レギュラー車にハイオクガソリンは入れられる？違いやメリット・デメリットも紹介

レギュラー車にハイオクのガソリンを入れるとどうなるのか？日常的に車に乗っている方なら一度は考えた事があるのではないでしょうか。ハイオクガソリンの方が高価なので、あまり試そうと考える方はすくないでしょう。

ハイオクガソリンはハイオクガソリンしか受け付けないエンジンの車に乗っている方が主な利用者になっています。ハイオク車にレギュラーガソリンを入れるとしばらくは走行できますが、そのうちにエンジンが停止してしまいます。

しかしその逆であるレギュラー車にハイオクガソリンを入れるとどうなるのか？ハイオク車と同じようにエンジンが停止してしまうのか？その答えはノーです。

エンジンは動き続けます。それではレギュラー車にハイオクガソリンを入れるとどんなメリット、デメリットがあるのかを紹介していきます。

まずガソリンにはレギュラーとハイオクと軽油の三種類がガソリンスタンドで販売されています。軽油はガソリンエンジンとは全く別のディーゼルエンジン機構にしか適応していないので混同される事はありません。

しかし、レギュラーガソリンとハイオクガソリンは同じ機構のガソリンエンジンに対して使われる燃料なので、今回のような疑問が物議される結果になっています。

そもそもガソリンやディーゼル（軽油）燃料は元々原油から温度の差によって製油されて分かれた物です。ガソリンの場合は35度～180度で留出されます。ディーゼルは240度～350度で留出されるのですが、その中で揮発性という物が高い物をハイオクタンと呼ばれます。

そのオクタン価が高いガソリンをハイオクガソリンと呼び、それよりもオクタン価が低いガソリンをレギュラーガソリンと呼びます。

レギュラーガソリンはハイオクガソリンと比べてオクタン価の低いガソリンです。日本車で多く使用されている車の燃料ですので一般的なガソリンです。

オクタン価とは、ガソリンがよく燃える揮発性の指数を示した物です。オクタン価が高いほどガソリンは効率的に燃焼し、強いエンジンにも対応しています。

明確な定義として日本工業規格では、オクタン価96以上がハイオクであり、それ未満で89以上のものをレギュラーガソリンとなっています。

日本車の多くは、レギュラーガソリンが使われていますので、レギュラーガソリンはもっとも一般的な燃料であると言えます。

先程の解説と重複する部分もありますが、ハイオクガソリンはオクタン価96以上のガソリンのことです。日本車では少なく外国製の車に多いです。スポーツカーなどの排気量が高い車に使用される事が多いです。

何故レギュラーガソリンより高いかと疑問に感じる方も多いです。その理由としてはオクタン価の高さにあります。オクタン価はガソリンの揮発性の高さの指標となる物です。

揮発性が高ければ高い高いほど、高い圧縮比でも異常燃焼を起こさないのです。より強い力でエンジンを動かすことができる為、高い排気量が必要な車であるスポーツカーなどにハイオク仕様が多いのはそのためです。

オクタン価の高いハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べてとても高性能です。その為レギュラーガソリンに比べるとどうしても価格が高くなってしまうのです。

基本的には車のエンジンにはそれぞれディーゼル、ハイオク、レギュラーの仕様に合わせて作られています。ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れた場合には揮発性が足りずにいずれエンジンが停止してしまいます。

しかし、レギュラー車にハイオクガソリンを入れた場合揮発性は十分で害を及ぼす事はありません、燃費の向上や出力の向上があるのか、その上でどのような影響やメリットがあるのでしょうか。

仮に燃費、出力の向上があるとれば、その価格に合ったメリットがあるのかが気になります。10円程度の差でも何十リットルと給油すればその差はかなり大きです。それでは具体的なメリットを紹介していきます。

結論から言うとレギュラー車にハイオクガソリンを給油して問題はありません。逆にオクタン価が高いガソリンを入れる事で得られるメリットがあります。その一つとしてエンジンの燃焼機構の洗浄効果が期待できます。

