東京の田舎と言えばココ!おすすめの観光スポットや穴場をチェック!

東京の田舎と言えばココ!おすすめの観光スポットや穴場をチェック!

東京はビルが立ち並び人が大勢いる日本一の大都会のイメージですが、それは中心部の23区の話です。東京は東西に細長い形をしていて西の方は山梨県に隣接して山も深くかなり田舎です。驚く方も多いのですが町や村もあります。意外に東京は田舎が多い奥が深い大都市です。

記事の目次

  1. 1.東京でも田舎暮らしができる!
  2. 2.東京の田舎といえばココ!
  3. 3.東京にある田舎の観光スポットとは
  4. 4.東京23区内の穴場スポット
  5. 5.東京23区内の田舎の駅
  6. 6.東京で住みやすい田舎
  7. 7.東京は田舎者の集まり?
  8. 8.東京の中でも田舎気分を味わえる場所は多い!

東京でも田舎暮らしができる!

東京
Photo by shiranai

東京から南に1,000km離れた太平洋上にある、父島や母島を中心に30余りの島からなる東京都の特別区、小笠原諸島は風光明媚な地方で離島の田舎として知っている方が多いのではないでしょうか。

しかし意外に知られていないのが、東京23区から西へ進めばどんどん緑も多くなり田舎になっていくことです。特に山梨県に隣接する地方に行くと、山も深く大自然が豊かに広がるまさに田舎のなかの田舎です。

東京には新宿や渋谷などビルが立ち並び、ビルを縫うように高速道路が走り、人口が日本で最も多く雑踏にまみれた大都会、というイメージからは程遠い自然に囲まれた静かな田舎が、東京の西の地方にはたくさん存在しているのです。

23区を離れていくと田舎になっていく

田舎
フリー写真素材ぱくたそ

実は東京都の面積は、23区以外の場所が23区の2倍近くの面積を有しています。そこには多くの市町村が点在していて、離島の小笠原村を除けば東京都で唯一の村も存在している田舎です。

またそこには観光スポットや神社仏閣も多く点在しています。豊かな自然とともに観光も楽しめます。散策だけでなくハイキングや山登り、渓流釣りや川遊びもできます。

高尾山
フリー写真素材ぱくたそ

つまり東京23区を離れていくとどんどん田舎になっていきます。東京に住みながら、ゆったりとした田舎暮らしをしたいと考えている方には、山梨県よりの西の地域がぴったりです。

この地域には東京とは思えないほどの大自然や、山や渓流のほか四季折々の草花が咲き乱れています。都心からわずか2時間あまりで、地方に行かなくても東京都民でありながら田舎暮らしが満喫できるのです。

東京の田舎といえばココ!

リフレッシュ
Photo byEngin_Akyurt

東京23区を離れれば「東京にもこんな田舎があったのか〜」と感動できる地域やスポットがたくさんあります。いつも東京の雑踏の中で生活していると、どこか心にゆとりがなくなってしまいます。

同じ東京の中のこんな近いところに自然の豊かな田舎があれば、心が洗われてリフレッシュができ次への活力が生まれます。

そこには田舎暮らしを満喫できるような場所、いっそそこに移住して田舎暮らしをしてみたくなるよう場所がたくさんあります。それでは「東京の田舎といえばココ!」という地域やスポットを紹介します。

檜原村

檜原村
Photo by jetalone

檜原村(ひのはらむら)は、東京特別区小笠原諸島の小笠原村を除けば東京で唯一の村です。村というだけで田舎度はトップランキング入り、村の90%は森林で囲まれ、まさに東京の秘境と言われる村です。

人口は2,350人(2015年11月1日時点)で年々減少傾向にあります。人口密度は約20人/平方キロメートルと非常に少なく首都圏の自治体の中でも珍しい低さです。位置は東京の西のはずれ奥多摩町の下にあります。

払沢の滝
Photo by prelude2000

アクセスは、JR五日市線の武蔵五日市駅で下車して西東京バスに乗り換えて約30分、東京駅からは約2時間でいける東京の秘境といわれるド田舎です。

檜原村の魅力は何と言っても大自然で、村の約90%が森林に囲まれている田舎です。多摩川最大の支流「秋川」の源流があり、水も豊富で滝もあちこちにたくさんあります。

特に有名な滝は「払沢(ほっさわ)の滝」で高さは60メートルあります。冬になると滝の水が凍結して、その氷がキラキラと輝きまるで幻想の世界に引き込まれるような美しい光景になります。

ヤマメ
Photo by machu.

