ユッカの育て方を覚えよう!
観葉植物のユッカは、初心者でも簡単に育てられる耐寒性や乾燥に強い植物です。鉢植えで室内に飾ったり、庭植えでも観賞できます。ユッカは生命力あふれる姿と、育てやすさが人気で、サイズも小さいものから樹木の様に大きなものまで、部屋のサイズに合わせて選べます。
プレゼントとしても喜ばれるユッカは、特に男性への贈り物として需要が多くなっています。ユッカは園芸用にも種類が多く、どのタイプのユッカも育て方はほぼ同じです。この記事ではユッカの育て方や手入れ方法、増やし方など詳細をご紹介します。
ユッカとはどんな植物?
それではユッカはどんな植物なのか、ユッカの詳細を見ていきましょう。ユッカは種類が豊富で日本でも代表的なユッカは6~8種類あり、希少価値のあるものは20種類に及びます。小さいものは30cm以下のサイズもあり、100均でも見かけられます。
初心者のスタートにユッカが選ばれるくらい、育て方が簡単とされています。最近ではミニ観葉植物として、ハイドロカルチャーという水耕栽培でも育てられています。大きいサイズのユッカは、160cm程の高さのものが鉢物で育てられ、その存在感は未来ある若者の様だと言われています。
ユッカの特徴
ユッカは北アメリカ大陸から中央アメリカが原産とされ、およそ50種類が自生している樹木、または多年草です。ユッカはリュウゼツラン科の植物で、カリブ諸島でユカと呼ばれるキャッサバの植物と、混同したことから名付けられました。
原産地は乾燥地帯で標高が高く、昼夜の気温の差が激しい所に自生しするために、日本でも庭上で冬越し出来る特徴があります。家庭用の観葉植物としてのユッカは、「ユッカ・エレファンティペス」という種類で、大株になるとゾウの足のような太さになることから、名付けられました。
ユッカの花言葉
ユッカはピンと上を向いた力強く鋭い葉とは対照的に、白くて可憐な花が咲きます。ユッカの花言葉は「勇壮」「偉大」「立派」「颯爽」となっていて、ストレートなイメージから雄々しい青年の姿を連想させ、別名「青年の木」と呼ばれています。
「青年の木」にふさわしい勢いのある「勇壮・偉大・立派」な花言葉と、白く美しい花が空に向かって伸びるように咲く様子から「颯爽」という花言葉から成り立っています。
また、ユッカの葉はまっすぐに、天へ向かい伸びていく成長や発展の姿を見られる所から、仕事運・金運アップの木として重宝されています。葉先の鋭さは魔除けとして玄関に置いて、悪い気が家に入るのを防ぐ力があると言われています。
ユッカの育て方①置き場所
ユッカの育て方①置き場所については、ユッカが好む場所を選びましょう。ユッカは乾燥地帯で原生し、寒暖差の激しさにも耐えられるたくましい植物です。最低気温が2度以上あれば越冬でき、寒さに神経質にならずに育てられます。
ユッカが人気の理由は、育てやすく手間がかからない点と、観賞用としての生命力のあるスタイリッシュな美しさです。男性的なラインと幹の太さも、エネルギーあふれる癒しを与えてくれます。それでは実際にユッカはどこで育てるのが良いか、置き場所を見ていきましょう。
屋外での置き場所
ユッカの育て方①野外での置き場所は、日が当たる場所でも多少日陰のどちらでも育ちます。しかし真夏の炎天下では葉が枯れてしまうケースがあるので、午前中に日が当たり、風通しの良い場所が良いでしょう。
ユッカを育て方は移動できる植木鉢が便利ですが、関東の南より通年の平均温度がマイナスにならずに霜が降りない地域では、地植えで大きく育ちます。また、ユッカの育て方として屋外に置く場合、東南のベランダも適しています。
室内での置き場所
ユッカの育て方①室内での置き場所は、年間を通して日当たりの良い場所です。理想的には外気に触れられる、直射日光があたる室内です。ユッカの葉は上に向かって伸び、勢いのある尖った葉先は、太陽を浴びてさらに元気になります。明るい場所に置いて陽の気を取り入れましょう。
室内での育て方で、置き場所によっては葉がうなだれてしまう場所があります。太陽の光がなく、風通しの悪い場所です。ユッカは日陰でも育ちますが、通年日陰で育てていると、勢いがなくなって葉の色も悪くなります。正しい育て方は春から夏、夏から秋にかけては、数時間でも外気をあてましょう。
冬は室内に
ユッカの冬の育て方は、日当たりの良い室内に置きましょう。観葉植物は環境の変化が変わるのが1番ダメージを受けます。ずっと日陰で育った観葉植物は、元気がないからといきなり外気いっぱいの日が当たる場所に変えても、即効性で元気にはなりません。
ユッカの育て方は、寒暖の差があってもしっかり育成します。しかしそれは徐々に寒くなったり徐々に温かくなったりの、環境に慣れる時間は必要です。冬のユッカの育て方は、風が涼しくなる秋口から、徐々に冬の準備をして、真冬には温かい日差しが当たる明るい室内が良いでしょう。
