雑草の種類・見分け方まとめ!一年草・多年草の違いや除草法も紹介!

雑草の種類・見分け方まとめ!一年草・多年草の違いや除草法も紹介!

庭に生えている雑草には多くの種類があります。また同じ雑草でも一年草と多年草の違いがあります。雑草はそのまま放置してしまうと多くの種類の雑草が季節に関係なく生えてきます。ここでは雑草の種類と見分け方、さらに一年草・多年草の違いと除草法についてくわしく解説します。

記事の目次

  1. 1.雑草の種類と見分け方
  2. 2.雑草の種類【よく見るイネ科】
  3. 3.雑草の種類【よく見るキク科】
  4. 4.雑草の種類【よく見るナデシコ科】
  5. 5.雑草の種類【よく見るカヤツリグサ科】
  6. 6.雑草の種類【よく見るトウダイグサ科】
  7. 7.雑草の種類【よく見るシソ科】
  8. 8.雑草の種類【よく見るゴマノハグサ科】
  9. 9.雑草の種類【よく見るマメ科】
  10. 10.雑草の種類【害が多い雑草】
  11. 11.雑草の駆除・除草の方法
  12. 12.雑草は厄介な種類もキレイな種類もある!

雑草の種類と見分け方

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庭や道端などでよく見かける雑草には、きれいな花を咲かせるものや洋服などにくっついて困ってしまうものなど様々な種類があります。厄介な雑草を除草するためにもまずは雑草とはどのようなものをいうのかを知る必要があります。

ここでは雑草の定義や一年草と多年草の違い、さらに雑草の種類の見分け方でとくに気をつけたいポイントについて詳しく解説します。

雑草とは何か?

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雑草とは人が管理・栽培している植物が生えているところに管理している人の意図に反して生育している植物のことを言います。つまり雑草の定義として庭や畑などに生えている人が植えて管理・栽培してる植物以外は雑草と考えることができます。

また雑草と野草の種類には同じものがありますが、基本的に野草は人間が管理していない原野に生えているものをいいます。

一年草と多年草の違い

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雑草には多くの種類がありますが大きく分けると「一年草」と「多年草」に分けることができます。一年草と多年草とでは除草の仕方が違ってきます。適切な除草をするためには一年草と多年草との違いを知ることが大切になります。ここでは一年草と多年草の違いについて考えてみます。

一年草

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一年草とは毎年新しい種子をまくことによって発芽し、成長していく雑草のことです。一年草には春芽が出て秋に枯れる雑草と秋に芽が出て春から夏に枯れる雑草があります。雑草の種類は違いますが、一年中一年草の雑草が生えていることになります。

多年草

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多年草とは種子から発芽することは一年草と同じですが、成長した後一度地上に出ている葉や茎が枯れてしまいます。ただ実際は根が枯れていないためまた翌年同じところから生えてきます。

多年草の特徴は、地上部分の葉や茎が枯れてしまっても根の部分は枯れていないため翌年も同じところからまた生えてくるということにあります。これを宿根草といいます。また一年中地上部分の葉や茎が枯れない常緑多年草もあります。

雑草を見分けるコツ

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雑草にはとても多くの種類があります。雑草の見分け方の大切なポイントは雑草にはどのようなものがあるのかを知る必要があります。ここでは雑草の見分け方の大切なポイントである植物の部位、雑草の科について詳しく解説します。

植物の部位を見る

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雑草にはそれぞれ特徴的な部位があります。これは雑草によって同じものもあれば違うものもあります。雑草の見分け方で大切なポイントはそれぞれの部位の特徴をしっかりと見極めることです。とくに除草することが面倒な雑草をしっかり観察することが大切です。

科で見分ける

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雑草にはいろいろな種類があります。それぞれの雑草にある茎や葉の特徴で雑草を「仲間」ごとに分けることができます。この「仲間」のことを「科」といいます。雑草の見分け方では見分けたい雑草がどの科に属するのかを見極めることが大切です。

