サーキュレーターの使い方
最近、何かと耳にするようになったサーキュレーターという言葉ですが、意味をきちんと知っているでしょうか?サーキュレーターは一見したところ、扇風機とよく似ています。しかし、サーキュレーターは扇風機ではありません。
サーキュレーターとはどんな家電で、どんな使い方をするのでしょうか?サーキュレーターの使い方をよく知って、間違った使い方をしないようにしましょう。
正しい使い方をすると、サーキュレーターはとても便利な電化製品です。まだ持っていないという人は、使い方をよく知って、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
使い方①空気を部屋中に送るのに使う
サーキュレーターの使い方の1つ目は、空気を部屋中に送るのに使うというものです。なぜ空気を循環させるのかというと、冷房効果や暖房効果を上げるという使い方をするからです。暖房や冷房は、部屋の空気全体を暖めたり、冷やしたりする必要があります。
しかし、冷房の場合、エアコンの吹き出し口から流れる冷たい空気が、1つの個所にずっと吹き出し続けていることがあります。それによって、冷房の風を一身に浴びてしまい、寒くて具合が悪くなってしまう場合があります。
こうした問題を解消する使い方ができるのが、サーキュレーターなのです。サーキュレーターで部屋の空気を循環させることで、1つの場所だけ寒くなったりすることがなく、部屋全体を冷やしたり、暖めたりすることができるのです。
冷房と併用する
サーキュレーターの一般的な使い方として、冷房や暖房と併用するというものです。まず、冷房との併用について考えていきましょう。冷房を使う時は、冷たい風が肌に直接当たらないように、サーキュレーターが役に立ちます。
まず、エアコンから吹き出す冷たい空気はまず天井を伝って、向かい側の壁にぶつかり、落ちていきます。そこでサーキュレーターの使い方です。エアコンの向かい側の壁側の位置にサーキュレーターを設置します。
そうすると、壁伝いに落ちてきた空気の向きを変え、エアコン側にして送風することができます。こうした使い方をすることで、エアコンの空気がうまく循環することを助けてくれます。効率のいい空気の循環をさせることで、冷房の効率もよくなります。
暖房と併用する
次に暖房と併用した使い方を見ていきましょう。暖房の場合、エアコンは床の向きに温風を放出しています。サーキュレーターの使い方として、そうしたエアコンの空気の流れを邪魔しないことが大事です。エアコンの温風は下の向きに放出されます。
そこで、温風と床がぶつかる位置に、サーキュレーターを設置していきましょう。こうした使い方をすることで、暖かい空気が床に溜まることんがなくなります。サーキュレーターによって暖かい空気が壁伝いに押し出されていきます。
その空気がエアコンに取り入れられて、暖かい空気になって再び放出されるという効率の良さも生まれます。また、暖かい空気は天井に溜まりやすいので、空気を循環させてそれを防ぐといった効果もあります。
使い方②部屋の換気に使う
サーキュレーターの使い方の2つ目は、部屋の換気に使うというものです。サーキュレーターはファンにより、風を起こします。これを利用して、換気をすることをおすすめします。エアコンは風を循環させますが、空気の入れ替えができません。
暑い季節や寒い季節には、エアコンを使う機会が増えますが、時には窓を開けて、窓向きに置いたサーキュレーターで、空気の入れ替えをしましょう。部屋の空気をきれいにしたり、梅雨時のじめじめした空気を入れ替えるといったことができます。
使い方③冷え性対策に使う
サーキュレーターの使い方の3つ目は、冷え性対策に使うというものです。冷え性の女性にとって、冷房の風は辛いものです。冷房の冷たい風が直接当たってしまうと、涼しくなるどころか寒くなり、ひどい時は具合が悪くなってしまいます。
サーキュレーターを設置することで、空気の循環を良くして、冷たい空気が1つの向きに送風され続けることを防ぐことができます。冷房の効率が良くなるので、省エネ効果も上がっておすすめです。
サーキュレーターを上手な使い方をして、部屋全体の空気を循環させ、1つのところだけ寒くなるといったことを避けるようにしましょう。
使い方④部屋干し対策に使う
サーキュレーターの使い方の4つ目は、部屋干し対策に使うというものです。梅雨時は特に、洗濯物を外に干すことができず、部屋の中で部屋干しをすることが多いのではないでしょうか?そんな時、洗濯物の向きにサーキュレーターで風を送りましょう。
向きとしては、洗濯物の真下に置くのがおすすめです。サーキュレーターの風が洗濯物の水分を飛ばし、普段より早く乾かすことができます。
