エクステリアDIYをやってみたい!
エクステリアのDIYに挑戦しようとしても、どんな方法があるのか疑問を抱く人は少なくありません。実際に外構工事は難易度が高く、普段からDIYに慣れていない人にとっては思う通りにいかない作業です。
しかし、簡単に行うための方法もあるので、DIY初心者は是非参考にして下さい。今回はエクステリアDIYの主な工程やおすすめアイテム、庭の作り方の具体例についても紹介していきます。
エクステリアってそもそも何?
そもそもエクステリアとは何なのか、知らない人も多いでしょう。まずはエクステリアのDIYはどんな方法で行えばいいか、アプローチや外構といったDIYでよく使われる言葉などを解説していきます。
エクステリアに使われるモルタルなど、DIY熟練者でも知らない事は意外と多いです。これからエクステリアのDIYに挑戦する初心者は参考にし、おしゃれなデザインを簡単に実現できるように役立ててみて下さい。
家の外観のこと
エクステリアとは家の外側や外観を指す言葉です。外側と言っても範囲は非常に広く、家の外にある車庫や門に限らず、塀などの遮蔽物も含まれます。そのため一口にエクステリアのDIYといっても、対象は様々です。
人によっては庭全体をガーデニングしたり、塀をDIYしたいという場合もあります。DIYする際はデザインする場所をあらかじめ決めてから、庭の作り方や玄関アプローチといった具体的な方法に着手するように心掛けて下さい。
エクステリアDIYで知っておくべき言葉
エクステリアは奥が深く、初心者はもちろん熟練のDIY経験者でも知らない言葉がよく出てきます。これらを知らないと家の作り方やデザインが行き詰ってしまう可能性があるため、DIY初心者はしっかり学んでおきましょう。
ここではアプローチ・外構・モルタルといった、エクステリアのDIYでよく使われる単語3つを解説します。どれもエクステリアのDIYに必要なものであり、正確に行うかで精度やおしゃれさも大きく変わってきます。
アプローチ
アプローチとは家の前にある道や、門から玄関までの通路を意味する言葉です。DIY初心者でも「玄関アプローチ」という言葉なら聞いた事があるかもしれません。
エクステリアDIYの際はレンガを敷き詰めたり、コンクリートで外装工事をしている場合が多いです。自宅に入るまでのスムーズな動線としての役割もあり、ちゃんと整備した方がスムーズに来客できるというメリットもあります。
外溝
外構とは家の外にある門や塀、また車庫やアプローチといった構造物も含める言葉です。厳密にはエクステリアとニュアンスが少々異なり、外構はあくまでも構造物そのものを指しています。
外構工事をDIYする際は作り方やデザインは元より、安全性も自分で確保する必要があります。台風や地震といった震災時にDIYした外構フェンスが倒れてしまうと危険なので、DIY初心者でなくても強度にも充分配慮しながら行って下さい。
モルタル
セメントに砂を混ぜたものがモルタルであり、主にコンクリート作業に用いられます。またコンクリートと同様に玄関アプローチにも使われ、耐久性や耐候性の高さから人気が高いようです。
強度に関しては砂利が入っている分、コンクリートの方が高いですが、レンガなどを積み上げる際にはモルタルの方が重宝されています。そのためエクステリアのDIYにおすすめのアイテムとも言えるでしょう。
エクステリアDIYの主な工程
エクステリアのDIYを行う際はデザイン決めや基盤造りなど、いくつかの工程に分けられます。中には自分で設置できるものもあり、DIYを上手く利用すれば費用を抑える事が可能です。
また場所や作りたいものによってレンガやコンクリートなど材料を選びながら進める必要があります。ここでは4つの工程に分け、エクステリアの作り方について解説しましょう。
デザイン決め
エクステリアで最初に決めるべき事はデザインです。どう庭を使いたいか、DIYの目的を決めながら全体がおしゃれなデザインになるようにイメージを絞っていきましょう。
例えば草花や紅葉などの色を楽しみたい場合、「眺める」というのがDIYの目的となります。このように目的をハッキリさせるとイメージもまとまりやすくなり、エクステリアのデザインも自ずと決まっていくでしょう。
基盤づくり
次はコンクリートで庭の基盤を作っていきます。エクステリアDIYと聞いてコンクリートを真っ先に連想する人も多く、基礎を作るには最適の素材です。ただし、DIYとなると大変な作業ともされています。
