心中お察ししますの意味とは?
「心中お察しします」の正しい使い方をご存知でしょうか?「心中お察しします」はビジネスの場面や相手の身内に不幸があった時などに共感を表す意味の敬語となります。
「心中お察しします」と似た意味や状況で使える類語での表現や、具体的な「心中お察しします」の使い方を例文を挙げながら解説します。
「心中お察しします」の「心中」の読み方一つで意味が大きく変わりますので正しい読み方での意味と誤った読み方での意味を紹介します。
また、「心中お察しします」の「心中」を入れ替えて「〇〇お察しします」とよく使う使い方を紹介しますので覚えておくと敬語表現の幅が広がります。
「心中お察しします」を目上の人に使う際の注意点などと「心中お察しします」を英語で表記した時の英文と意味を解説します。「心中お察しします」の正しい使い方を覚えて敬語の幅を広げましょう。
心中お察ししますの類語
「心中お察しします」は言葉にせずとも「あなたの辛い気持ちをわかる」という意味を表現する言葉となっています。同じような意味を表す類語がありますので紹介します。
しかし、類語といえども使う場面や目上や目下を問わず使い方を間違えると失礼に値する事がありますので、類語の使い方や注意点も合わせて紹介します。
類語①
「心中お察しします」の類語①は「気持ちを慮る」です。「気持ちを慮る」の「慮る」は「おもんばかる」と読み、「思いをめぐらす」「考慮する」という意味があります。
相手に対して使う使い方よりも、自分自身が相手に対して「気持ちを考慮」したり、「相手を思いやる行動」をしようとする心の動きを表現する時に使います。
例文としては「父の気持ちを慮って父の好きなウィスキーを用意した」などがあり、例文の場合だと「父の気持ちを考慮して」励ましや慰めの意味で「好物を用意した」ということになります。
繰り返しになりますが、人に対して使うと恩着せがましく感じる言葉となりますので目上・目下や関係の遠近を考えても人に使う言葉ではないと覚えておいてください。
類語②
「心中お察しします」の類語②は「拝察します」です。「拝察します」の「拝察」は「推察」の謙譲表現となり、敬語として使う事ができる言葉となっています。
「拝察」には「物事の事情を考える」「他人の心中に思いを巡らす」という意味があります。「心中お察しします」が「相手の心情に寄り添う」という意味が強い言い方ですが、「拝察します」は「心情や状況には理解をするが、依頼することがある」場合に使われる場面が多くなっています。
例文としては「お忙しいとは拝察しますが、先日お願いしていた件のご返答をいただけますでしょうか」などの使い方があります。敬語表現となるので目上の人にも使う事ができますが、催促の意味が込められているのでムッとする人もいるかもしれません。
よくある間違いですが、「拝察」という言葉自体が謙譲表現で敬語となりますので、丁寧に言おうとするあまりに「ご拝察」や「お拝察」ということは二重敬語で誤用となりますので注意しましょう。
また、謙譲表現は自分を下げて相対的に相手に敬意を表す表現方法となっていますので、相手の動作には使うことができません。自分の動作に対して使うようにしましょう。
また、二重敬語となりますが、「拝察いたします」は丁寧な表現として定着しています。言葉は移ろいで行くものですので使うこと自体は間違いではありませんが、本来であれば二重敬語で誤用とされていました。
類語③
「心中お察しします」の類語③は「斟酌します」です。「斟酌します」の「斟酌」は「しんしゃく」と読み「手加減すること・てごころを加えること」や「遠慮すること」・「事情や心情を汲みとる」意味があります。
例文としては「母の気持ちを斟酌して、それ以上は何もいわないことにした」などの使い方をします。類語①と同じく相手に対して使う言葉ではありません。人に対して使うと恩着せがましく感じる言葉となります。目上・目下を問わず使わないように気を付けましょう。
「斟酌」はなかなか目にする言葉ではありませんので、それぞれの漢字の意味なども併せて解説します。「斟」も「酌」もどちらも「汲む」という意味の漢字です。
意味が同じ漢字を重ねることによって「汲みとる」という意味を強調した単語となります。元々「斟酌」は液体の分量を計って、汲み分けるという意味がありました。
しかし、現在では「相手の事情を汲みとる」や「手心を加える」「手加減する」という意味の言葉として使われています。また、斟酌は法律用語として使われている場合が多くあります。