首振り機能のあるサーキュレーターならば、洗濯物にまんべんなく風を当てることができるので、おすすめです。部屋の空気を循環させながら、洗濯物を乾かせるということでとてもおすすめの使い方です。
使い方⑤インテリアとして活用する
サーキュレーターの使い方の5つ目は、インテリアとして活用するというものです。サーキュレーターにはいろいろな種類があります。その中でも、デザイン性の高いサーキュレーターを選ぶと、インテリアのアクセントとなってくれます。近未来型のデザインのものも素敵です。
しかしあえて、50年代風のレトロなデザインのものを選ぶのもおすすめです。サーキュレーターは電化製品ですが、デザインによっては、インテリアの一部として大活躍してくれるのでおすすめです。年中使用するものなので、デザインにもこだわった使い方をすることをおすすめします。
サーキュレーターのメリット
サーキュレーターがなくても、生活は成り立ちます。しかし、便利なところがあるから、サーキュレーターは使われているのです。サーキュレーターには、さまざまなメリットがあります。
サーキュレーターは部屋の空気を循環させ、部屋全体の温度を一定にさせる働きがあります。エアコンを使うだけではなく、サーキュレーターを併用することで、どんなメリットがあるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
部屋中の温度差が無くなる
サーキュレーターのメリットの1つ目は、部屋中の温度差が無くなるというものです。サーキュレーターは強い風を1つの方向に送り出します。こうすることで空気の流れを作ることができます。この結果、効果的に空気を循環させます。
サーキュレーター代わりに扇風機を使うのは効果が高いとは言い難いです。扇風機は肌に風が当たって快適にするために設計されているので、弱めの風を拡散する働きがあるからです。
サーキュレーターは人に風を当てる発想はありません。サーキュレーターは空気循環に特化した家電です。置き方によって部屋中の空気を循環させ、温度を一定にさせることができます。
電気代を節約できる
サーキュレーターのメリットの2つ目は、電気代を節約できるというものです。エアコンだけを使うと、電気代がかかります。しかしサーキュレーターを併用すると、電気代を節約することができておすすめです。
そもそも、電気代を節約するためにサーキュレーターを買う人は多いのではないでしょうか?部屋中の温度差を均一にすることで、エアコンの効率を上げることができます。
結果として、エアコンの消費電力を抑える働きをしてくれます。毎日のこと、しかも一年中のことなので、電気代が節約できる意味は大きいです。
サーキュレーターのデメリット
サーキュレーターには導入するだけのメリットがあります。電気代を節約したり、部屋の空気の温度を一定にしたりするために、購入を検討する人も多いことでしょう。
しかし、サーキュレーターにはメリットだけでなく、デメリットもあります。メリットの他にデメリットもしっかりと知った上で、購入を検討することをおすすめします。
動作音がうるさい
サーキュレーターのデメリットの1つ目は、動作音がうるさいというものです。サーキュレーターは部屋の空気を循環させるため、強い力で送風します。扇風機とは比較にならないくらい、強い風力を持っています。そのため、送風音がうるさいと感じる場合もあります。
サーキュレーターを購入するに当たっては、そのサーキュレーターが稼働する時にどの程度の送風音が発生するのかを、あらかじめ調べておくことをおすすめします。また、静音機能があるサーキュレーターも販売されています。送風音が気になる人は、そうしたポイントも調べておきましょう。
置き方次第で電気代が高くなる
サーキュレーターのデメリットの2つ目は、置き方次第で電気代が高くなるというものです。サーキュレーターは使い方だけでなく置き方も大事です。適切な位置に、適切な向きにして置かないと、かえって電気代は高くなります。
サーキュレーターは空気を循環させる家電です。しかし、いくらサーキュレーターを稼働させても、部屋の温度差が解消されない状態で、エアコンを動作させ続けると、かえって電力を消費させてしまいます。
サーキュレーターが無駄な動きをすると、余計に電気代がかかります。またサーキュレーター自体にも、電気代はかかってきます。サーキュレーターで電気代を浮かそうと考えていたのに、かえって電気代が高くなってしまったという結果にならないようにしましょう。
サーキュレーターの効果的な置き方・設置方法
サーキュレーターを導入したら、効果的な使い方をしたいものです。それにはサーキュレーターの位置や置き方が重要になってきます。サーキュレーターが最大限の威力を発揮する効果的な位置と置き方とは、どんなものなのでしょうか?
