ブヨに刺されたらすぐに対処しよう!
ブヨは、大きさがおよそ2mmから4mmの虫です。ブユまたはブトと呼ばれることもあります。ブヨの生息場所は主に、山にある高原や、山間の谷やその川沿いですので、アウトドアやレジャーの際に見つけたり刺されたりすることがあります。ブヨは、朝と夕方に活動するものが多くいます。
ブヨは吸血性の虫で、血液を栄養源としてひとを刺すことがあります。ブヨに刺されてしまうと、刺された箇所が赤く腫れる症状と、時間とともにかゆみが強くなってくる症状が出てきます。
もしアウトドアやレジャーなど外にいるときに、ブヨに刺されたらどうすればよいのでしょうか。また、ブヨに刺されないようにする対策はどのようなものがあるのでしょうか。当記事では、ブヨに刺されたらときの対処法、そしてブヨに刺されないようにするための対策を紹介します。
ブヨに刺された時の症状とは?
ブヨは吸血性の虫で、血液を栄養源としてひとを刺すことがあります。ひとがブヨに刺されたら、具体的にどのような症状が出てくるのでしょうか。
この章では、ブヨに刺されたときの症状について紹介します。ブヨに刺されてた時に起こる症状を知ることで、もしブヨに刺されたらどうなるかをイメージして、むやみにあわてることがないようにしましょう。
半日程で赤く腫れる
ブヨは、吸血をするため人を刺すときに、蚊と同じような毒素を出します。この毒素によってブヨに刺されたときの痛みは強く感じないようになります。ブヨに刺されてからおよそ半日が経ったときに、刺された場所が赤く腫れるようになり、時間とともにかゆみを強く感じる症状がでてきます。
ひとがブヨに刺されるときの体の場所は、肌を外に露出している箇所がほとんどです。とくにブヨに刺されるケースが多い場所は、ひざ下から靴下のゴムの部分の間です。ブヨが吸血するために狙っているところの多くは、血流の流れが悪くなっているところ、つまりうっ血しているところです。
とくに、靴下のゴムの部分で血管は圧迫されていますので、この付近をブヨに狙われて刺されて、赤く腫れる症状や、かゆみが強くなる症状が出てきます。ブヨが生息する高原や山間部では、肌の露出をなるべく控えて、ブヨに刺されないようにするための対策が必要になってきます。
ブヨに刺された時の対処法
ブヨに刺されると、刺されて箇所が赤く腫れる症状や、時間とともに強いかゆみが発生します。もしブヨに刺されたら具体的にどのような行動をとるのがよいのでしょうか。
この章ではブヨに刺されてしまった時の対処法について紹介します。どのような対処法があるのかをあらかじめ知っておくと、もしブヨにさされてしまってもすぐに行動に移すことができるようになります。アウトドアやレジャーで外に出る際には、対処法をしっかりと確認しておきましょう。
刺された所を水で絞り洗い
もしブヨに刺されてしまったときには、刺された箇所を冷たい水で洗い流します。ポイントは流水に、冷たい水を使用することです。ブヨに刺された箇所が、高温のお湯などに触れてしまうと、刺された箇所のかゆみが強くなってしまう恐れがあります。
とくに入浴時やシャワーのときには、ブヨに刺された箇所に温かいお湯がかかってしまい、かゆみが強くなってしまう可能性があります。ぬるめのお湯を使うなどして、患部のかゆみが強くならないように注意しましょう。
またブヨに刺されたら、そのあとは激しい運動を控えましょう。できるだけ安静にして、市販のかゆみ止めを使用するなど、ブヨに刺された箇所のかゆみを抑える処置をしましょう。
ステロイド系軟膏
ブヨに刺されてしまうと、刺された箇所が赤く腫れ、かゆみが時間とともにだんだんと強くなっていきます。かゆみや腫れの症状が比較的軽い場合には、市販されているかゆみ止めの薬で十分乗り越えられる可能性があります。
しかし、ブヨに刺された箇所の腫れが強くなって赤くなっていたり、かゆみが強くなっていたりする場合には、抗ヒスタミン薬やステロイド系などの薬が必要となります。皮膚科の専門医に相談し、薬を処方してもらいましょう。
症状が酷い場合は病院へ
ブヨに刺されてしまった後の症状は主に、刺された箇所が赤く腫れあがったり、かゆみが時間とともに強くなったりします。
場合によっては腫れやかゆみだけでなく、ブヨに刺された後に、吐き気や息苦しさを感じたり、脈が弱くなったり、けいれんを起こす、尿意や便意が多くなるなどの症状が出ることがあります。かゆみや腫れが強かったり、ほかの症状が出ている場合は迷わずに病院へ行きましょう。
ブヨに刺されない為の対策
ここまでは、ブヨに刺されてしまった後のことについて紹介してきました。しかしできることならブヨに刺されないようにしたいものです。ブヨに刺されないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
基本的には、アウトドアで肌を外に露出しないことが予防方法となります。加えてほかにはどのような方法があるのでしょうか。この章で、ブヨに刺されるリスクを下げるための方法について見ていきましょう。
虫除けスプレーで予防を!