類語④
「心中お察しします」の類語④は「お気持ちはわかります」です。「お気持ちはわかります」は目上の人の対応などでクッション言葉として使われることが多い言葉となります。
クッション言葉とは伝えたい事柄を直接いうと角が立ってしまったり、気分を害してしまうおそれがある状況で使うと良い便利な言葉の意味があります。
クレームの対応などでできないことを「あなたの不満や怒り」に「お気持ちはわかります」とクッションをおいた上で「そのような対応は致しかねます」とすると単に「できません」というよりも相手に一旦、理解を示しているので受け入れて貰いやすくなります。
例文としては「お気持ちはわかります。しかし私どもでは返金以外のご対応を致しかねます」などがあります。自分がクレームを入れる時を想像してみると理解しやすいかもしれません。
「心中お察しします」よりも耳に入りやすい敬語だということもクッション言葉として「お気持ちはわかります」の利点になっています。もちろん目上の人に使う事ができる言い回しです。
心中お察ししますの使い方・例文
ここでは「心中お察しします」の使い方・例文を「心中お察しします」を使う場面や状況を紹介しながら解説します。「心中お察しします」は「言わなくてもあなたの気持ちはわかります」という意味を表現する言い回しとなりますので相手に寄り添う意味での敬語として使う事ができます。
例文①
「心中お察しします」の使い方・例文①は「ご家族の皆様のご心中お察しします」です。「ご家族の皆様のご心中お察しします」はお葬式などの場面で遺族の方に使う事ができる言い回しです。
葬儀などでは身内が亡くなったショックと葬儀の手配などでバタバタとし、いろいろな感情を遺族は胸に抱えている場合が多くなっており、あれこれと同情の句を述べられるよりも簡潔に「ご家族の皆様のご心中お察しします」といわれるほうが助かる場合が多くなります。
故人が自分にとって目上の人にも、目下の人にも使う事ができる敬語表現となっていますので、「心中お察しします」の使い方のひとつとしてぜひ覚えておく事をおすすめします。
例文②
「心中お察しします」の使い方・例文②は「長年連れ添ってこられた奥様とのお別れお辛いことと、心中お察しします」です。「長年連れ添ってこられた奥様とのお別れお辛いことと、心中お察しします」はより相手を絞った使い方の例文となります。
例文①は対象が家族だったのに対し、例文②は故人のご主人に限り使う事ができる「心中お察しします」の使い方となります。例文の「奥様」を「ご主人」と言い換えることで奥さんに対して使うことができます。
また、例文①と同じように目上・目下を問わずにお悔やみのことばとして使う事ができますのでこちらの使い方も覚えておくようにしましょう。
例文③
「心中お察しします」の使い方・例文③は「企画が中止になったとのこと、心中お察しします」です。「企画が中止になったとのこと、心中お察しします」はこれまでの例文が不幸があった時に使う「心中お察しします」の使い方でした。
例文③の「心中お察しします」の使い方は主にビジネスなどで使います。特に相手が念願の企画を着手していた矢先で気落ちしている時に同情する意味で使う事ができる言葉となります。
敬語表現ですので目上の人や取引先の人に使うことができますが、相手によっては「お前に何がわかるんだ」と感じてしまう人もいますので使い方や使う相手には注意するようにしましょう。
例文④
「心中お察しします」の使い方・例文④は「心中お察しします。どのセクションにも指示に従わない者はいますので、対応に協力させてください」です。
「心中お察しします。どのセクションにも指示に従わない者はいますので、対応に協力させてください」も例文③と同じくビジネスで使う「心中お察しします」の使い方です。
例文③と異なるのは「同情」の意味を示した後に具体的に協力を申し出ていることです。気心がしれた間柄の人ならば助けを申し出るだけでもいいかもしれませんが、関係が遠い目上の人や上司は助けを申し出るだけでは言葉が足りない場合があります。
そんな時に類語で紹介した「お気持ちはわかります」の使い方と同じようにクッション言葉として「心中お察しします」を使う事が有効な場合が多くなっています。
「心中」の読み方「しんちゅう」と「しんじゅう」の違い