2019年10月の台風19号の影響で一時立ち入り禁止になっていましたが、11月20には無事解除され見ることができます。まだ一部の登山道や渓流ルートでは通行できない箇所もあるのでよく確認しましょう。

秋川渓谷の源流、神戸川の「神戸岩」ではヤマメ・ニジマスなどの渓流釣りのほか、つかみ取りができる池や、獲った魚をその場で焼けるバーベキューの設備も整っています。

また山登りやハイキングも楽しめ晴れた日には富士山が望め絶景です。ハイキングで汗を流した後は檜原温泉センター「数馬の湯」で温泉に浸かって疲れをいやすことができます。隣の山梨県よりも田舎度が高く東京とは思えないくらいの秘境スポットです。

奥多摩町

雪
Photo by ai3310X

奥多摩町は、東京都の一番西側に位置し、先ほどの檜原村の隣の田舎町です。東京都の自治体の中で最も広い面積があり、標高も高く年間の平均気温は約11℃〜12℃で特に冬の寒さは厳しく氷点下10℃を下回る日もあり、都心とは10度も気温に差があることがあります。

この気温は東北地方の仙台市や酒田市の沿岸部より低く、積雪量も東京都で最も多い自治体で場所によっては1m以上の積雪があります。東京の中でこんなに雪が積もる地方があるなんて信じられない方が多いのではないでしょうか。

奥多摩
Photo by yoco**

奥多摩町で有名なのは、多摩川の上流をせき止めた小河内(おごうち)ダムにより造られた人造湖「奥多摩湖」で都民の水道の約2割を供給する湖です。湖のまわりは自然の木々に囲まれ四季折々の移り変わりが楽しめるスポットです。

最寄駅は中央線の立川駅から分岐する青梅線の終点の奥多摩駅で、バスを使わずに電車だけで行けるのが便利です。奥多摩町は豊かな自然を生かして、山登り、渓流釣りや川遊び、天体観測など自然と一体となって楽しむことができる田舎町です。

日原鍾乳洞
Photo by Dick Thomas Johnson

また奥多摩町には驚きの観光スポットがあります。それは奥多摩駅からバスで約35分のところにある日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)です。東京都の天然記念物に指定されていて関東随一の鍾乳洞として人気の穴場観光スポットです。

鍾乳洞とは、カルスト地形のひとつで石灰岩の割れ目から入った雨水や地下水の溶解作用よってできた洞窟です。石灰岩は水に溶けやすい性質を持っているため石灰岩を含んだ雨水が地下水と反応して地下に迷路のような洞窟を作るのです。

カルスト地形
Photo byHans

洞窟の天井からは鍾乳石がつららのようにぶら下がり、下には石筍(せきじゅん)と呼ばれるタケノコのような石が立ち並びます。1cm伸びるのに200年かかると言われています。

鍾乳洞は日本では山口県の秋芳洞が教科書などで習ったので知っている方が多いのではないでしょうか。そんな珍しい鍾乳洞が東京にあるのです。しかも関東一の大きさを誇っているのですからひとしおです。

鍾乳洞
Photo by Dick Thomas Johnson

日原鍾乳洞は、鎌倉時代より山にこもって修行をする修験道の聖地でした。そのため鍾乳洞全体が社殿になっていて、洞のあちこちに様々な仏の名前がつけられているのが特徴です。

穴の全長は800mで一歩入るとそこは別世界、まるでインディー・ジョーンズの秘境の探検を味わえるような不思議な地下空間です。東京の中に鍾乳洞があるとは驚きで、信じられない方が多いのではないでしょうか。

日の出町

青梅線
Photo by 海爾渥 / Hairworm

日の出町は奥多摩町の東側に位置して、面積は小さいのですが秩父多摩甲斐国立公園の玄関口とも言える自然が豊かな東京の田舎町です。移住の支援にも力を入れているので田舎暮らしを希望している人にはオススメの町です。

JR中央線の立川駅より青梅線に乗り換え福生駅からはバスを利用します。都心へのアクセスもさほど時間がかからず、各種施設や設備も整っていてわり合い暮らしやすい東京の田舎町で、暮らしてみたくなる町です。

秩父多摩甲斐国立公園
Photo by jetalone

日の出町にある「日の出山」は標高902mで一年を通じてハイカーが多く訪れるハイキングスポットです。山頂からの眺めは絶景で、自然だけでなく晴れた日にはスカイツリーまで見渡せる、まさに東京を身近に感じることができる田舎です。

