渡し箸ってしてはダメなの?
食事のマナーには、茶碗は手に持って食べるといった食事のマナーがあります。また、食事のマナーには音を立てずに食べるといったマナーがあります。また、食事のときには、テーブルに肘などつかずに背筋を伸ばして食べるといったマナーもあります。
さらに、和食独特なマナーとして箸に関するマナーがあります。箸に関するマナーに注目してマナー違反にならない箸の使い方やマナー違反になる箸の使い方など箸のマナーについて説明をしていきます。
箸のマナー違反になる使い方に「渡し箸」があります。「渡し箸」とはどんな使い方をするのでしょうか。また、なぜ、「渡し箸」はマナー違反になる使い方になるのでしょうか。「渡し箸」の使い方とマナー違反になる理由をみていきましょう。
渡し箸とは
食事のマナー違反になる使い方として「渡し箸」があります。「渡し箸」がなぜ、食事のマナー違反になる使い方なのでしょうか。まずは「渡し箸」とはどんな使い方するのかみていきます。
食事のマナー違反になる「渡し箸」とは皿や丼などの食事用の容器の上に箸を置くことです。食事用の皿や丼の上に箸を置く「渡し箸」は誰もがついうっかりやってしまいやすい行為です。そのうっかりの「渡し箸」は食事のマナー違反になりますのでよく覚えておきましょう。
「渡し箸」が食事のマナー違反になる詳しい理由は、後ほど説明します。その前に食事のマナー違反になる箸に使い方の「忌み箸」をみていきましょう。
食器の上に箸を渡して置く忌み箸
「渡し箸」は「忌み箸」の中に含まれている食事のマナー違反になる箸の使い方です。「忌み箸」とはどんな箸の使い方をするのでしょうか。「忌み箸」の箸の使い方をみていきます。
食事のマナー違反になる箸の使い方「忌み箸」には「渡し箸」の他に、あげ箸、拾い箸、移り箸、刺し箸、突き箸、すかし箸、迷い箸、ちぎり箸、そら箸、指し箸などがあります。あげ箸は、高い位置での箸の使い方をします。
そのため、料理を落としやすことからマナー違反になります。拾い箸は箸と箸をどうしで料理を交換する使い方をします。迷い箸はどの料理をつかもうかと料理上で迷うことで食事のマナー違反になります。「忌み箸」には、まだいくつか種類があります。その「忌み箸」の種類は後ほど説明します。
渡し箸がマナー違反となる理由
「渡し箸」が食事のマナー違反になる理由をみていきましょう。「渡し箸」が食事のマナー違反になる理由は、食事が終わったと思われるからです。また「渡し箸」が食事のマナー違反になるのは、三途の川を連想し縁起が悪いといった理由があります。
また、「渡し箸」が食事のマナー違反になるのは、食事中に箸を休める時は箸置きへ置くことがマナーです。「渡し箸」が食事のマナー違反になるのは、「渡し箸」がこのマナーを守っていないからマナー違反にあたるのです。「渡し箸」が食事のマナー違反になる理由ごとについてみていきましょう。
食事が終わったと思われる
「渡し箸」が食事のマナー違反になる理由「食事が終わったと思われる」は、自宅で起こることは少ないのですが、出された料理の容器に「渡し箸」をすることは、もう料理はいただきませんといったシグナルに受け取られる可能性があります。
つまり、「ごちそうさま」となり食事が終わったと受け取られます。そのため、料理が残っていても料理を下げられることになります。そのため「渡し箸」は、食事のマナー違反とともに、食べたい料理が下げられてしまうことになりますので食事を中断する時には注意が必要です。
三途の川を連想し縁起が悪い
「渡し箸」が食事のマナー違反になるのは、三途の川を連想し縁起が悪いといった理由がありまます。渡し箸のような使い方ではないのですが、箸は遺体を焼いた後に骨壺に骨を収める時にも使います。
そのイメージが強いため三途の川を連想する「渡し箸」は縁起が悪いということになります。「渡し箸」は食事のマナー違反になるだけではなく、縁起が悪い行為です。そのため、何気なくやってしまいそうな「渡し箸」には注意が必要です。渡し箸」はマナー違反と縁起が悪い行為です。
「渡し箸」がクセになっている人もいます。クセはなかなか簡単にはりません。しかし、食事中の「渡し箸」は悪い行為、絶対しないと強い意識を持っていれば「渡し箸」をしないようになります。「渡し箸」をしない食事のマナー違反にならない箸の使い方で楽しく食事をしましょう。
箸を休める時は箸置きへ
「渡し箸」は食事のマナー違反になるだけではなく、縁起が悪いのです。では、食事を中断したり、箸を休めたりするときには、どんな箸の置き方をすればいいのでしょうか。食事を中断するときの箸の正しい置き方とみていきましょう。
食事を中断するときの箸は箸置きに戻すのが正しい置き方です。しかし、箸置きがない場合があります。箸置きがない場合はどのような箸の置き方が正しいのでしょうか。箸置きがない場合の箸の正しい置き方をみていきます。
箸置きがない場合も渡し箸をしてはダメなの?