「心中」は「しんちゅう」と「しんじゅう」の2つの読み方があります。しかし読み方1つで意味が大きく変わります。「しんちゅう」は「こころのなか」や「むねのうち」・「内心」という意味がありますが、「しんじゅう」と読んだ時には意味が変わり、言葉の真意を伝えることができません。
「しんじゅう」は自死という意味
聞いた事があるかもしれませんが、「心中」を「しんじゅう」と読む時には「一家心中」や「無理心中」など誰かを道連れにして自死することを表現する言葉の意味となってしまいます。
「心中」を「しんじゅう」と読む元々の意味は「想い合っても身分や境遇の違いから一緒にはなれない者同士が同意の上で一緒に死ぬ」という意味になります。
相思相愛の男女の自死を「情死」、家族を道連れにして全員を巻き込んで自死することを「一家心中」、痴情のもつれから相手を殺した上で自分も自死することを「無理心中」といいます。
最近ではネットやSNS経由で知り合った者同士が一緒に自殺することを「ネット心中」などと呼ばれています。
他にも落語のテーマにもなる郭話にも出てくる、遊女が客の男性に対して「年季が明けたら一緒になろう」という意味で自分の毛髪や爪、小指の先を切り入れる小箱の事を「心中箱」と呼びます。
ちなみに「年季」とは最初に奉公に出る時に何年間勤めるのかを約束する契約の事をいいます。遊女として奉公に出るのは家族の借金などの代わりに勤めることが多くなっていました。
また、生活や着物代は自分持ちのことが多くありましたので、最初に決めた年季で勤め上げることは難しかったようです。さらに昔のムラ文化の中では「遊女が家にいると悪い評判が立つので帰ってくるな」ということも多くあり、郭に生涯身を置く女性もたくさんいました。
家族の為に自分の春を身売りした健気な娘に対して辛辣な言葉を浴びせかける時代の恐ろしさに身震いしてしまいますが、そんな辛い状況の遊女が客を相手に自分を捧げる意味が「心中」の元々の意味でした。
それがいつしか「ともに義理を立て合う究極の形が一緒に死ぬ」という形に変化していきました。有名な古典では「曽根崎心中」など男と女が一緒に死ぬ=心中するという話があります。
そこから「心中」を「しんじゅう」と読む言葉は「誰かを道連れにして自死する」という意味を表す言葉となりました。「心中お察しします」という時にはくれぐれも「しんじゅう」と読み間違えないように気をつけてください。
「心中」以外の「〇〇お察しします」の使い方
「心中お察しします」以外にも「お察しします」は相手に配慮や同情をする意味で使う事ができる便利な敬語表現となります。ここでは「心中お察しします」以外の「お察しします」の使い方を紹介します。
他の表現方法を覚えておくと敬語表現の幅が増えて場面に応じた使い方をすることができるようになりますのでぜひ覚えてみるようにしてください。
使い方①
「心中」以外の「〇〇お察しします」の使い方①は「ご心労お察しします」です。「ご心労お察しします」は「心中お察しします」と同じような意味を伝えられる敬語表現となりますが、「心中」というよりも相手の心の負担を理解し、共感を表す事ができる使い方となっています。
「心労」は「気苦労」や「気疲れ」を表す意味があります。特に「新しくポストに着任した人」や「人に気を配るポジションの人」に使う使い方ができます。「心中お察しします」よりも「ご心労お察しします」とする方が目上の人に気分を害される心配は少ないと言えます。
「心中お察しします」とすると「あなたの心の中を言わなくてもわかっています」というニュアンスとなり、それに対して「なにがわかるんだ」という不満が相手からでる恐れがあります。
「心労お察しします」とすれば「あなたの気苦労・気疲れを言わなくてもわかっています」というニュアンスとなり、心そのものではなく心の疲れに共感を寄せた表現となりますので目上の人からの感情の反発や不満の気持ちを避けることができます。
使い方②
「心中」以外の「〇〇お察しします」の使い方②は「お気持ちお察しします」です。「お気持ちお察しします」は「心中」を「気持ち」とすることでニュアンスが柔らかくなります。
「心中お察しします」と同じ意味ですが、「気持ち」とする事で表現する対象が「心の中」だけでなく「心の動き」や「感覚」など抽象的なものとして表現することができます。
「お気持ちお察しします」は「心中お察しします」と同じような状況で目上の人に使う事ができる敬語表現となります。
使い方③
