朝顔の育て方のコツを覚えよう!
朝顔を上手に育てるには、まず朝顔のことを知ることが大切です。朝顔は、ヒルガオ科の植物で7月から9月の暑い夏の季節に咲きます。支柱に蔓を這わせて行灯状に咲くなどします。
赤・ピンク・紫と言った目に鮮やかな朝露の似合う大輪の花を咲かせます。そして朝顔は、鉢植えでも露地植えでも育てることのできる夏花です。そんな朝顔の育て方のコツを紹介します。
朝顔の育て方①準備
朝顔を7月から9月の旬の時期に開花を楽しみたい。そんな思いをしながら、4月中旬くらいから朝顔の育て方のマニュアルなどを参考に、様々な準備をします。
まず最初に、朝顔を咲かせる場所を探します。鉢植えなのか露地植えなのか、それによっても準備の方法が若干異なってきます。朝顔を咲かすには、どんな準備が必要なのか調べました。
用意するもの
朝顔の育て方のコツは、場所選びから始まります。朝顔は、鉢でも露地でも育てることができる夏花です。そんな朝顔を咲かせるために最初に用意するものがあります。
種まきから始める場合は「種」苗木から始める場合は「苗」が必要です。そして、朝顔は蔓性で上に伸びていきますから、行灯仕立てにするなら「支柱」緑のカーテン状にするなら「ネット」を用意します。
鉢植えで育てるなら直径18cm(6号)以上の「鉢」又は、横長のプランター(カーテン状にするなら2から3株植えられる大きさ)を用意します。そして「土」を用意することです。
朝顔の種や苗
4月頃から初夏にかけて、園芸店やホームセンターなどの売り場に、朝顔の種が並びます。朝顔の種類がたくさんあるので、どの種類の朝顔を選ぶか迷います。
朝顔の種袋には、開花した朝顔の花のイメージが紹介されていますから、自分の好みの朝顔の種を選ぶことができます。種をまく場所が複数個所ならば、複数種類の種を選んで楽しむこともできます。
朝顔の種選びの前に、朝顔はざっくり大輪朝顔と変化朝顔の2品種に分けられます。そして、変化朝顔には、キキョウの様な花姿の朝顔があります。朝顔の品種は、選ぶのに迷う程たくさんあります。
支柱やネット
朝顔は、蔓性で上に向かって伸びて行く習性があります。朝顔の育て方は、日向を好む朝顔ですから日の当たる場所を選びます。そして、種まきの場所が決まったら支柱やネットを用意します。
鉢植えの場合は、行灯状に蔓が伸びて行くように鉢の大きさと支柱のサイズを考えて用意します。本葉が3・4枚くらいで植え替えをします。支柱は、その時までに間に合う様に用意しても良いです。
また、ネットも同様で朝顔を咲かせる場所が決まり次第、適度のネットを張ります。カーテン状に育てるには、本葉が5・7枚程度の時に、摘心して枝数を増やして誘引するようにします。
鉢やプランター
朝顔の育て方のコツに、鉢やプランター選びがあります。それぞれの基本形は、植木鉢は丸型と角形・プランターは長方形が一般的です。
そして大きさの表し方は、鉢は号・プランターは型と言う様にサイズ表記されています。大きなものもありますが、鉢の大きさは、4号から18号で、長方形タイプは30型から43型の大きさが一般的です。
朝顔を育てる鉢の大きさは、6号(18cm)くらいが丁度よいと言われています。また、プランターは保水性や軽さを考えるとプラスチック製のものがおすすめです。但し、横長のため置き場所を選びます。
朝顔の育て方②種まき
朝顔の育て方で、一番最初にしなければならないことが種まきです。苗木から育てる方法もありますが、種をまいてから育てる育て方が一般的です。
そんな種まきの方法も様々ですが、種まきの適期の頃合いを見計らって、露地にそのまま蒔く「直まき」とポリポットなどにいったん蒔く「鉢まき」の方法があります。
適期は5月中旬~下旬
朝顔の種まきにも適期があります。朝顔の種は、一般的に気温20度から25度くらいの頃が発芽しやすいと言われています。
この頃になると地温も高まり、遅霜などの心配も和らぎ、朝顔の種まきの適期になります。そんな種まきの適期は、5月中旬から下旬と言われています。
直まきに適した種の蒔き時で、遅くは6月いっぱいまでは大丈夫です。また、鉢まきの場合は適温が確保できる環境があれば、5月中旬より前の時期の種まきでも良いと言われています。
芽を出やすくするコツ
朝顔の育て方で、種まきから始めると芽が出るまでの楽しみやら心配やらと、果たして無事に芽が出てくれるかと気をもまされます。
そんな心配を解消するために、種まきの際に芽が出やすくなる方法があります。朝顔の種は、皮が硬くて発芽しにくい状態があります。そんな状態の種に、ひと手間加えて芽が出やすくするコツがあります。
種まきの前の一晩水につけて給水させるか、やすりなどで種の表面に軽く傷をつけて給水しやすくすることが芽を出やすくするコツです。朝顔の種袋には、発芽処理済みなどと書かれたものもあります。
種のまき方
朝顔の育て方で、種をまく前の芽が出やすくするコツが理解できた次には、実際に種まきをします。その種のまき方にもコツがあります。
朝顔の種のまき方に、直まきと鉢まきの方法があることは前の項で触れています。いずれの種まきの方法でも、用土に指で2から3か所穴をあけます。