またサーキュレーターの風を送る向きも大事になってきます。冷房の時と、暖房の時では、置き方も位置も向きも変わってきます。サーキュレーターの効果的な位置、置き方、向きについて、詳しく見ていきましょう。
暖房の風の向きと効果的な置き方
サーキュレーターの効果的な置き方や設置方法の1つ目は、暖房の風の向きを考えた効果的な置き方をするというものです。サーキュレーターは暖房効率を効果的にするために置き方にも注意をしましょう。エアコンなどの暖房機器から少し離れた位置は、冷たい空気が溜まりやすいところです。
そういったところに置いて、冷たい空気を送り出し、暖かい空気を押し出す置き場所に置くことがおすすめです。ストーブなども同様です。ストーブの上の位置の天井付近の暖かい空気を拡散させられる位置に置きましょう。
冷房の風の向きと効果的な置き方
サーキュレーターの効果的な置き方や設置方法の2つ目は、冷房の風の向きを考えた効果的な位置に置き方をするというものです。エアコンで冷房をしていると、エアコンの周辺の位置の床に冷たい空気は溜まってきます。
その溜まった冷たい空気を、送り出すことが出来る位置にサーキュレーターを置くようにしましょう。こうした置き方をすると、冷気がうまく部屋全体に循環し、暖かい空気と冷たい空気が入れ替わっていくのでおすすめです。
ロフト・吹き抜けのある部屋で効果的な置き方
サーキュレーターの効果的な置き方や設置方法の3つ目は、ロフトや吹き抜けのある部屋で効果的な置き方を考えるというものです。ロフトや吹き抜けのある部屋は、2部屋の空気を循環させる必要があります。
特に、縦方向の空間が広くなります。そのため、空気の循環も難しくなります。そうした場合は、サーキュレーターの2台使いがおすすめです。どういった位置に置くようにすると効果的なのでしょうか?
夏に効果的な置き方
夏は暑さが厳しいです。エアコンが一階にしかないと、ロフトや吹き抜けの位置には冷気が回らなくなり、蒸し暑くなってしまいます。まず、冷たい空気は下に行くという原理を覚えておきましょう。この空気の性質を利用して、下の位置に溜まっている空気を上に向かって送風しましょう。
下の位置に冷たい空気を上に持っていくサーキュレーターと、ロフトに置いたサーキュレーターの2台使いをすれば、高い位置まで冷気が届くようになります。冷気を届けながら、空気を循環させることができるので、暑い夏のロフトや吹き抜けには効果的な置き方と言えるでしょう。
冬に効果的な置き方
次に、寒い冬に効果的なサーキュレーターの置き方について見ていきましょう。まず、暖かい空気は高い位置へと逃げてしまいます。そのためロフトや吹き抜けといった部屋がある場合は、なかなか部屋が暖まりません。
そうした場合は、暖かい空気は上に行くということを頭に入れて、サーキュレーターの位置や置き方を考えましょう。まず、上に溜まった空気を下まで届けるように、ロフト側の位置に置いたサーキュレーターを下に向けます。
下に置いた2台目のサーキュレーターは上に向けます。こうした置き方をすることで、天井の位置に溜まってしまいがちの温風を散らし、部屋全体を暖かい空気で満たすことができます。
サーキュレーターの選び方
サーキュレーターの使い方や置き方についてわかってきたところで、次にサーキュレーターの選び方について見ていきましょう。サーキュレーターに関する人々の関心は高くなり、最近では家電量販店だけでなく、ホームセンターや雑貨屋でも取り扱われています。
こうしたたくさんある選択肢の中で、サーキュレーターはどのような選び方をしていけばいいのでしょうか?使う部屋によって、風力や騒音、付加価値といったものを考慮に入れて選ぶようにましょう。以下でサーキュレーターを選ぶ上で重要なポイントを見ていきましょう。
部屋の広さに合わせて選ぶ
サーキュレーターの選び方の1つ目は、部屋の広さに合わせて選ぶというものです。サーキュレーターは部屋の大きさに見合った風力のある物を選ぶことが必要です。サーキュレーターには適応床面積が掲載されています。購入の際にはそういったことを考慮に入れて選びましょう。
18センチ程度のファンのサーキュレーターは6畳から10畳の部屋で使うことができます。部屋が大きな場合は、1台で済ませるのではなく、複数台を使うことを検討してみるのもいいでしょう。1台で効果が発揮できない場合は、もう1台の購入を検討してみましょう。
音が静かさなタイプを選ぶ
サーキュレーターの選び方の2つ目は、音が静かさなタイプを選ぶというものです。サーキュレーターには、デメリットの項で述べたように、騒音がうるさいというものもあります。サーキュレーターを選ぶ時、似たような風力で迷った場合は、騒音がしないほうを選ぶようにしましょう。
