「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の意味・使い方・例文まとめ！

ビジネスシーンでよく「益々のご活躍をお祈り申し上げます」という言葉を目にしたり、聞いたりすることはありませんか。よく触れる言葉ですが意味を深く考えたりすることはあまりないかもしれません。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の意味を言葉ごとに意味を紹介し、類語や例文を解説します。「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合の注意点や「益々のご活躍をお祈り申し上げます」に込められた意味を解説します。

類語表現を使うことによって相手に対して適切な期待や楽しみにしているといった励ましの意味を持った表現を使いこなす事が可能となっています。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合は相手と自分の人間関係の上下や関係性が重要になる表現の仕方もありますので解説します。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」は「今後さらにめざましい活躍をされることを祈ります」という意味です。

ビジネス上の挨拶文やスピーチで多用される言い回しですが使い方に気をつけ、意味を理解するとより効果的に気持ちを伝える事ができます。

ここでは文節ごとに「益々の」「ご活躍」のそれぞれ言葉ごとの意味を解説し、会社や団体に対して「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使うのに適切な言葉の使い方を紹介します。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」に似た表現である「益々のご活躍を期待しております」を使う時の注意点を紹介します。

「益々の」意味は「すでにそうあるのによりその傾向が強まる様子」を言い表した言葉となっています。噛み砕いて言うと、頑張っている現状を認めつつ更に向上していくことを期待したり、楽しみにしていると言う意味が含まれています。

「益々の」を平仮名表記にして「ますますの」としても伝える意味は変わりませんが漢字表記の場合は固い印象を与え、平仮名表記の場合は柔らかい印象を与える事ができますので状況に応じて使い分けてみましょう。

挨拶文やビジネスに限らず、「益々の」に続く文章はたくさんありますので伝えたい内容で「益々の」「ますますの」を使い分けるようにすると良い印象を相手に伝えられます。

「ご活躍」の意味は「めざましく活動している」や「大いに手腕を奮っている」と言うことを表す言葉です。ビジネスシーンでは相手の仕事の成果や行動を指しています。

「ご活躍」と言う言葉は目上の方にも使える言葉ですが前後につける敬語のフレーズ次第では失礼な表現となる場合がありますので注意が必要です。

「ご活躍」は締めの言葉やビジネスシーンでの挨拶によく使われるフレーズとなっていますので使い分け方をしっかりと覚えておくと自分の印象をさらに高める事ができますので押さえておきましょう。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の「ご活躍」は個人を相手にして使う期待や楽しみを込めた励ましの言葉となっています。

しかし、会社や団体に対しては「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の「ご活躍」を「ご発展」に言葉を入れ替え「益々のご発展をお祈り申し上げます」とします。

「ご発展」は「どんどん良くなっていく」や「いい方向へ進む」と言う意味を喜ぶ慣用表現として縁起がいい言葉として商売をする人に好まれて使われています。

会社相手に対しては「ご発展」を使い「これからどんどんよくなって、いい方向へ向かって進んで欲しい」と言う気持ちを伝える表現を使い、会社や取引先とも円滑な関係を築きましょう。

「ご活躍をお祈り申し上げます」に似た表現で「ご活躍を期待しております」は目上の人や上司に使うと失礼な表現となります。「期待している」と言う文は「当てにして心待ちにしている」と言う意味を持ち、上から下に対して使う表現となっています。

また、「楽しみにしております」と言葉を入れ替えても「期待している」と言う場合と同じ意味を持っていますので気をつけましょう。

自分にとって目上にあたる人なのか、相手との関係の距離や上下を意識する事が大人としてビジネス言葉を使いこなす基本となっています。

逆に言えば「益々のご活躍をお祈り申し上げます」ワンフレーズで目上、目下を問わずに期待や楽しみにしていると言う表現を相手に伝える文章となっています。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の言葉ごとに言い換えられる類語と類語を使った表現を紹介します。「益々のご活躍をお祈り申し上げます」のワンフレーズでも便利に使う事ができます。