食事を中断するときの箸は、箸置きがある場合は、箸置きに戻すようにしましょう。もし、箸置きがない場合でも渡し箸をしないように注意が必要です。
他項でも説明したように、渡し箸は食事のマナー違反になるでけではなく、縁起が悪く絶対やってはいけない置き方になります。渡し箸によって楽しい食事を邪魔をしたり乱したりすることにもなりかねません。そのため、渡し箸は絶対にしないように注意をしましょう。
箸袋を箸置きの代わりに使う
食事を中断するとき箸置きがない場合でも、工夫すれば、渡し箸をしなくても箸を置くことができます。箸置きがない場合は、箸袋を箸置きにする方法があります。箸袋を箸置きにする作り方をみていきます。
箸袋で箸置きの作り方
箸袋を箸置きにする作り方をみていきましょう。箸袋を箸置きにする作り方には、作る形によって違いはあります。しかし、基本的には、箸袋が立体的になるように折り込んでいけば即席の箸置きを作ることができます。箸置きがない場合は箸袋を活用するようにしましょう。
小皿などを利用して置く
食事を中断するとき箸置きがない場合は、小皿などを利用して置く方法もあります。食事を中断するときは料理の皿や丼などの容器に箸を置くといったことはしないことが大事です。
どんなものでいいので箸が置けるアイテムを使うようにしましょう。小皿でもよく、また、小皿以外の物でも箸を置くことができれば何でも構いません。やってはいけないのが食事のマナー違反になる渡し箸などの箸の置き方です。
食後でも渡し箸をするのはマナー違反?
食事中の渡し箸はマナー違反になります。また、食後であっても渡し箸をした場合は、食事のマナー違反になります。なぜ、食後でも渡し箸はいけない行為つまり、マナー違反なのでしょうか。食後でも渡し箸がマナー違反になる理由をみていきます。
食後も箸は箸置きへ
食後に渡し箸をしたときに、食事のマナー違反なるのは、食後に箸の置くマナーとしては箸置きに戻すことが正しい箸の置き方であり、マナーです。また、箸置きがない場合は箸袋に戻すのがマナーです。
これは割り箸を使った時のマナーになります。箸袋に戻すときには、箸全体を戻すのではなく、箸を使ったことがわかるような戻し方にするようにしましょう。
箸袋へ戻す場合は半分に折る
箸袋に戻すときには、箸全体を戻すのではなく、箸を使ったことがわかるような戻し方に加えて、箸袋へ戻す場合は半分に折ることも知識として覚えおきましょう。
正確に戻すのなら箸を袋に半分くらい入れたら2回袋を折るのです。袋折ることでこの箸袋に入っている箸は使いましたのシグナルになります。2回袋を折ると説明しますたが、斜めに折る人もいます。
1回しか折らない人います。必ずしも2回にこだわる必要はありません。要するに、箸を使ったことが相手に伝わればいいのです。また、使った割り箸を箸袋に戻すのは、自分が使った箸を相手に見せない、また相手に触れさせないといった相手を気遣うマナーの意味もあります。
渡し箸以外の忌み箸も覚えておこう!