雑草の種類【よく見るイネ科】

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イネ科の雑草は種類がとても多くもっとも身近な雑草といえます。イネ科の雑草はタンポポなどのような花を咲かせることはありませんが、地味ながら花を咲かせています。イネ科の植物の花が目立たないのは自家受粉する種類が多いため花を目立たせる必要がないからです。

雑草のなかでも最も種類が多いとされているイネ科の雑草の見分け方を知ることはとても大切です。ここではイネ科の雑草の見分け方を種類ごとに解説します。

エノコログサ(ネコジャラシ)

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エコログサは漢字では「狗尾草」と書きます。エコログサの穂の形が犬のしっぽのように見えることから名づけられたようです。また英語圏ではキツネのしっぽのようだという意味で「foxtail grass」と呼ばれています。エコログサの見分け方のポイントは穂の形状です。

猫が遊びたくなるような可愛い形をしていますが、乾燥や直射日光にも強く厄介な雑草といえます。一年草なので種子で繁殖します。

エコログサは穂が付いた状態で草刈りをすると穂が揺れることで種子を周囲にまくことになり、翌年またエコログサが生えてきます。草刈りは穂をつける前に根から枯らします。

チガヤ

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イネ科の多年草の雑草であるチガヤは日本全国で見ることができます。チガヤは地下茎で繁殖するため冬に地上部分の葉や茎が枯れても地下茎は枯れていない雑草です。

チガヤは春から初夏にかけて綿のように白いしっぽに似た穂が見分け方の大切なポイントになります。またツンツンととがったような40cmから60cmくらいの葉をつけます。

チガヤはとても繁殖力の強い雑草です。チガヤの地下茎はほかの植物の生育を妨げるような化学物質を出すことで広く繁殖することがわかっています。チガヤが庭や畑に生えていると管理している植物の成長を妨げる可能性があります。そのためチガヤが成長する前に除草することをおすすめします。

メヒシバ

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メヒシバは春に芽が出て夏から秋にかけて成長する一年草です。冬に枯れてしまいますが、夏から秋の成長期に種をつけ翌年の春にまた芽を出します。メヒシバは30cmから70cmほどに成長しますが、周りの植物と争うように大きくなります。

カモガヤ

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カモガヤはネイチャードグラスとしても知られており、チモシーなどとともに牧草として利用されています。寒さにとても強い多年草の雑草です。カモガヤの花は5月から7月に咲きます。

カモガヤの花の花粉は広く飛ぶため最近では花粉症の原因のひとつともいわれています。カモガヤの花粉はスギ花粉などのシーズンが終わった後に飛散するので花が咲く前に除草するすることをおすすめします。

ススキ

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ススキは尾花とも呼ばれる多年草になります。秋の七草のひとつで「茅」ともいわれ昔は農家などで一般的であった茅葺屋根の材料として広く使われていたようです。日当たりの良い場所に生育し、1mから2mほどまで成長します。

夏から秋にかけて花穂を付け、種子は白い綿のような20cmから30cmの毛が生え風に乗って広く飛散します。

白い穂はススキの見分け方ポイントのひとつといえます。また最近ではススキも秋の花粉症の原因のひとつといわれています。

雑草の種類【よく見るキク科】

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キク科の雑草はイネ科の雑草と同じく食用として用いられることがあります。またキク科の雑草は比較的綺麗な花を咲かせる種類がある雑草です。ここではとくにキク科の雑草であるオオアレチノギク、ヨモギ、タンポポについて解説します。

オオアレチノギク

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オオアレチノギクは南アメリカ原産で昭和初期頃日本へやってきた帰化植物で一年草です。道端などでよく見かける雑草で秋に芽が出ます。冬はロゼット(地面に張り付いたような葉の状態)状態で過ごします。暖かくなると成長し始め夏になると1m以上になることもあります。

