「感服」の意味と使い方を例文付きで解説!「敬服」との違いや類義語も!

「感服」の意味と使い方を例文付きで解説!「敬服」との違いや類義語も!

「感服」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるという人は結構多いですが、「感服」とはいったいどういう意味なのでしょうか。「感服」という言葉の意味や使い方の例文や「敬服」との違いなど、「感服」について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.感服の意味とは?
  2. 2.感服の由来
  3. 3.感服の類義語
  4. 4.感服の英語表現
  5. 5.感服と敬服の違い
  6. 6.感服の使い方
  7. 7.感服は深く心に感じて尊敬の念を抱くという意味

感服の意味とは?

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「感服」という言葉を時代劇などの中で聞いたことがあるという人は結構多いでしょう。武士などが「感服つかまつった」という言い方をすることがありますが、「感服」とはいったいどういう意味なのでしょうか。

「感服」という言葉は一般的な日常生活の中では使うことがないため、「感服」の意味など見当もつかないという人が多くて当然だと言えます。

ですが言葉の意味が分からないと「何それ」と気分がもやもやすることもありますので、きちんと意味を知っておくと良いでしょう。

「感服」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、まずは「感服」の意味についてご紹介しましょう。

深く心に感じて尊敬の念を抱くという意味

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「感服」の意味の一つ目は、「深く心に感じて尊敬の念を抱く」という意味です。「深く心に感じる」と「尊敬の念を抱く」は別々に使うことができますが、これらが一緒になることでとても深い意味になります。

「深く心に感じて、さらに尊敬の念を抱く」と言い換えると、どれほど大きな衝撃を心に受けたのかがわかるでしょう。

時代劇などの「感服つかまつった」というセリフの意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱きました」という意味になるということです。

「感服」という言葉は複雑な意味を持つ難しい言葉ですが、目上の人から目下の相手に対して使われる言葉ですので、使い方には注意が必要です。

感服の由来

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「感服」の意味についてご紹介しましたので、次は「感服」の由来についてご紹介します。日本語には語源や由来がある古い言葉がたくさんありますが、「感服」もそんな日本語の一つです。

日本語には故事成語という種類の言葉があり、それらの言葉には何らかの語源がありますが、「感服」という言葉は故事成語ではありません。

ですが「感服」に使われている漢字「感」「服」にはそれぞれ意味があり、それらの意味が「感服」の由来になります。

「感服」という言葉の由来とはいったいどういう由来なのか、「感服」の由来についてもご紹介しましょう。

服従するという意味が由来

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「感服」の由来は「服」の文字に含まれる「服従する」という意味です。「服する」という言葉がありますが、この言葉には「従う」という意味があります。

「感」には「心が動くこと」という意味がありますので、「感服」は「心が動いて従う」という意味になります。

「感服」の意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱く」という意味ですが、そこには「思わず従いたくなる」というニュアンスが含まれています。思わず相手に従ってしまいたくなるほど心を動かされるというのが「感服」の由来になります。

感服の類義語

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「感服」の由来についてご紹介しましたので、次は「感服」の類義語についてご紹介します。「感服」の意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱く」ですので、この意味に近い意味を持つ言葉が「感服」の類義語になります。

「感服」にはとても深くて複雑な意味がありますので、「感服」の類義語を探すのは難しそうですが、「感服」に似た意味を持つ言葉はいくつかあります。

「感服」という言葉の類義語にはいったいどのような言葉があるのか、「感服」の類義語についてご紹介しましょう。

感賞

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「感服」の類義語の一つ目は、「感賞」です。「感賞」の意味は「感心してほめたたえること」という意味です。「感服」の意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱く」ですので、「感賞」は少し意味的に違いますが「感服」の類義語です。

「感服」は相手に心を動かされながらも心の中で尊敬の念を抱くだけですが、「感賞」には「ほめたたえる」という行動が伴いますので、その点が「感服」と「感賞」の大きな違いです。

