おしゃれなテクノカットが人気！男女別スタイルや特徴・ツーブロックとの違いも！

時の人気の髪型は絶えず変わって行きます。それは芸能人が取り入れた髪型が流行るという形を取ることが多いです。例えば1950年代には女優のオードリー・ヘプバーンが映画「ローマの休日」の中で試みた短くカットした髪型が「ヘプバーン型」として日本でも流行りました。

また1960年代にはビートルズの来日公演が行われた後、「マッシュルーム・カット」が大流行しました。

1980年代に流行した髪型に「テクノカット」というヘアスタイルがあります。このテクノカットは1979年に本多三記夫というヘアスタイリストが考案したものですが、坂本龍一らもメンバーに加わるイエロー・マジック・オーケストラがこれを採用したために大流行しました。

この40年も前に流行したテクノカットが今再びおしゃれを目指す人たちの間で人気を集めています。これから、まだ、あまり知られていないテクノカットについて詳しくご紹介します。

40年も前に流行したというテクノカット、そして今、男女を問わずおしゃれな人たちの間で密かに人気を取り戻していると言われるテクノカット、この謎めいたテクノカットとは一体どんな髪型なのだろうと、興味を持たれる方々が男性の中にも女性の中にも多くいるのではないでしょうか。

以下に、こういうテクノカットに関心を持たれる方々のために、テクノカットとはどんなヘアスタイルなのか、そのテクノカットの特徴、テクノカットが1980年代にブームとなった経緯、テクノカットとよく知られているツーブロックとの違いについて解説いたします。

謎のヘアスタイル、テクノカットには一体どんな特徴があるのか、ここでテクノカットの特徴を2つ挙げてみます。

テクノカットの特徴の第1は「襟足部分の刈り上げ」です。刈り上げと言っても全体的に刈り上げるのではなく、襟足部分だけを狙って程よく刈り上げるところがポイントです。これで清潔でクールな印象が出て来ます。刈り上げの長さはお好みに応じて適度に調節できます。

テクノカットの特徴の第2は「もみあげが鋭角な形になっていること」です。元々もみあげの形は人様々で、ずっと顎の方まで下に長く伸びて来るような人もいるのですが、テクノカットではこのもみあげをあまり下に伸ばさず、顔の前の方から耳元に向かって斜めに切り揃えるのです。

前に申し上げたように、テクノカットは1980年代にブームとなった髪型ですが、その経緯を解説いたします。テクノカットの考案者は前述のとおりヘアスタイリストの本多三記夫ですが、彼は「イエローマジックオーケストラ」という音楽グループの専属ヘアスタイリストを務めていました。

このイエローマジックオーケストラのメンバーの内3人が、テクノカットを気に入って採用していたことがきっかけとなって、このグループのサポートメンバーの間にも人気を呼び、さらにこの人気が一般の人たちにも広まってテクノカット・ブームが巻き起こったという訳です。

イエローマジックオーケストラは、1978年に坂本龍一ら5人のメンバーで結成された音楽グループで、黄色人種独特の音楽を作ろうという意思表示として「イエローマジック」という名前をつけました。シンセサイザーとコンピューターを駆使するニューウェイブの音楽を作り出したグループです。

テクノカットと一見よく似た髪型にツーブロックという髪型があります。これは1980年代中頃に爆発的な人気を得た髪型ですが、テクノカットの人気に圧されてしまった後、2011年頃から再び人気を盛り返しています。このツーブロックとテクノカットとの違いを2つ挙げてみます。

テクノカットとツーブロックの違いの第1は、ツーブロックでは上の部分の髪は長めに残して、襟足部分の刈り上げたところに上からかぶせるようにするのが普通のやり方です。従って刈り上げた部分とそうでない部分の2つの種類に分かれるためにツーブロックという名前がついています。