耐久性に優れる半面、ヒビ割れや滑りやすさといったデメリットもあります。また庭全体をコンクリートにしてしまうと植物が育ちにくくなるので、ガーデニング中心で利用する際は気を付けて下さい。
形作り
庭の基盤造りが済んだら、次に行うのは形作りです。レンガを積み上げたり、フェンスや塀を目隠しとして設置したりと、おしゃれなデザインに仕上げるためには様々な方法が挙げられます。
特に玄関アプローチを作る場合、レンガだけでも外構工事はできるのでおすすめです。ひたすら敷き詰めていけばいいので、接着剤も必要なく、どうしても気になる時にインスタントセメントで舗装すれば充分です。
仕上げ
最後は仕上げ作業として、基盤の上に目地を詰めていきます。目地には施工後のヒビ割れや傷みが少ないモルタルを使い、詰める際はスポンジ製のコテでしっかり隙間に擦り込んでいくのがおすすめです。
ある程度固まってきたらスポンジから余分なモルタルを拭き取り、1回拭き取るごとにスポンジをキレイな水で洗って下さい。細かい隙間も含め、モルタルを全て拭き取ればエクステリアDIYは完了です。
エクステリアDIYのおすすめアイテム
続いてはエクステリアDIYでの利用におすすめなアイテムを紹介します。コンクリート・レンガ・ウッドパネルなど、エクステリアDIYに利用可能なアイテムは多種多様です。
ワイヤーボックスやブロックプランターなど、初心者でも簡単にできるアイテムも豊富にあるので、100均にお越しの際は置いていないかチェックしておきましょう。
コンクリート
コンクリートはホームセンターで簡単に手に入り、自分でも作れるアイテムです。防水剤を混ぜたセメントを型に流し込み、固まるまで待てば完成です。ミニチュアブロックやアクセサリースタンドとしても使えます。
初心者やより小さい小物に挑戦したい人には、100均で購入可能な500g入りコンクリートがおすすめです。無機質な冷たさからモノトーンの色味を取り入れやすく、インテリアの作り方でも重宝されています。
レンガ
庭造りに欠かせないアイテムの1つがレンガです。玄関アプローチのみならず塀や門柱として並べたり、テラスデッキとして飾ったりと様々な使い方があります。凸凹に並べてもおしゃれなデザインになり、実際にそのような方法でDIYした人も多いです。
レンガは年月が経つにつれて味わいが深まる事から、エクステリアDIYにおすすめのアイテムとされています。広範囲に渡って使いたいのであれば、業者に依頼した方が確実に良くなるでしょう。
フェンス
家や庭の壁に設置される事の多いフェンスは、エクステリアDIYだと木材との組み合わせでメッシュフェンスとしても使われています。作り方も簡単なので、実際に重宝されているアイテムの1つです。
住宅と周りの境界線で完全なテリトリーとなり、おしゃれなデザインから見るだけでも楽しめます。ただし、風が吹いて倒れてしまうと近隣に迷惑がかかってしまうので、初心者は利用を避けた方がいいでしょう。
ガーデニングアイテム
家でガーデニングをするための場所がない人には、100均で購入できるワイヤーボックスなどのガーデニングアイテムがおすすめです。引っ掛けるタイプであればその上に鉢植えを乗せて飾ったりできます。
他にも積み重ねたり、一列に置けるブロックプランターなど、初心者でも簡単にガーデニングを楽しめるアイテムが豊富です。100均にお越しの際はこのようなアイテムが置いていないか探してみましょう。
ウッドパネル
100均で手に入るウッドパネルはスペースの手作りにおすすめです。軽い分コンクリートや芝生を敷き詰めるより楽に作業でき、実際にウッドパネルを使ったエクステリアの基礎工事もあります。
ウッドパネルの敷き方は簡単であり、模様が互い違いになるように敷けばOKです。安く仕上がって簡単なのはもちろん、おしゃれな空間を演出できる便利なアイテムです。壁などにも使えるので、是非購入しておきましょう。
初心者向けエクステリアDIY!庭づくりの例
続いてはエクステリアDIYのデザイン例や基礎的な作り方を紹介していきます。庭はもちろん、郵便ポストや屋外照明などおしゃれなコーディネートとして利用可能です。
玄関アプローチなどはデザイン次第で住人のセンスを印象的にするだけでなく、防犯性も左右するので慎重に作らなくてはいけません。作り方や仕上げのコツについても解説するので、初心者の皆さんは参考にしてみて下さい。
デザインの考え方
デザインの作り方で最も重要なのはイメージする事です。ここでは玄関アプローチを例に説明します。門を入ってから玄関に着くまでの距離や動きをイメージしながら、大まかな動線を具体化していきましょう。