またお肌がツルツルになると評判の「つるつる温泉」も日の出町を流れる平井川の上流にあり、ハイキングのあとに汗を流すために多くの人が利用する人気の温泉です。

日の出町は、東京を身近に感じながら、登山やハイキングに趣味がある方が田舎暮らしをするのに最適なスポットです。

あきる野市

秋川渓谷
Photo by noriqnub

あきる野市は、日の出町の下に位置していて「市」の名称が付いているように人口も8万人を超えていますが、面積は日の出町の2倍ほどあり、中心部を離れれば大自然が広がる田舎です。

市政をひいているだけあって、市役所や学校などの公共施設も充実していて、最寄駅はJR青梅線の秋川駅で都心から1時間ほどで来ることができ、アクセスが便利なのにもかかわらず自然が豊かな東京の田舎です。

秋川渓谷
Photo by torisan3500

何と言ってもあきる野市の魅力のメインスポットは「秋川渓谷」です。先に紹介した東京の秘境「檜原村」に発した源流から「あきる野市」までの約20kmにわたる渓流を「秋川渓谷」と呼びます。

この秋川渓谷には四季折々の季節の移り変わりの他、アユやヤマメなどの渓流釣りのポイント、キャンプ場、バーベキュー場などが点在しています。都内の小中学校の旅行や、夏の校外学習イベントとしてもよく利用されています。

とうもろこし
フリー写真素材ぱくたそ


またトウモロコシも有名で、粒が大きく甘さがある「秋川とうもろこし」は食通の間では人気の食品で、地元のファーマーズセンターなどで販売されています。

このようにあきる野市は、都心からのアクセスも良く、美味しい食べ物もあり、豊かな自然と施設も整っていてアウトドアー好きにはたまらない東京の田舎です。また田舎暮らしをしたい方にも便利さと田舎の楽しみが満載のあきる野市はオススメです。

青梅市

御嶽神社
Photo by jetalone

青梅市(おうめし)は日の出町の北に位置していて、東京都の市町村で4番目に面積が広い自治体で、中心部はだいぶ都市化されていますが一歩外れるとまだまだ自然がたっぷりの東京の田舎です。

青梅市の観光スポットナンバーワンは御岳山(みたけさん)です。御岳山は標高924mの山で武蔵御岳山とも呼ばれ、古くから山岳信仰の対象となっていて山上には武蔵御嶽神社があります。

元旦には初日の出を見に多くの参拝客が訪れ、8月には5万株といわれるレンゲショウマの花が一面に咲き壮観です。またムササビがよく観察されることでも有名です。地方や田舎でしか見れない動物がいるなんて、やはり東京は田舎なんです。

ケーブルカー
Photo by jetalone


御岳山に登るにはJR青梅線の御嶽駅からバス(10分)で御岳登山鉄道の滝本駅まで行く方法と徒歩で行く方法があります。徒歩の場合は吊り橋を渡ると近道になります。滝本駅からはケーブルカーで約6分、参道を登る場合は約1時間かかります。

また御嶽駅のそばを流れる多摩川沿いは「御岳渓谷」と呼ばれ、遊歩道が整備されていて散策気分で自然と田舎を満喫できるオススメのスポットです。

またこの遊歩道を通って日本画の巨匠・川合玉堂の作品を展示する「玉堂美術館」に行くことができます。ここも渓流の自然と芸術の対比がなんとも味わい深いオススメの観光スポットです。

武蔵村山市

カタクリ
Photo byWeblingoya

武蔵村山市は東京で唯一電車の駅がない市です。駅がないのでJR中央線の立川駅からバスを利用し立川市の上に位置しています。立川市のそばと聞くと都市に近づいた感じがしますが、いえいえバスで行くくらいですから、自然が残っているなかなかの田舎です。

武蔵村山市は、都立「野山北・六道山公園」に隣接しているのですぐにこの公園に行くことができます。この公園は都立最大の公園で、都会では珍しいカタクリの群生地があり約2万株のカタクリが群生していて4月上旬が見頃です。

東村山市

緑地
Photo by noishi_d

東村山市は、ドリフの志村けんさんの「東村山音頭」でいちやく全国ネットで有名になった市です。高田馬場より西武線の特急で21分という立地の場所です。

当時「東村山音頭」では東村山市を東京の田舎として強調していましたが、現在では東京のベットタウンとして便利な街になってきました。しかしまだ「八国山緑地」など自然があり、四季折々の草花やバードウオッチングが楽しめます。

