自己研鑽の意味とは?
「自己研鑽」の意味は「自分自身を鍛えること」「自分自身を磨きをかけること」を表します。読み方は「じこけんさん」です。自分自身を表す「自己」と学問などを追求する「研鑚」を組み合わせた四字熟語となっています。
「自己研鑽」の特徴や類語である「自己啓発」との違いを解説します。また「自己研鑽」の使い方を例文を挙げて紹介します。自己アピールの場面でも使うことができますので使い方を覚えておきましょう。
「自己研鑽」の英語表記も例文と併せて紹介しますので様々な場面で「自己研鑽」という言葉を正しく使えるようにしておきましょう!
自己研鑽の特徴
「自己研鑽」という言葉は耳には良くしますが、実際に書くとなると読み方を含めて「?」がついてしまう四字熟語かもしれません。そんな「自己研鑽」の特徴や意味と「自己研鑽」よりも聞き馴染みのある「自己啓発」との違いを解説します。
研鑚とすると学問に限られる
「自己研鑽」と言うと学問に限らず、「自分自身を磨く」という意味を表現することができます。しかし読み方を含めて「?」のつく「研鑚」として使う時には「学問を磨いて、深めること」という意味にしか使うことができません。
「研鑚」という言葉は「研ぐ」と言う意味の「研」という言葉と「穴を開ける」という意味の「鑚」という文字を組み合わせた単語です。読み方が難しい「鑚」は「穴を空ける道具であるきり」のことが由来になっています。
「研」と「鑚」を合わせる事で「ものごとの本質を深める」と言う意味になり、転じて「学問を深める」という意味を表現するようになりました。「研鑚」に「自己」を組み合わせる事で「自分自身を磨く」という意味を表現する言葉として使われています。
類語は自己啓発
「自己研鑽」よりも聞き馴染みがある「自己啓発」は類語となります。「自己啓発」は「自分自身の潜在能力を出す為の訓練」と言う意味があります。どちらも能力やスキルを磨くという点では共通しています。
それぞれの使い方の違いとしては力の方向性の違いにあります。「自己研鑽」が資格や勉強など具体的な目標を達成する・達成した時に使うことが多い表現となっていますが、「自己啓発」とした場合には抽象的なことが目標となっている場合に使うことが多くなります。
例えば「モチベーション」や「生きがい」など目に見えるスキルなどではありませんが、生きる上で大切なことをテーマに自分が努めること、学ぶことを意味する場合に「自己啓発」と使います。
類語は他にもある
「自己研鑽」には「自己啓発」以外にも「自己実現」や「自己変革」、「自己改善」などの類語が複数あります。それぞれの意味や使い方を解説をします。まず「自己実現」は「自分の好きなことをして、その好きなことが社会貢献になっている状態」という意味を表します。
次に「自己変革」は「これまでの考えを変えて生まれ変わること」を意味します。最後に「自己改善」は「自分の気に入らないところを直す」という意味になります。
どの「自己〜」も全ては自分の能力の改善や状態を良い表す四字熟語となっており、相手に対して何を伝えたいかので使い方がことなりますので「自己研鑽」が「努力すること・してきたこと」を伝えるのに適しています。
「自己啓発」がスキルなどの目に見えるものではなく「生きがい」や「モチベーション」などについて抽象的な成長を表現する時に使い、「自己実現」は「社会に対して自分自身のビジョンを言うとき」に使います。
「自己変革」はビジネス書などでも良く見かける表現となっていますが、「これまでの考えから生まれ変わる」との意思表示をする時に使われることが多くなっています。
最後に「自己改善」は心理学的な治療の場で用いられる使い方となっています。それぞれの類語の違いを覚えて適した表現方法をできるようにしましょう。
自己研鑽の英語表記
「自己研鑽」の英語表記は「自己研鑽」をどのように日本語から英語に訳すかで英語での表現が変化します。最も適した英語表現は[Improve oneself]です。
