フリージアの花言葉を覚えよう!
3月から4月にかけて開花するフリージア。その独特の形状と多様な色と香りから春の花として愛されています。また日本では別名「菖蒲水仙」「浅黄水仙」「香雪蘭」などと呼ばれるフリージアの花言葉にはどんなものがあるのか、それを色別にご紹介していきます。
フリージアはその豊富な色にふさわしく多くの花言葉が付けられています。明るく前向きで可愛らしい花言葉から「期待」「友情」などの親愛の情を示す花言葉もあります。これらの花言葉を添えてプレゼントすることができるのも嬉しいものです。
フリージアってどんな花?
フリージアは南アフリカ原産でアヤメ科の多年草で地面の下に卵形の球茎をもち全体の高さは20cmから50cmほどになります。葉は菖蒲に似ていて小さく春に筒状で白、黄、紅色など色とりどりの花を咲かせる球根植物です。
フリージアは柔らかな外見と可憐な花びらが特徴で金木犀のような甘い香りも魅力的です。バラのように香水の原料としても使われたり、園芸植物としても切り花や生け花の材料としても使われ人気があります。
フリージアが日本に入ってきたのは明治後半ですが寒さに弱いので日本では温暖な八丈島で多く栽培されています。八丈島では毎年3月中旬から4月にかけてフリージアまつりが行われ約35万本ものフリージアを見て楽しむことができます。
フリージアの特徴
南アフリが原産のフリージアは様々な品種改良が行われ現在では約150種以上の園芸品種があります。色も、白、黄色、ピンク、赤紫、藤色、オレンジなど豊富にあり6弁花に6輪から12輪くらいの花を咲かせる特徴があります。
色だけではなく一重咲きや八重咲きなど大きさも異なった品種が毎年次々と生み出されています。白や黄色のフリージアは金木犀のような甘酸っぱい香りを放つのが特徴です。スイトピーやチューリップなどと共に春を代表する花の一つです。
フリージアの花名の由来
フリージア(Freesia )の花名の由来は17世紀中頃に南アフリカでこの花に出会ったデンマークの植物学者エクロンがその花に自分の名前ではなくそれまで自分を支えてくれた親友のドイツ人医師フレーゼ(Freese)の名前を付けたのが始まりとされています。
南アフリカでは発見当時は白と黄色の色だけでしたがヨーロッパに渡ってからイギリス、オランダ、イタリアで品種改良か頻繁に行われオレンジ、ピンク、赤、紫など多彩な花色の園芸品種が生まれました。
南アフリカでこの花を発見し親友に感謝と友情の意味を込めて「フリージア」と名付けられたこの花の数ある花言葉の中でも「感謝」「親愛の情」は友人、知人にありがとうの気持ちを込めて花言葉と共にプレゼントしても喜ばれるでしょう。
フリージアの誕生花
1月から12月までの1年間で月ごとにその月を代表する花が誕生花として表されています。国や地域、宗教などによって違いがありますが、フリージアは3月の誕生花となっています。春の太陽のように明るく暖かいフリージアにふさわしい季節です。
色別に分けてみると白のフリージアの誕生花は1月10日、1月24日、2月2日、3月13日、黄色のフリージアの誕生花は2月14日、赤のフリージアの誕生花は2月22日、紫のフリージアの誕生花は2月13日となっています。
フリージアの花言葉の意味
フリージアには白、黄色、赤、紫など多彩な色があります。全体の意味とその色別にそれぞれの花言葉がつけられています。女性らしい花言葉が特徴です。
フリージアの花言葉をまとめてあげてみると、「期待」「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」「無邪気」「感謝」「友情」「信頼」「憧れ」とたくさんの意味があります。
例えば花言葉「あどけなさ」「無邪気」などはフリージアの明るい外観とのんびりとした花の雰囲気、甘酸っぱい懐かしい香りなどが由来となって付けられたのでしょう。
フリージア全般の花言葉
色ごとに花言葉が付けられているフリージアですが、全般の花言葉というものがあります。それは「あどけなさ」「純潔」「無邪気」「親愛の情」「感謝」「友情」「信頼」などです。フリージアのように心の美しい人にぴったりの花言葉と言えます。
もうひとつフリージアの全般の花言葉として「期待」というものもあります。これからどんな花が咲くのか、春の訪れと共にフリージアの蕾から可憐な花が咲くことを期待できるというイメージでこの花言葉が付けられたのでしょう。
英語での花言葉