ユッカの育て方②お手入れ
ユッカの育て方②お手入れは、ユッカの特徴を知っていつも元気でいる環境を作りましょう。ユッカは初心者でも扱いやすく、ピッタリと当てはまる環境にいれば大きく育つ植物です。お手入れや育て方のノウハウを覚えて一年中シャキッと元気なユッカを保ちましょう。
ユッカは明るいところを好みます。特に室内で育てる場合は、窓越しの光が差し込むような場所が適しています。日陰でもユッカは育ちますが、元気なユッカの育て方は風通しの良い明るい環境です。それではユッカの育て方の、お手入れ方法を見ていきましょう。
水やり
ユッカの育て方②お手入れで、水やりはどうしたら良いかについてです。ユッカはもともと標高の高い乾燥地帯で、昼夜の温度差がある場所で自生している植物です。乾燥や暑さ寒さに強く育てやすいので、水やりに関してもそんなに神経質になる必要はありません。
室内の環境は、風通しが良い場合は土の乾き具合も進みます。風通しが良いのは外気があたる循環で、ユッカはエアコンの風や、暖房の空気が直接当たるストレスを好みません。必ず冷暖房の風が直接当たらない場所で育てます。
冷房や暖房の温度設定は、ユッカの土の乾燥にも左右します。一度ユッカの水やりのサイクルを覚え、習慣になれば本当に簡単な育て方で成長します。それではユッカの正しい水やりを見ていきましょう。
夏の水やり
ユッカの育て方で、夏の水やりは鉢の中の土が乾燥したら与えます。一般的に春から秋にかけての4月~10月までの期間は、土の表面がぬれている状態では根腐れを起こします。水やりをするときには受け皿に水が染み出るまでたっぷりやり、受け皿の水は必ず捨てるようにします。
受け皿に水がたまったまま放置すると、根が加湿状態になって腐ってしまい枯れてきます。環境や気温によって水やりの頻度は異なりますが、土の状態をよく見て完全に乾燥してからが水やりのタイミングです。土が乾かないうちに水をやると、土の中の空気の循環が悪くなります。
冬の水やり
ユッカの育て方、冬の水やりは夏場に比べて控えましょう。夏場同様土の状態が乾燥してから水を与えますが、夏場以上に水やりの間隔は長くなります。土の表面が乾き、そろそろ水やりかなと思ってから、2~3日後に水やりするくらいのタイミングです。
水やりの間隔は、ユッカの鉢の大きさや置いている環境などで変わりますが、水切れにも気をつけなければなりません。植物の生長が止まる冬場は、水を控えめにする方が良いですが、夏場は気温の関係で水分蒸発量が増えます。夏場の水切れで枯れることがあるので、良く観察をして水やりをしましょう。
肥料の与え方
ユッカの育て方②お手入れで、肥料の与え方ですが、ユッカは基本的に肥料がなくてもグングン伸びていきますが、年月が経つにつれ成長が鈍くなるようなら肥料をあげてみましょう。ユッカの生育期の5月~10月の期間内のタイミングで、暖効性の固形肥料を与えます。
固形肥料は水やりの度に少しずつ栄養分が溶け出すため、肥料のやり過ぎによって根が傷む肥料やけが、起こしにくくおすすめです。また、正しい育て方としては、冬場に肥料を与えると根を傷めてしまうので、夏場のみに肥料を与えましょう。
土の選び方
ユッカの育て方②お手入れは、土の選び方をしっかりやります。観葉植物用の調合された土がありますが、ユッカもそういったタイプの土で充分成長します。自分で土を作る場合は、腐植質で水はけの良い土を選びましょう。
赤玉土小粒が5・鹿沼土3・腐葉土が2の割合で、ここに軽石小粒が2を配合します。鉢底には鉢低石を入れておくと、水はけがさらに良くなります。肥料は夏場に暖効性の置き肥料を施置しておけば安心です。観葉植物用の土に元肥が入っていれば、1年間は肥料はいりません。
注意したい病害虫
ユッカの育て方②お手入れで、注意したい病害虫は、葉が乾燥すると付く葉ダニや湿気が高いと付くカイガラムシとナメクジが挙げられます。どの害虫にも有効な殺虫剤があるので、害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。
葉ダニには殺ダニ剤、カイガラムシは一般の殺虫剤も効果がありますが、専用のタイプも出ています。ナメクジは、ナメクジ専用の駆除剤しか効かないので、見つけ次第必ず駆除しましょう。
また、炭そ病という湿度の高い時期に発生するカビが原因の病気があります。円形の病斑が特徴で、その部分から葉が枯れて茶色くなっていきます。放置しておくと株を弱らせてしまうので、病斑を見つけたらその部分の葉を取り、他の葉に広がらない様に薬剤を霧吹きなどで散布します。
ユッカの育て方③植え付け・植え替え
ユッカの育て方③植え付け・植え替えについては、ユッカは良い環境では大きく育っていきます。ユッカが根詰まりを起こしてきたら植え替えの時期になっています。生育が旺盛なユッカは、葉が茂りすぎたり縦に伸びすぎたりと、成長するにつれバランスが悪くなってくるケースがあります。