テクノカットとツーブロックの違いの第2は、サイドの部分です。ツーブロックでは左右のサイドの内側を刈り上げます。しかしテクノカットと違い、もみあげの部分を鋭角に切り揃えるということはありません。従ってツーブロックの場合はもみあげは本来の形に残すところが違います。

テクノカットという髪型について、その特徴、1980年代にテクノカットがブームになった経緯、テクノカットとツーブロックとの違いなどについて上にご紹介しました。

一口にテクノカットと言っても、実際にそれを採用する場面においては、実にいろいろなスタイルが考えられます。テクノカットは男性にも女性にも採用できる髪型ですが、先ず男性の場合について、テクノカットのおしゃれなスタイルの例を6つご紹介します。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして最初にご紹介するのは「王道テクノカット」です。つまりテクノカットの本来の特徴をしっかり備えたスタイルです。

前にご紹介したようにテクノカットの特徴の第1は「襟足がしっかり刈り上げられていることでした。そしてテクノカットの特徴の第2はツーブロックと違い「もみあげの部分がきっちりと鋭角に切り揃えられていること」でした。これらの特徴を押さえたスタイルが王道テクノカットです。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第2番目にご紹介するのは「襟足長めのテクノカット」です。上にも述べたようにテクノカットの特徴の第1は襟足を刈り上げることでした。そして第2の特徴はもみあげを鋭角に切り揃えることでした。

ここで第2の特徴のもみあげを鋭角に切り揃える点はしっかり守りながら、第1の特徴である襟足の刈り上げ方を少し長めにすると、ちゃんとしたテクノカットではありながら、印象が柔らくなり、新しい今風のテクノカットのスタイルになります。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第3番目にご紹介するのは「個性派テクノカット」というスタイルです。

これはサイドを鋭角に切り上げ、襟足も思い切ってバッチリと刈り上げるスタイルです。しかもその上の部分はボリューム十分に残すので、上の重量感のある部分と下の襟足のバッチリ刈り上げ部分とのギャップがとても印象的になります。目立ち志向の個性派男性におすすめのテクノカットです。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第4番目にご紹介するのは「ぱっつんテクノカット」というスタイルです。

ぱっつんとは前髪を前に垂らしてほぼ水平に切り揃える髪型です。もみあげは鋭角に上に向かって切り上げているのとは対照的に、前髪のぱっつんが何か可愛らしい印象を与えます。ちょっとジェンダーレスな雰囲気も出て、現代的な感じがするテクノカットです。これも個性派男性におすすめです。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第5番目にご紹介するのは「テクノマッシュ」というスタイルです。

これは、襟足の刈り上げ部分の上を丸くボリュームのあるマッシュルームカットにして組み合わせるテクノカットです。上の丸いマッシュルームが可愛らしく、襟足の鋭角の刈り上げ部分にやわらぎを与えます。これもまた、ちょっとジェンダーレスな雰囲気を醸し出すテクノカットです。

男性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第6番目にご紹介するのは「テクノカットパーマ」というスタイルです。

これは、襟足の刈り上げの上の長く残した部分にパーマをかけるテクノカットです。上の部分の表面にパーマをかけることによってワイルドな印象が出て男らしさを強調するヘアスタイルになります。男らしく演出したい時には上にパーマをかけることがおすすめの方法です。一味違いが出ます。

リバイバルの気配が感じられるテクノカットというヘアスタイルは、男性にも女性にも採用できます。上に男性の場合について、テクノカットのおしゃれなスタイルというものを6つご紹介しました。

今度は女性の場合について、テクノカットのおしゃれなスタイルを5つご紹介いたします。テクノカットはどちらかと言うと男性的な印象を与えるヘアスタイルですが、これを女性が用いると、男性とは違いのある妖しい魅力が出て来ます。

女性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして最初にご紹介するのは「長めテクノカット」というヘアスタイルです。