フリージアの花言葉を英語で表してみましょう。純潔(innocence)友情(friendship )信頼(trust)思いやり(thoughtfulness)甘さ、甘味(sweetness)などです。
ヨーロッパでは感謝や友情を表したい時によく贈る花の一つがフリージアです。英語でも日本語でも花言葉の意味や花への想いは同じことがわかります。
フリージアの色別の花言葉・由来
フリージアの花言葉には全体と色別を合わせると約16種もあると言われています。花のなかでも最も花言葉が多いのも特徴となっています。
フリージアの全体の花言葉として「あどけなさ」「純潔」「無邪気」等がありますがこれらの花言葉の由来はフリージアの明るくてのびのびとした花の姿やさわやかな香りから無垢なイメージを想起するからでしょう。
ここでは白、黄色、赤、紫、淡紫のフリージアについてそれぞれの色別に花言葉やその由来をご紹介していますがどれも女性的でポジティブな意味の花言葉なのでますますフリージアを愛する人が増えるかもしれません。
白いフリージア
白のフリージアの花言葉には「あどけなさ」「純情」「親愛の情」「純潔」「優雅」「天真爛漫」等があります。純粋で無垢なフリージアのイメージにぴったりです。
その清純なイメージと花言葉から結婚式の花嫁のブーケに使われたりや誕生花に花束として贈られたりして愛されているのが白のフリージアです。また白のフリージアは金木犀のような甘くて強いの香りがしますので香りを楽しみたい人におすすめです。
黄色いフリージア
フリージアといえば黄色を思い浮かべるほど代表的な色ですが、黄色やオレンジの花言葉は「無邪気」です。開花すると金木犀のような香りを放ちます。
黄色のフリージアは無邪気で明るく元気いっぱいな生命力を感じさせるので最も一般的で愛されている花と言えるでしょう。元気のない人を励ます時に「親愛の情」「友情」の意味の花言葉を添えて贈るのもおすすめです。
赤いフリージア
一般的に赤と言えば情熱的な色と言われますが赤い色のフリージアの花言葉「純潔」「純粋」です。これは意外に感じますがフリージアの場合はその情熱さえも純粋に見えるということでしょう。
あるいは花の形からフリージアの赤い色は控え目でまるでうっすらと頬を染めているような雰囲気をまとっているところから「純粋」という花言葉が与えられたのかもしれません。また赤色から少しピンクがかった色のフリージアもあります。
紫のフリージア
凛とした紫のフリージアの花言葉は「憧れ」です。他の色のフリージアの花言葉が可愛いものや可憐なものが多いのに比べ紫のフリージアは幾分大人っぽい気品を感じるからでしょう。
紫のフリージアは別名を香雪蘭または浅黄水仙と呼ばれ菖蒲やアヤメに似ていることから和風的な花とも言えます。開花時期には甘酸っぱいフルーツのような香りがして魅了されます。また開花期間の間色褪せにくいので切り花として愛用されています。
淡紫のフリージア
淡紫のフリージアの花言葉は「感受性」です。紫のフリージアの花言葉「憧れ」とは違い、清々しく柔らかい印象の花です。感受性に富んだ繊細なイメージが伝わってきます。控え目でありながら凛と存在を主張しているように見えます。
フリージアの花言葉の由来
花言葉の起源として一説では19世紀のヨーロッパで恋人に対する想いを花に例えた詩にして贈ったことに由来すると言われています。
花言葉はその花のイメージに合わせて付けられると言われますがではフリージアの花言葉「あどけなさ」「純潔」「無邪気」「親愛の情」はフリージアのどんな特徴からつけられたのでしょうか。
フリージアは決して豪華で華やかな花ではありませんが、明るくてほっとするような花の形から「あどけなさ」と、さわやかで甘さと酸っぱさが混じり合ったような香りがするところから「純潔」「無邪気」の花言葉が付けられたのでしょう。
フリージアの花言葉を大切な人に贈ろう!
日本では「フリージア」はあまり馴染みのある言葉ではありませんが、花そのものはよくみかけます。またフリージアはポジティブで素敵な花言葉を持っています。大切な人にイメージにふさわしい色と花言葉を添えて贈ると喜ばれるでしょう。
誕生日に誕生花としてフリージアを贈ったり、「憧れ」の意味を持つ紫のフリージアは尊敬する先輩や目上の人に、「純粋」「無垢」の花言葉を持つ白や赤のフリージアは恋人に、「友情」や「感謝」の花言葉と共には親友やお世話になっている人に贈るのもおすすめです。