時は金なり(Time is money)の意味とは?
「時は金なり」の意味を詳しく紐といてみましょう。普段よく使うことわざですが、その言葉にはどんな意味があるのでしょう。「時」とは目に見えないもの「お金」は買い物するとき等に使う、手で触れることが出きる実体のあるもの。目に見えない「時」と実体のある「お金が」が同じ?「時は金なり」とは一体どういうことなのでしょう。
時間はお金と同じ位に大切!
時間は、何もしないでダラダラしている時やイライラしている時は長く感じます。また何かに集中して没頭しているときはあっという間に過ぎて行きます。
何もしないといっても、ただダラダラしている時と、次の仕事の活力を生むためにリラックスしている場合もあります。没頭しているといっても、ゲームやスマホに夢中になっているのと、仕事や勉強に集中しているのでは時間の使い方の価値が違います。
お金は生活を豊かにするものを買って手にすることが出来ます。また仕事やスキルを身につけるためにも使える価値あるものです。
つまり「時間はお金と同じ位に大切」とは、時間とお金は、それぞれを有効に意味ある使い方をすれば、人生を豊かにする同じ位大切なアイテムであるということです。「時は金なり」を紐解いた意味の類語です。
時間を無駄にせずに大事に使う
時間を無駄にしないで大事に使うとは、一体どう言うことなのでしょう。たとえば通勤電車、混合った電車に揺られながら何も出来ない無駄な時間と感じる方も多いと思いますが、実は無駄と考えイライラすることが一番時間を無駄にしているのです。
上を見れば週刊誌の吊り下げ広告、芸能ネタやスキャンダル、政治ネタなど、いま世間で話題になっている情報が得られます。
まわりを見渡せばさまざまな人がいます。その人たちの人生を想像するだけでクリエイティブスキルや頭の体操になります。やっと空いてきて席に座れたら本を読むことも出来ます。スマホでゲームをするのも一概に無駄とは言えません。
ゲームがストレスの解消になることもあります。のめり込みすぎないよう注意して下さい。この他にもあなたに合った時間の使い方があるはずです。時間を大事に使ってください。
更に深い本当の意味も?
時代をさかのぼって更に深い意味をさぐってみると、お金(money)は物と物とを交換する物々交換を便利にするアイテム、物の価値の換わりとして発明されたのです。あるときは貝殻や石、宝石や金(Gold)が「お金」でした。それが時代を経て現在の紙幣やコインになったのです。
では時(Time)にはどんな深い意味があるのでしょう。古代の先人たちの知恵、太陽、月、星や季節の変動によって時間の概念が生まれたと言われています。時(Time)は農業の収穫や国を治めるには非常に大事なものです。
現代でもその価値は変らず、物を作る人、会社で働く人など、すべての人にとって時間(Time)は大事な要素です。
Time is moneyの原点を知ろう!
「時は金なり(Time is money)の意味とは?」のところで、お金は手に触れることの出きる実体のある物とお話ししましたが、本来のお金の意味・原点は、実体のない価値・概念を表すものなのです。ですから「Time is money」のTimeもmoneyも実体のない価値という意味では同じなのです。つまりTime=money「時は金なり」なのです。
時は金なり(Time is money)の由来とは?
ことわざには、語源や生まれた由来があります。時は金なり(Time is money)にも同様に由来や語源があるはずです。Time is moneyと英語で表されることが多いことから、英語圏に由来や語源があるようです。では一体どこの国のだれの言葉から?どんな文献から?どんなシチュエーションで生まれたのか?これから探ってみましょう。
アメリカの政治家が残した言葉
アメリカ合衆国建国の父と称される政治家ベンジャミン・フランクリンが、1748年に若者に向けて発した言葉のなかに「Time is money」があります。これを日本語に訳したのが「時は金なり」で、このことわざの原点と言われています。
フランクリンは政治家であるだけでなく、凧を用いた実験で、雷が電気であることを発見した物理学者としても有名で、現在の米100ドル紙幣の肖像画にも描かれるアメリカで最も有名な偉人の一人です。
政治家にとって時間はお金と同様に価値ある事
ここで言うお金とは、政治資金のことではありません。政治家フランクリンにとって「お金」は国民の生活を豊かにする大切な価値あるもの。政治家にとって、お金も時間と同じように使い方を間違えず大切にしなければならないと考えていたのです。
フランクリンの13の徳のなかで「時間を浪費するのは周囲のせいではない、常に自分が選択している。自らが利益になるための行動をおこせ」と語っている行動哲学は、政治家にとって時間はお金と同様に価値ある事、まさに「Time is money」そのものです。また彼の自伝書はアメリカのロング・ベストセラーの一つに数えられています。
時は金なり(Time is money)の類語を見てみよう!