「心中」以外の「〇〇お察しします」の使い方③は「胸中お察しします」です。「心中お察しします」と同じ意味を表現する敬語表現となります。「心中お察しします」の言い換え表現として「胸中お察しします」と覚えておくと表現の幅を広げる事ができます。
ニュアンスとしては「胸中お察しします」とするほうが相手に寄り添う感情が伝わりやすい場合がありますので、状況に応じて「心中お察しします」と使い分けるとよいでしょう。
使い方④
「心中」以外の「〇〇お察しします」の使い方④は「ご心痛お察しします」です。「心痛」は「胸の痛み」や「こころから心配する」ことを意味する言葉となっています。
「心中お察しします」よりも丁寧な表現となりますので目上の人や上司にも使いやすいお悔やみの言葉となります。
ここまで見てきてわかるように「心」そのものを察する意味の表現よりも心の動きである「心労」や「心痛」・「気持ち」と表現する方が目上の人に受け入れてもらいやすい言い回しと言えます。
心中お察ししますを使う際の注意点
「心中お察しします」を使う際の注意点を「目上の人に使う時」・「めでたい場面では使えない」・「ふさわしい場面」・「相手から「心中お察しします」と言われた時の適切な返答」とそれぞれに分けて解説します。
目上の人に使う時の注意点
「心中お察しします」という言葉には「あなたの気持ちは言葉にしなくてもわかります」という意味があり、言葉自体は目上の人に使ってもなんら失礼に値する言葉ではありません。
しかし、人や関係の距離で「あなたに何がわかるんだ」と不快な気持ちにさせてしまったり、「何も知らない人間が横槍を入れてくるな」と思わせてしまう可能性があります。
大切なのは真に相手を思った言葉として「心中お察しします」といえる間柄なのか、上辺だけを取り繕った言葉となっていないかを見極めて使う事が重要だという事です。
めでたい場面では使えない
「心中お察しします」はお祝いなどの華やかな場面では使う事ができません。「心中お察しします」を主に使うのはお悔やみの場面が多くなっています。
悲しい気持ちや胸痛に同情を寄せる言葉として「心中お察しします」と使う使い方が正しい使い方となります。祝いの席などで間違って「心中お察しします」ということは誤用となり、大変な失礼に値しますので気を付けてください。
心中お察ししますを使うのにふさわしい場面
「心中お察しします」を使うのにふさわしい場面は主に葬儀などで相手にお悔やみの言葉としての使い方や、思いがけない不慮の事故に遭ってお見舞いの言葉として「心中お察しします」と使う場合などです。
他には相手がトラブルやビジネスで想定外の事態に遭ってしまった時に励ましの言葉として同情を表し、相手の気持ちに寄り添う場面で「心中お察しします」と使う使い方が正しい使い方となります。場面に応じて類語で紹介した「お気持ちはわかります」などと使い分けるとよいでしょう。
相手に心中お察ししますといわれた時の返し方
ここまでは相手に「心中お察しします」という時に注意するべき点を解説してきました。しかし逆に自分の身内に不幸があった時や落ち込んでいる時もあります。
そんな時に相手から「心中お察しします」と声をかけられる場合もあります。「心中お察しします」と声をかけられた時の正しい返し方をそれぞれの返し方に分けて解説します。
返し方①黙礼
返し方①は「何も言わずに黙礼する」です。自分が落ち込んでいることを言葉にできないこともあると考えられますが、そんな場合は必ずしも想いを言葉にせず伝える必要はありません。
しかし、相手が気遣う意味で掛けてくれた「心中お察しします」に黙礼を持って答えることは礼儀となります。実際に言葉にしなくてもその態度だけで相手は自分の心中を理解してくれるはずです。
返し方②痛み入ります
返し方②は「痛み入ります」です。「痛み入ります」は今ではあまり言わない表現となりますが、意味としては「行為や親切に恐縮する」という言い回しです。
「心中お察しします」という気遣いに対して「恐縮するくらい感謝」するというニュアンスと意味を伝える返し方となりますので目上の人に「心中お察しします」と言われた時にふさわしい言葉となります。
返し方③恐れ入ります
返し方③は「恐れ入ります」です。「恐れ入ります」には「申し訳ない」という意味や「感謝」を表す言葉の意味があります。「痛み入ります」よりも日常的に使える言葉となっていますので返し言葉以外にも使い方を覚えておくと良いでしょう。
