フォーエバー(forever)の意味
英語でフォーエバー(forever)という言葉は知っていますか?様々な音楽や本などのタイトルにも登場するフォーエバー(forever)ですが、どういう意味があるのでしょうか?
一般的にフォーエバー(forever)というと「永遠」という言葉を連想しますが、翻訳の中では違う使い方をする場合もあります。実際どのような意味がフォーエバー(forever)にあるのかを、しっかりと把握しましょう。
意味①永遠に
フォーエバー(forever)の代表的な意味として知られているのは「永遠に」です。よく映画のワンシーンなど耳にするフォーエバー(forever)の中で、字幕を見ると「永遠に」と訳されてい流ことがあり、一番多く耳にする使い方になります。
例文として「you can't live forever.」(永遠に生きることはできないんだぞ)はアメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドの代表作『グレイト・ギャツビー』のワンシーンです。英語で書かれた20世紀最高の小説としてランクインしており、映画化もされている作品です。
意味②常に
フォーエバー(forever)には、実は「常に」という意味で使用する事ができます。しかし「常に」というと「always」という英単語を使う事が多くなります。フォーエバー(forever)も「常に」と訳して使用する事ができる事を覚えておきましょう。
「永遠=常に」という発想から、小説や映画の中でフォーエバー(forever)を「永遠に」としてではなく「常に」と訳す場合があります。日本語は同じような意味を持つ言葉がたくさんあるので、その状況に合わせて翻訳者がそれぞれ使用します。
意味③いつも
こちらも「永遠に=いつも」という発想から訳す場合があります。「Together foreve.」一つとっても前後の文章や会話の状況によって「いつも一緒」や「永遠に一緒」他にも「ずっと一緒」など様々な使い方があります。
フォーエバー(forever)を使用する際「永遠に」の次に多い使い方なので、文章の流れや会話の状況に応じて「いつも」と翻訳していきましょう。
意味④絶えず
「永遠に=絶えず」絶え間ないという発想から翻訳される場合があります。例文として「I hope these circumstances will continue forever.」(私はこの状態が絶えず続けばいいと思います。)もちろん「永遠に続けば」でもいいのですが、前後の文章や会話によっては「絶えず」と訳す方が適切な場合があります。
フォーエバー(forever)一つでも「永遠に」という使い方だけでなく、意味が類似する様々な言葉が当てはめられます。前後の文章や会話から適切な翻訳を行いましょう。
フォーエバー(forever)の類語
日本語と同じように英語にも類語は存在します。今回は「永遠に」という意味に着目し、日本語の類語と英語の類語を紹介していきます。
英語を日本語に翻訳する際に状況に応じて使用する言葉が異なるように、日本語を英語に訳す際も状況に応じた英単語や英文を使用する必要があります。類語を知っておく事で解釈の幅がより広がります。
①永続的
類語を考えていく上でそもそも「永遠」とは、置かれている状況・状態が変化をしていない事を指し示します。物事の状況や状態が長く続き長期間変化がないという意味で「永続的」が類語となります。
例文としては「永続的に続く企業を目指す」などで使用します。もちろん「永遠に続く」でも問題はありませんが「永遠に」をよりビジネス向けの使い方になります。
②恒久
「永遠」の類語として恒久(こうきゅう)は、日常では使い慣れない言葉ですが「永遠に」の類語で、いつまでも同じ様子を表したり、不変(変わらない)的なことを意味します。無期限的な状態や価値観であったり、場所に対して使用します。
ニュースなどで耳にする機会が多く、例えば「恒久平和維持のため」といった期限のない状態を表現したい場合に使用し、ビジネスシーンや公的場面で多く見られる使い方です。永遠の類語としては難しい言葉ですが覚えておけばとっさに出てきた時に意味を理解する事ができます。
③エターナル
続いては英語での類語の紹介です。まずはフォーエバー(forever)と同じ意味を持つ英単語として有名なエターナル(eternal)から説明していきます。
エターナル(eternal)は「永遠の、不朽の、不滅の」といった意味があります。エターナル(eternal)は形容詞(状態を表したり、修飾する言葉)のため「eternal love(永遠の愛)」というように、物の名前と合わせて使用します。