ユッカは繁殖率も旺盛で、鉢の中に別の株が出てきたり、育て方によっては1年に1回の植え替えが必要になります。ガーデニング経験者は、早めに株分けをしたり、剪定をしたりとお手入れや育て方を楽しみながら、そのタイミングがわかりますが、初心者は見極めが遅くなってしまいます。
植え付けの時期
ユッカの育て方③植え付けの時期については、成長期に入る前の5月~6月が最も適しています。しかし冬になる前の温かい時期、5月~9月の期間であれば植え付けして大丈夫なので挑戦してみましょう。
もし冬の間に鉢の外にまで根が張って出てきてしまった場合は、適正時期まで待たずに植え替えをしましょう。根が張っているユッカをそのままにしておくと、根詰まりによる根腐れがおきて枯れてしまいます。
植え替えの仕方
ユッカの育て方③植え替えの仕方は、はじめに鉢からユッカを出します。根が張っていて鉢の中でパンパンになっている場合、鉢の周りからしっかり剥がします。株の表面を削るように用土をほぐしていきます。古い根を整理して、傷んだ根や長すぎる根を1/3くらい切っていきます。
一回り大きな鉢に底石、用土を入れて根っこを整理したユッカを植えていきます。今までの用土も完全に落とすことなく、一緒に植え替えます。根に付いている土を全部落とすと、乾燥しすぎて弱る可能性があります。
植え替え時には新しい用土が根にしっかりと入るように、割り箸などを挿しながら入れていきましょう。植え替えが終わったら、水やりをしましょう。たっぷりと鉢の下から水が出て、茶色い水が白くなるまでかけていきます。植え替え後の水やりは土が乾燥してからにしましょう。
ユッカの育て方④増やし方
ユッカの育て方④増やし方は、湿気が少なく乾燥を好むユッカの環境を整えると、初心者でも手軽に育てられます。失敗する例は水のやりすぎ、風通しが悪い、土に栄養がありすぎる、などがあります。一般的には鉢や用土を準備して、今あるユッカを使って増やしていきます。
挿し木や幹挿しで増やせる
ユッカの育て方④増やし方は、挿し木や幹挿しで増やすことが出来ます。挿し木や幹挿しに最も適する時期は、成長期に入る5月~9月です。ユッカは生育の早い観葉植物なので、大きくなりすぎる前に、挿し木や幹挿しをして増やしてみましょう。
ユッカを植え替えしたり、剪定をしたときに、鉢の中に株分けされた新芽があったり、大きく伸びすぎた幹を切ったりして出たもので、増やすことが出来ます。ここからは挿し木や幹挿しで増やす、ユッカの育て方を見ていきましょう。
挿し木のやり方
ユッカの育て方で挿し木で増やす時には、同じ鉢に新しく出たユッカの芽を使って挿し木をします。はじめに挿し木用の用土と鉢を準備します。挿し木用の土は肥料が少ないことがポイントです。
自分で配合する場合、赤玉土が6・ピートモス3・パーライト1などの構成が良いでしょう。ここから挿し穂を切り取っていきます。新しい株が出ている場合は清潔なナイフで幹からわき芽を切り離し、土に埋まってしまう葉があれば切り取っておきます。
ユッカの挿し木のやり方は、切り離した挿し穂を用土に植えていきます。鉢に挿し木用の用土を入れて、挿し木を植える部分の土を濡らします。挿し穂を挿し用土で固定しましょう。挿し木を終えたら後は根が定着するまでの管理です。
通常のユッカの育て方と同じですが、根が定着するまでの1~2ヵ月は直射日光の当たらない明るい場所に置きましょう。水やりは土が乾燥したら与えます。通常の育て方よりやや水枯れに気をつけて、様子をみながら水やりをします。
幹挿しのやり方
ユッカの育て方・増やし方で、幹挿しは好きな長さに幹を切り、新しい土が入った鉢に挿します。一つの幹を何本かに切って複数の鉢を作ることも可能です。幹挿しは幹に発根促進剤を塗ってから植えると、発芽率が良くなります。
また、ユッカの本幹を切った場合、切り口に癒合剤を塗っておきます。幹の切り口が小さい場合は必要ないですが、癒合剤はユッカの幹の傷を最小限にし、再び大きな成長をするための物です。幹挿ししたユッカの鉢の育て方は、発根まで2~3ヵ月かかります。乾燥しすぎの水枯れに気をつけましょう。
育て方を覚えてユッカを楽しもう!
ユッカは大きい鉢でインテリアとして、育て方も簡単な人気の観葉植物です。ユッカのお手入れは大きさにもよりますが、週1回ほどの水やりと、風通しの良い明るい環境を作れば誰にでも育てることが出ます。
ユッカの育て方は大きな鉢、小さな鉢、どちらも変わらずお手入れも同様です。部屋の大きさに合わせて種類も豊富で、園芸店や通販でも手に入ります。温かい地域では地植えも出来て、家庭で簡単に増やすことも可能です。ぜひ育て方を覚えてユッカの成長を楽しみましょう。