この穴を植穴と言いますが、そこに蒔く「点まき」のまき方です。そして、種の向きを角のあるほうを下に、丸いほうを上にして植えます。種の上下を、よく確認してから蒔く種まきのコツです。
植え替えの時期
朝顔の育て方のコツを順序良く解説してきましたが、次は植え替えの時期は、いつ頃なのかと言うことです。直まきの場合は、植え替えの必要はありません。
ポリポットなど鉢まきした朝顔の種は、芽が出ると鉢やプランターに植え替えてあげます。本葉が3から4枚くらいになった時が植え替えのタイミングです。
あらかじめ6号くらいの鉢に支柱を立てておきます。カーテン状にするには、ネットをあらかじめ張っておきます。そして、芽を傷めないように植え替えを行います。そして、たっぷりの水をやります。
朝顔の育て方③お手入れ
朝顔の育て方で種まきも終わり、後は、芽が出るのをひたすら待つのみです。しかし、先際のきれいな大輪の朝顔を見るまでは、芽が出てからの手入れが必要です。
朝顔は、種をまいてから30から60日で花が咲きます。それまでの間、水やりや肥料などの手入れをします。地道に欠かさず手入れをすることで、真夏の暑い朝を爽やかに癒すように大輪を咲かせてくれます。
水やりのタイミング
朝顔の育て方のコツは、水やりの仕方にもあります。真夏の水やりは、炎天下にあるホースやジョウロは、意外なほどに熱を持っています。水やりの前に、水を出すなどして熱を取り除きます。
そして、水やりのタイミングは日が高くならない朝の内から午前中に済ませます。また、日中の暑さで土がカラカラに乾いてしまうことがあります。そんな時は、日が傾いた夕方にもう一度水やりをします。
朝顔の水やりのコツは、プランターなど鉢植えの場合は、鉢土が乾いたら鉢底まで行き届き、流れ出すくらいまでたっぷり水やりをします。支柱があって邪魔な時もありますが、丁寧に水やりをします。
露地植えの朝顔には定植時にたっぷりと水やりします。後は根が定着するまで葉がしおれない程度にします。カラカラに乾かない限り、控えめでも大丈夫ですが、乾いたときはたっぷりと水やりします。
肥料の選び方・施し方
朝顔の育て方のコツは、肥料選びや施し方にもあります。肥料は、ゆっくり効果が出てくる「緩効性肥料」とすぐに効く「速効性肥料」の2種類があります。
そして、肥料にはチッソ・リン酸とカリの三大要素があり、市販の肥料には5:10:5などと配分量が表記されています。草花用は、リン酸分の多い配合になっています。成分を見間違えないように注意します。
実際に、朝顔に肥料を施すときは緩効性と速効性を使い分けます。朝顔の苗の植え付け前には緩効性肥料を施します。植え付けから3・4週間後に、リン酸配合の多い速効性肥料を施します。
ただし、肥料は過剰に施しすぎると、根焼けするなど悪影響がありますから成分表などを良く読んでから施すようにします。液体肥料や置き肥などもありますから、肥料の施し方には注意してください。
摘心の仕方
朝顔の育て方のコツに、摘心があります。この摘心は、上に伸びる性質のある朝顔に「脇芽」を出させてあげるために行う摘心です。摘心することで、朝顔が横にも広がり鮮やかな開花が楽しめます。
摘心の時期的には5月から8月頃で、本葉が8から10枚くらいになった時蔓の先の芽を切り落とします。摘心したことでまだ出ていなかった本葉の脇に、芽が出てきて脇芽が増える様になります。
摘心は、朝顔を横に広げるというもので、摘心によって脇芽が出やすくなり、朝顔の縦横のバランスが保たれて見た目が良くなります。摘心をまめにすることで、朝顔が華やかに咲きます。
切り戻しの仕方
朝顔の育て方のコツで、切り戻しがあります。朝顔の延びすぎた蔓を整理する作業です。切り戻しの仕方は、生育中の朝顔の蔓は、放っておくといつまでも伸び続けたり、支柱に絡まったりします。
そんな伸びた蔓を、朝顔の傷んだ茎や蔓を片付けながら切り落としてやる作業です。この時に、咲き終わった花ガラ摘みなどと切り戻しをすることもできます。
朝顔の育て方④注意点
朝顔の育て方で、注意なければならない点があります。朝顔にかかわらず花木の育成は、害虫対策など非常にデリケートな部分があります。ベランダなどで、プランターで育てている朝顔は要注意です。
ただ、花木の育つのを水を撒きながら見ているのでは、育ち、そしてきれいな花が鑑賞できるという様にはならないのです。手をかけてあげることで、花木も喜びきれいに咲いて癒してくれます。
6月~7月は病気が発生しやすい
朝顔の育て方で注意したいコツは、害虫対策です。梅雨の時期(6月から7月)には、病気が発生しやすいので毎日の観察がポイントになります。
葉に斑点の出る斑紋病や白く粉が吹いたようになるうどん粉病などがあります。これらは、薬剤散布で防除することができます。支柱を伝う行灯状の朝顔などにつきやすいものもあります。
しかし、ウィルス性のモザイク病に罹患したりすると、株ごと処分しなければならなくなります。6月・7月には、病気が発生しやすいのですが、また夏の暑い時期の害虫被害にも注意したいです。
朝顔を増やすには?