時は金なり(Time is money)と同じような意味を持つ、ことわざや類語を見てみましょう。「時は非常に貴重なものでお金と同様の価値があるのだから無駄に浪費してはならない」と似たような意味を持つ類語はいくつかあります。それらの由来や裏に隠れた本当の意味を解明してみましょう。
一寸の光陰軽んずべからず
「一寸の光陰軽んずべからず」は「時は金なり」の類語にあたることわざです。光陰とは光と陰、太陽と月のことで時間をあらわす意味を持っています。つまり一寸(ちょっと)の時間もおろそかにしないで大事にしなさいという戒めのことわざです。
また、類語に「光陰矢のごとし」ということわざがあります。時間は矢のように一瞬で過ぎ去るので大切にしなさいという意味で「時は金なり」と同様の価値観を持つ類語です。
もう少し深く考察してみると、いきなり飛びますが、有名な物理学者アインシュタインの理論に高速を超えると時間を超えるという説があります。
つまり光の陰には時間のエネルギーが必ず存在するということ、ことわざを作った昔の人は感覚的に光と陰、時間の関係を悟っていたのかも知れません。そう言う意味では相対性理論も「時は金なり」の類語・由来の一つかも知れません。
僅かな時間も無駄にしてはいけない
少し宗教的になりますが「禅」の教えには、過去も未来も存在しない、今というこの瞬間だけが存在する。この瞬間が全ての宇宙と永遠の時間とつながっている、だからこそ今というこの瞬間を、時間の刹那を見逃さず大事に生きなさいと説いています。
この教えに由来する言葉は「僅かな時間も無駄にしてはいけない」という教訓にもいかされている気がします。「禅の教え」も「時は金なり」と同じ意味・由来を持つ類語ではないでしょうか。
時は金なり(Time is money)の使い方例文とは?
世の中にはさまざまな事柄について、使い方や例文があります。では時は金なり(Time is money)には、どんな使い方や例文があるのでしょう。
普段よく耳にする使い方や例文には「時は金なりだから、足踏みしないで前に進もう!」「時は金なりだから、仕事は効率よくテキパキと進めよう」などなどありますが、使い方や例文にはまだまだ違った広がりがあるはずです。あなたなりのオリジナルの使い方例文を考えてみて下さい。
時は金なりを座右の銘とし仕事に精進する
「時は金なり」を座右の銘にすることは、仕事に精進する上でも、人生の道しるべとしても力強い見方になってくれるはずです。折にふれ「時は金なり」の意味や由来を思い浮かべれば、時間の使い方を有効に仕事に活かせるはずです。
座右の銘を常にそばに置くことは、仕事や人生の活力になり助けになるのです。座右の銘は「時は金なり」の類語「光陰矢のごとし」や「一寸の光陰軽んずべからず」でもかまいません。由来や意味がにているという点からすれば、人によってはアインシュタインの「相対性理論」や「禅の教え」でも良いのかも知れません。
この言葉を日々頭に入れながら仕事をする
「時は金なり」この言葉を日々頭に入れながら仕事をすると、時間の使い方に無駄がなくなり、仕事がスムーズにはこびます。また逆に仕事に行き詰まったときにも、この言葉の本来持つ意味があなたをサポートして助けてくれます。「時は金なり」という言葉はポジティブにもネガティブな状況にも力を付けてくれるのです。
時は金なりのよく使われる例文とオリジナル例文
普段よく使われる例文をいくつかご紹介します。「若いうちはダラダラとしないで勉強をしなさい!時は金なり」「通勤電車でぼーっとしてないで本でも読んだら!時は金なりだよ」
「迷うくらいなら何でも試してみたら?時は金なりっていうくらいだからね」「食事の時間がもったいないからインスタント食品で済ませちゃうんだ。時は金なりだよ!」などは普通の会話でよく使われる例文です。
「時は金なり」を由来や類語なども合わせて、もう少し深い意味で解釈して例文を作ってみましょう。「僕の座右の銘は、時は金なりは禅と同じ、なんだ!」どういう意味?「時間を大事にするという点では禅も同じだからさ」あなたもオリジナルの例文を考えてみてはいかがですか?例文を作ることで「時は金なり」の意味をさらに深く理解できるはずです。
立ち止まった時に思い返してみよう!