しかし類語表現を覚えておく事で期待や楽しみを相手に伝える時のフレーズの幅を広げる事ができればより一層、期待や楽しみの気持ちを伝わりやすくなるかもしれません。

「益々の」は先ほど意味でも紹介しました様に「頑張っている現状を認め、更なる向上を期待したり、楽しみにしている」と言う意味を持っています。

類語としましては「尚のこと」や「尚更」、「一層」などは同じ意味を持ち尚且つ文章として使い易い表現となっています。口上で使う場合には「以前にも増して」や「また一段と」と言い換えると自然な言葉で伝えられます。

文として使う場合は固い印象をつける事ができる「益々の」文例ですが、スピーチや短時間の挨拶などでは喋り言葉を交えた「以前にも増して」「また一段と」と言い換えると柔らかい印象を相手につける事ができます。

試しに挨拶となる文章を手紙言葉と喋り言葉を順番に言ってみましょう。与える印象の違いを実感して貰えますのでスピーチをする時の表現方法を工夫する時には試してみて下さい。

「ご活躍」の類語は「ご盛栄」「ご清祥」「ご健闘」「ご隆昌」「ご隆盛」などがあります、どの言葉も祝いの気持ちや喜びを伝える言葉となっています。

「ご活躍」の類語表現となる「ご盛栄」「ご清祥」「ご健闘」「ご隆昌」「ご隆盛」のそれぞれの持つ意味と使うのに相応しい相手や場面を紹介します。

適切な楽しみにしている事や励まし、祝いを伝える「ご活躍」の類語表現を覚えておく事でビジネスでの人間関係を円滑に結ぶ事ができます。円滑な人間関係はビジネス成功の重要な礎となりますのでこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか。

「ご盛栄」は「商売が盛んなこと」や「栄えること」を意味しており、相手の商売が順調なこと、栄えていることを祝う丁寧な表現となっています。

使う相手は基本的に会社や組織に使う言葉となっていますが、個人でも商売をしている相手であれば「ご盛栄」を使っても問題ありません。

「ご盛栄」を使った例文としては「貴社、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます」や「陽春の候、皆様におかれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」などがあります。

ビジネス文章の挨拶として冒頭に相手の商売が順調な事を祝う表現をつける事で伝えたい事を丁寧な表現で表す事ができますので覚えておきましょう。

「ご清祥」は「健康であることを祈り、幸せな暮らしをしていることを喜ぶ」ことを意味しています。「清祥」とは手紙言葉で相手が健康で幸せな暮らしをしていることを喜ぶ挨拶後です。

かしこまった手紙やメールなど文章表現で使います。使う相手は個人に対して使われる場合が多い言葉ですが会社や組織に対しても「ご清祥」を使う事ができます。

「ご清祥」を使った例文としては「貴社、ますますご清祥の由、心よりお喜び申し上げます」や「皆様におかれましてはいよいよご清祥にお過ごしのこととお慶び申し上げます」などがあります。

「ご清祥」は相手が喪中の期間である場合は使う事を避けましょう。「ご清祥」は「幸せに暮らしている事を喜ぶ」意味を伝える表現ですので「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」などのようなお世話になっていることに感謝を表す表現に変えるようにしましょう。

「ご健闘」は「頑張ってください」や「精一杯努力して困難に立ち向かってください」と言うことを意味しています。「ご健闘」は転職や新しく役職につく人などを応援する時に使う言葉となっており主に個人相手に使う場合が多くなっています。

「ご健闘」を使った例文としては「新天地でのますますのご健闘を心よりお祈り申し上げます」や「この度の〇〇御就任おめでとうございます。今後も益々のお力を発揮すること存じます。△△様のご健闘をお祈りいたします」などです。

