以後気をつけますの意味とは?
ビジネスシーンで上司などに対して謝る時に「以後気をつけます」といった言い方をすることがありますが、「以後気をつけます」とはいったいどういう意味なのかわからないまま使っているという人もいます。
ですが「以後気をつけます」を意味も知らないまま使ってしまうと、相手に対して失礼にあたる場合もありますので注意が必要です。
「以後気をつけます」という言い方にはいったいどのような意味があるのか、まずは「以後気をつけます」の意味についてご紹介しましょう。
今後は注意しますという意味
「以後気をつけます」の意味の一つ目は、「今後は注意します」という意味です。「以後」には「今後」「これから」という未来を表す意味があり、「以後気をつけます」は「今後は注意します」という意味になります。
「以後気をつけます」は丁寧な言い方なので敬語に分類されますが、「気をつけます」という言い方は敬語とはいえ相手によってはあまり丁寧に受け取られません。
「以後気をつけます」という言葉を使う場合には、「以後気をつけます」の他に何か敬語表現の丁寧な言い方で事態を説明する必要があると言えます。
これからは気をつけますという意味
「以後気をつけます」の意味の二つ目は、「これからは気をつけます」という意味です。「以後気をつけます」の「以後」は未来を表す言葉なので、「これからは」という意味にもなり、「これからは気をつけます」という意味になります。
ですが「今後は注意します」という意味で言っても「これからは気をつけます」という意味で言っても、「以後気をつけます」はあまり丁寧な敬語表現だとは言えません。
どちらにしても「以後気をつけます」とビジネスシーンで上司などに対して言う場合には、他にさらに丁寧な敬語表現の言葉を添える必要があるということです。
以後気をつけますの類語
「以後気をつけます」の意味についてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」の類語についてご紹介します。
「以後気をつけます」の意味は「今後は注意します」「これからは気をつけます」という意味なので、これらの意味と似た意味を持つ言葉や「以後気をつけます」の言い換えに使える言葉が「以後気をつけます」の類語になります。
「以後気をつけます」という言葉に似た意味を持つ類語や言い換えに使える類語にはいったいどのような言葉があるのか、「以後気をつけます」の類語についてご紹介しましょう。
猛省しております
「以後気をつけます」の類語の一つ目は、「猛省しております」です。「猛省しております」の意味は「強く反省しております」という意味で、「以後気をつけます」の言い換えにも使える類語です。
「以後気をつけます」の意味には未来を表す意味が含まれていますので、その点では「猛省しております」は少し違いますが、「猛省しております」の方がより反省している気持ちが伝わります。
「以後気をつけます」も敬語表現ではありますが、人によってはあまり反省が感じられない場合もありますので、「猛省しております」と言い換える方が良いとも言えます。
失礼いたしました
「以後気をつけます」の類語の二つ目は、「失礼いたしました」です。「失礼いたしました」の意味は「相手に礼儀を欠いた際に謝罪する」という意味で、「以後気をつけます」とは意味的には違います。
ですがビジネスシーンなどで相手に何か失礼なことをした際に謝る時に「以後気をつけます」と言いたい場面でなら、「失礼いたしました」と言い換える方が良い場合もあります。
「失礼いたしました」は敬語表現の中でもさらに丁寧な謙譲語になりますので、「以後気をつけます」を丁寧に言い換えることができます。
注意いたします
「以後気をつけます」の類語の三つ目は、「注意いたします」です。「注意いたします」の意味は「気をつけます」という意味で、「以後気をつけます」の意味「これからは気をつけます」と似た意味を持つ類語です。
「以後気をつけます」は敬語表現とはいえ丁寧語なので、ビジネスシーンで上司などに対して使うのにはふさわしくない場合もありますが、「注意いたします」は謙譲語の敬語表現なので言い換えに使うとより丁寧になります。
「以後気をつけます」をより丁寧に言いたい場合には「今後注意いたします」といった敬語表現を使って言い換えると良いでしょう。
肝に銘じております