クッション言葉としても「恐れ入ります」は使う事ができます。例文としては(何かをお願いする時に)恐れ入りますが、〇〇して頂いてもよろしいでしょうか。などがあります。
返し方④お心遣いありがとうございます
返し方④は「お心遣いありがとうございます」です。「お心遣いありがとうございます」の「心遣い」は「思いやる」という意味があります。
「お心遣い」とすることで敬語表現として目上の人に使うことができる表現となります。「恐れ入ります」と並んで「お心遣いありがとうございます」はビジネスの場面などでも使うことができる便利な敬語となりますので覚えておくようにしましょう。
「心中お察しします」と言われたときに「お心遣いありがとうございます」と返答すると感謝の意味を相手に伝えることができる表現となります。
心中お察ししますの英語表記
「心中お察しします」はもちろん英語でも同じような意味を表現する言い回しがあります。日本語で「心中お察しします」と使う場合はお悔やみや励ましの場面に限られます。
しかし、英語表記ではポジティブな意味で「心中お察しします」の類語「お気持ち察します」という意味での表現方法がありますのでそれぞれ解説します。
フォーマルな表現
「心中お察しします」の英語表記:フォーマルな表現は「My thought are with you」や「I understand how you are feeling 」です。
直訳すると「私の思いはあなたとともに」と「私はあなたの気持ちを理解しています」となります。意訳すると紹介している「心中お察しします」という意味を表します。
カジュアルな表現
「心中お察しします」の英語表記:カジュアルな表現は「I know what you are going through」となります。直訳すると「私はあなたが何を経験しているのかを知っています」です。
今現在の状況がよくわかっているような親しい間柄の相手に使うことがふさわしいカジュアルな「心中お察しします」の英語表現となります。
相手のいい状況に共感する表現
「心中お察しします」の英語表記:相手のいい状況に共感する表現は「I know how wanderful you feel」となります。直訳すると「どれだけすばらしいことか、お気持ちを察します」です。
文化が違い、言わなくても察することが美徳とされる私たちと、言わなければわからないという外国の文化においても「察する」という意味の言葉がたくさんありますので併せて紹介します。
「get the message」「read between the lines 」「spell out」などの英文が「察して欲しい」という意味の表現となります。「get the message」は「メッセージを得る」という意味になり意訳すると「全て言わなくても理解する」=察するという意味です。
「read between the lines 」は直訳すると「行間を読む」という意味になり、日本語でもお馴染みの「空気を読む」に近い意味の表現となります。「察しろ・察して」ということになります。
「spell out」は「綴る」という意味になります。「spell out」は慣用表現となり例文としては「Do I have to spell out for you?」となり、「詳細を説明しないとわかりませんか?」の意味になります。
「read between the lines 」「spell out」どちらとも「察しろ」という意味には違いませんが、日本でいうところの「察する」というニュアンスよりも「こんなこともわからないの?」や前提となる文脈を説明した上でも理解しない相手に苛立ちをぶつける表現の意味合いが強くなっています。
心中お察ししますは同情するという意味
「心中お察しします」は落ち込んでいる相手や葬儀の際に「言葉にいしなくてもあなたの辛い気持ちはわかります」と表現するときに使う言葉となっています。
基本的に「心中お察しします」はお悔やみの言葉としてや、ビジネスでも深く落ち込んでいる相手に慰めの意味で使う言葉となっています。
敬語表現ですが、目上の人に使う時は相手との距離や本当に辛い気持ちが理解できるくらいの間柄でないと不快な思いをさせてしまうことがありますので使い方には注意しましょう。
類語表現の「心労」や「心痛」と言い換えて「ご心痛お察しします」と言い換えるといいかもしれません。
状況に応じて「心中お察しします」と類語表現を使い分けてスムースなコミュニケーションをはかるようにしましょう!