市販されている虫よけの商品のなかには、ブヨに対応した虫よけスプレーや線香があります。市販されている、ブヨに対応した虫よけスプレーや線香などを活用して、ブヨを寄せ付けないようにしましょう。
虫よけスプレーを使うことで、近寄ってくるブヨの数は減りますので、ある程度ブヨに刺されるリスクは下がります。
ただし虫よけ剤としてよく使われている化合物のディートは、子供に対して使うときには注意が必要です。虫よけ成分であるディートを子供に使用する際、顔に使用することはできません。また、生後6か月未満の子供には使用できません。
2歳未満の子供には1日1回、2歳以上12歳未満の子供には1日に3回までの使用などの制限があります。虫よけスプレーを使用する際には、使用上の注意をよく確認しましょう。
スキンガード・エクストラ
スキンガード・エクストラは、虫よけスプレーの商品です。蚊やブヨなどが多いアウトドアで使用するための虫よけスプレーです。アウトドアやスポーツで外にいることが多い場合に使用すると良いでしょう。
使用上の注意点としては、スプレーを顔に使用することはできません。また、スプレーを子供に使用する際の回数制限があります。6か月以上2歳未満の子供には1日に1回、2歳以上12歳未満の子供には1日に3回までの使用回数の目安が設定されています。使用の際には用法、使用量に注意しましょう。
フマキラー・天使のスキンベープ プレミアム
フマキラー・天使のスキンベープ プレミアムは、肌の弱い方向けの虫よけの商品となっています。この商品には、イカリジンという虫よけ成分が使用されています。
イカリジンとは、1986年にドイツで開発された虫よけ成分で、日本では2015年に使用が承認されています。イカリジンは、日本のほかにも世界54か国以上と広く使用されている虫よけ成分となっています。
この商品の虫よけの効果はおよそ6時間で、最大だと8時間程度です。また、年齢による使用回数の制限がありません。虫よけの効果の持続時間を考慮して使用回数を設定しましょう。
小さい子供や肌の敏感な人に対しては、一度試しに少量を体の一部にスプレーして、異常がないことを確かめてから使用しましょう。ただし、肌の弱い部分や、目や口の周囲といった粘膜の部分には使用できませんので、使用する箇所には注意しましょう。
富士錦・パワー森林香
富士錦・パワー森林香は野外で使用するための線香で、防虫のための商品です。野外で使用することが目的の線香のため、煙の量が室内用の線香よりも多く出るようになっています。もし室内で使用する場合には、ときどき部屋の換気をする必要があります。
防虫のための線香ですので、殺虫能力はありません。防虫の有効成分として使用されているメトフルトリンは、家庭用殺虫剤に広く用いられており、人体への安全性の高い成分とされています。ただし、アレルギー体質の方は使用に十分注意しましょう。
ブヨに刺されたら早めの対処をしよう!
ブヨに刺されないためには、外に出る際に肌の露出をしないことが基本的な対策になります。加えて市販の虫よけスプレーや防虫線香を活用して対策をしてみましょう。
もしブヨに刺されたら、かゆみや赤く腫れる症状が出ます。対処法として患部を冷水で洗い流します。もし、ブヨに刺されたあとに、患部が強く腫れる症状やかゆみが強くなったり、その他の症状が出たりして症状が重いと感じた場合は、迷わずに病院に行きましょう。