また、静音モードを搭載したサーキュレーターも効果的です。特に、寝室やリビングで使用したいと考える場合、静音機能があるもののほうが、長く快適に使うことができます。
そうした場所で使うことを予定している場合は、静音機能や風量調節機能といった付加機能があるサーキュレーターを選ぶことをおすすめします。
実際に家電量販店に足を運び、運転されているサーキュレーターの音がどのぐらいのものなのかを確かめてみるといいでしょう。ずっと稼働させているものなので、音で妥協してしまうと、後々まで後悔する結果になりかねません。
機能性が高いものを選ぶ
サーキュレーターの選び方の3つ目は、機能性が高いものを選ぶというものです。サーキュレーターには、冷暖房の効率を上げるだけでない、さまざまな機能があります。たとえば洗濯物を干したり眠っている間に使ったりすると切り忘れが気になるケースもあるでしょう。
そうした場合、タイマー機能があるサーキュレーターが便利です。さらに、空気を循環させるために、首振り機能があるサーキュレーターもおすすめです。サーキュレーターに首振り機能は必須の者ではありません。しかし、扇風機のように使ったりしたい場合は、首振り機能があると便利です。
掃除・手入れのしやすさで選ぶ
サーキュレーターの選び方の4つ目は、掃除や手入れのしやすさで選ぶというものです。安価なサーキュレーターの場合、カバーを取り外したり、中のファンを掃除したりできないものもあります。
サーキュレーターは定期的に掃除をしないと、内部やファンにホコリが溜まっていきます。サーキュレーターは強い風を起こすので、ホコリが溜まっていると、大量のホコリを部屋中にまき散らしてしまいます。
また、ホコリが溜まると、ファンの動きが悪くなり、最悪な場合は故障してしまうケースも起こり得ます。長くサーキュレーターを使っていきたいと考えるなら、分解できて、中の掃除ができるものをおすすめします。
サーキュレーターと扇風機の使い方の違い
夏になり、扇風機が欲しくなる頃、サーキュレーターの購入を検討している人は、扇風機とサーキュレーターの違いについて知っているでしょうか?
「とりあえず扇風機を買って、サーキュレーターの役割を果たして欲しい」と、サーキュレーターとして売られているものではなく、扇風機として売られているものを購入しようとする人もいるかもしれません。しかし、サーキュレーターと扇風機は全く違うものです。
ただ、サーキュレーター機能のある扇風機も中には存在します。エアコンをなるべく使いたくないという人には、サーキュレーター機能付きの扇風機も選択肢の1つとなるでしょう。サーキュレーターと扇風機の違いをしっかり理解した上で、どちらを購入するべきかを決めましょう。
サーキュレーターは空気を循環させるのが目的
まず、サーキュレーターの目的はどういったものでしょうか?サーキュレーターとは部屋の空気を循環させるためのものです。風を直線的に遠くまで飛ばすことができるのが、サーキュレーターです。
サーキュレーターと扇風機は、ファンがついていて区別がつきにくい面もあります。サーキュレーターは人に風を当てることを考慮したものではありません。
人が涼を得るために風を受けるためには、サーキュレーターは向いていません。エアコンとダブル使いしていきたいと考えるなら、サーキュレーターを選ぶようにしましょう。
扇風機は人に風を当てるのが目的
扇風機は、人が涼しさを得るために風を起こす機械です。そのため、扇風機は広範囲に幅広く風を届けるという働きがあります。サーキュレーターのような直線的な風ではありません。
これからサーキュレーターを買うか、扇風機を買うかを迷っている人は、エアコンとの併用問題があります。エアコンも使いつつ、ファン式の機械で風を送って涼みたいと考えるなら、サーキュレーターを選んだほうがいいでしょう。
いっぽうで、エアコンはあまり使わずに過ごしたいと考えるならば、サーキュレーターより扇風機を選ぶことをおすすめします。最新の扇風機にはサーキュレーター機能もついているので、購入の際の目安として覚えておきましょう。
サーキュレーターは目的で置く位置を変えるのがおすすめ
サーキュレーターは夏の暑さや冬の寒さを軽減してくれる機能のある家電です。サーキュレーターは冷暖房だけでなく、換気や部屋干しの洗濯物を乾かすといった使い方もできます。サーキュレーターを効果的に使うためには、置き方や使い方を考えながら、上手に利用していきましょう。