ですが「感服」も「感賞」も相手に心を動かされるという点では同じなので、そういった点で「感賞」は「感服」の類義語だと言えます。

感銘

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「感服」の類義語の二つ目は、「感銘」です。「感銘」の意味は「忘れられないほど深く感動する」ですので、「感服」とは少し意味が違いますが、「感銘」も「感服」の類義語の一つに挙げられます。

「感服」と「感銘」の大きな違いは、心が動かされる度合いです。「感服」には「深く心に感じる」という意味がありますが、「感銘」はさらに「忘れられないほど」がつきますので、「感服」より心が動かされる度合いが大きいと言えます。

ですが「感銘」には「尊敬の念を抱く」という意味合いはありませんので、その点では「感銘」は「感服」とは少し違います。

感動

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「感服」の類義語の三つ目は、「感動」です。「感動」の意味は「美しいものや素晴らしいことに接して強い印象を受けて心を奪われること」で、一見すると「感服」の意味とは全く違うようですが、「感動」も「感服」の類義語です。

「感服」には「深く心に感じて尊敬の念を抱く」という意味がありますが、「感動」の「強い印象を受けて心を奪われる」は「感服」の意味に近いと言えます。

ですが「感動」という言葉を「感服」の言い換えに使うことはできませんので、その点では「感動」は「感服」と少し違います。

感心

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「感服」の類義語の四つ目は、「感心」です。「感心」の意味は「物事に感服して、ほめるべきだと思うこと」という意味で、意味の中に「感服」が含まれています。

意味の中に「感服」が含まれているため「感心」も「感服」の類義語だと言えますが、実は「感心」と「感服」は使い方も似ています。

「感服」は目上の人から目下の相手に対して使われる言葉で、「感心」も同じく目上の人から目下の相手に対して使われる言葉です。「感心」は意味だけではなく使い方も似ている「感服」の類義語です。

瞠目

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「感服」の類義語の五つ目は、「瞠目(どうもく)」です。「瞠目」の意味は「驚いたり感心したりして目を見張ること」という意味ですので、「感服」の意味とは少し異なりますが、「瞠目」も「感服」の類義語です。

「瞠目」の意味の中に「感心」という言葉がありますので、「瞠目」も「感服」の類義語になりますが、ニュアンス的にも「瞠目」は「感服」と似ています。

「瞠目」には「目を見張るほど感心する」というニュアンスがありますので、尊敬の念を抱くほど心を動かされる「感服」と似たイメージです。

「感」の文字がついている言葉が多い「感服」の類義語ですが、「瞠目」は「感」の文字がついていないという点で「感服」の類義語としては珍しいと言えます。

感服の英語表現

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「感服」の類義語についてご紹介しましたので、次は「感服」の英語表現についてご紹介します。日本語の中には難解な言葉や繊細な言葉が沢山あって、英語に訳する場合には意訳をしなければならない言葉も多いです。

「感服」という言葉もそんな難解で繊細な日本語の一つですので、ニュアンスまで完璧に合致する英語を探すのは難しいと言えます。

「感服」を英語表現する場合にはいったいどのような英語を使えば良いのか、「感服」の英語表現についてもご紹介しましょう。

感心の意味を持つadmiration

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「感服」の英語表現に良く使われるのは「admiration」です。「admiration」という英語には「感心」という意味があり、「感服」の英語訳をする場合に使われることが多いです。

先に類義語のところでご紹介したように、「感心」は「感服」に極めて近い意味を持つ類義語ですので、「感心」に当たる英語を「感服」の英語訳に使っても全く問題はありません。

また「感服する」という文章を英語訳する場合には「admiration」の動詞形で「感心する」という意味を持つ「admire」が使われます。

「感服」に完全に対応する英語はありませんが、「感服」の英語表現には「感心」を意味する「admiration」が使えるということです。

感服と敬服の違い

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「感服」の英語表現についてご紹介しましたので、次は「感服」と「敬服」の違いについてご紹介します。「感服」と間違って使われやすい言葉の中に「敬服」という言葉がありますが、「感服」と「敬服」を間違って使う人は結構多いです。