〇〇は着任した支店長、部長などのポスト名を入れたり、単純に御就任としてもいいでしょう。△△には個人名を入れて下さい。

「ご健闘」は怪我のお見舞いなどには相応しくありませんので「お大事になさってください」など相手を気遣う表現を使いましょう。

「ご隆昌」は「調子のいいことを褒め称える」「勢いの盛んなことを褒め称える」と言うことを意味しています。相手の調子がいい事を褒め称えるニュアンスがあります。

相手先の状況によっては相応しくない場合がありますので使う場合には注意が必要です。「ご隆昌」は主に会社や組織に対して使う事ができる表現となっています。

「ご隆昌」を使った例文としては「貴社、ますますご隆昌の趣、大慶至極に存じます」や「新緑の候、貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます」などがあります。

「ご隆昌」の語源は中国の南北朝時代の年号である「隆昌」からきています。「隆昌」時代の皇帝が羽振り良く酒宴や恩賞を乱発した様子を表した事から連想された言葉となっています。

「ご隆盛」は「おおいに栄え、経済的に豊かである事を喜び、称える」と言うことを意味しています。相手方が繁栄している状況をお祝いする挨拶表現となっています。

「ご隆盛」は主に会社や組織に対して使うお祝いの気持ちを伝える表現となっていますが、個人相手にも使う事のできる表現となっています。

「ご隆盛」を使った例文としては「貴社、ますますご隆盛の趣お慶び申し上げます」や「菊花の候、ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」などがあります。

「ご隆盛」は「おおいに栄えている事」を祝う表現となっていますので病院に宛てた文章に使うことは避けるようにしましょう。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」はいろいろな場面で使う事のできる便利な表現となっています。主にビジネスでの関係に使われる事が多くなっていますがここでは年賀状・スピーチ・異動・昇進・退職・就職活動などシーンごとの使い方を紹介します。

相応しい使い方を紹介しますが相応しくない場合の言い換え表現も合わせて紹介しますので状況に応じた文章の使い分けを心掛けるようにしましょう。

年賀状で「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合は「前年よりも更に活躍してより一層の発展を期待しています」と言う願いや楽しみ、期待を込めた意味となります。

年賀状で使う例文としては、新年を祝う、お祝いの言葉・前年の感謝の文・「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の順番となります。

「謹賀新年。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。△△様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。〇〇年元旦」となります。

ビジネスの場でスピーチをする時に「益々のご活躍をお祈り申し上げます」は締めの言葉として使う事ができます。新年会や忘年会、取引先との会合における場などで「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う事ができます。

例文としては「ここにご参集の皆様のご多幸と〇〇のご発展をお祈り申し上げます」〇〇は会社や組織名が入り、先ほどの注意点でも紹介した様に会社、組織の場合は「ご活躍」ではなく「ご発展」を使う様にしましょう。

異動した人に「益々のご活躍をお祈り申し上げます」は励ましを伝える言葉として使う事ができます。お世話になった方への挨拶に使う事ができます。

例文としては「〇〇課長、□□支店へのご栄転をお喜び申し上げます。〇〇課長には長年お世話になり、助けられた事ばかりで感謝の気持ちしかありません。□□支店に行かれてからも益々のご活躍をお祈り申し上げます」

新天地での期待やこれまでお世話になった人へ感謝を伝える表現として「益々のご活躍をお祈り申し上げます」は便利に使う事ができます。

昇進した人や新しく着任した人への励ましや期待を込めた意味で「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う事ができます。

例文としては「この度はご栄進おめでとうございます。新しいお立場でご心労も大きいかと存じますが、どうかご自愛ください。益々のご活躍をお祈り申し上げます」

例文の様に昇進のお祝いの言葉と昇進した事で疲れや、ストレスを気遣う言葉を混ぜた表現をすると昇進した人に喜ばれる文章表現となっています。

退職する人に励ましの言葉としても「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う事ができます。定年を迎えた後も自分のしたい仕事を起こしたり、働き続ける人が増えてきていますので労いと励ましの気持ちを伝える事ができます。

