革靴に使える防水スプレーをチェック!
お気に入りの革靴や、デイリーで活躍している革靴が雨で濡れてしまったり、歩いている途中で染みてきたりした経験はないでしょうか。ちょっとした雨なら、防水スプレーを使うだけで雨の日でも快適に革靴で歩くことができます。
今回は、そんな革靴にも使える防水スプレーについて、種類の違いやおすすめの商品、使い方の注意点、使うタイミングなど詳しくご紹介します。革靴に使える防水スプレーはぜひチェック!お気に入りの革靴を正しく手入れして大事に長く履いてみませんか?
革靴に防水スプレーは必要?
革靴は、もともと布製のスニーカーなどと違って雨が染みにくく、ちょっとした雨の日でも問題なく履くことができる靴のひとつですが、そんな革靴に防水スプレーは必要なのでしょうか。革靴に防水スプレーなど必要なの?と思っている方に革靴の防水スプレーの必要性について説明していきましょう。
水浸しになる不快感を軽減できる
革靴に防水スプレーをすると知らず知らずのうちにじわじわとしみてくる水分の侵入を防ぐことができます。タイミングよく使うことによって、たとえ大雨の日でも、靴の中が水浸しになる不快感を軽減することができるでしょう。と同時に、防水スプレーは、革靴を汚れにくくする効果も期待できます。
過去には、革の素材を傷めやすいので革靴への防水スプレーは要らないという風潮もあったようですが、現在は防水スプレーの成分なども改良され、革の素材を傷めにくく、さらに汚れをつきにくくするスプレーが多く展開されています。
革靴に適した防水スプレーの種類に注意して選ぶことによって、革へのダメージは避けることができます。ぜひ正しい知識を身に着け、革靴に適した防水スプレーを購入して使うことをおすすめします。
革靴用の防水スプレーの種類と特徴
革靴用の防水スプレーは大きく2つの種類に分けることができます。それぞれの種類によってメリットやデメリットが違っているので、防水スプレーを購入する前には、種類と特徴をぜひチェックしておきましょう。
シリコン系
シリコン系の防水スプレーは、強度と持続性の高い防水スプレーの種類です。繊維に染み込みやすく、皮膜がしっかりと作られるので水の侵入を強力にカットすることができます。スプレー後にすぐに効果が出る即効性があるのもポイントです。
しかし一方、防水スプレーの成分が繊維に染み込みやすいということは、革靴などに使うとシミができたり、変色する可能性が高くなるということでもあります。シリコン系の種類は、持続時間も短く、空気を通しにくくなるので、革自体が劣化しやすくなるというのもデメリットです。
フッ素系
フッ素系の防水スプレーは、靴の表面を水や油を弾くフッ素樹脂でコーティングして水の侵入を防ぐ種類です。成分が繊維に浸透せず、使い方を間違わないように注意すれば、靴や衣類にシミがついたり変色する心配もありません。
また、通気性があり、革が傷みにくいので、天然皮革などの高級な製品や靴に使うのにも最適で、革靴の防水スプレーにはフッ素系の種類がベストです。
ただ、フッ素系の防水スプレーは、様々な用途に気軽に使うことができ、とても便利ですが、樹脂が浸透するまでに時間がかかることや、持続性が低くこまめに塗りなおす必要がある点がデメリットです。
革靴用の防水スプレーおすすめ7選
成分によって2種類ある防水スプレーですが、革靴にぴったりの防水スプレーをご紹介しておきましょう。シミになりにくく、使いやすい革靴用の7つの防水スプレーをご紹介します。メーカーや値段などぜひチェックです。
コロニル・防水スプレー ウォーターストップ 400ml
革靴におすすめの防水スプレー・コロニル・防水スプレー ウォーターストップ 400mlは、1909年創業のドイツ・ザルツェンブロット社によって製造されたレザーケアブランドのコロニルの商品です。
コロニル製品は、皮革に優しい・人体に優しい・環境に優しいをコンセプトにしていて、その機能性や品質だけでなく環境に配慮した商品づくりにおいても世界中で大変高い評価を受けています。
ナノテクノロジーを駆使したシリーズや植物天然由来成分で作られたオーガニックシリーズなど最先端の技術と開発力を有し、業界を牽引しています。
コロニル・防水スプレー ウォーターストップ 400mlは、皮革表面を覆わず、浸透するタイプのフッ化炭素樹脂配合の防水スプレーで、皮革の呼吸を損なわないために皮革を傷めずに防水効果を与えることができます。
