レジンでグラデーションを作る方法！初心者向けの簡単な作り方とデザイン例も！

レジンを使用したアクセサリー作りをご存じでしょうか。レジンアクセサリーは好きな色に着色したり、装飾品を封入したり、アイデア次第で様々なものが作れます。一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、実はレジンアクセサリーは初心者の方でも挑戦しやすいハンドメイドです。

本記事では、レジンの着色においてグラデーションの作り方やグラデーションを応用した作品例や作り方について取り上げています。本題に入る前にレジンを使用する際の注意点について説明します。

液体レジンは、直接触れると肌質によって痒みが出たり、発疹が出たりするなどのアレルギーを起こす恐れがあります。そのため、作業時はビニール手袋を着用し、直接触れないようにしましょう。万が一、レジン液が直接肌に触れてしまった場合は、速やかに拭き取り、水で十分に洗い流してください。

この項目では、そもそもレジンとはどのような素材であるか、その性質について説明していきます。レジンとは「樹脂」のことで、無色透明の液状の素材です。

レジンアクセサリーや小物はこのレジン液を専用の型に流し込み、好きな色に着色したり、ラメパウダーやストーンなど装飾品を封入して仕上げます。

レジン液を硬化させるには、特殊なライト「LEDライト」と「UVライト」を使用します。UVライトはLEDライトと比較すると、レジン液の硬化に多少時間を要するものの、低価格で手に入るため、ビギナーの方にはおすすめのライトです。

そのため、本記事では初心者の方向けに、UVレジン・UVライトを用いた作り方を解説します。UVレジン、UVライトの中でもメーカーによって特徴や性質が異なるため、あらかじめリサーチしてから材料を揃えた方が、自分にあった材料や道具でレジンのアクセサリー、小物作りができます。

本記事で紹介するレジンでグラデーションの作り方ですが、実は難しい技術は要りません。次の項目でお伝えするグラデーションの作り方のポイントを抑えた上で、手順通りに作業すれば初心者の方でも簡単にかわいいアクセサリーや小物を作ることができます。

100均では、初心者向けのレジンキットが販売されており、一から材料を揃える手間や時間を掛けることなくアクセサリー作りを始められます。そのため、初めてのことでレジンアクセサリー作りを躊躇していた方や迷っていた方には、まずはこのようなキットから始めてみることをおすすめします。

前項目では、レジンの素材の特徴について解説しました。この項目では、レジンでグラデーションを作る際のポイントについて説明していきます。次の2つのポイントを把握しておけば、初心者の方でも簡単にグラデーションを作ることができます。

本記事では、「クリアカラー」と「ラメパウダー」を使用したグラデーションの作り方について解説がありますが、いずれのグラデーションを作るにも次の2つのポイントは重要となります。

レジンでグラデーションを作る際のポイント1つ目は「境目をぼかす」です。この境目とは、色と色の境界線のことをいいます。着色剤をレジン液に入れるだけでは、この境界線ができてしまい、グラデーションに見えません。

そのため、色と色の境目を爪楊枝でぼかすことで、綺麗なグラデーションを作ります。ただし、ぼかし過ぎると色が混ざってしまうため、あくまで境目付近をぼかすという点に注意してください。

レジンでグラデーションを作る際のポイント2つ目は「色の順番も考える」です。綺麗なグラデーションを作るためには、配色の順序も重要です。まったく異なる色をランダムに着色しても、グラデーションにはなりません。

基本的には、同系色を濃い色から薄い色へ配置して着色するのが、綺麗なグラデーションを作るポイントとなります。例えば青系のグラデーションを作る場合、その配色は「濃い紫」→「濃い青」→「薄い青」→「白」といった具合になります。

どのようなデザインにするかにも依りますが、4色程度を使用すれば綺麗なグラデーションを作ることができます。

前項目では、レジンでグラデーションを作る際のポイントについて解説しました。この項目からは、具体的にレジンでグラデーションを作る方法についてデザインごとに説明していきます。

デザインには様々なものがありますが、本記事では初心者の方でも簡単にできるクリアカラーとラメパウダーを使用したグラデーションの作り方について紹介します。まずはじめに、この項目ではクリアカラーを使用したグラデーションについて説明していきます。

クリアカラーは、基本的にカラーレジン液を使用します。カラーレジン液とは、すでに色付けされたレジン液のことです。レジン液はメーカによりさまざまな種類がありますが、ビギナーの方であれば100均のレジン液でも十分かわいいアクセサリーや小物が簡単に作れます。

レジンでクリアカラーを使ったグラデーションを作るにあたって、準備する道具・材料は次の通りです。UVレジン液（ハードタイプ）、UVライト 、土台、UVレジン用着色料（好みの色に着色したい場合）、オレンジスティック、ネイルブラシ、つまようじなど。

材料の中に含まれている「土台」とは、レジン液を流し込む際に必要なパーツです。土台には、空枠（フレーム）、シリコンモールド、ミール皿などがあり、どのような作品を作るかによって使い分けられています。空枠（フレーム）は、底がない土台のことで、さまざまな形状のものがあります。

シリコンモールドは、シリコン製の立体感のある型です。ミール皿は、底のある土台で3種類の土台の中でも比較的初心者向けのため、初めてのレジン作品作りでも簡単に使用できます。

1. 透明なレジン液を土台にまんべんなく伸ばし、硬化させます。2. 土台の端に1色目のカラーレジン液を垂らして、薄く伸ばします。カラーレジン液を伸ばす際は、グラデーションになるよう強弱をつける点に注意してください。

たとえば、土台の左から右に向かって濃い配色→薄い配色にしたいのであれば、右に向かって色が薄くなるように伸ばします。3. UVライトの光に当てて、レジン液を硬化させます。レジン液の種類やライトの性能によって硬化する速度は異なりますが、基本的に数分程度で硬化します。