ですが実は「感服」と「敬服」にはかなり大きな違いがあります。ニュアンスは似ていますが「感服」と「敬服」は意味が違いますし、使い方も違います。

間違った使い方をされることが多い「感服」と「敬服」の違いとはいったいどのような違いなのか、「感服」と「敬服」の違いについてご紹介しましょう。

敬服は深く心に感じて敬って従うという意味

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「感服」の意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱く」ですが、「敬服」の意味は「深く心に感じて敬って従う」という意味で、ニュアンス的には似ていますが意味は微妙に違います。

また「感服」は目上の人から目下の相手に対して使われる言葉ですが、「敬服」は目下の人から目上の相手に対して使われる言葉だという点で、使い方も違います。

加えて「感服」は人が行った行動や技術などに対して使う言葉ですが、「敬服」という言葉は相手の人となりなどに対して使われます。

「感服」と「敬服」にはこのようにかなり大きな違いがありますので、間違って使わないよう注意が必要です。

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感服の使い方

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「感服」と「敬服」との違いについてご紹介しましたので、次は「感服」の使い方についてご紹介します。「感服」の意味は「深く心に感じて尊敬の念を抱く」ですので、そういった感情を抱いた時に「感服」という言葉を使うことができます。

「感服」と「敬服」の違いについてご紹介した中で、「感服」は人が行った行動や技術などに対して使われるということをご紹介しましたが、実際に「感服」という言葉の使い方がよくわからないという人もいるでしょう。

「感服」という言葉はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「感服」の使い方を例文を挙げてご紹介しましょう。

例文①

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「感服」の使い方の例文の一つ目は、「自らの危険を顧みないあなたの勇気ある行動に感服いたしました」という例文です。この例文では「勇気ある行動」に対して「感服した」という言葉を使って賞賛しています。

「感服」という言葉は人が行った行動や技術などに対して使われる言葉ですので、「勇気ある行動」に対して「感服」という言葉を使うのは「感服」の正しい使い方になります。

また「感服」という言葉は目上の人から目下の相手に対して使われる言葉ですので、この例文では「勇気ある行動」をした人は「感服した」と言っている人よりも目下の人だということになります。

例文②

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「感服」の使い方の例文の二つ目は、「お客様を第一に考えたあなたの迅速な対応には感服いたしました」という例文です。この例文では「迅速な対応」という相手の行動に対して「感服」という言葉を使っています。

この例文でも相手の行動に対して「感服」という言葉を使っていますので、この例文も「感服」の正しい使い方であると言えます。

「感服」という言葉の使い方から、この例文で「お客様を第一に考えた迅速な対応」をした人は「感服した」と言っている人より目下の人であるということになります。

例文③

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「感服」の使い方の例文の三つ目は、「開発が困難だと思われていたシステムをいとも簡単に作ってしまった彼の技術には感服しました」という例文です。この例文では「技術」という言葉に対して「感服」が使われています。

「感服」という言葉は人が行った行動や技術などに対して使われるですが、この例文ではストレートに「技術」という言葉が入っていて、それに対して「感服」という言葉を使っています。

先にご紹介してきた例文はいずれも「あなた」が入っていましたが、この例文には「あなた」ではなく「彼」が入っています。

「感服」という言葉は何かを行った相手に対して直接使うことも多いですが、「彼」「彼女」など第三者に対して使うこともできるということです。

例文④

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「感服」の使い方の例文の四つ目は、「彼女の的確な仕事には感服した」という例文です。この例文では「仕事」という言葉に対して「感服」という言葉が使われています。

ここまでにご紹介してきた例文は「感服いたしました」「感服しました」というように敬語表現でしたが、「感服」という言葉は敬語表現での使い方だけではありません。

「感服」は「感服した」「感服する」というように、敬語表現ではない使い方もできますので、小説などの中で「感服した」というような使い方がされることも多いです。

感服は深く心に感じて尊敬の念を抱くという意味

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「感服」という言葉の意味や類義語や英語表現、「感服」の使い方の例文などを色々とご紹介しましたが、如何だったでしょうか。

「感服」には「深く心に感じて尊敬の念を抱く」という意味がありますので、「感服」の正しい意味を理解して「感服」を正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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