「お声がけ」の意味と使い方を例文付きで解説!英語や敬語での表現は?

「お声がけ」の意味と使い方を例文付きで解説!英語や敬語での表現は?

「お声がけ」の意味と使い方を解説します。一般的には「お声がけ」は「声をかける」という意味で使われますが、ビジネスでは違う意味を表すことがありますので例文を示しながら解説します。英語や敬語での表現も併せて紹介しますので正しい使い方を押さえておきましょう!

記事の目次

  1. 1.お声がけの意味とは?
  2. 2.お声がけの類語
  3. 3.お声がけの使い方・例文
  4. 4.お声がけとお誘いの違い
  5. 5.お声がけの英語表記
  6. 6.お声がけは知らせるという意味

お声がけの意味とは?

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「お声がけ」という言葉を日常でもビジネスでもよく使いますが、表現する意味が異なる場合があります。「お声がけ」の一般的な意味としては人に対して「声をかける」や「話しかける」という使い方をします。

一方ビジネスシーンでは「お声がけ」は違う意味で使われることがあり、状況に応じて「ご用命」や「ご質問」をしてください。という使い方をする他、顧客に対して「今後のお願い」の意味を込めて口頭でも文章でも使うことがあります。

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いろいろな意味を表す「お声がけ」という言葉の敬語としての使い方を例文を示しながら解説します。また「お声がけ」と並んでよく使われる「お誘い」との意味の違いを紹介します。

使う状況や、相手に伝えたい意味によって「お声がけ」と「お誘い」を正しく使い分けられるように言葉の違いを押さえておきましょう。

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「お声がけ」を言い換えて使うことのできる類語や違うニュアンスを伝えたい時に使うことのできる類語を例文を挙げながら使い方を解説します。「お声がけ」の英語表記も紹介しますので覚えておくと英語で表現したい時に役立ちます。

お声がけの類語

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「お声がけ」には主に3つの意味があります。「声をかける」「質問/注文をする」「今後のお願いの挨拶」の意味があります。紹介する類語はいずれかの意味を表したり、状況によって使い分けると正しく自分の意図を相手に伝えることができますので違いを押さえておきましょう。

「お声がけ」の類語をそれぞれ例文を挙げながら言葉の意味と使い方を解説します。「お声がけ」と類語を正しく使い分けてビジネスシーンで役立てましょう。

類語①

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「お声がけ」の類語①は「ご用命」です。「ご用命」には「用事を言いつけること」や「注文」という意味があります。タクシーの案内などでも「ご用命ください」と書かれている場合をよく見かけるように「言いつけて」というニュアンスで使われています。

「ご用命ください」と表現すると丁寧な敬語となりますが、言葉の形としては命令形に当たりますので使い方には注意が必要です。先に「どうぞ」とつけて「どうぞご用命ください」とすると丁寧さを強調した敬語とすることができます。

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例文を挙げると「お近くの移動にぜひご用命ください」や「水回りのトラブルの際は私どもにご用命ください」などの使い方があります。いずれの場合も「注文してください」や「なにかあれば言いつけてください」という意味を表した表現となっています。

類語②

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「お声がけ」の類語②は「打診」です。「打診」には「相手の意向を知るためにその問題に触れること」の意味と「医者が体の表面を叩き、内臓の様子を診ること」の2つの意味があります。

「打診」をビジネスシーンで使う場合は「相手の意向を知るためにその問題に触れること」の意味で使われることが多くあります。例文を挙げると「転勤の打診を彼に持ち掛けた」や「昇級試験を受けないか、彼女に打診してみる」などの使い方があります。

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「打診」だけで全ての決定をする訳ではありませんが、本人に転勤や新たな仕事、ポストなどこれまでと違うことをビジネス上で社員に命じる前の段階で本人にその気があるのかの意思の確認や、職務の変化に対応できる状況なのかを聞く使い方をする類語となっています。

「打診」を受けたからといって転勤やポストを決定されるわけではないといいましたが、決定後には会社から命令される行為となり、基本的に拒否をすることはできません。

転勤をしたくない場合や新しいポストに就きたくない場合は「打診」があった時点で明確な意思表示をしておく必要がありますので覚えておきましょう。無理な理由を合わせて上司に説明しておくとより受け入れられやすくなりますのでこちらも覚えておいてください。