フォーエバー(forever)と意味が似ていますが、使用する場面が大きく違いがあるため、使い方を間違えないようにしましょう。フォーエバー(forever)とエターナル(eternal)の使い分け方は次で詳しく紹介していきます。
④タイムレス
フォーエバー(forever)の類語としてタイムレス(timeless)という言葉があります。タイムレス(timeless)には「永遠に」という意味だけでなく「時代を超えて素晴らしい(芸術作品など)」といった意味があります。
タイムレス(timeless)を使用した例文として「timeless masterpiece」(タイムレスマスターピース)「不朽の名作」という意味になります。タイムレス(timeless)は、時が流れても変わる事のない永遠さを表現する際に使用する事ができる類語になります。
⑤インフィニット
インフィニット(infinite)の意味は「無限の、無数の」といった意味があります。聞きなれない言葉ですが実は「in」と「finite」と別々で考えるとわかりやすくなります。「finite」とは「フィナーレ(finale)」という言葉で「終わり」を意味します。なので、finite(終わり)をin(否定する)で「終わらない」という意味に繋がります。
「終わらない・終わりがない」=永遠である事からインフィニット(infinite)もフォーエバー(forever)の類語として使われます。
フォーエバー(forever)とエターナルの違い
フォーエバー(forever)とは別に「エターナル」という言葉を耳にする事があります。フォーエバー(forever)の類語としても紹介しましたが、フォーエバー(forever)とエターナルの違いとはどういったものがあるのでしょうか?
フォーエバー(forever)とエターナルは意味は同じでも、使用するシーンが全く違う英語になります。この違いをしっかりと覚え間違えた使い方をしないようにしましょう。
同じ意味を持つ言葉でも違いがある
フォーエバー(forever)とエターナルは類語の部分でも説明したように、同じ「永遠」という意味を持つ英語になります。ですがフォーエバー(forever)とエターナルでは同じ「永遠」でも指し示すものが変わります。
何に対する「永遠」なのかを理解する事で、フォーエバー(forever)かエターナルどちらを使うべきかがわかるようになります。
エターナルは時間的な永遠
「エターナル」は今でこそ英語ですが、語源はラテン語からきています。「エターナル(eternal)」はラテン語で「永遠、長い時間、長い年月にわたる」を意味する「aevum」という言葉が由来です。そのため「エターナル」を使う時には時間的な永遠を指し示す場合に使用します。
フォーエバー(forever)は時間的・空間的な永遠
フォーエバー(forever)は「永遠に、常に、いつも、絶えず」といった意味がありますが、日本語と英語では「時間や頻度」を表現する感覚に違いがあります。そのため日本語に訳した場合フォーエバー(forever)の意味の中に「いつも、いつまでも、いずれ、常に」などの意味も含まれるようになります。
フォーエバー(forever)には、時間軸だけでなく空間的な表現も含まれる事を覚えておきましょう。この違いを覚えておくだけで英語に直す際も迷わなくなります。
フォーエバー(forever)とエターナルの使い分け
続いては実際に文法として使用する際の、フォーエバー(forever)とエターナルの使い方を説明していきます。上記のように同じ意味を持ちながらもフォーエバー(forever)とエターナルでは表現する「永遠」に違いがあります。
ですが、実際には文法としても使い方に大きな違いがあるため、この違いを把握するとフォーエバー(forever)とエターナルの使い分け方をしっかりと身につける事ができます。
フォーエバー(forever)は副詞
そもそもフォーエバー(forever)という単語は「永久に、永遠に」という意味を持った「副詞」です。副詞とは名詞以外を修飾する言葉で、文章に「時、場所、状態」などの意味を付け加える事ができます。フォーエバー(forever)は副詞である事をしっかりと覚えておきましょう。
「永遠に生きる」はフォーエバー(forever)を用いる
