「ご一報」の意味は?「ご一報ください」の使い方と例文もまとめて解説!

「ご一報」の意味は?「ご一報ください」の使い方と例文もまとめて解説!

ビジネスでのメールで「ご一報」とよく使いますが正しい使い方をご存知でしょうか?敬語として正しくても「ご一報」とするだけでは言葉が足りないことがしばしばあります。ビジネスでの使い方を類語や例文を解説しながら紹介しますので言い回しの参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 1.「ご一報」の意味とは?
  2. 2.「ご一報」の類語
  3. 3.「ご一報」の使い方・例文
  4. 4.「ご一報」と「ご連絡」の違い
  5. 5.「ご一報ください」の敬語表現
  6. 6.「ご一報」を使う際の注意点
  7. 7.「ご一報」の英語表記
  8. 8.「ご一報ください」は「簡単な返信」という意味

「ご一報」の意味とは?

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ビジネスレターやメールで相手に連絡を促したい場合に「ご一報ください」と文章に添えることが多くありますが、正しい意味や使い方をご存知でしょうか?

「ご一報」がそもそも敬語として使うことができるのかという点から解説します。ビジネス敬語と切っても切れない「クッション言葉」の使い方や使うことによって相手に与える言葉のイメージの違いを紹介します。

そして「ご一報」と似た意味で使うことのできる類語を紹介しますので状況や伝えたい内容に応じて「ご一報」と類語を使い分けるようにしましょう。

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「ご一報」の使い方を例文を示しながらそれぞれ解説しますので、「ご一報」を使う時の参考にしてください。

また、「ご一報」を使う時と相手に「ご一報」といわれた時の返信方法の注意点も紹介しますので正しい使い方を覚えておくといざという時に慌てることがありません。

「ご一報」の英語表記も紹介しますので日本語での「ご一報ください」の正しい使い方と言葉が表現する意味を併せて覚えておくようにしましょう。

「ご一報」の類語

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「ご一報」にはたくさんの類語があります。状況や伝えたい意味によって「ご一報」と類語の使い方を使い分けるようにするとスムースなコミュニケーションを取ることができます。

「ご一報」の類語を「ご対応」「ご返事」「お知らせ」「ご意見」をそれぞれ例文を挙げながら使い方を解説します。

類語①

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「ご一報」の類語①は「ご対応」です。「ご対応」は相手になんらかのアクションをお願いする時につかう類語となります。「対応」には「相手に応じて行動する」という意味があります。

接客対応するなどはお客様と相対してやりとりをするという意味があります。それはビジネス文書などのやりとりにもいえることとなりますので相手に「ご一報」の意味する「簡単な連絡」以上のことをお願いする場面で使うのにふさわしい言葉です。

「ご対応」の使い方を例文で示すと「先日、ご連絡した件について早急にご対応をお願いします」やすぐに対応してくれたことについて「早急なご対応ありがとうございました」などの使い方ができる「ご一報」の類語となります。

類語②

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「ご一報」の類語②は「ご返事」です。「ご返事」は手紙やメールなど先に投げかけた質問や案件の返信を促す意味を伝える「ご一報」の類語となります。

接頭語は「お返事」としても「ご返事」としてもどちらも正しい敬語となります。ビジネス文書では「ご返事」としておく方が堅いイメージとなりふさわしい使い方といえます。

「ご返事」の使い方を例文で示すと「先日お聞きした案件の可否を早急にご返事いただけますでしょうか」や「恐縮ですが、お返事をいただければと思います」などの使い方ができる「ご一報」の類語となります。

類語③

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「ご一報」の類語③は「お知らせ」です。「お知らせ」は「ご一報」と同じような使い方、意味を表す類語となります。「ご一報ください」と「お知らせください」とどちらも同じ意味ですが、「お知らせください」は書き言葉として手紙やメールなどの文章で使うことが多くなります。

「お知らせ」の使い方を例文で示すと「出席の可否をお知らせください」や「お知らせいただけますと幸いです」などの使い方ができる「ご一報」の類語となります。

「ご一報」と比較すると柔らかい印象が類語の「お知らせ」にはあります。それは広告などを「お知らせ」と言い換えていることを思い浮かべて貰えればわかりやすいのではないでしょうか。

類語④

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「ご一報」の類語④は「ご意見」です。「ご意見」は何かのテーマに対する考えや希望をしてもらいたい時に使う言葉となります。こちらが相手に対して示した提案や資料について意見を促す意味で使う使い方ができます。