東村山市は里山体験も実施しているので、都心に近い場所でも田舎の暮らしを体験できます。仕事で都心に通いながらも田舎暮らしを同時に体験したいと思う方にオススメなのが東村山市です。

東京
Photo byyellowmagics9

ここまで東京の田舎を色々と紹介してきました。現在は地方の田舎も都会化され近代的なビルが立ち並ぶところも増えてきました。それに比べ東京の23区以外の地域は中心部を除き自然や田舎が手付かずで残っているところが沢山あります。

つまり東京は大都会と田舎かが共存している都市で、地方都市より田舎度が高いかも知れません。田舎暮らしに憧れている人にとって、こんな東京の近いところに田舎暮らしや自然を体験できる場所があることにあらためて驚かされたのではないでしょうか。

東京は世界に名だたる近代的なメガ都市ですが、その一方大都市には稀な田舎度と大自然を残しています。東京は近代的最先端と自然豊かな田舎度のどちらも持っている稀有のメガ都市と言えるのではないでしょうか。

東京にある田舎の観光スポットとは

秋川渓谷
Photo by noriqnub

前の章では檜原村、日の出町、奥多摩町など東京で田舎暮らしを体験できる地域を紹介しました。どこも都心から2時間以内でアクセスでき日帰りで田舎を楽しめる観光スポットです。

そこでは豊かな自然と触れ合いながら、ハイキングや山登り、キャンプやバーベキュー、渓流釣りや川遊び、観光散策など日帰りで日常から離れ田舎を楽しむことができます。自分の好みやスタイルに合った自然との触れ合い方を見つけることができます。

またその地域の歴史や文化、信仰や穴場などを知るのも観光スポットの楽しみ方の一つです。前に紹介した奥多摩町の日原鍾乳洞、青梅市の武蔵御嶽神社、玉堂美術館などが良い例です。この他にも沢山の穴場の観光スポットがあるのでぜひ調べてみてください。

露天風呂
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また東京の田舎には温泉もあります。ゆったりと温泉に浸かり都会の喧騒を忘れるのも観光の楽しみ方です。あきる野市にある「瀬音の湯」は秋川渓谷を眺めながら露天風呂に浸れる一押しの温泉です。

また日の出町にある「つるつる温泉」は、ハイキングの後に汗を流したりお肌がつるつるになると評判の穴場の温泉です。

京王線高尾山口駅のすぐ横にある「極楽湯」も穴場の観光スポットとして見逃せません。7つの温泉が楽しめて、高尾の風景を眺めながらの露天風呂は格別です。駅のすぐそばなので電車の時刻ギリギリまでゆっくり過ごせるのがポイントです。

郷土資料館や神社仏閣巡りがおすすめ

三本杉
Photo by senngokujidai4434

東京の田舎には、ほとんどの町に郷土資料館や郷土博物館があります。その地域の歴史や文化を知るにはもってこいの観光スポットです。また神社仏閣巡りも、その地方に伝わる信仰や歴史を知るのにオススメの観光です。

オススメ観光の神社仏閣には、前に紹介した御岳山にある「武蔵御嶽神社」のほか、関東の一番奥に鎮座する氷川神社と言われる青梅市の「奥氷川神社」は、社殿横に立つ三本杉は鎌倉時代に植えられたと言われ都内最大の杉です。

金剛寺
Photo by Richard, enjoy my life!

このほか青梅市には穴場の神社仏閣があります。東京都の指定有形文化財の「真照寺薬師堂」は1356年足利基氏が再建したもので、その他青梅市指定文化財の山門があります。

また「金剛寺」の中庭にある「将門誓いの梅」は秋になっても青々とした身が落ちないことから「青梅市」の名の由来と言われています。またしだれ桜は梅岩寺のしだれ桜と兄弟関係と言われています。

紅葉シーズンには見事な黄金色に染まる大銀杏で知られる「光徳寺」など、あまり知られていない穴場の観光スポットが青梅市には沢山あります。

青梅市だけでなく神社仏閣はあちこちの市町村に点在しています。ネットで検索すると色々出てくるので、ぜひ参考にして神社仏閣巡りを楽しんでみてください。東京にもこんなにたくさんの神社仏閣があったのかと新しい発見ができます。