上記のフォーエバー(forever)は副詞で「名詞以外を装飾する」となると「永遠に生きる」と言いたい場合は「永遠」なのは「生きる」という動詞ですので"forever"を用いて「live forever.」と表現します。
フォーエバー(forever)は名詞以外を装飾するので、他にも「いつまでも元気でね」という場合「Stay healthy forever.」と表現し「Stay healthy」の「healthy」は「元気で」という形容詞で、そこに副詞である「forever」を加える事で完成します。
エターナルは形容詞
続いてエターナルについて見ていきましょう。フォーエバー(forever)と同じく「永遠」という意味があるエターナルですが、フォーエバー(forever)との違いは、まず「時間的な永遠」である事です。
そして何よりフォーエバー(forever)との大きな違いは、フォーエバー(forever)は「副詞」なのに対してエターナルは「形容詞」である事です。形容詞は副詞と異なり「名詞を装飾する」という役割があります。
「永遠の命」はエターナルを用いる
エターナルの使い方としては「永遠の命」と言う場合、「永遠」なのは「命」という名詞でとなるため「エターナル(eternal)」使用して「eternal life」と表現します。
他にも「Eternal love」は「永遠の恋」と表現します。永遠の命と同様に「永遠」なのは「恋」という名詞となるため、エターナルを使用して「Eternal love」と表します。エターナルは「形容詞」で「時間的な永遠」を表すとしっかりと覚えておきましょう。
フォーエバー(forever)の英語の使い方
フォーエバー(forever)の正しい使い方を知っていますか?実は和製英語で覚えてしまい、正しい文法でフォーエバー(forever)を使えていない方が多くいらっしゃいます。もちろん意味は伝わるのですが、海外の人からすると「間違った英語を使っている」と思われてしまいます。
海外の方が、日本語で話しているのを聞いて、誤った日本語を使っていると「あっ、その日本語正しくない」と思うのと同じように、英語でも正しい使い方をしていない場合があります。和製英語との違いをしっかりと理解し正しい英文法も身につけておきましょう。
①永遠に愛する
「永遠に愛する」を日本人が表現すると、よく見かけるのは「Love forever」という英語です。しかし実際には英語としては正しい文法ではありません。英語として正しく表現するのであれば「I'll love you forever.」となり、翻訳すると「君を永遠に愛する」となります。
②いつまでも若々しい
「いつまでも若々しい」を簡単な英語で表すと「forever Young」となりますが、正しい文章としては「the condition of being young forever」となり「いつまでも年をとらず若いこと」を指し示します。
和製英語と正しい英語では大きな違いがあります。正しい英文法を覚えておく事で恥をかかないようにしておきましょう。
フォーエバー(forever)を使った例文
ここではシーン別にフォーエバー(forever)を使った英文法を紹介していきます。ちょっとした手紙に英語を添えたり、SNSで使ってみたりと様々なシーンで使えるフォーエバー(forever)を紹介していきます。
和製英語ではなくしっかりと理解した上でシーンに応じて使用してみましょう。恋愛編と友情編に分けて紹介していきます。
フォーエバー(forever)を使った例文【恋愛編】
「I keep on loving you forever.」「私はこれからもずっと貴方を愛し続けます」「I swear I will love you and treasure you forever.」「生涯あなたを愛して、大事にすることを誓います」どちらもプロポーズに最適な言葉です。
日本語で伝えると照れくさい言葉ですが、英語となるとまた一味違った印象になります。英語が得意な相手であれば直接英語で話すも良し、手紙で英語と日本語訳を添えてもおしゃれです。
「I will love you forever.」「私はこれからもずっとあなたを愛しています」「Please let me continue to love you forever.」「私はこれからもずっとあなたを好きでいさせてください」付き合いが長いほど思いを伝えるのが照れくさくなるものです。
これから先も相手を想い愛し続ける意志を英語に託してみるのはいかがでしょうか。普段伝えられない想いを手紙や言葉で残すことはとても大切な事です。
フォーエバー(forever)を使った例文【友情編】