「ご意見」の使い方を例文で示すと「資料をご覧になりましたら、ご意見を頂ければと思います」や「制作案にご意見ください」などがあります。自分の視点以外に相手の視点から見た意見を求めたい時に使う使い方のできる「ご一報」の類語となります。

返信をお願いするニュアンスの強さ

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「ご一報」の類語を紹介しました。どの類語も相手に返信や返答をお願いするニュアンスがありますが、どの類語が返信を強くお願いしているのかを順番に並べて解説しますので相手に返信をお願いする時の言い回し選びの参考にしてみてください。

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「ご一報」が「第一報や簡単な知らせ」の意味があると紹介しました。ニュアンスとしては弱い言葉となり、相手に返信のする・しないを委ねた意味があります。類語の「お知らせ」は手紙やメールの書き言葉として「ご一報」とほぼ同じくらいのニュアンスがあります。

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次に強いニュアンスがある言葉は「ご意見」となります。相手に文字通り意見を求めていますので返信をお願いする意味が強くなります。次に強い意味がある言い回しが「ご返事」となり「はい・いいえ」の返事を催促している感じが強く出ます。

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最後になりますが、「ご対応」が「ご返事」よりももう一つ強いニュアンスがあります。「はい・いいえ」を迫る「ご返事」の方が強い言葉に感じますが、「ご対応」は決断の先にある行動を表していますので一番強いニュアンスがある類語となっています。

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「ご一報」と類語「ご対応・ご返事・お知らせ・ご意見」を依頼の意味が弱いものから順に並べると「お知らせ=ご一報<ご意見<ご返事<ご対応」の順番となります。メールや口頭で使う時の言い回し選びの参考にしてみてください。

「ご一報」の使い方・例文

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「ご一報」の使い方を例文を挙げて解説し紹介します。ビジネスに使う使い方が多くなりますので、例文を参考に使い方を覚えておくと安心して正しい使い方をできますので安心です。

冒頭でも解説したようにビジネスシーンで「ご一報」を使う時には「ご一報ください」だけで使うことはあまりありませんので適した状況ごとの前と後ろにつける言葉の選択を紹介します。

例文①

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「ご一報」の例文①は相手に返信してもらいたいときの使い方です。「ご一報」には返信や連絡をお願いする意味がありますが、お願いとしてはごく弱いものとなっています。

相手からは「ご一報」といわれると返事をしてもしなくてもいいものと認識されてしまいがちですので返事をしてもらうと嬉しい・助かるというニュアンスを文に盛り込むとよいでしょう。

例文としては「ご一報いただけるとありがたいです」や「ご一報をお待ちしています」などの使い方があります。見ず知らずの相手なら例文のような文章では放って置きがちとなりますが、知っているもの同士であれば返信の確率が上がる「ご一報」の使い方といえます。

例文②

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「ご一報」の例文②は事前に連絡することを知らせておくときの使い方です。相手と一緒に仕事をしている場合は進捗確認や完成の連絡を必ずしますが、目標となる進行ポイントに到達した時には連絡することを「ご一報」を使い事前に知らせておくことができます。

例文としては「現在進めている案件の大枠が決まりましたらご一報させていただきます」や「資料が完成した折にはご一報致します」などの使い方ができます。

目処が立っていなくても連絡するということを事前に伝えておくだけでも相手としては安心感を得られますので積極的に使いたい「ご一報」の使い方となっています。

例文③

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「ご一報」の例文③はどんなことでも気軽に連絡して欲しいときの使い方です。取引先やお客様にとって「こんなことを聞いても大丈夫かな?」と思うことがたくさんあります。

しかし、連絡することを強制する意味ではない「ご一報」を使うことで相手の心のハードルを下げて連絡してもらいやすくすることが可能となります。

例文を挙げると「製品に不都合がありましたらご一報ください」や「お困りの際にはご一報くださると幸いです」のような使い方があります。

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実際に「ご一報」と書かれていると相手は些細なことでも連絡してくれることが多くなりますので、結果として大事にならないうちに不満の芽を摘み取ることができますので、納品後の最初の連絡などにおすすめできる「ご一報」の使い方となっています。

例文④

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「ご一報」の例文④は到着などの簡易な連絡をお願いするときの使い方です。書類や商品などの到着を知らせて欲しいが、連絡を必須とするほどではないというときにも「ご一報」と使うことができます。