オオアレチノギクの花は白く、葉には産毛があることが見分け方のポイントです。庭や農地に生えるとほかの植物に悪影響を及ぼす可能性のある要注意外来生物に指定されています。

ヨモギ

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ヨモギは春の若芽を摘んでヨモギ餅やてんぷらなどの食用として知られています。また葉を乾燥させ葉の裏の産毛を集めもぐさとして使用されます。いろいろな用途に使われているヨモギですが、庭や農地などどこにでも生息しています。

ヨモギはとても繁殖力の強い多年草の雑草で夏から秋にかけて花を咲かせます。その花粉は秋の花粉症の原因のひとつといわれています。

ヨモギはアレロパシーという現象を引き起こします。この現象はほかの植物の発芽を抑制する成分を分泌し、庭や農地の植物に悪影響を及ぼすものです。

タンポポ

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タンポポには日本に古くから生育している在来種と海外から入ってきた外来種があります。よく夏場に見かけるタンポポは外来種のセイヨウタンポポです。在来種はその数が減少しており、夏場にはエネルギーを消費しにくいように葉を落とし目立たないことが見分け方のポイントです。

タンポポの根はとても長く通常地下50cm以上になります。中には地下部分が1mになることもあります。そのため庭や農地で葉や茎だけを刈り取ってもすぐに新しいタンポポが生えてきます。

タンポポはとても強い繁殖力のある多年草の雑草で庭や農地に生えると除草が困難な雑草といえます。除草するときは根まで枯らす対策をすることが大切です。

雑草の種類【よく見るナデシコ科】

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日本のどこにでも生息しているのがナデシコ科の雑草です。ナデシコ科の植物は約88属2000種類あります。ここではナデシコ科の雑草として知られるハコベとツメクサについてそれぞれの見分け方のポイントなどをくわしく解説します。

ハコベ

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ハコベは春の七草のひとつである「はこべら」といわれています。一年草の雑草で秋に芽が出ますがそのまま冬を越すということがハコベの見分け方のポイントです。春先から成長し始め、春には白い花を咲かせます。日本ではコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベの3種類のハコベが生育しています。

ハコベは土壌が豊かな場所に生育します。そのためハコベが生えている庭や農地はよい土であることを示しています。またハコベは根の張りが弱くすぐに除草できる雑草です。

ハコベが生えているとほかの植物が生育しにくくなりますが、庭などにハコベが生えている場合は積極的な除草は避け、庭や農地に育てている植物の邪魔にならない程度なら足で踏むだけで十分です。

ツメクサ

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ツメクサは日本中でよく見かける一年生の越年生の雑草です。その名前の由来には爪のような形をした葉からツメクサとなった、葉の形を切った爪に見立てたというふたつの説があります。この葉の形が見分け方のポイントです。

草丈は5cmから15cm程度で地を這うように生えています。秋に芽が出て4月から7月にかけて白い花が咲きます。

雑草の種類【よく見るカヤツリグサ科】

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カヤツリグサ科の雑草は大きさが30cmから50cmくらいになる一年草の雑草です。日本中の道端などに多く見られます。古くは子どもたちがこの茎を使って四角い形を作り遊んでおり、その四角い形が蚊帳を吊ったときの状態に似ていたことからこの名前が付けられています。

カヤツリグサ科の雑草は一般的な種類のですが庭や田畑に生育するととても厄介な雑草です。ここではとくにヒメクグについて解説します。

ヒメクグ

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ヒメクグは大きさが30cm程度の小さな多年草の雑草です。湿った日当たりの良い場所を好みます。そのため庭などではなく田んぼのあぜ道などでよく見かける雑草です。地下茎が地面の中で伸び、その節から繁殖していくため除草することがとても困難な雑草といえます。

ヒメクグは7月から9月にかけて緑色をした球体状の穂をつけます。葉は緑色のとがったもので茎は切断すると三角形をしています。ヒメクグの見分け方のポイントは球状の穂と茎の切断面といえます。