「以後気をつけます」の類語の四つ目は、「肝に銘じております」です。「肝に銘じております」の意味は「深く心に刻み込んで忘れないようにします」という意味で、「以後気をつけます」の類語です。
「以後気をつけます」をビジネスシーンで使うとちょっと軽いイメージになりますが、何か失敗した時などに「肝に銘じております」と言い換えると、とても反省していることを伝えることができます。
「以後気をつけます」は敬語表現ではありますが、軽いイメージのある言葉なので、「肝に銘じております」などの類語に言い換えた方が良い場合が多いと言えます。
二度とこのようなことはいたしません
「以後気をつけます」の類語の五つ目は、「二度とこんなことはいたしません」です。「二度とこんなことはいたしません」の意味は「もうこんなことは繰り返しません」という意味で、「以後気をつけます」の類語になります。
「以後気をつけます」はちょっと軽いイメージがありますが、「二度とこんなことはいたしません」の場合はかなり反省しているイメージがあり、「もう二度としない」という意志が含まれています。
そのため「以後気をつけます」と言いたい場面で「二度とこんなことはいたしません」と言い換えると、より反省していることが伝わると言えます。
以後気をつけますの使い方・例文
「以後気をつけます」の類語についてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」の使い方の例文についてご紹介します。「以後気をつけます」は敬語なのでビジネスシーンでも使うことができますが、使い方は少し難しいです。
「以後気をつけます」は単独で使ってしまうと薄っぺらい言葉のように受け取られがちなので、「以後気をつけます」を使う際には他にも言葉をプラスする必要があります。
「以後気をつけます」という言葉を使うにはいったいどのような使い方をすれば良いのか、「以後気をつけます」の使い方の例文についてご紹介しましょう。
例文①
「以後気をつけます」の使い方の例文の一つ目は、「以後気をつけます。この度は本当に初歩的なミスを犯してしまいまして誠に申し訳ございませんでした。今後は二度とこのようなミスをしないよう注意いたします」という例文です。
「以後気をつけます」は単独で使うこともできますが、ビジネスシーンなどではこのように詳しく丁寧な謝罪の言葉を足して使うという使い方が一般的です。
ビジネスシーンで何かミスをしてしまった場合などには、「以後気をつけます」はこのような使い方をすることが大切です。
例文②
「以後気をつけます」の使い方の例文の二つ目は、「以後気をつけます。この度は納期の遅れでご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございませんでした。二度とこのようなことのないよう注意いたします」という例文です。
この例文はビジネスシーンで納期が遅れたことを取引先に謝る例文ですが、この例文でもやはり「以後気をつけます」の後に丁寧なお詫びの言葉をプラスしています。
「以後気をつけます」だけでもお詫びの言葉になりますが、「以後気をつけます」だけをビジネスの取引先などに言うと「反省の色が見えない」などと思われることもありますので注意しましょう。
例文③
「以後気をつけます」の使い方の例文の三つ目は、「このようなことを繰り返さないよう、以後気をつけます」という例文です。
この例文は「以後気をつけます」の前にお詫びの言葉をプラスした使い方で、ビジネスシーンなどではこのような使い方も多いです。
「以後気をつけます」は後ろに丁寧なお詫びの言葉をつける使い方もありますが、この例文のように前に丁寧なお詫びの言葉をつける使い方もできます。
例文④
「以後気をつけます」の使い方の例文の四つ目は、「ご指摘いただきまして誠にありがとうございます。以後気をつけます」という例文です。
この例文でも「以後気をつけます」の前に言葉がつけられていますが、こちらはお礼の言葉と一緒に「以後気をつけます」が使われています。
ビジネスシーンで上司などからちょっとした指導を受けることもありますが、そういった場合には謝罪の言葉ではなくお礼の言葉と一緒に「以後気をつけます」を使うと良いでしょう。
以後気をつけますと留意いたしますの違い
「以後気をつけます」の使い方の例文についてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」と「留意いたします」の違いについてご紹介します。
