ひまわりの花言葉は色や種類で違う？明るい花の怖いと言われる理由も紹介

ひまわりの花を思い浮かべると元気がわいてくるのではないでしょうか？漢字で書くとひまわりは「向日葵」、別名「日輪草」（にちりんそう）とも呼ばれていて、夏の太陽に花を向けて咲くひまわりの姿からつけられました。ひまわりの花言葉の意味にはどんなものがあるのかご紹介しましょう。

ひまわりはキク科の一年草で高さは3mくらいまで成長、花弁は1つの大きな花のように見えますが、多数の花が集まって形づくられています。これはキク科植物の特徴です。種を食用や油とします。色や形のバリエーションが豊かで、黄色だけでなく赤・オレンジ・白などさまざまです。

和名のひまわりは日回りとも表記され、夏に太陽の動きをを追うように花の向きが回るのでつけられましたが、成長期を過ぎると花は東を向いたままです。英語ではsunflower（サンフラワー）で「太陽の花」の意味、仏語はsoleil（ソレイユ）で「太陽」の意味、やはり太陽に関係づけられています。

ひまわりの原産地は北アメリカ西部で、紀元前からネイティブ・アメリカンの食用植物とされていました。アメリカ新大陸を1942年に発見したコロンブスがひまわりの種を1510年ヨーロッパに持ち帰ることで「ペルーの黄金の花」として広まりました。日本に入ってくるのは17世紀になってからです。

全般的に言われるひまわりの花言葉「一途な愛」は、太陽の動きを追うようにひたすら花を向けるこのひまわり花の性質にちなんでいます。明るくポジティブなイメージのあるひまわりですが、西洋のひまわりの花言葉には怖い意味合いもあります。

西洋から中国に伝わったひまわりは17世紀の江戸時代に日本に入ってきました。日本のひまわりの花言葉は、全般的に言われている「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「あなたを幸せにする」で、ポジティブな意味合いで西洋のひまわりの花言葉のようなネガティヴな意味合いはありません。

西洋・英語のひまわりの花言葉は「adoration（崇拝・憧れ）」とポジティブな意味ですが、「false riches（偽りの富）」「fake gold coins（偽物の金貨）」との怖いネガティヴな意味合いも持ちます。この二面性はひまわりが古代インカ帝国で神聖な花とされ帝国の滅亡と深くかかわったためです。

西洋・英語のひまわりの花言葉が怖いとされる理由に、ペルーの伝説がありますが、ギリシャ神話には太陽神アポロンへの水の女神クリュティェの片思いがあります。空を駆けるアポロンの姿だけを見つめていたため地面に根がはりひまわりの姿になったという愛するのは怖いと思わせる花言葉です。

西洋・英語でのひまわりの花言葉「崇拝」「偽りの富」の元になった伝説があります。古代インカ帝国でひまわりは神聖な花、太陽の神殿に仕える巫女は純金のひまわりの冠をつけたのです。けれど16世紀スペインに侵略され国も冠も奪われたため「偽りの富」の怖いひまわりの花言葉が生まれました。

ひまわりと言うと大きくて黄色い花がイメージされますが、ひまわりは種類が多い植物です。野生種だけでも60種類もありさほど大きくはなく、大輪の花を咲かせるものは、実は西洋で品種改良されたひまわりです。園芸用に改良されたもには色や大きさもさまざまでひまわりの花言葉も異なります。

黄色のひまわりには種類や大きさによって次にご紹介しますが、それぞれの花言葉がさまざまあります。けれどひまわりのイメージは黄色なので、黄色のひまわりの花言葉は全般的な花言葉「あなただけを見つめている・愛慕」です。

紫（赤）のひまわりの花言葉は「悲哀」です。ダークな色で黄色・白などの明るめの色のひまわりのイメージからは遠くトーンも異なるため、この意味合いがあります。シックで大人な印象を与えます。ひまわりは黄色とイメージしている方にはインパクトが強く少し怖い印象を与えます。

通常のひまわりのイメージに比べると、とても珍しい白いひまわりの花言葉は「程よい恋愛」です。黄色のひまわりに比べると、一歩引いた控えめなイメージです。距離をとった恋の意味合いが、大人の印象を与えます。