これは、テクノカットの第1の特徴である襟足の刈り上げ方を少々長めにするテクノカットです。こうすることで、女性的な柔らかい雰囲気が出て来るので、女性でテクノカットに初めて挑戦してみようという方にはおすすめしたいスタイルです。両サイドのもみあげの鋭角はしっかりと切り上げます。

女性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第2番目にご紹介するのは「モードスタイル」のテクノカットです。

これは、テクノカットの第2の特徴である「両サイドのもみあげ部分を鋭角に切り上げる」やり方をくっきりと直線的に強調する感じで行うスタイルです。色は黒髪にして、これを採用するとカッコいいモード感が溢れるクールなスタイルになります。カッコよさを目指す女性にはおすすめの髪型です。

女性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第3番目にご紹介するのは「テクノボブ」というヘアスタイルです。

一般にボブという髪型は、上の部分の髪の長さが下の部分の髪よりも長いような髪型のことです。昔はいわゆる女の子のオカッパ頭のことをボブと言っていました。このボブスタイルにテクノカットを取り入れて襟足の部分は刈り上げ、サイドも鋭角に切り揃えるのがテクノボブというスタイルです。

女性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第4番目にご紹介するのは「襟足を残したテクノカット」というヘアスタイルです。

テクノカットの第1の特徴は「襟足を刈り上げる」ことでした。そして第2の特徴は「サイドを鋭角に切り揃える」ことでした。この内の第2の特徴はしっかり守りながら第1の襟足の刈り上げを控え目にして襟足を長めに残すのがこのスタイルです。テクノカットの初心者の女性におすすめです。

女性の場合のテクノカットのおしゃれなスタイルとして第5番目にご紹介するのは「アシメ」なテクノカットというスタイルです。

アシメとはアシンメトリーの略で、つまり左右非対称ということです。テクノカットは元々男性的な感じが強いヘアスタイルですが、ここにアシンメトリーを取り入れることによって女性的な柔らかい感じがプラスされます。男性的な要素と女性的な要素を並行して取り入れた独特の魅力があります。

流行のリバイバルの兆しが見えるテクノカットというヘアスタイルについて、これまで、その特徴、1980年代にブームとなった経緯、一見よく似たツーブロックという髪型との違い、男女それぞれの場合について、テクノカットのおしゃれなスタイルなどをご紹介して来ました。

最後に、テクノカットではどんなヘアカラーに人気が集まっているのか、ということについてこれからご説明いたします。

全体を思い切って明るめの色で統一して個性的に演出するという手もあります。テクノカットはカットの仕方自体がインパクトが強い髪型ですが、ここで明るいカラーを取り入れるとちょっとソフトな印象が加わります。

また全体を同じカラーにするのではなく、2トーンで行く手もあります。その場合は襟足の刈り上げ部分の色を、その上部の色に比べて暗めにすると効果的です。

テクノカットというスタイルはカットの仕方が男性的でインパクトの強い髪型です。ここでヘアカラーを真っ黒で統一するとますますインパクトが強くなります。

男性ならワイルドな男らしさをアピールする効果が出て来ます。女性なら陳腐な表現ですが宝塚の男装の麗人のような個性的で不思議な魅力を醸し出すことができます。

テクノカットというヘアスタイルがあります。これは坂本龍一らが結成したイエローマジックオーケストラのメンバーが採用したことにより1980年代にブームとなった髪型ですが、今、おしゃれな人たちの間で密かに注目されるようになり、ブーム再来の兆しが見えています。

このテクノカットの特徴やこの髪型と一見よく似ていて今も人気のツーブロックという髪型との違いもご説明しました。

また、男性と女性の場合それぞれについて、テクノカットのおしゃれなスタイルを数例とテクノカットに人気のヘアカラーについてもご紹介しました。

テクノカットは男性も女性も楽しめる、たいへん個性的なヘアスタイルです。ブームの再来を先取りして是非この髪型に挑戦してみることをおすすめします。その際、上にご紹介したことをご参考にしていただければ幸いです。