「I hope you will keep smiling forever.」「あなたがいつも笑顔でいれますように」「Please keep smiling forever.」「あなたはいつも笑顔でいて下さいね」どちらも友達を励ます言葉になります。
SNSを通じて陰ながら支えるように一言添えたり、手紙に添えたりとできる英文です。友達には笑顔でいてほしいと願いを込めて使ってみましょう。
「We have been good friends forever.」「私たちはずっと仲の良い友達だ」友達との集合写真などで使えるフレーズです。記念のアルバムなどを手作りするのが人気になっているので、そこに日本語ばかりでなく、しっかりとした英語を添えてみるのもおすすめです。
フォーエバー(forever)を使った例文【番外編】
「and the moment you doubt whether you can fly, you cease forever to be able to do it.」「飛べるかどうか疑いを持ったときは、もう永遠に飛べなくなってしまっているものなのです」ピーターパンの中に出てくるセリフにもフォーエバー(forever)が使われています。
飛べるかどうか疑った時点ですでに永遠に飛べなくなっているという、とても考えさせられる名シーンのセリフです。
フォーエバー(forever)を使った曲名
フォーエバー(forever)は「永遠に」という意味から様々な楽曲のタイトルとしても使われる英語です。フォーエバー(forever)を使う楽曲の多くはロマンチックな恋愛ものが多くあります
みなさんが思うフォーエバー(forever)ソングは一体なんでしょう。今回はフォーエバー(forever)を含んだ有名な楽曲を3曲紹介していきます。
①X JAPAN・Forever Love
昔から世代を超えて人気のあるX JAPANの楽曲にもフォーエバー(forever)を使ったタイトルがありあります。それが「Foerver Love」歌詞の中に「変わり続けるこの時代に変わらない愛があるなら」という一節があり「永遠の愛」「変わらない愛」を表現しています。
正しい英文法としてはフォーエバー(forever)を名詞や動詞の前に置くことはありませんが、日本語英語と考えると正しい英文法で表現するよりも、わかりやすく覚えやすいに違いありません。
②西野カナ・Best Friends Forever
続いても幅広い世代から支持されている西野カナの「Best Friends Forever」を見ていきましょう。「Best Friends Forever」を直訳すると「love forever」と同じように「親友よ、永遠に」と訳す事ができます。しかしこれだと「親友が亡くなっている」と解釈する可能性があります。
この曲の歌詞には「相変わらずないつものメンバーWe're Best Friends Forever」という一節がありタイトルである「Best Friends Forever」はその中の一部分を抜粋したものと解釈できます。
「We're Best Friends Forever」は直訳すると「私たちは永遠に親友である」という意味になります。
③宇多田ヒカル・Forevermore
宇多田ヒカルの「Forevermore」はテレビドラマの主題歌にもなった楽曲です。「forevermore」は「永遠に」という意味ですが、格式ばった表現でフォーマルな場面で使われます。
歌詞の中に「Others come and go But you're in my soul forevermore」とあります。これは翻訳すると「他の人もいるけどあなただけがずっと私の魂(心)の中にいる」という意味になります。
この曲を失恋ソングととるか、片思いソングととるか、遠距離ソングととるかは、聞く人次第となっている楽曲です。この曲の捉え方次第では「Others come and go But you're in my soul forevermore」もまた違った意味に聞こえてきます。
フォーエバー(forever)は永遠を意味する言葉
フォーエバー(forever)の意味や使い方は理解できましたか?フォーエバー(forever)は「永遠に」を意味する英語で、類語であるエターナルとの使い分け方も大切になります。実は様々なシーンで使えるフォーエバー(forever)を活用してみましょう。「英語は難しい」と疎遠にならず、身近にある英語から少しづつ意味を理解していきましょう。