ハイオクガソリンにはレギュラーガソリンには無い清浄剤が入っています。この清浄剤の効果で燃焼機構内の推積してしまうカーボン物質を取り除く事ができます。カーボンが蓄積すると着火作用が上手く伝わらなくなってしまいます。

もしレギュラーガソリンのみで維持していた場合にはエンジンオーバーホールやスパークプラグの交換などの作業が必要になってきます。

レギュラー車にハイオクガソリンを入れれば完全に防げるわけではありませんが、シビアコンディションで車を使う方は試す価値があります。

エンジンノッキングとはどんな現象なのでしょうか。エンジンノッキングとはエンジンの異常燃焼でありカラカラ、カンカンと言う高い音と共に振動がする現象です。

エンジンは空気とガソリンがベストな割合で噴出されている所にスパークプラグが電気で点火する事で爆発を起こし、それがエンジン動力となっています。この割合や圧力が変わり、燃焼室が高音になる事で着火せずとも爆発を起こしてしまうのがノッキングです。

ノッキングが多発すると最悪エンジン破損に繋がるので放置はできません。ここで防止策としてハイオクガソリンを入れる事で多少の防止効果が期待できます。

ハイオクの方がレギュラーガソリンに比べてオクタン価が高いので多少高温になっても爆発しない為、しっかりとした既定のタイミングで爆発する為レギュラー車にハイオクを入れるとノッキングが起こりにくいとされています。

レギュラー車にハイオクガソリンを入れる事で実際にエンジンの出力が向上したり燃費がよくなるなどの効果はあるのでしょうか。実際に出力の向上や燃費の向上はありませんでした。

それにもかかわらず、運転者の実感として日常的に運転している中で出力の向上や燃費の向上を感じる声があるのは何故でしょうか。その実として元々のエンジン機能に低下が原因であると言われています。

エンジン機能が低下しているエンジンにハイオクガソリンを入れて洗浄された事によって低下していた機能が元に戻った為、出力も燃費も向上したかのような感覚になるのだと言うことです。

レギュラー車にハイオクを入れるメリットは数多くありましたが、デメリットの観点から見るとどんな事があるのでしょうか。デメリットが不具合を起こすような物だと躊躇う事もあります。

どんなデメリットかにもよりますが、メリットの方が多く上回るものがあるのであればレギュラー車にハイオクガソリンを入れる事は、車にとってとても良い自己メンテナンスになりますので、デメリットがなおさら気になる所です。

それでは具体的にどんなデメリットがあるのかを簡単に説明していきますので、十分に理解して実践するかどうか決めていきましょう。

ハイオクを入れるとどうなるかの違いにおいてメリットの観点は十分に説明してきましたが、問題はデメリットです。ハイオクを入れたらどうなるのかと言う不安はありりますが、結論から言うと全く問題ありません。

ではデメリットは何かと言うと。値段がレギュラーガソリンと違い高い設定で販売されていると言う事です。日常的に乗る車ですからコンスタントに給油されている方にとっては、10円の違いでもかなり負担になってきます。

やはり毎回とは言わなくとも間隔をあまり開けずにハイオクガソリンを入れ続けなければ、感覚で実感できるほどの効果は期待できないので、そこがもう一つのデメリットであるとも言えます。

なかなか日常的に乗っている車に対してのセルフメンテナンスができている方は少ないのが現状です。しかしそんな中でも簡単に違いを実感できるセルメンテナンスがハイオクガソリンを定期的に入れてあげる事です。

ハイオクを入れるとどうなるかの不安は全く気にしなくて問題はありません。値段の問題さえクリアできればすぐにでも違いを実感できるので、実践してみる価値のあるセルフメンテナンスです。

実際にどうなるかは普段車に乗っている時間が長ければ長い人ほど違いを実感する事ができるでしょう。試す価値があるメンテナンス方法ですので気になった方やお車の調子が悪い方は是非試してみて下さい！