東京23区内の穴場スポット

小石川後楽園
Photo by t-miki

ここまでは東京23区を西に離れた地域の田舎度あふれる穴場スポットを紹介してきましたが、意外にも東京23区の中にも知る人ぞ知る穴場のスポットや田舎があるのです。

例えば東京ドームや遊園地で有名な後楽園は、なぜ「後楽園」という名前がついているのか由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。

東京ドームのすぐそばには、日本庭園が美しく文化財として特別史跡に指定されている「小石川後楽園」という公園があります。実はその名称が由来で東京ドームや遊園地がある一帯を「後楽園」と呼んでいます。

時間
Photo byannca

この「小石川後楽園」は文京区という東京23区のどまんなかにある穴場中の穴場の観光スポットです。都心にいながら田舎や歴史を感じタイムスリップしたような感覚になります。

美しい日本庭園はほんとうに見事で、東京の都心にこのような日本庭園があることに感動すること間違いありません。ぜひ一度は行ってみる価値のある穴場スポットです。このように23区にも探せば穴場の観光スポットが存在しています。

練馬区が田舎と多くの人が答える

キャベツ畑
Photo by sigusr0

東京23区の中でいちばん田舎なのはどこ?と聞くと、多くの人が練馬区と答えます。それもそのはずで、練馬区は23区の中で最大の農地面積を有しています。石神井や大泉付近にはキャベツ畑が一面に広がっていて、まるで地方の田舎に行ったようです。

あまり知られていない穴場情報として練馬区はジャパンアニメーション発祥の地なのです。日本初のカラー長編アニメ「白蛇伝(東映動画)」や連続テレビアニメ「鉄腕アトム(虫プロ)」が製作されたのが練馬区です。

鉄腕アトム
Photo by Kanesue

現在でも100社を超えるアニメ製作関連会社が練馬区内にあり、日本有数のアニメ集積地になっています。また京都の太秦(うずまさ)に並ぶ東映東京撮影所が練馬区の大泉にあり、見学ができるので穴場の観光スポットになっています。

また練馬区には公園がたくさんあり自然や田舎の空気を味わえます。代表的な公園には、石神井池と三宝寺池の2つの大きな池と自然に溢れた「石神井公園」、噴水やスポーツ施設にアスレチックなど大人から子供・家族連れで楽しめる「大泉中央公園」があります。

世田谷に渓谷が!

等々力渓谷
Photo by naitwo2

高級住宅地が多い世田谷区に穴場スポットが、なんとびっくり都内唯一の渓谷があるのです。渋谷から約20分、東急大井町線の等々力駅から徒歩わずか3分の場所にあるのが「等々力渓谷」です。地方の田舎に行かなくても渓谷が見られるなんて驚きです。

谷沢川に沿った渓谷で木々が生い茂り、遊歩道を散策すると野鳥のさえずりさえ聞こえてくる都会の別天地、まさに東京の田舎です。夏にはひんやりとした心地よい涼しい空気が心を和ませます。都会とは思えない田舎の空気です。

散策路を進むと左手には等々力不動尊と不動の滝につながる急な階段があります。ここもオススメの穴場スポットです。

右に行けば日本庭園に通じる石段があります。春には桜も咲き誇り秋には紅葉が楽しめます。緑地エリアもあるので小さなお子さんを遊ばせるにもオススメの穴場スポットです。

東京23区内の田舎の駅

ターミナル駅
Photo by rail02000

東京23区内を走る電車の駅は、地下鉄でも地上を走る電車でも駅舎は近代的なビルになっていて、ターミナル駅ではデパートやショッピング街と転結していてこれぞ大都会という感じで、どの駅も田舎の雰囲気などみじんも感じません。

そんななか東京23区内でたった1箇所だけ田舎の雰囲気を残した無人駅が存在しています。それではたったひとつだけの東京の田舎駅を紹介します。

東武鉄道大師線「大師前駅」

無人駅
フリー写真素材ぱくたそ

東京23区で唯一の無人駅で田舎の雰囲気を残しているのは、足立区の西新井にある東武鉄道大師線の「大師前駅」です。

この駅で驚くのは、今やどの駅にも設置されている自動改札機や自動券売機、自動精算機などがどこにも見当たりません。これらの処理は隣の「西新井駅」でするという、まるで昔の田舎の駅にタイムスリップしたようです。

西新井大師
Photo by sabamiso

この駅の歴史は大正時代、東武伊勢崎線と東上線を結ぶ連絡駅として開設されましたが、その後第二次世界大戦の東京大空襲が激化したため一時休止されました。戦後大師様信仰が高まり営業を再開して、駅名は「西新井大師」の門前にちなんで「大師前」とつけられました。 