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸の種類についてみていきましょう。渡し箸以外の忌み箸の種類には、刺し箸、寄せ箸、そろえ箸、振り上げ箸、すくい箸があります。刺し箸、寄せ箸、そろえ箸、振り上げ箸、すくい箸がどんな箸の使い方するのかみていきます。
刺し箸
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸「刺し箸」とは、皿や丼に盛られている料理を箸で刺して食べるといった箸の使い方です。主に箸では、はさみづらい料理を食べるときに行う行為です。箸の使い方が上手にできない人によく見られます。
また「刺し箸」には、お仏壇にご飯をあげるときに箸を突き刺す形を連想するため縁起が悪い箸の使い方になります。さらに「刺し箸」には、料理を作った人を信用していないと受け取られることもあります。
たとえば、ジャガイモなどを箸で突き刺した場合は、ジャガイモが煮えているのかを確認しているように受け取られる可能性があります。つまり、料理人を侮辱していると受け取られることがあるからです。
寄せ箸
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸「寄せ箸」は、小皿に盛られている料理が自分の手元にないとき、つまり、食べづらいときに行う行為で、箸を使って小皿を自分の手元に寄せる箸の使い方のことです。
料理が盛られている皿や丼を箸を使って寄せる行為は、マナー違反であり、また、みっともない行為でもありますので絶対しないようにしましょう。
そろえ箸
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸「そろえ箸」は、単品料理ではなく、いくつかの料理がテーブルに並んでいるときに行う行為で、自分が食べやすいように箸を使って料理が盛られて皿などを揃える箸の使い方のことです。
また「そろえ箸」には、料理が盛られている皿や丼が置かれているテーブルなどで箸の先を揃えるといった行為もあります。この行為も何気なくやってしまいがちです。しかし、食事のマナー違反になりますので覚えおきましょう。
振り上げ箸
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸「振り上げ箸」は、麵類などを食べるときに行うことが多い行為で、箸を使って料理を目の高さ以上に持ち上げる箸の使い方のことです。
料理をこぼす可能性が高いので食事のマナー違反になります。また「振り上げ箸」には、単に箸先を上げた使い方のことを指す場合もありますので覚えおきましょう。
すくい箸
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸「すくい箸」は、皿に盛られている料理がはさみづらいときに行う行為で、箸を使って料理をすくい上げる箸の使い方のことです。
特に、箸ではさむと原形が崩れやすい料理を食べるときに見られる行為でで、箸2本をスプーンのような使い方をして料理を持ち上げる箸の使い方のことです。
その他のマナー違反
渡し箸以外の食事のマナー違反になる忌み箸の種類についてみてきましたが、これ以外にも食事のマナー違反になる箸の使い方がありますので紹介します。
渡し箸以外の食事のマナー違反には、どの料理たべようかと料理が盛られている皿などの上で箸を持って迷う「迷い箸」のマナー違反があります。
また渡し箸以外の食事のマナー違反には、料理が盛られている皿の料理をはさむ前に箸をなめる行為の「舐り箸」のマナー違反があります。
縁起が悪いマナー違反
さらに、渡し箸以外の食事のマナー違反には、はさんだ料理からポタポタと汁をこぼしながら口に箸を持っていく行為の「涙箸」のマナー違反、箸を上手に使えない人に見られる「握り箸」のマナー違反があります。
また、渡し箸以外の食事のマナー違反には、合わせ箸、拾い箸があります。渡し箸以外の食事のマナー違反の「合わせ箸」は、箸と箸で料理を移動させる行為です。渡し箸以外の食事のマナー違反の「拾い箸」は、合わせ箸と同じように箸2本で行う行為です。
この合わせ箸と拾い箸は遺体を焼却した後に骨壺に骨を収めるときの仕草に、似ている縁起が悪い使い方になりますので絶対にやらないように注意をしましょう。
渡し箸などマナー違反となる箸の使い方を覚えておこう!
渡し箸などマナー違反となる箸の使い方についてみてきました。食事のマナー違反になる箸の使い方には、渡し箸以外にも多くあります。また、合わせ箸や拾い箸といった箸2本での行為は、マナー違反であり、縁起が悪い箸の使い方になりますので絶対にやらないように注意が必要です。
食事中の相手のマナー違反は気になります。美味しい食事を楽しめなくなることにもつながります。自宅で何気なく行っている箸の使い方は良いも悪いもクセになります。
日頃から食事のマナー違反にならない箸の使い方、箸の置き方を意識することが大事です。食事のマナー違反になる箸の使い方や置き方をよく覚えて、マナー違反にならない正しい箸の使い方や置き方を覚えましょう。