雑草の種類【よく見るトウダイグサ科】

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トウダイグサ科には約300属7500種以上あるとても種類の多い双子葉植物です。おもに東南アジアやアフリカ、南アメリカなどの熱帯地方に分布しています。日本には少ない雑草ですが毒がある種類もあります。ここではトウダイグサについて解説します。

トウダイグサ

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トウダイグサは「灯台草」と書き、冬を越す2年草の雑草です。トウダイグサは毒があるため庭や公園などでトウダイグサを見かけたらすぐに除草することをおすすめします。

トウダイグサは茎や葉から白い液を出し、液の中に有毒なユーフォルビンを含んでいます。この茎から出る白い液がトウダイグサの見分け方のポイントといえます。

トウダイグサが出す白い液を触ると水泡になり、食べると吐き気や下痢、ときには麻痺がおこることもあります。トウダイグサは4月から7月ごろ可愛い花が咲きますが子どもやペットが触らないよう気をつける必要があります。

雑草の種類【よく見るシソ科】

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シソ科の植物にはバジルやミントといったハーブ類が多く含まれています。日本でもハーブ以外に道ばたや庭などでよく見かけるシソ科の雑草があります。その種類はとても多いのですがそのなかでもよく見かける種類としてここではホトケノザの見分け方のポイントなどをくわしく解説します。

ホトケノザ

Photo by Atsushi Boulder

ホトケノザの見分け方のポイントはその花の下にある葉の形状です。この葉の形状が仏様が座っている台座によく似ていることが特徴です。道ばたや庭などでよく見かける一年草です。秋に芽が出て春先に成長し、花を咲かせる越年草です。

茎の形が四角いことも見分け方のポイントといえます。成長した際は10cmから30cmほどになります。日本では本州から沖縄に生育しています。

ホトケノザは花の蜜を飲むことができます。子どものころこの花の蜜を飲んだ経験があるという方も少なくないといわれています。

雑草の種類【よく見るゴマノハグサ科】

Photo byHans

ゴマノハグサ科の雑草は世界でも多くの種類があり、一年草と多年草の両方の雑草があります。日本では101種類ほど見ることができます。ゴマノハグサ科の雑草の特徴はきれいな小さな花が咲くことです。ここではゴマノハグサ科の雑草で代表的なオオイヌノフグリについてくわしく解説します。

オオイヌノフグリ

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オオイヌノフグリは明治初期にヨーロッパから日本に入ってきた帰化植物です。日本在来種にはイヌノフグリがありますが、この在来種よりも大きいことからオオイヌノフグリといわれています。この花の名前の由来はその種子が犬の陰嚢に似ているためといわれています。

日本の在来種であるイヌノフグリはあまり見かけることがなく、オオイヌノフグリに駆逐されてしまい現在では絶滅危惧種になっています。

青い小さな花が特徴的なオオイヌノフグリは越年する一年草です。2月ぐらいから花を咲かせ始め5月くらいまで道ばたや庭などで見かけることがあります。夏は種子で過ごし秋になると芽を出します。

雑草の種類【よく見るマメ科】

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マメ科の植物にはさやえんどうなど食べることができる種類のほかに道ばたや庭などでよく見ることができるマメ科の雑草があります。日本には100種類くらいが自生するよく見かける一年草の雑草です。ここではとくにヤハズエンドウについてくわしく解説します。

ヤハズエンドウ

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ヤハズエンドウは別名カラスノエンドウともいわれるオリエントから地中海が原産の一年草です。本州から沖縄にかけて道ばたや庭などでよく見かけます。

ヤハズエンドウは若芽や若い豆は食べることができ、黒く熟した豆は炒って食べることもできます。ただ現在は食用としては栽培されていないようです。

ヤハズエンドウの実は両端を切って草笛として遊ぶこともできます。日当たりの良い道ばたや庭などに生育しています。越年草なので秋に芽が出て翌年の春に花を咲かせます。茎は四角柱のような形をしています。