その距離は最短で結ぶのではなく、ジグザグやカーブを作って奥行きを持たせるようにすれば防犯効果も上がります。柵やスロープも設置しつつ、死角ができないように注意深く設計していけばOKです。
テーマを決める
エクステリアのデザインが決まったら、次はテーマを決めましょう。例えばナチュラルモダンがテーマのエクステリアにDIYする場合、白い壁を中心に表札やタイルなどを散りばめ、スタイリッシュさも演出するのがポイントです。
外観のイメージを統一したいならポストカバーやタイルシートといったアイテムを壁に取り付けてみて下さい。軽くて持ち運びしやすく、安い値段で購入できる事からエクステリアに関する悩みを簡単に解決してくれます。
使う素材を決める
次の工程はエクステリアDIYに使う素材選びです。素材1つ違うだけでも庭全体の印象がガラリと変化するため、素材選びも重要な工程となります。
例えば白い砂利が中心の玄関に灰色のものを混ぜたりすると、灰色が浮いて際立つので防犯効果の向上に繋がります。他にも砂利にはレンガ色などがあり、好みの砂利を購入しながら様々な玄関アプローチを試してみるといいでしょう。
予算を決める
デザインや素材選びがまとまったら、次は予算を決めていきます。DIYを行う理由にはリフォーム会社に依頼する費用を抑えたいという事情も挙げられますが、初心者がエクステリアをDIYするのはおすすめできません。
不慣れな腕前だと仕上がりがプロに劣るのは元より、材料調達などでかえって予算がかかってしまいます。道具によるケガも少なくないので、初心者の場合はリフォーム会社にエクステリアを依頼した方が確実です。
基盤の簡単な作り方
エクステリア用の基盤には、コンクリートやモルタルが使われます。エクステリアDIYと聞いて、まずコンクリートを連想する人も多いようです。他には人工芝やミズゴケなどの植物が基盤として使われています。
基盤の基本的な作り方は区画整理などいくつかの工程を経て、ようやく仕上げに辿り着きます。セメント・モルタルやレンガといったアイテムの使い方も解説するので、参考にしながらエクステリアDIYに役立てて下さい。
区画を整理する
エクステリアをDIYする際に区画整理を行う必要がありますが、自治体や団地の定めた建築協定を確認しておく事も大切です。これによりエクステリアに規制がかけられていたり、禁止事項が立てられたりしている場合があります。
自治体や団地には建築協定を結ぶ事で良好な街並みを整え、安全な環境を保全するという目的があります。許可を得ずにエクステリアをDIYすると自治体などとトラブルになりかねないため、くれぐれも注意しましょう。
セメント・モルタルの扱い方
セメントやモルタルはエクステリアDIYに必要なものであり、特にコンクリート作業には欠かせません。コンクリートの接着剤となるセメントに砂を混ぜ、より強度を増すようにしたのがモルタルです。
モルタルの作り方として比率が重要視され、バランス良く配合しないとすぐに崩れてしまったり、逆に固まりすぎてしまう場合があるのでご注意下さい。素早く簡単に作りたい時には電動かくはん機がおすすめです。
レンガの扱い方
玄関アプローチの小道作りやガーデニング用の囲いなど、レンガでできるエクステリアDIYの方法は実際多いです。積み上げれば塀になったり、敷き方によって庭全体の印象もガラリと変わります。
レンガの間に砂利を敷き詰めたい場合、スコップなど掘るための道具があれば作業が簡単になります。またインスタントセメントがあれば、レンガの積み上げ作業がスムーズになるので是非購入しておきましょう。
作業のポイント
エクステリアを行う際、作業のポイントとして家の中からの見え方も意識してみましょう。家の中のインテリアと一括りで考えると系統が決まりやすく、DIYもスムーズに進むでしょう。
家の中から山や海を眺めると気分がリフレッシュでき、エクステリアDIYを検討する際の参考として役立てられます。塀の高さや景色部分を意識してスリットを入れたり、プライバシーを守りつつ外の風景を楽しむ事も可能です。
形作りのポイント
エクステリアDIYにおける形作りのポイントとして、実用性を重視する事が挙げられます。インテリアと違って普段接する機会が少ないと思われがちですが、門扉から玄関までの動線や風通しなど、DIYで日頃から接する場所は身近に多いものです。