「以後気をつけます」と言うべき時に「今後留意いたします」という言い方をする人もいますが、実はこの二つは意味が少し異なりますので言い換えに使うと意味が違ってきてしまいます。
「以後気をつけます」と「留意いたします」にはいったいどのような違いがあるのか、「以後気をつけます」と「留意いたします」の違いについてご紹介しましょう。
留意いたしますは心に留めるという意味
「以後気をつけます」と「留意いたします」の違いは、「留意いたします」は「心に留める」という意味だということです。「以後気をつけます」には「今後は注意します」という意味がありますが、「注意」は「留意」より危険度が高いです。
なので「以後気をつけます」と言いたい場面で「今後は留意いたします」と言ってしまうと、危険度の低い言い方になってしまい、あまり反省していないと思われてしまうこともあります。
「留意いたします」は「以後気をつけます」より丁寧な敬語表現ですが、「以後気をつけます」と言いたい場面で「留意いたします」と言い換えると意味が変わってしまうので注意が必要です。
以後気をつけますを使う際の注意点
「以後気をつけます」と「留意いたします」の違いについてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」を使う際の注意点についてご紹介します。
「以後気をつけます」という言葉を使う際には少し注意が必要です。「以後気をつけます」を使う際に気をつけるべき点に注意しないと、「失礼だ」と思われることもあります。
「以後気をつけます」を使う際にはいったいどのような点に注意しなければならないのか、「以後気をつけます」を使う際の注意点についてご紹介しましょう。
以後気をつけますだけでは使えない
「以後気をつけます」を使う際の注意点は、「以後気をつけます」だけでは使えないということです。先に使い方の所でもご紹介したように、「以後気をつけます」は単独で使うことはほぼありません。
「以後気をつけます」を単独で使うと、人によっては「反省しているように見えない」などと思われてしまいますので、「以後気をつけます」と言う場合には必ず他にも謝罪や反省の言葉が必要になります。
「以後気をつけます」と言う場合には、必ず前か後ろに丁寧な敬語表現の謝罪や反省の言葉をつけなければなりませんので注意しましょう。
以後気をつけますの由来
「以後気をつけます」を使う際の注意点についてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」の由来についてご紹介します。
「以後気をつけます」は新しい言葉なので語源などはありませんが由来はあります。それでは「以後気をつけます」の由来についてご紹介しましょう。
これから先を表す言葉が由来
「以後気をつけます」の由来は、「これから先」を表す言葉にあります。「以後気をつけます」の「以後」は「これから先」「今後」を表す言葉で、「以」は「もって」という意味になります。
「以後」の「以」には「それから」という意味がありますので、「以後」は「それから後」という意味になり、これが「以後気をつけます」の由来です。
以後気をつけますの英語表記
「以後気をつけます」の由来についてご紹介しましたので、次は「以後気をつけます」の英語表記についてご紹介します。日本語には英語訳が難しい言葉が沢山ありますが、「以後気をつけます」は直訳することができます。
「以後気をつけます」を英語に訳するにはいったいどのような英語を使えば良いのか、「以後気をつけます」の英語表記についてご紹介しましょう。
I will be careful in future
「以後気をつけます」の英語表記は「I will be careful in future」という英語です。日本語の敬語を英語にする際には「will」「would」が良く使われますが、この英語文にも「will」が使われていて、ほぼ直訳と言えます。
「in future」の部分を「from now on」という英語に変えても同じ意味になり、「以後気をつけます」の英語訳としてこれらのどちらでも使えます。
以後気をつけますは今後は注意しますという意味
「以後気をつけます」の意味や使い方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「以後気をつけます」は「今後は注意します」という意味なので、正しい意味を理解して正しく使いましょう。