雑草の種類【害が多い雑草】

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雑草には多くの種類がありそのほとんどは庭や畑などにある植物に何らかの悪影響を与える可能性があります。そのため害のある雑草を知ることはとても大切なことといえます。ここではとくに悪影響が考えられる雑草の種類を10種紹介します。

スズメノカタビラ

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日本中どこにでも見ることができる一年草です。どちらかといえば湿った場所を好み、あぜ道などでよく見かけます。またゴルフ場で芝生の間に生えることがあり雑草として扱われています。日本には古くに帰化した植物といわれ草むしりをしてもすぐにまた生えてくる厄介な雑草です。

スズメノカタビラの名前の由来はよくわかっていませんが小さくて裏地のない一重の着物の帷子のような花に由来するともいわれています。

スズメノカタビラの根は浅いのですぐに抜くことはできますが、株になるので完全に除草することはとても困難といえます。

スギナ

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スギナは早春のころツクシと呼ばれる胞子茎を出し胞子を周囲にまき散らします。ツクシが出てしまった後には緑のツクシとは全く違う栄養茎が生えてきます。

ツクシは早春のころ地面から顔を出しています。これを摘み取りアク抜くをすることで食べることができます。

スギナはどこでも成長することができますが、比較的湿気のある場所を好みます。またスギナは胞子を飛ばして繁殖するだけではなく地中の比較的浅いところにある地下茎を延ばすことでもどんどん繁殖することができます。また地中にある栄養を蓄えた塊茎でも繁殖するため強い繁殖力を示します。

スギナの除草は根から枯らすことがポイントになります。地上部分を刈り取っても地下茎は枯れていないためすぐに元のように生えてきます。除草が困難なため「地獄草」ともいわれています。

ハマスゲ

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ハマスゲはカヤツリグサ科の多年草です。スギナ同様塊茎で繁殖し、ひとつの塊茎から300個以上の新しい塊茎ができるほど強い繁殖力があります。地中30cmにある塊茎からも芽が出てきます。また塊茎を刻んでしまうと刻まれた塊茎からも芽が出てきます。

ハマスゲはとても繁殖力が強く、除草しにくい種類の雑草です。ハマスゲの除草はとても困難で地上部分を刈り取るだけではすぐに新しい芽が出てきます。そのため除草するときは除草剤を使います。

ハマスゲの見分け方のポイントは茎の切断面の形にあります。茎の切断面が三角形で葉が3枚程度ある場合はハマスゲである可能性が高くなります。

ドクダミ

Photo byKaoruYamaoka

ドクダミはドクダミ科の多年草です。ドクダミの名前は毒を正しく直す「毒溜め」が由来といわれています。北海道南部から本州全土に自生しています。古来から民間療法として葉を乾燥させたお茶などが知られています。内用でも外用でも使用でき日本薬局方にも生薬として登録されています。

ただ庭や畑に一度生えてしまうと除草しにくい厄介な種類の雑草という一面があります。ドクダミは主に気の木陰など少し湿った場所を好みます。

ドクダミは全体に強い匂いがあり、花は5月から7月頃開花します。生薬にする場合は白い根っこからドクダミを採取する必要があります。

またドクダミはとても繁殖力が強く小さく刻まれた根からも繁殖するため放置すると庭や畑がドクダミでいっぱいになることもあります。除草するときは根から枯らすことが大切です。

オヒシバ

Photo byCouleur

オヒシバはイネ科の一年草で草丈は15cmから60cmほどです。多年草のように地下茎で繁殖するわけではないのですが、オヒシバは株立ちし強いひげ根を張るためとても除草しにくい種類の雑草といえます。また茎はとても強く引き抜きにくい性質があり、踏みつけにも強い雑草です。