到着の確認などは「無事着いたことを知らせて欲しい」ということになり、語弊を恐れずいうと送った側の都合でしかありません。

しかし、お互いに気持ちよく取引するには連絡をしあった方がスムースにやりとりが進む場合が多くあります。例文を挙げると「製品到着の折にはご一報頂けると幸いです」や「到着の際には先様にご一報ください」などがあります。

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ニュアンスとして「連絡を強制するわけではありませんが、連絡してくれると嬉しい・ありがたい」という意味になります。社交辞令の決まり文句のような使い方となりますが、ひとことあるかないかで「相手が行動してくれるかもしれない」のでひとこと添えておくといい場合が多くあります。

「ご一報」と「ご連絡」の違い

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「ご一報」と「ご連絡」はともにレスポンスをお願いする意味の使い方ができる言葉となっています。「ご一報」は相手の都合に委ねて連絡をしてくれると助かる・ありがたいというニュアンスがあります。

必ず応答をしてもらいたい場合は「ご一報ください」とすると使うと相手に委ねる意味が強くなりますので連絡や返信をもらえない場合も多々あります。

レスポンスが欲しい場合はご連絡を使う

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相手とのやりとりで返答をする・しないを相手に委ねる場合は「ご一報」とし、必ず返答やレスポンスを相手にお願いする場合は「ご連絡」を使うとこちらの意思が伝わりやすい表現となります。

「連絡」という言葉の意味が示すように「繋がり」や「互いに関連すること」の意味がありますのでこちらからの連絡にたいして相手からの返答で1セットの行動となるニュアンスを伝えることができます。

「ご一報ください」の敬語表現

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「ご一報ください」は敬語として使うことのできる表現となります。「一報」は「ちょっとの知らせ」や「簡単な連絡」という意味の言葉です。

「一報」に接頭語の「ご」をつけることで敬語表現の「ご一報」となります。「ご一報」に丁寧語である「ください」をつけることで目上の人や社外の人に使うことのできる「ご一報ください」という言葉になります。

「ご一報」に続く言葉でニュアンスが変わる

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「ご一報」は多くの場合、「ご一報いただく」や「ご一報くださる」と後ろに続く敬語の言い回しやクッション言葉の有無で相手に伝わるニュアンスが変化します。

例えば、「ご一報いただきたく存じます」とすると「相手に連絡をして欲しい」という意味が伝わります。それに対して「ご一報くださる」とすると「ご一報くださりましてありがとうございます」のように相手が折り返し連絡をくれたことに感謝する意味が伝わります。

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ビジネス上の連絡で「ご一報ください」単体だけで使うことはあまりありません。「ご一報ください」の前や後ろにそれぞれ文章を付けて意味を強調したり、丁寧なイメージの敬語として連絡のお願いをやんわりと催促することができます。

相手に配慮しながらも連絡をお願いしたい場合は「ご多忙かとは存じますが、ご一報をお待ちしています」のような使い方であれば相手に不快な思いをさせることなく折り返しの連絡を依頼することができます。

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他にもビジネスには期限がある場合が多くなっていますので、返信の期限を相手に伝えるときには「大変恐縮なのですが、金曜日までにご一報いただけますでしょうか」と先に「恐縮」とクッションとなる言葉を置きます。

そうすることで相手に対してお願いすることを柔らかく伝えることができます。「ご一報」のあとも「いただけますでしょうか」と疑問形にすることで依頼文を受け入れやすいニュアンスに変えることができます。

強く連絡をお願いしたい場合は後ほど紹介する類語「ご返事」や「ご対応」を使うようにしましょう。

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一般的に連絡を依頼する意味で「ご一報」と使う場合の使い方は「ご一報くださいますよう何卒、よろしくお願いします」や「こちらの文章をご覧になりましたら、ご一報くださいますようお願い致します」などの使い方が丁寧に相手に連絡をお願いする使い方となります。

ビジネスシーンの敬語は多くの場合、指示やお願いをダイレクトに書いたり、伝えたりするとどうしても命令のように受け取られてしいまいますので、基本は「お願い」するか「疑問形」で文章を閉じることが多くなっています。

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連絡を依頼する「ご一報ください」に限らず、署名や捺印して書類を返信して欲しい場合なども「お願い」と「疑問形」で文章を作ると角が立つことなくお願いすることができます。

例文としては「お手数ではありますが、書類に署名捺印の上、○月○日までにポストにご投函いただきますよう何卒、よろしくお願い致します」などのような流れが一般的な依頼する文章の流れとなります。