類語③

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「お声がけ」の類語③は「注意喚起」です。「注意喚起」には「気をつける」や「用心する」という意味や「人に気をつけるように促す」という意味があります。「注意喚起」は言葉として誰かにいう言葉というより動き自体を表現する言葉となります。

「注意喚起」は目上の人に敬語として使う場合は「ご注意ください」などと言い換えて表現する場合が多くあり、広く一般的にいう場合にいは「忠告する」や「アドバイス」ということがあります。

「注意喚起」の例文を挙げると「トラブルを事例に全員へ注意喚起を促した」や「ことあるごとに注意喚起をしてきたが失敗を防ぐことはできなかった」などの使い方をする類語といえます。

「注意喚起」を敬語として言い換えた例文としては「滑りやすくなっていますので、ご注意ください」一般的な表現としての例文は「彼に具体的な忠告をした」などの使い方があります。

類語④

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「お声がけ」の類語④は「呼びかけ」です。「呼びかけ」には「賛同や参加を求めること」や「遠くにいる人に声をかける」という意味があります。「呼びかけ」には強制を強いる意味はありませんが、「できたらこうしてください」と相手に賛同を求める使い方が多くされます。

「呼びかけ」を使った例文としては「政府はイベントの開催の自粛を各団体に呼びかけた」「水難事故に注意するように呼びかけた」などの使い方をします。「呼びかけ」は敬語ではありませんので、敬語として使う場合は「お声がけ」や「ご参加ください」などと言い換えて使うと良いでしょう。

お声がけの使い方・例文

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「お声がけ」の類語と使い方を理解した上で「お声がけ」の例文を示しながら具体的なビジネスシーンなどでの使い方を解説します。「お声がけ」と組み合わせる言葉次第で相手に伝える意味が変わりますので使い方を押さえておきましょう。

一般的に使う「お声がけ」の使い方は「順番が近付いたらお声がけします」などがありますが、ビジネスシーンにおいてはこの限りではありませんので違いを覚えておきましょう。

例文①

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「お声がけ」の例文①は「お声がけください」です。「お声がけください」はビジネスシーンでもっともオーソドックスな使い方となっており上司や顧客、近い関係性の目上の人に敬語として使うことのできる例文となっています。

誰にでも使えるということは敬語として表す敬意が低いということですのでさらに敬意を表したい場合には「お声がけいただけますでしょうか」などのように「ください」を丁寧に「いたただけますでしょうか」と言い換えることで敬語としてより丁寧な表現とすることができます。

状況や相手によって使い分けられるように「お声がけください」と「お声がけいただけますでしょうか」をそれぞれ覚えておくようにすると安心です。

例文②

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「お声がけ」の例文②は「何かありましたらお声がけください」です「何かありましたらお声がけください」は主に接客用語として使われる例文となります。自分がお客として家電や服を探しに行くことを思い浮かべるとよく使われている使い方だとわかるはずです。

「何かありましたら」の部分を「気になる商品が〜」「わからないことが〜」と言い換えるといろいろな業態の販売業で使われている定型文としての使われ方をしている使い方となります。

より丁寧な敬語表現としては「お声がけ」を「おっしゃってください」と言い換えて「何かありましたらおっしゃってください」とすれば表す敬意を高めることができます。

例文③

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「お声がけ」の例文③は「また何かありましたらお声がけください」です。「また何かありましたらお声がけください」は例文②と非常によく似ていますが、冒頭に「また」と置くことで「時間を開けても気軽に声をかけてください」という意味を表します。

この例文を用いるのは販売や営業などで顧客に対して「今後ともお願いします」というニュアンスを込めた使い方となっており、顧客に対するフォローワードとなっています。

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販売は単発で終わることもありますが、継続して取引をすることでお互いの理解が深まっていきますので、双方にとって継続的な付き合いはメリットのあるものとなります。