タイミングとして革靴の新品の時に最初に使うと、革靴に汚れが付きにくく、後の手入れも楽になりのでぜひおすすめです。値段は1870円ほどです。
コロンブス・アメダス 2000 防水スプレー 420ml AM420
革靴におすすめの防水スプレー・コロンブス・アメダス 2000 防水スプレー 420ml AM420は、1919年創業の日本の信頼あるブランド、コロンブスのフッ素系の種類の防水スプレーです。
雨、油から革靴を守り、通気性も良く革靴にシミが出来にくいのが特徴で、効果の持続性も抜群です。合成皮革はもちろんですが、スウェードなどの起毛素地アやヌバックなどの天然皮革など幅広い素材に使用できる汎用性の高い防水スプレーです。
多くの靴屋さんやセレクトショップなどでも取り扱われていて、手に入りやすいのもおすすめのポイントです。コロンブス・アメダス 2000 防水スプレー 420ml AM420の値段は1本1620円ほど。商品サイズは66×66×215mmで、内容量は420mlです。
使い方として、商品の説明には20~25cmほど離して表面が軽く濡れる程度に円を描くようにスプレーし、スプレーが15分程乾燥させるようにと記してあります。スプレーする時間は1足辺り5秒程度が目安です。
ヴィオラ・防水スプレー300ml
革靴におすすめの防水スプレー・ヴィオラ・防水スプレー300mlは、炭酸ガスを採用しているため、寒い時期でも安定した噴射ができる商品です。空気をそのまま通せるフッ素系の防水スプレーなので、ムレやシミの心配もいりません。
レザーやスウェードなどの起毛素材、ヌメ革、布地など幅広い種類に使うことができ、スニーカーなどの革靴以外にも対応が可能です。大容量なのでどんどん使うことができ、1本あると便利です。
また、防水だけでなく、防汚効果もり、革靴はもちろん、新品のバッグなどを使い始める前にスプレーしておくのもおすすめです。値段は1980円ほどです。
スコッチガード・防水 防汚スプレー 革靴専用 170ml
革靴におすすめの防水スプレー・スコッチガード・防水 防汚スプレー 革靴専用 170mlは、革靴に特化したフッ素樹脂配合の防水スプレーで、雨や雪をしっかり弾いてくれる商品です。
フッ素樹脂配合なので、防水効果だけでなく、防汚効果もあり、ちょっとした泥はね汚れや油性汚れをはじき、シミや汚れからも革靴を守ることができます。
また、ミネラルオイルが配合されているので、革に油分を補給することができ、革本来のしなやかさや柔らかさを保ち、皮革の寿命を延ばす効果もあります。また、スプレーした後に布で乾拭きすると、溶剤効果で浮き上がった汚れを落とすことも可能です。
170mlで1000円程度で販売されていて、気軽に購入することができますが、起毛革、エナメル、布などの素材には使用することができないので注意が必要です。
革靴のビジネスシューズはもちろん、ゴルフシューズや登山靴などにも使用が可能で、白や淡色の靴にも使用可能です。1本で紳士用革靴約18足分、ブーツ約5足分に使用が可能。サイズは52×52×178mmです。
エム モゥブレィ・プロテクターアルファ 220ml 2090
革靴におすすめの防水スプレー・エム モゥブレィ・プロテクターアルファ 220ml 2090は、レザーオイルなどの革靴用ケア用品にも定評があるエム モゥブレィの商品です。
エム モゥブレィの代表的な製品であるデリケートクリーウ、アニリンクリームなどはイタリアの靴メーカーの聖地とも言われているトスカーナ州にある伝統と歴史がある工場で熟練の職人によってハンドメイド的製法で作られています。
近年は天然素材をベースにしたプレステージラインやクリーナー、除菌消臭剤などを開発し、高い製造技術を持つドイツをはじめフランスおよび日本国内の提携工場でも製造を行っています。
エム モゥブレィ・プロテクターアルファ 220ml 2090は、革靴や皮革製品だけでなく、傘や布地にも使うことができ、雨や雪、ほこり、ゴミ、油分の汚れからしっかりと守ってくれます。さらにシミを防ぐ防水・防汚効果もあり、皮革の通気性や柔軟性も損ないません。
速乾性があり、仕上りも美しいので、雨が激しい時には靴だけでなく、ズボンのすそなどにも仕様が可能です。起毛皮革、型押し革、オーストリッチ、ナイロン、Canvasなど様々な素材に使用できるオールマイティーな防水スプレーです。
エム モゥブレィ・プロテクターアルファ 220ml 2090の値段は1650円ほどで、サイズは50×50×150mmです。他125ml、300mlサイズもあります。
ジェイソンマーク・REPEL