頭にクッション言葉「お手数」や「恐縮」から依頼内容+お願い、もしくは疑問形の文章で閉じるというのが一般的なビジネスレターの雛形となります。

便利なクッション言葉

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先に紹介したようにクッション言葉はビジネス敬語で依頼や質問する時、断る時など言いにくいことを文字通り柔らかいニュアンスで相手に伝えることができる言葉となっていますので積極的に覚えておくことをおすすめします。

お願いする時には「お手数をおかけしますが」や「恐れ入りますが」や「ご面倒でなければ」とすると同じ依頼をするにしても依頼文の命令するニュアンスが大きく変わります。例文を示すと「お手数をおかけしますが、ご持参いただいてもよろしいでしょうか」などがあります。

他にも相手に何か尋ねるときには「よろしければ」や「差し支えなければ」と挟むと非常に効果的です。こちらも例文を挙げると「よろしければお尋ねしてもよろしいでしょうか」や「お差し支えなければお話をお伺いしてもよろしいでしょうか」となります。

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相手に説明をする時には事前に「おかげさまで」や「誠に勝手ながら」と置いてから事情を説明すると良いでしょう。いい説明であれば「おかげさまで今年をもちまして創業25周年となります」と使うことができます。

逆に無理なことを説明しなければならない場合には「誠に勝手ながらわたくしどもでは致しかねます」や「誠に勝手ながらわたくしどもではご指定のお品のご用意がございません」という使い方ができます。

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さらには断るときや相手に反論するときにもクッション言葉を使うと驚くほど角が立たない表現の仕方ができるようになりますので紹介しておきます。

まずは断る場合には「あいにく」や「せっかくですが」・「お気持ちはありがたいのですが」などがあります。例文としては「あいにくそちらの商品は品切れとなっております」

他にも相手が何かをこちらにしようとしてきた時に「お気持ちはありがたいのですが、こちらでの金銭の受領はお断りをしています」などがあります。

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一番難しい反論する時にもクッション言葉が大変役に立ちます。「お言葉を返すようですが」「申し上げにくいのですが」としてから反論すると角が立ちません。

クッション言葉の有無でイメージがガラッと変わります。「①の考えにしたいと考えているが、どう思う?」と聞かれた時に単に「①よりも②の方がいいと思います」というとトゲがあります。

クッション言葉を使った言い回しに変えると「お言葉を返すようですが私は①よりも②がいいと思います。なぜなら〇〇だからです」同じ意味のことを話しても受け手のイメージがガラリと変わります。

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相手を急かす時には「申し上げにくいのですが、期限が今週いっぱいとなっておりますので改めてご連絡いただいた際にはご予約がいっぱいになっている恐れがあります」のようになります。

強い依頼を柔らかく伝えて、言いづらいことを相手に受け入れて貰いやすくする言葉がクッション言葉の真骨頂だといえますので「ご一報」と併せて使い方をマスターしてしまいましょう!

「ご一報」を使う際の注意点

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「ご一報」を使う際の注意点を解説します。「ご一報」だけでも敬語としての使い方ができる表現となっていますが、「ご一報」だけではこちらの意図が伝わりきらなかったり、相手にとって失礼になる可能性があります。

ここでは「ご一報」を使う際の注意点を「ご一報」に続ける敬語の意識・相手からの折り返しの連絡方法の指定の仕方・自分が「ご一報」との連絡を受けた時の正しい返答方法をそれぞれ紹介します。

「ご一報」に続ける敬語を意識する

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先にも紹介したようにビジネスで敬語を使う場合には具体的に伝えたいことを敬語として表現することも大切ですが、頭にクッション言葉となる文章や締めとなる文章を依頼の形や疑問形で終わり、命令と捉えられないような工夫が必要です。

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単に依頼の意味では「ご一報ください」とすれば敬語としては間違いではありませんが、目上の人や取引先の関係の距離によっては失礼にあたる場合があります。こんな時にはクッション言葉を挟んだり、「ご一報ください」をより丁寧な尊敬語として使うといいでしょう。

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例文としてクッション言葉を使うのであれば「ご一報ください」の前に「大変恐縮ですが」や「恐れ入りますが」とひとこと添えるだけで相手に与える印象が大きく変わります。

「大変恐縮ですが、ご一報くださいますようお願い致します」と「ご一報ください。よろしくお願いします」を並べると違いがわかりやすいのではないでしょうか?