主に販売した側が使う言葉となっていますので「また何かありましたらお声がけください」といわれたら「ありがとうございます」や「遠慮なく声を掛けさせていただきます」とするとお互いに好印象となるでしょう。

例文④

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「お声がけ」の例文④は「何かあればお声がけください」です。「何かあればお声がけください」は「お声がけ」の前に置く言葉を「なにかあれば」と軽い表現にすることで相手から質問や尋ねることの敷居を低くする狙いのある言葉遣いとなります。

顧客との関係の距離が近い場合にも使うことができる例文となっており、相手との距離が近くなれば表す敬意が高すぎると距離を感じさせたり、「自分は親しくされていないのではないか」と不信感を抱かせてしまう原因となります。相手との距離を見極めて言葉を選ぶことは重要です。

どの例文もよく似た表現となっていますが、言葉の使い方と組み合わせ方で相手に伝わるニュアンスが大きく変わりますので、ビジネスシーンでは「お声がけ」と組み合わせる言葉の敬語表現や使い方に注意を払って声を掛けるようにしましょう。

お声がけとお誘いの違い

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「お声がけ」とよく似ていて、尚且つ使うことの多い「お誘い」は相手に伝えたい意味やこちらの行動が変化する言葉となっていますので言葉の違いを押さえて使い分けることは重要なことです。

「お声がけ」は「なにかあることを知らせる・伝える」という意味があり、「お誘い」には「一緒に参加するように誘う・勧める」という意味があります。

この場合の「お声がけ」には「会食やイベントがあることやその日時」を伝えたり、知らせたりする意味があります。砕けた表現で意味を表すと「イベントがありますよ」と「知らせる」ことに主眼を置いた言葉の使い方となっています。

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それに対して「お誘い」とした場合には「自分も一緒にイベントや会食に参加するからきませんか」というニュアンスが含まれています。

自分が参加しない場合もありますが、「おすすめする」ということに主眼を置いた使い方となりますので自分の行動や相手に求める意思の強さで「お声がけ」と「お知らせ」を使い分けるようにしましょう。

お誘いは勧めるという意味

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人に「お声がけください」という場合は「周りの人にも知らせてください」のニュアンスがあります。対して「お誘いください」といった場合には「周りの人と一緒に参加してください」のニュアンスを伝える使い方となっています。

「お誘い」の使い方を例文で示すと「お誘い合わせの上、お越しください」や「お誘いいただければ幸いです」などの使い方があります。

また自分が誘われた時に断る場合は「せっかくお誘いいただいたのにあいにく都合がつきません」や「ありがとうございます。お誘いいただいたのに〜」とすると角が立ちません。

「お誘い」は相手に対して「参加や何かをするように勧める」という意味があり、「お声がけ」は「イベントや何かがあることを知らせる・教える」という意味がある為、状況や伝えたい意思に応じて使い分けるようにしましょう。

お声がけの英語表記

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「お声がけください」を英語表記すると[Please let me know]となります。ビジネスで使われる意味として紹介した「なにかあればお声がけください」を英語でいうと[Please let me know if you need any help]と言います。

「呼んで声をかける」という意味での英語表記は[to call out to〇〇]となります。〇〇には[you]などの人が入ります。また、「順番がきたらお声がけします」を英語表記すると[I will guide you in order]が適切な英語での表現となります。

お声がけは知らせるという意味

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「お声がけ」は一般的には「声をかける」「呼び止める」という意味で使われる言葉となっていますが、ビジネスシーンでは「質問を促したり」「ご用命ください」の意味や「今後のお付き合いをお願いする」意味など「お声がけ」は幅広い意味で使われる言葉となっています。

相手の意向を知りたい場合には「打診」という類語を使ったり、広く賛同を求める場合には「呼びかけ」と言い換えたりすると伝えたい意味を正しく表現することができますので状況に応じて使い分けるようにしましょう。

「お声がけ」は組み合わせる言葉によってニュアンスや意味することが変わりますので使い分けを覚えておきましょう。また「お声がけ」の英語表記は[Please let me know]や[I will guide you in order]が英語として「お声がけ」を表現しますので併せてチェックしておきましょう。

サム
ライター

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