分で書く

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雲字を用意する最も簡単な方法が、自分で「雲」の字を書くことです。もちろん、自分で書いても意味は変わりません。自分で「雲」の文字を書く際には、和紙や半紙に毛筆を使って書きましょう。どうしても毛筆が苦手だという人は、マジックで書いても構いません。

しかし、神棚との調和を考えるとマジックよりも毛筆がおすすめです。「雲」の文字を書くのに上手い下手は関係ありません。何よりも大切なのは丁寧に想いを込めて書くことです。また、時には納得がいくまで筆を走らせるのも、良い気分転換になるでしょう。

神棚の「雲」は印刷でも良いのか

Photo byOpenClipart-Vectors

神棚の「雲」を自分で用意する場合、手書きではどうしても抵抗感を持つ人がいます。そこで、パソコンやスマホで「雲」の文字を用意したいという人もいるでしょう。

パソコンやワープロであれば、簡単に「雲」の文字を用意できます。さらにプリンターで印刷すれば、美しい文字が簡単に入手できることから、交換の際も便利です。ただし気になるのは、神棚の上部に印刷した文字を貼り付けても良いのか否かになります。

結論からすれば、印刷した「雲」の文字でも問題はありません。もちろん、心を込めて作成することが必須であることは言うまでもありません。

「雲」の文字に用いる書体とは

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印刷で「雲」の文字を用意する際、気になるのが書体です。パソコンやワープロでは様々な種類の書体を用いることができます。書体によって「雲」の文字がもつ「天」の意味が変わることはありません。したがって、「雲」の文字に用いる書体にルールはありません。

しかし、あまりにポップな書体だと神棚との調和がとれません。一般的に用いられるゴシック体であっても神棚にはあまり合わないといえるでしょう。そこで、おすすめなのが明朝体や行書体です。

神社で書いてもらう

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「雲」の字は神社に依頼すれば、宮司様に書いていただくことも可能です。大半の神社が雲字の依頼を受け付けており、自分で書くのが不安な人やどうしても自分の文字に自信がない人が依頼しています。

何より、宮司様に書いていただいた「雲」の字であれば、意味は変わらなくとも非常に神妙な気分になれるでしょう。神棚は神聖で心を落ち着ける空間です。宮司様の雲字によって、さらに気持ちを落ち着けることができるなら、思い切って依頼するのも良い方法です。

自分より上の立場の人に書いてもらう

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自分よりも立場の上の人や普段からお世話になっている人、恩師など尊敬している人に「雲」の字を書いてもらうのも良い方法です。神棚に向かう際には、心を素直にすることが大切になります。

自分が尊敬している人に雲字を書いてもらうことで、神棚に向かう際に素直な気持ちになれるでしょう。「雲」の持つ意味に変わりはなくとも、付加価値を持たせることはとても大切なことです。

尊敬している人の手を煩わせることにはなりますが、一生のうちに何度も訪れることではありません。断られることもあるかもしれませんが、例を尽くしてお願いするのも良いでしょう。

神棚の「雲」の貼り方と交換時期

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神棚の「雲」の字はどのように貼ればよいのでしょうか。神棚はとても神聖な場所であり、「雲」の字は、それより上には何もない「天」であることを意味します。つまり、単に貼れば良いというものではありません。

「雲」の持つ意味を理解して、文字の向きや貼り方についても注意が必要だといえるでしょう。また、神棚の「雲」の字の交換時期についても気になります。

とりわけ、雲字は半紙や和紙に「雲」の文字を書くのが一般的です。そのため経年劣化や色褪せも懸念され、適切な交換時期についても考えなくてはなりません。そこで神棚の「雲」の貼り方と交換時期について解説します。

「雲」を貼る場所・向き

神棚の「雲」の文字は神棚の真上にあるのが正しい貼り方です。そもそも神棚の「雲」の文字は、これより上には何もない「天」であることを意味するものになります。

したがって、「雲」の文字は真上に貼らなければ、意味がなく正しい貼り方だとはいえません。それでは、「雲」の文字が見える向きはどうでしょうか。実は「雲」の文字を貼る向きについて、特に決まった貼り方はありません。

ただし「雲」の文字は神様が見るものです。その観点からいえば、神棚は神棚の側が神様のいる側となります。よって神棚から見て「雲」の文字が正しく読める向きに貼るのが、正しい貼り方だといえるでしょう。

「雲」は何を使って貼る?

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神棚に「雲」の文字を貼る際、何を使えば良いのか気になるところです。雲坂であれば神棚に直接取り付けることから、特に問題はありません。しかし雲字は紙や板ですから、しっかりと留めておかないと落ちてくることも考えられます。

実は神棚に「雲」の文字を貼る際、何を使うのか特に決まりはありません。画鋲や接着剤、セロテープなど、何を選んでも神様に失礼にあたらないとされています。ただし、天井に傷を付けたくない場合には、必然的に接着剤やセロテープになるでしょう。

また、雲字か紙か板かでも変わってきます。いずれにしても雲字の場合、何度か交換することが考えられますので、ある程度の接着力があり貼り替えやすいものを選ぶと良いでしょう。

「雲」を交換する時期

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神棚の「雲」の文字の交換時期について、厳密に定められたものはありません。雲板の場合だと、神棚に直接取り付けるものが大半ですから、一度設置すれば交換の必要はないといえるでしょう。

雲字は紙や板に「雲」の文字を書き込むものですから、経年による色褪せや破れといった劣化が考えられます。したがって、経年劣化が見受けられた時点で速やかに交換するのが正しい貼り方です。

また、新たな気持ちで新年を迎える観点からすれば、年末の大掃除とともに交換するのも良いでしょう。大掃除の時と決めておけば、うっかり忘れることも交換できる上、常に綺麗な状態に「雲」の文字を保つことができます。

神棚の「雲」は住環境に合わせて考えられた風習

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神棚の「雲」の文字は、神棚の上部に貼り付けることで「これより上には何もない」ことを示しているものです。正しくは雲切と呼ばれており「雲字」「雲板」の2種類があります。

2種類の雲切のうち「雲字」は紙や板に「雲」の文字を書き入れるものです。その際、自分で書くのも良いですが、神社の宮司様や尊敬する人に書いてもらうと、より神妙な気持ちになれるでしょう。

神棚への貼り方で注意したいのは、2種類の雲切とも神棚の真上に貼り付けることです。なお、雲字の場合、貼り替えることを想定した接着剤を選ぶとよいでしょう。また「雲」の文字が神棚側から見て、正しく見える方向に貼るのが正しい貼り方です。

神棚の「雲」の文字は、マンションや2階建て住宅などで、神棚の上を人が横切ることが端緒となっています。このことを踏まえ、雲切は正しい貼り方で貼りつけましょう。

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ライター

nuutarow

「人にやさしく」「前向きに生きる」を信条に笑顔で日々を過ごしているフリーライター、ビジネスブロガーのnuutarowです。得意分野はビジネス、ライフスタイル、恋愛、エンタメなど、これまで多くの人々と接してきた経験を活かして執筆しています。趣味は音楽制作、ランニング、読書です。みなさんの心に残る記事をお届けします。

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