[Improve]が「改良・進歩」の意味があり、[oneself]が「自己」の意味があります。他にも [grow myself]や、人に対して努力していることを言う場合[I keep trying]と英語で表現することもできます。
自己研鑽の使い方
「自己研鑽」は「自分を磨いている」「自分の能力向上の為に努める」という「努力」をアピールをする言葉となっています。実際にどういう成果を挙げたのか、具体的にどう言うことをするのかという質問に発展する場合もありますのでそれを想定した使い方を考えておきましょう。
人が努力している姿や様子などを良い表す場合にも「自己研鑽」という言葉を使うことができますのでそれぞれ例文を挙げながら使い方を紹介します。
例文①
「自己研鑽」の例文①は「自己研鑽に努める所存」です。「自己研鑽に努める所存」は面接などの場で「これからも自分の能力や学問に磨きを掛け続ける・努めるつもり」だという意味をアピールする例文となります。
具体的な使い方の例文を挙げると「御社に入社しましても自己研鑽に努める所存であります」や「目標の〇〇となる為、自己研鑽に努める所存です」などの使い方ができる「自己研鑽」の例文となっています。
面接などの場では言葉尻を捉えて「〇〇できなかったらどうするの?」と切り返してくる場合もありますので面接で「自己研鑽に努める所存」と使う場合には連なる問答を想定しておくことが肝心です。
例文②
「自己研鑽」の例文②は「専門領域の自己研鑽をつむべきだ」です。「専門領域の自己研鑽をつむべきだ」は自分の努力することに対しての使い方となっています。「専門領域」とは「狭くて深い部分」ということを指しており、その分野に関しての専門性を高めるということを表します。
専門性を高めると言うことは他に追従するものがいない、競争相手が少ないということに繋がりますので、何かひとつ誰にも負けないものを見つけて「自己研鑽」に努めるようにしましょう。
面接でこの例文を使う場合には「専門領域の自己研鑽をつんできました」や「これからも専門領域の自己研鑽に努める所存です」などの使い方をしましょう。
例文③
「自己研鑽」の例文③は「父の自己研鑽する姿に感銘を受けた」です。「父の自己研鑽する姿に感銘を受けた」は人が努力する様子を表す時にも使うことができます。人に努力を見せようとしなくても常日頃から「自己研鑽」に励む人は雰囲気が違います。
また、面接などの場所でも「父の自己研鑽する姿に感銘を受けた」を使うことができます。「身近な人の努力する姿に心を打たれて自分も目標ができ、それに対して努力している」という使い方ができます。
その場合の例文を挙げると「私は父の自己研鑽する姿に感銘を受け、〇〇に対する努力を一層するようになりました」などの使い方をすることができます。
面接のコツとしては身近な人を引き合いに出すことで、「自分は人を尊敬する」「認めることができる」人だと言うことを面接官に印象付けることができます。
例文④
「自己研鑽」の例文④は「自己研鑽によって成長できたこと」です。「自己研鑽によって成長できたこと」は履歴書のPR欄にどの様なことに努力をして自分が何を身に付けたか」や「努力によってどう変わったか」ということをアピールする使い方となっています。
履歴書に「自己研鑽によって成長できたこと」を書いておき、面接で深掘りしてどのように努力をしてきてどのように成長したのかということを話せるようにしておくと自分がアピールしたい話しに誘導しやすくなります。
使い方としては履歴書に「自己研鑽によって成長できたことは〇〇です」とシンプルに書いておき、面接で深くそのことについて話すという使い方が挙げられます。
自己研鑽は努力という意味
「自己研鑽」は読み方が「じこけんさん」となり意味が「自分自身を鍛えること」や「自分に磨きをかけること」を表現する四字熟語です。主に面接や履歴書などで「努力」や「自主性」をアピールする時に使う言葉となります。また人の努力する様を表現することもできる言葉です。
英語では[Improve oneself]と表現しますが、他にも[grow myself]などの英語での表現の仕方もありますので状況によって使い分けましょう。