配置や建物からの見え方をしっかり意識していないと、DIYが煩雑化して利用しづらくなってしまいます。どうやったら自分が気に入るか、家の中から楽しめるかを見直していくと、エクステリアDIYそのものも固まっていくでしょう。
仕上げのコツ
土間コンクリートを例に、エクステリアDIYにおける仕上げのコツを解説しましょう。仕上げの際はコテを使って表面をツルツルにしていきますが、道具や素材によって可能な仕上げ方が変わってきます。
掃除しやすさを優先するなら「金ゴテ仕上げ」、ムラをなるべく出さないようにするなら「ハケ引き仕上げ」がおすすめです。最後に必ず面ゴテで角をなくし、コンクリートの欠損を防ぐようにして下さい。
エクステリアDIYのおしゃれな実例
エクステリアにはウッドパネルやガーデンアーチなど、おしゃれなアイテムを使ったDIYの例も報告されています。庭の作り方と聞いて高いというイメージを持たれがちですが、簡単にエクステリアを行うにはアイテムが必要です。
ここではウッドパネルなど、様々なアイテムによるエクステリアのDIYを紹介します。なかなかおしゃれなエクステリアが実現できない場合は参考にしてみて下さい。きっとおしゃれな庭や玄関として仕上がるでしょう。
ウッドパネルを使ったアプローチ
まずはウッドパネルを使った玄関アプローチの例です。ウッドパネルの間に芝生を敷き詰めていけば、ウッドパネル単体で作るよりおしゃれに仕上がっていきます。更に砂利も加えると、余計な芝生を刈る手間が省けて便利です。
何となく味気なそうなベランダでも、ウッドパネルを敷けばおしゃれでくつろげる空間に早変わりします。コンクリートより断熱性が高い事から夏も冬も快適で、庭に敷いても素敵なエクステリアになるので是非使ってみて下さい。
草花を使った例
エクステリアをDIYする際、自分で花壇を作るなどガーデニングに利用したい人も多いでしょう。そんな時は庭をレンガで囲う代わりに、草花を植えてみて下さい。植物によるアプローチで庭の雰囲気も洗練されて見えます。
基礎に使うのは主にコンクリートや砂利で、周囲が花でいっぱいになれば穏やかに感じられます。手軽なガーデニングをしたい時におすすめの方法です。
ガーデンアーチのおしゃれな例
鋳物のガーデンアーチを使うとバラをまとめられるだけでなく、這わせる事で憧れのローズガーデンに昇華できます。庭の植物やバラのカラフルな色合いと相性抜群なので、積極的に利用しましょう。
他にもガーデンアーチにプランターを吊るし、空中プランターで花を愛でながら素敵でおしゃれなガーデニングを楽しめます。アルミ鋳物のアイテム繋がりで、ガーデンベンチやチェアーを飾って休日を過ごすのもおすすめです。
ピアノの鍵盤風玄関
ピアノの鍵盤風に仕上げた玄関アプローチです。独創的なだけでなく、可愛らしい見た目もあり優雅さも感じられます。音楽が好きな人であれば思わず感激してしまう事でしょう。
DIYであればデザインも好きにできるので、普段の玄関アプローチだと物足りなく感じる時に使えるかもしれません。好きなデザインに決めてから、自分好みの玄関アプローチになるように試してみましょう。
ガーデニングに凝った例
ガーデニングのポイントとして、地植えを例に紹介します。一度植えると鉢植えのように手軽に手放せないため、日当たりや水はけなど植物の生育に合った場所を選びましょう。水はけが悪い場所ならレンガなどで囲い、少し高めに植えるのがおすすめです。
またどんな植物が冬を越えられるのかわからない場合も多いので、耐寒性も考慮してゾーンマップから選ぶといいでしょう。もし越冬できなくても、一年草と同じく楽しむか、秋に掘り上げてから室内に置けば大丈夫です。
ライトを工夫した例
モザイクガラスを点けると光が透けたまま広がっていくので、玄関照明にピッタリです。温かく広がる光はエントランスに限らず、玄関周りや表札も美しく彩るシンボルとなります。
日中から夜間まで1日中使えるので、エクステリアDIYには心強い味方となります。アンティークの風合いが素敵で、住み手のセンス次第で美しさが変化するアイテムです。1つ取り付けるだけでも建物が美しく輝きます。
エクステリアDIYでお気に入りの我が家を作ろう
エクステリアは正しい手順さえ踏めば、DIYする際も簡単です。ホームセンターや100均など意外な場所でDIYにおすすめなアイテムも販売しているので、購入しておくとエクステリアのDIYでも便利になります。
DIYの際はモルタルの配合や必要な予算など、工程をきっちり守りながら行って下さい。ちょっとした不注意から近隣に迷惑をかけてしまったり、庭が使い物にならなくなる事も考えられます。