オヒシバは日当たりの良い公園や畑や道ばた・庭などどこにでも生えています。地面を這うように生えることが特徴です。

ブタクサ

Photo by Kentaro Ohno

ブタクサはキク科の一年草で日本に明治初期に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物です。南アメリカ・オーストラリア、ヨーロッパなど世界各地に生育しています。日本でも道ばたや庭などあらゆるところに生えています。最近では秋の花粉症の原因のひとつといわれています。

草丈は30cmから120cmほどになり花の開花時期は7月から9月頃です。日本では農業などに悪影響を及ぼす種類として要注意外来生物に指定されています。

オオバコ

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オオバコはオオバコ科に属する多年草で北海道から九州まで日本国中どこでも見ることができる雑草です。人や車に踏まれても枯れることなくとても強いので他の雑草が生えていないところでも生育します。その反面踏みつけるものが少ない場所ではほかの雑草に負けてしまうという特徴があります。

オオバコは花茎だけで茎がないため草丈は大きくならず10cmから30cmほどです。4月から9月にかけて花を咲かせます。花は花茎の頂上に緑の穂が付き白い小さな花が下から咲いていきます。

オオバコは子どもたちが花茎を二つに折って絡ませ引っ張り合いっこをする「オオバコ相撲」という遊びで知られています。そのため別名スモトリグサともいわれています。

またオオバコは車前草という生薬として日本薬局方に登録されています。咳止めや消炎、下痢止めなどの効果が期待できるといわれています。
 

コニシキソウの仲間

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コニシキソウはトウダイグサ科に属しています。当初は日本在来のニシキソウと同じとされていましたがDNAによりトウダイグサ科の植物に近いことがわかっています。トウダイグサ科の植物と同じように茎を折ると白い液を出すことが特徴です。

コニシキソウは庭や畑、道端などでよく見かけます。北アメリカ原産の帰化植物で一年草です。7月から9月にかけてツボのようなかたちの花を咲かせます。
 

カタバミの仲間

Photo byHans

カタバミは根に球根を持つ多年草です。地下に球根がありその下に大根のような大きな根を下ろすため根が地中深くまでしっかりとあります。そのためとても除草が難しい種類の雑草といえます。また繁殖がとても速い種類の雑草といえます

葉の形がハートの形をして3枚あるのでシロツメクサなどと間違われやすいのですが、シロツメクサよりも葉がとがっています。小さくて黄色い可愛い花を咲かせます。開花時期は5月から10月です。

日本全国どこにでも生育している種類の雑草です。一般的に道ばたや田畑、庭などに多く繁殖します。また花を咲かせた後にできる実は熟すと種子を半径1mくらいまで飛ばすことがあります。

シロツメクサの仲間

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シロツメクサは当初牧草として1846年にヨーロッパから輸入された帰化植物です。その後シロツメクサは野生化してしまい、現在は雑草として日本中で見ることができるようになっています。シロツメクサはマメ科の多年草で道ばたやあぜ道、公園や芝生などによく生えています。

シロツメクサはクローバーとしてよく知られています。とくに四葉のクローバーは希少なので幸せを呼ぶといわれています。また花の咲く季節には首飾りなどを作ることもできます。

シロツメクサは丸い球状の白い花を咲かせます。中には薄ピンクの花を咲かせることもあります。開花時期は4月から12月で寒さの厳しい時期以外は花を咲かせることができます。

ただシロツメクサはランナーといわれるもので繁殖していく種類の雑草です。そのため根は浅いのですが繁殖力がとても強いことが特徴です。

雑草の駆除・除草の方法

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雑草は庭や畑などで栽培している植物に悪影響を及ぼす可能性が高い種類の植物のことをいいます。そのため雑草の影響を最小限にするために雑草の駆除や除草はとても大切になります。ここでは雑草の駆除・除草について詳しく解説します。