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「ご一報ください」をより丁寧な敬語表現、尊敬語として例文を挙げると「ご一報いただく」となります。「もらう」の尊敬語が「いただく」となり、目上の人によりふさわしい敬語での表現となります。

「ご一報いただくよう、よろしくお願い致します」は尊敬語と謙譲表現を組み合わせた敬語としては完璧な表現となりますが、ビジネスでの敬語としてはまだ角が立つ雰囲気があります。

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ここで登場するのが依頼の形や疑問形で文章を締める言葉の使い方を「ご一報いただくよう、よろしくお願い致します」に加えることで角が立たないニュアンスを文章に盛り込むことができます。

例文をあげれば「ご一報いただきますよう、よろしくお願い申し上げます」や「お忙しいとは存じますが、ご一報いただけますでしょうか」などのような使い方が目上の人に対するビジネス敬語としてはふさわしい表現となります。

連絡方法を指定する

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「ご一報ください」は意味としては簡単な連絡をお願いするニュアンスが強く、連絡するかしないかは相手に委ねている場合が多いと先に紹介しました。

しかし、「ご一報ください」の前後に連絡方法をこちらから指定しておくことで「ご一報ください」の相手に委ねるニュアンスのまま返信をやんわりと依頼することができます。

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「ご一報ください」に返信を依頼するニュアンスを込めた例文としては「お時間がある時にメールにてご一報くだされば幸いです」や「お急ぎの場合にはお電話にてご一報いただきますようお願い申し上げます」などの使い方をすると良いでしょう。

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また相手に返信の連絡をするか・しないかを委ねるとしても具体的な返信方法をこちらから指定しておくと相手が思い立った時に連絡方法を迷わせずに済みますので相手に対する配慮が感じられる使い方となりますので「ご一報」を使う際には連絡方法も併せて伝えるようにしましょう。

もしも返信が不要の時にはその旨を文末に告げるようにすると相手が迷いませんので蛇足にはなりますが紹介します。

返信が不要の場合の例文は「なお、返信は不要です」とすれば相手は「確認だけすればいいんだな」とわかってもらうことができます。もしも不安があるようであれば「何か不都合がありましたらご連絡ください」などと添えておくと良いでしょう。

相手から「ご一報」を使われた時は?

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自分が「ご一報」という言葉を使うということは取引先や目上の人も「ご一報」と使ってこちらに連絡をしてくることがあるということになります。

ここまで相手に連絡をするか・しないかを委ねている使い方だと紹介してきましたが、一般的に考えれば相手に連絡をして欲しいからコンタクトを取っていますので極力返信をするようにしましょう。

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先にも紹介しましたが、相手が連絡方法を指定している場合はその指定に添った連絡方法で返事をするとよいでしょう。メールで「ご一報」と使われ、特に指定がない場合はそのままメールで返信しても問題はありません。

重要なのは内容が緊急性があるのかどうかということを正しく判断して、適切な連絡方法で「一報」をすることが大切なこととなります。

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文章の内容にもよりますが、「ご一報ください」と言われた時には、連絡してくれたことに対するお礼・メッセージや文章を受領した旨を簡潔に返信すると良いでしょう。

一般的な返信としては「ご連絡ありがとうございました。メールを受領しましたので取り急ぎお礼まで」などのように簡潔に必要な事だけを「一報」するようにしましょう。

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簡易的な返信だとしてもすぐにレスポンスがあるのとないのでは相手に与える安心感やこちらに対する信頼感は天と地ほどの差がつきますのでこまめな連絡と返信を心掛けるようにするとチリも積もって大きな信用を得ることができるでしょう。

「ご一報」の英語表記

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「ご一報ください」の英語表記は直訳すると「Please let me know」となります。同じ表現でも「Would」「Could」を使うとビジネス英語としてふさわしい表現となります。「Would you let me know?」

「Could you let me know?」どちらを使っても「ご一報下さい」のニュアンスを伝えることができます。

「ご一報ください」は「簡単な返信」という意味

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「ご一報ください」は「ちょっと知らせる」や「簡単な返信」という意味の敬語となります。そのまま使っても敬語として成立した言い回しとなりますが、クッション言葉や尊敬語を組み合わせて使うとビジネスで使うのにふさわしい「ご一報」の使い方をすることができます。

「ご一報」の意味通り相手に返信をするかしないかを委ねるニュアンスの表現となりますので強く返信をお願いしたい場合には類語である「ご連絡ください」や「ご返事ください」と言い換えて使うと返信を願うニュアンスが強くなります。

「ご一報ください」を使う上での注意点も例文や状況を挙げて解説しましたので参考にしてみてください。ビジネス敬語はクッション言葉や依頼・疑問形の組み合わせを上手に活用すると自分の意思を上手く伝えられます。

サム
ライター

サム

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