現在の駅舎は近代的なビルになっていますが、設備はまるで田舎の無人駅のようです。駅内にあるお願いの案内看板には「当駅ではきっぷの発売はしておりませんので、そのまま乗車して西新井駅でお求めください」の表示があります。なんともはや東京の田舎駅です。

東京で住みやすい田舎

通勤
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東京の西の方には、奥多摩町や日の出町、あきる野市や青梅市など自然のなかで本当の田舎暮らしができて住みやすいところがあります。しかし勤め先が都心の方で通勤するとなると時間がかかりすぎ電車の本数も少なく不便です。

通勤するとなるとある程度都心に近くなければなりません。また田舎のゆったりとした雰囲気が味わえて住みやすい暮らしができるところといえば一押しが三鷹市です。

三鷹市がアクセスもしやすくおすすめ

井の頭公園
Photo by kalleboo

三鷹駅からは中央線の快速で新宿まで15分、隣の吉祥寺で京王井の頭線に乗り換えれば渋谷へのアクセスも便利です。三鷹市はわりあい閑静な街ですが、隣の吉祥寺へ行けば都会の楽しみも豊富に味わえます。

また三鷹市は駅から徒歩圏内で井の頭公園にいくことが可能で、田舎の自然と都会の暮らしが同時に味わえる魅力的な土地です。通勤にも便利なので、三鷹市は東京で住みやすい暮らしができる田舎のベストワンです。

東京は田舎者の集まり?

料理
フリー写真素材ぱくたそ

東京は世界中からいろいろな情報や流行、食べ物から料理、ありとあらゆるものが集まってくる大都市です。世界の料理や最先端の技術、ファッションや流行は東京に行きさえすれば味わえるとまで言われる魅力的な大都市です。

その魅力に引き寄せられるように、人も情報も集まってきます。大学や研究機関、企業の本社、芸術や流行の発信地となる施設、テレビや新聞・雑誌メディアなどが東京に集中しています。

東京にいる殆どの人が地方出身

雑踏
フリー写真素材ぱくたそ

東京は1千4百万人弱の人口をもち、日本の総人口の1割以上の人が集まった日本一の大都市です。しかし東京生まれの東京人は意外に少なく、ほとんどの人が地方出身の田舎者の集まりです。

会社などの新入社員同士では「出身はどこ?」や「田舎はどこ?」と聞くのが通例になっているように、地方出身が前提になっています。そのくらい地方から上京する田舎者が多いのです。

つまり地方出身の田舎者が、東京の魅力に憧れて集まってくるために東京の人口は日本一に膨れ上がったのです。言い換えれば東京の人口を地方出身の田舎者が支えているとも言えます。もしこの地方出身者がいなければ、東京は地方都市並みの人口になってしまいます。

ストレス
Photo byTeroVesalainen

また初めて東京にきた人は早くカッコイイ東京人になろうと焦ります。また地方では経験したことのない満員電車や毎日が祭りのような繁華街の賑やかさに驚き、味わったことのないストレスやプレッシャーを感じてしまいます。

だからこそ東京の中でも田舎暮らしの気分が味わえるところがないかと探します。地方出身の東京人がストレス解消のために休日を利用して観光スポット巡りをするのは田舎暮らしへのノスタルジーなのかも知れません。

東京の中でも田舎気分を味わえる場所は多い!

田舎
Photo byHoangTuan_photography

世界中で東京は日本の首都であるとともに最先端の都市としてよく知られています。日本最大の大都市の東京に田舎気分が味わえる場所がこんなにも沢山あることに驚かれた方が多いのではないでしょうか。

また東京23区の中にも、知る人ぞ知る田舎を感じさせる観光スポットがあることを紹介してきました。またどの場所も2時間以内でアクセスでき日帰りでも楽しめるスポットです。

都会の喧騒やスピードに疲れた時には、ぜひこれらのスポットに立ち寄って田舎をゆったりと体で感じて心をリフレッシュして明日への活動につなげてください。

Eiji0601
ライター

Eiji0601

元ミュージッシャン&調理師。現在はフリーのコンサート企画やチラシ等のデザイナーをやっています。音楽のジャンルはクラシックからジャズ&ポップス、特に’60年代〜’80年代ポップスが大好きです。料理は和食が得意な年齢不詳の独身男性です。

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