除草のための前準備が必要

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雑草が庭や畑などに全く生えないようにすることはできませんが、できるだけ雑草が生えないようにすることは可能です。より効果的に除草を行うためにはしっかりとした準備が必要になります。ここでは除草に必要な準備について解説します。

雑草の種類を見分ける

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雑草には大きく分けて一年草と多年草があり、除草する前にどちらの雑草なのかをしっかりと確認する必要があります。そのため一年草か多年草かの見分け方をしっかり覚えておく必要があります。

除草するときに大切なことは雑草の種類にあった適切なタイミングでを見極めることです。除草のタイミングが不適切な場合その効果があまり期待できない可能性があります。

一年草の雑草には春から夏にかけて成長する種類の雑草と秋から冬にかけて成長する種類の雑草があります。どちらの種類の雑草も除草するタイミングの見分け方は葉や茎が枯れているかを見極めることが大切です。一年草の除草は基本的に初夏と秋に行うと効果が期待できます。

多年草の場合は通年で除草することができます。多年草の場合根がしっかりしているので根から完全に除草できなければまたすぐに生えてくるのでとても厄介といえます。

除草に適した道具と服装

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雑草の除草をする前にスコップや鍬などを用意します。また手袋はガーデニング用の少し厚手のゴム手袋がおすすめです。また服装はできるだけ全身を覆うものにします。夏でも長袖がよく、できるだけ通気性の良い材質のものがおすすめです。

草むしりのコツ

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草むしりは雑草の丈がひざ下までの雑草の除草方法としては有効なです。草むしりのコツは草を庭や畑で見つけたらすぐに行うことです。草むしりは雑草が小さいうちに行うと労力も最小限で済みます。広範囲の場所では草刈り機などを使うことをおすすめします。

庭の除草におすすめのアイテム

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庭の雑草を除草する方法には草むしりのほかに除草剤を使うという方法があります。ただ除草剤は使うタイミングと除草剤の種類をしっかり把握して使用する必要があります。ここでは除草剤の種類とそのほかの除草アイテムついて解説します。

除草剤を使う

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除草剤には液体タイプと粒状タイプがあります。液体タイプの除草剤は葉や茎に直接散布するため即効性があり、粒状タイプなどは緩効性タイプなのでゆっくりと雑草に作用していきます。

液体タイプの除草剤は部分的に除草したいときや手が届きにくく草むしりがしにくい場所にある雑草に効果的です。粒状や顆粒状の除草剤はあまり普段メンテナンスを行わない場所での除草に効果的といえます。

どのタイプの除草剤を選ぶかは除草する場所や除草したい雑草の種類によって決めることが大切です。

除草剤以外の方法は

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除草剤をあまり使いたくない場合には、グランドカバープランツを植える、防草シートを使う、レンガや砂利などを敷くなどの方法があります。

グランドカバープランツは見た目はきれいですが植物なので初期費用が高く、定期的なお手入れをする必要があります。防草シートは雑草が生えにくいのですが景観がよくないことがデメリットです。

レンガや砂利を敷くことは費用と労力が必要ですが砂利やレンガの重さで雑草が生えにくくなりかなり効果的といえます。ただ完全に雑草が生えなくなるわけではなくレンガや砂利の隙間から生えてくる雑草を見つけたときはすぐに除草することをおすすめします。

雑草は厄介な種類もキレイな種類もある!

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雑草には多くの種類があります。その中には園芸種から野生化した種類があります。そのため雑草であってもとてもきれいな花を咲かせる種類も多くあるといえます。庭や畑にある植物に大きな影響を与える雑草でなければそのまま楽しむこともできます。

小梅
ライター

小梅

子育てが終了し、自然に囲まれたところで、家族や犬と一緒にまったりとした日々を過ごしています。ゆったりとした時間の中で、裁縫したり、編み物をしたりしています。生活に役立つ情報など興味がわいた事柄は、インターネットや本で調べたり、書いたりすることがとても好きです。

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