例文としては「ご定年、おめでとうございます。これまでのご功労に敬意を表し、感謝申し上げます。またこれまで弊社に対しご指導賜りました事、厚く御礼申し上げます。今後益々のご活躍をお祈り申し上げます」と言った使い方が可能です。

しかし結婚して退職し、働く予定はないと言う方や定年退職後は働かないと言う人もいますのでそう言った相手の今後を知っていれば「益々のご活躍をお祈り申し上げます」は相応しくない表現となっています。

結婚して退職する人にはこのような文を送ると失礼になりません「〇〇さん結婚退職おめでとうございます。退職されてもお体には十分お気をつけください。末長いお幸せと、ご発展をお祈りしております」

例文のように結婚退職や退職後、働く予定のない人には退職後の幸せと体調を気遣う文章表現をすると喜ばれます。

就職活動時に不採用通知のメールや文章の締め言葉に「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う事ができます。

文例としては「この度は弊社求人にご応募いただきありがとうございました。厳正なる選考の結果、誠に残念ではございますが採用を見合わせていただくこととなりました。

ご希望に添えず誠に恐縮ですが何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。末筆ながら〇〇様の益々のご活躍をお祈り申し上げます」のように使う事ができます。

末筆に「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を添える事で好ましくない事柄を伝える時にも相手を思いやった文章となり、相手を気遣った表現をする事ができます。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う上での注意点をまとめておきます。「益々のご活躍をお祈り申し上げます」自体は万能に使える表現となっています。

しかし、表現の組み合わせで目上から目下への表現となったりします。言い換え表現や会社・団体に使うのに相応しい表現方法を含めて「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合の注意点を紹介します。

「ご活躍」は使い方によって失礼な表現になる可能性があると紹介しましたが、正確には後に続く表現によって意味合いが変わります。「ご活躍をお祈り申し上げます」と同じく万能に使える表現としては「ご活躍を祈念しております」があります。

変わって目下にのみ使える表現は「ご活躍を期待しております」「ご活躍を楽しみにしております」の2つの用例です。「期待する」と言う言葉の意味が報告を受けて、出来栄えを確認すると言うことを含む為です。

また「ご活躍」は個人相手のみに対して使うことは先にも説明しました。会社や組織、団体に対して「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合は「ご発展」を使った「益々のご発展をお祈り申し上げます」と言い換えるようにしましょう。

ビジネスシーンで円滑に相手とのコミュニケーションを取る時には自分と相手の関係性の上下や距離感を見極める事が大切なこととなっています。

相手に期待や楽しみを伝える場合も目上からへりくだった表現の言い回しで挨拶を受けたりすると違和感を感じさせてしまいます。

逆に本来であれば目上として扱うべき相手に失礼な表現をすることは礼儀を失することとなってしまい、信頼関係を失ってしまう糸口となってしまう恐れがあります。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使って期待や楽しみ、励ましの意思を伝える場合は相手との関係性を間違えないように注意しましょう。

文章表現など、ビジネスマナーの基本を押さえておくことは相手を大切に思うだけでなく、自分の身を助けることにもつながります。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」はこれまでの頑張りや努力を認め、更なる成果を祈ると言う励ましや、期待、楽しみにしていると言う事を相手に伝える表現となっています。

類語表現や例文を紹介しましたので使う相手や状況に応じて表現を使い分けると伝えたい意味がスムースに伝わり、円滑な人間関係の礎となります。

会社を相手に「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場合は「ご活躍」を「ご発展」に言い換える事を忘れないように注意しましょう。

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使う場面を年賀状・スピーチ・異動・昇進・退職・就職活動ごとに例文をあげて紹介しましたので場面に応じて最適な使い分けをするように心掛けましょう。

相手との関係性を見極めて「益々のご活躍をお祈り申し上げます」を使えば円滑な人間関係を築きビジネスでの成功に近づく事ができます。