大輪のひまわりの花言葉は、下の大輪の黄色のひまわりと同じく「偽りの富」「にせ金持ち」です。小輪のひまわりはこれに対し、「あなたを幸せにする」です。ひまわりの花の大きさで花言葉が真逆の意味合いを持ちます。

大輪の黄色のひまわりの花言葉は「偽りの富」「にせ金持ち」で、伝説で言われるスペイン人が古代インカ帝国から奪った富にまつわる怖い花言葉になっています。大輪であるひまわりのイメージには、色と関係なくこの花言葉の意味合いがあります。

園芸用また切り花用に改良されたひまわりにはさまざまな種類（100種類）があり、それぞれの花言葉を持っているものもあります。ちなみにひまわりの本数別にも花言葉があり1本は「一目惚れ」、3本「愛の告白」、7本「密かな愛」などです。

ソニアは花の直径が10cmと小さめです。スプレー状に花が咲く（1本の枝に複数咲く）、夏によく見かける通常イメージされるひまわりです。「ソニア」の花言葉は、「太陽の恵み」です。花の形も太陽に似ていて、ひまわりらしい意味合いの花言葉です。

「イタリアンホワイト」のひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」「あなたを想い続ける」です。やさしく淡いイエローの花びらとチョコレート色の花芯の対比が美しく、小ぶりのひまわりなので花壇でも育てられます。8月の暑い日差しの中で、涼しげな印象を与えてくれます。

黒いひまわりの品種の「ココア」の花言葉は「冷静な判断」です。「ココア」は、1本の枝に1つの大きな花をつけるのが特徴です。黄色や暖色系のひまわりに比べ、ココアのような色の花を咲かせ、大人っぽいシックなイメージなので、花言葉の意味合いはどおりです。

日本のタキイが1990年、小さな子供でも目の高さで楽しめるひまわりを目指し花壇用品種の矮性のひまわりを開発しました。その過程で花形のよい矮性種、世界初の切り花用サンリッチの種類が生まれました。サンリッチオレンジの花言葉は「未来を見つめて」子供の視線が感じられるイメージです。

小さなひまわりサンリッチのオレンジと同じ種類サンリッチレモンの花言葉は「願望」です。花の黄色がやや薄いのが特徴です。ひまわりは通常大量の花粉を放出し、切り花用にはテーブルや衣服を汚してしまい不向きでしたが、サンリッチは無花粉で、これは画期的な改良でした。

「フロリスタン」は赤紫とオレンジのグラデーションの品種のひまわりで、花言葉は「負けない」です。「フロリスタン」の花びらの特徴は強い印象を与えますので、ポジティブな意味合いでこの花言葉になったのでしょう。

画家の名前がつけられたひまわりがあります。絵画に描かれたひまわりと似た花をさかせるひまわりです。「モネ」のひまわりは八重咲きの品種のため花にボリュームがあり、絵画的な色合いのレモンイエローです。優雅で親しみを与えるイメージです。「モネ」のひまわりの花言葉は「人情」です。

「東北八重ひまわり」の花言葉は「活気がある」です。ひまわりが何本も咲いている姿は、とてもアクティブで元気の出る光景です。ふんわりと豪華な八重咲きで、鮮やかな黄色の花を咲かせます。東北のオリジナル品種です。

「のぞみ」のひまわりの花言葉は「自由な愛」です。背丈が高く大きい黄色い花を咲かせます。その花言葉どおり、すくすくと成長するひまわりで種は食用にもなります。園芸用に品種改良されたもので、切り花用の種も販売されています。

背丈の低い「矮性」に対して、背丈の高いひまわりの品種「長生」のひまわりの花言葉は「高慢」「傲慢」です。ひまわりの花が小輪か大輪かで真逆の花言葉を持つように、背丈が高いか低いかでもやはり正反対の意味合いの花言葉になります。

「矮性」のひまわりの花言葉は「敬慕」「崇拝」「憧れ」です。「矮性」のひまわりはサンリッチオレンジでも触れましたが、花壇用に改良された小さなひまわり、通常のひまわりのようには背丈が成長しないタイプの品種を指します。「ビッグスマイル」などあります。

ひまわりの花言葉に色や大きさ、種類によってそれぞれ違う意味合いの花言葉があるのを知って驚いたのではないでしょうか？けれどひまわりの花言葉には一途な愛のイメージが、やはりぴったりです。太陽に向かって立つひまわりのひたむき花の姿は、一途な愛を告げているように見えます。