4. ②～③の手順をグラデーションにしたい色の数だけ繰り返し行ないます。その際、色と色の境界線をつまようじでぼかします。お好みでストーンやドライフラワーなどを封入すれば、かわいいレジンアクセサリー、小物が作れます。

クリアカラーを使用したグラデーションの作り方に続き、この項目ではラメパウダーを使用したグラデーションの作り方について解説していきます。ラメパウダーは100均で手に入れることができます。レジン液を着色する必要がなく、簡単にかわいいレジンアクセサリー、小物を作れます。

ラメパウダーには、きめ細かいものからザラッとした砂状のものまで、さまざまなものが販売されています。グラデーションに合わせてパウダーの粒の大きさに変化をつけてみると独特な世界観が表現できます。ラメパウダーと類似した材料で「ホログラム」と呼ばれるものがあります。

ホログラムは、光沢感のある細やかな粒状のもので、粒の形や色には多種多様なものがあります。ラメパウダー、ホログラムいずれもちょっとした風で飛散しやすいため、ティッシュなどを敷いた上で作業することをおすすめします。

レジンでラメパウダーを使ったグラデーションを作るにあたって、準備する道具・材料は次の通りです。UVレジン液（ハードタイプ）、UVライト 、土台、ラメパウダー（もしくはホログラム）、オレンジスティック、ネイルブラシ、つまようじなど。

土台は前述した通り、空枠（フレーム）、シリコンモールド、ミール皿などがありますが、初心者向けなのはシリコンモールドかミール皿です。尚、球体モールドのような立体感のあるシリコンモールドは、グラデーションを作るのに比較的高い技術が必要となります。

そのため、初めてレジンでグラデーションを作る場合は、平面に近いシリコンモールドもしくはミール皿が良いでしょう。

1. 透明のレジン液を土台に入れ、その上からラメパウダー（もしくはホログラム）を入れていきます。綺麗なグラデーションを作るため、配色の順番を考慮しながら入れるように注意しましょう。

尚、ラメパウダー（ホログラム）を入れ過ぎると、素材の良さが半減してしまうため、少量ずつ様子を見ながら足していくと良いでしょう。2. 色の異なるラメパウダーの境界線をつまようじでぼかしていきます。その後UVライトを当ててレジンを硬化させます。

3. お好みでストーンやパールなどを入れて装飾します。最後に表面にレジン液を流し込みまっさらな表面を作ります。そこにUVライト当て、硬化させれば完成となります。

前項目では、クリアカラーとラメパウダーを使用したグラデーションの作り方について解説しました。この項目では、そのグラデーションの作り方を応用して、初心者の方でも簡単に作れるかわいい作品例を紹介していきます。

実際にレジンのアクセサリーを作る際、どのようなデザインにするか迷ってしまうこともあるかもしれません。以下で紹介している作品はごく一部ですが、SNS上では色とりどりの作品の画像が投稿されており、アイデアの参考になります。

また100均などでは、初心者向けにレジンキットが販売されています。このレジンキットを購入すれば、一から自分でデザインを考えることなく、かわいいレジンアクセサリーや小物作ることができるため、特にビギナーの方には大変便利な商品です。

グラデーションのかわいい作品例1つ目に紹介するのは「マリンなピアス」です。マリン調のデザインは、数多くあるデザインの中でも人気があります。濃淡の異なる青を2～3色、また海の浜辺を表現する白に着色してグラデーションを作るとマリン調のデザインができ上がります。

そこに貝殻やパールなどの装飾を施すと、さらに一層かわいい作品に仕上がります。他にも専門店では、イルカやマーメイドといった多種多様な封入物が販売されており、ユニークな材料にこだわりたい方は専門店での材料集めが最適です。

グラデーションのかわいい作品例2つ目に紹介するのは「猫のブックマーク」です。レジンアクセサリーや小物には、猫をモチーフにしたものが数多くあります。土台や装飾品にも猫の形の商品がたくさん取り扱われているため、作り方は無限大です。

今回紹介したのはブックマーク（しおり）ですが、アクセサリーやバッグチャームなどにしてもかわいいデザインです。自分用にはもちろんのこと、贈り物として作っても喜ばれる作品ではないでしょうか。

グラデーションのかわいい作品例3つ目に紹介するのは「虹色グラデーションのチャーム」です。たくさんの色で着色されていて難しそうに見えるかもしれませんが、カラーレジン液を使用すれば、手間と時間がかかることなく簡単に作ることができます。

虹色といっても必ずしも7色用意する必要はなく、4色程度であれば十分虹色のグラデーションに仕上がります。尚、着色は色の順番に気を付けて色付けを行うようにしてください。

グラデーションのかわいい作品例4つ目に紹介するのは「鉱石風」です。鉱石風は、専用のシリコンモールドの型にレジン液を流して作ります。単色でも十分綺麗ですが、濃淡の異なる色でグラデーションを作ることで、天然石のような洗練した美しさが引き立ちます。

鉱石風に型を取ったレジンの先端にヒートン（金具）を付ければ、ネックレス、ピアスなどのアクセサリーに仕上がります。

本記事では、レジンの着色においてグラデーションの作り方やグラデーションを応用した、かわいい作品例や簡単な作り方について取り上げました。

100均では、初心者向けのレジン関連の商品が取り扱われているため、初めての作品作りにはこういった準備に手間のかからない商品を使って挑戦してみることをおすすめします。

ハンドメイドは、一から自分で作り上げていくことも醍醐味の1つのため、要領が分かってきたらぜひ専門店に足を運んでみてください。想像を超える種類のレジン関連商品の多さに驚くはずです。

レジンアクセサリーに興味のある方はぜひ本記事を参考に、作品作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。