人生や仕事では立ち止まることはよくあります。立ち止まることは「時は金なり」に反しているように見えますが、実はそうではないのです。人生や仕事では必要なこと、立ち止まったときにもう一度「時は金なり」の意味を思い返して下さい。
思い返して考えることは時間を無駄にすることにはなりません。何故ならば、猪突猛進で一目散に走っていると、人間や人生の微妙なヒダをややもすると見落としてしまうからです。そしていつか大きな壁やトラブルに突き当たってしまうのです。じつは立ち止まった時が思い返すチャンスなのです。
悩んでいてばかりではダメ!
立ち止まって悩んでいてばかりではダメです。それは時間の無駄遣いになってしまいます。先ほどチャンスといったのは、立ち止まった時には「時は金なり」の本来の意味や由来を思い返す時間が生まれるからです。
思い返すとは、いままで進んできた道を見直して、今後の進む道を見つける時間を作るということです。「時は金なり」の真の意味を参考にして、もう一度あなたの人生の進む道を見直し、新たな一歩をふみだして行くのです。
悩んでばかりいては立ち止まったまんまになってしまいます。立ち止まったことを、考える時間が与えられたとポジティブに考え、人生や仕事の活路を見いだし、その後の仕事や豊かな人生につなげるチャンスにして下さい。
時は金なり(Time is money)を実践する方法
ここまでの話しで「時は金なり」の意味や由来、時間の大切さは理解できたけれど、自分の仕事や人生でどうやって実践すれば良いのでしょう。
Time=moneyなのだから、時間の使い方をうまく実践できればmoneyにつながるはず。時間を無駄にしないで大切に使えば、同等のお金(money)や価値を手に入れることが出来るはずです。それではその実践方法をご紹介します。
無駄な時間を省こう!
現代人が無駄に時間を奪われるているのはテレビとスマホだと言われています。と言っても情報を得るためや連絡する手段として欠かせないものでもあります。
ではテレビやスマホの使い方でどんな部分が無駄なのでしょう。無駄を省くにはどのような方法を実践すれば良いか、また無駄を節約して出来た時間をどのように利用すれば「時は金なり」を実践できるかをこれから説明します。
使う時間を制限する
テレビの場合は、ダラダラと見てしまうのが時間を無駄にしています。見たい番組に絞って見るようにします。どうしてもそれが出来ない場合は、思い切ってテレビを捨ててしまうことです。
ニュースはネットで見れます。見たかった番組は無料動画配信やTVerで見ることが出来、そのほうが時間に縛られずに自分の時間が作れます。
スマホの場合、一番時間を取られるのはYouTubeとゲームです。これに有効な方法は利用する時間を制限することです。ところが時間を自己管理するのは人にとって至難の業です。
そこで登場するのが利用制限アプリ「YBhind」です。「YBhind」の優れているところは、アプリごとに1日の利用時間を設定できることです。たとえばYouTubeは30分、ソーシャルゲームは1時間と設定すれば、その時間を過ぎると強制的にロックが掛ります。
意志の強さに自信の無い人でもやめられます。無駄を省いて出来た時間の利用の仕方はあなた次第です。読書に当てても、スキルアップの勉強に当てるのも自由です。「時は金なり」の意識を常に持っていれば、有意義な使い方が出きるでしょう。
時は金なり(Time is money)の意味を理解して生活に役立てよう!
時は金なり(Time is money)の意味や由来などを、さまざまな角度から検証してきました。またその使い方や類語、例文、実践する方法なども紹介してきました。どんなに素晴らしい格言やことわざでも、実践して生活に役立たなければ何の意味もありません。「時は金なり」の意味を理解して人生を豊にするよう役立てて下さい。