朝顔の育て方のコツで、朝顔を増やす方法があります。一番オーソドックスで、取り組みやすい方法は開花後の種の採取です。
そして挿し木で増やす方法も、意外に一般的な増やし方で多くの人が採用しています。接ぎ木で増やす方法もありますが、これは少々技術が必要になるので、一般的には不向きな朝顔の増やし方です。
挿し木で増やす
朝顔の増やし方のコツで、最も取り入れやすいのが開花後に種を採取する方法ですが、挿し木で増やす方法が案外楽しくておすすめです。簡単に言えば、切った茎葉をプランターなどに挿す方法です。
しかし、ただやみくもに朝顔の茎を切って、土に挿すというのでは、芽も出なければ花も咲かないという結果は、最初から見えています。挿し床に使うプランターなどにも、挿し木に適合する土を入れておきます。
挿し木で増やすには、挿し木をするための環境づくりや挿し木の時期・タイミングなどと、挿し木の仕方には様々な条件があります。そんなことを楽しみながら、挿し木で増やす方法を紹介します。
時期
では、朝顔の挿し木はいつ頃するとよいのか、時期的なタイミングはいつ頃が良いのか。そして、プランターの土などの環境はどうしたら良いのかと言うことがあります。
朝顔の挿し木の最適な時期は、6月頃がおすすめです。元気な茎葉を切って、挿し木の準備をします。プランターなどを用意してからの挿し木のやり方の詳細は、この後に紹介します。
そして、挿し木の準備として土を用意します。土は、土壌改良や挿し木などの時に使うバーミキュライトなどの肥料分の少ない土をプランター(挿し床用)などに用意します。
やり方
朝顔の挿し木のやり方は、6月頃には朝顔も元気に伸びてきます。その元気に伸びた茎葉を、挿し木用に切り落とします。大きな葉は、小さめに切っておきます。
そして挿し木用に切った茎葉は、挿し木の前の大体1時間水に浸します。そうすることで水あげができて、挿し木ができる状態に準備ができます。
水揚げのできた茎葉を、湿らせたバーミキュライトなどの肥料分の少ない用土で準備したプランターなどの挿し床に挿していきます。あとは、土が乾かないように管理して発根まで待ちます。
挿し床に挿し木が終わり、挿し床の状態などを注意して適度に水やりをしたり管理していきます。そして、挿し木した茎葉がしおれずに、しゃっきりした状態を保ちます。
茎葉の萎れない状態を保ち、しばらくの時を過ごすとやがて新しい芽が出始めます。そのことで、根が張ってきた状態が確認できてきます。
ここまで来れば、朝顔の挿し木による増やし方はおおむね成功したと言えます。そして発根した挿し木を、プランターなどに鉢上げして育てていく段階になります。
毎日の観察
朝顔の増やし方のコツで、種の採取や接ぎ木・挿し木などの方法があると紹介してきました。そして、夏に花開く鮮やかな朝顔が見られるようになります。
しかし、5月頃から始まる朝顔の手入れは、思いのほか細やかな気配りが必要なのです。病害の防除や害虫の駆除など、毎日の観察が大切になります。
薬剤散布による防除やモザイク病にかかれば株ごと処分やホコリダニやハダニなどの害虫駆除など様々な病原防止策が必要になります。毎日の観察で、被害の拡大を防ぎます。
寄せ植えしてボリュームアップ
朝顔の増やし方のコツで、ボリューム感のある鑑賞を楽しむ方法もあります。ここで紹介するのは、多種類の朝顔の寄せ植えの方法です。
朝顔の寄せ植えは、蔓の延び方などを考えると扱いにくいことがありますが、上手にできると色鮮やかでボリューム感のある朝顔の鑑賞が楽しめます。
大き目のプランターなど鉢と支柱を用意して始めます。花色や花の形の異なる朝顔2種類を、用意した大き目の鉢に寄せ植えします。そして、支柱を立てるなどして行灯仕立てにしてみると楽しめます。
上手な育て方で元気な朝顔を咲かそう!
夏の軒先に咲く朝顔は、夏の風物詩として多くの人に親しまれています。そんな朝顔を上手に育てるコツがありました。種まきから始まる朝顔づくりは、花が咲くまでの楽しみがあります。
プランターや鉢などに支柱で支えれて、色鮮やかに咲く大輪の朝顔は、夏を涼やかにしてくれます。そんな朝顔を上手な育て方で元気な朝顔を咲かせましょう。