革靴におすすめの防水スプレー・ジェイソンマーク・REPELは、世界中で愛されているシューアクセサリーのブランドが展開する防水・撥水スプレーです。耐久性と通気性を併せ持つバリアを作り、水分だけでなく、汚れも寄せ付けないと評判です。
水性製品であるため、スウェードやヌバックなどの天然皮革、レザー、ナイロン、Canvasなどの吸水性のある素材にも使うことができ、幅広く活躍します。操作性の高いレバー式で、人間工学に基づく握りやすいハンドルを数回引くだけで、均一でムラのない効果的なスプレーが可能です。
商品の使い方としては、革靴の汚れを落とした後にボトルを15cmほど離して縦に持ち、全体に重ねてスプレーし、24時間以上乾燥させます。完全に乾いたら2層目をスプレーして使います。
乾燥時間をより長くすることで防水効果も高まります。新しい靴や、定期的なお手入れにぜひおすすめです。値段は1本2200円ほどです。
ボンド・防水スプレー ハイパワー ガス抜きキャップ 420ml
革靴におすすめの防水スプレー・ボンド・防水スプレー ハイパワー ガス抜きキャップ 420mlは、フッ素系の撥水スプレーで、革靴の他、衣類やスキーウェア、雨具、布製品など幅広く使うことができる商品です。
420mlの容量で500円程度で販売されていて、お手軽に購入でき、用途が広いのが最大の特徴です。使い方としては、はじめに缶をよく振り、革靴の汚れを取り除いたら、30cmほど離してスプレーし20分以上乾かして完成です。
商品の口コミを見ると、コスパの良さが高く評価されています。革靴というよりは、登山用の雨具に使っているなど他の用途で使用している人も多いようです。地道にスプレーすることで効果を上げられるという口コミも見かけました。
革靴用の防水スプレーの使い方
防水スプレーを効果的に使うためには、防水スプレーの他にも、準備しておいた方が良いものがあります。防水スプレーでしっかり革靴の防水が可能になるための必要なアイテムと、防水スプレーを革靴に使う際の使い方の手順について、詳しく説明していきましょう。
防水スプレー以外に必要なもの
革靴に防水スプレーを使う時に、防水スプレー以外に必要となるのは、馬毛ブラシ、クリーナー、クロスの3つです。馬毛ブラシは、革の表面についたほこりや細かいゴミを払い落すために使用します。靴全体をブラッシングするのに使うので、比較的大きめで、手になじみやすいものがおすすめです。
クリーナーは、馬毛ブラシだけでは落とし切れない細かいゴミやほこりを拭き取るために使います。革を傷めることなく、汚れを落とすことができるタイプがおすすめです。
クロスはクリーナーで汚れを拭きとる時の最後の仕上げに必要です。特に専用のものを容易しなくても綿100%の古いTシャツなどがあればそちらで十分です。その他に、必要な方はシューキーパーや乳化性クリームなどを用意しましょう。
革靴への使い方の手順
革靴に防水スプレーを使う際の使い方の手順を説明していきます。まずは革靴に紐がついている場合は、紐を外しておきましょう。革靴の形を少しでも崩したくない方は、ここでシューキーパーなどを使うことをおすすめします。
次に馬毛ブラシを使って革靴全体のほこりを落とします。入念に力強くブラッシングするようにしましょう。馬毛は柔らかい素材なので、革靴に傷がつく心配もありません。しっかりブラッシングして汚れを落とすようにしましょう。
ブラッシングが終わったら、クリーナーを使って革靴の汚れを拭きとります。指にクロスを巻き付け、クリーナーを10円玉くらいの大きさに染み込ませたら、優しくなでるように拭いて汚れを取り除きます。
一度では全体を拭ききれないので、2~3回クリーナーを染み込ませ、全体をまんべんなく綺麗に仕上げますこの手順で汚れ落としが完了です。
最後は革靴に防水スプレーをかけますが、特殊な革を使った革靴の場合は、スプレーがシミになることもあるので、全体にスプレーする前に目立たないところに軽くスプレーし、5分程置いてシミにならないことを確認してから全体にスプレーすることをおすすめします。
手持ちの防水スプレーでシミにならないことを確認したら、20~30cmほど離した場所から革靴全体にスプレーを吹きかけます。一度完全に乾くのを待って、再度スプレーを吹きかけましょう。最後に綺麗なクロスで磨き上げれば完成です。
革靴の革を保湿してくれる効果がある乳化性のクリームを使う場合は、防水スプレーを使う前に乳化性クリームを塗るようにしましょう。その場合、馬毛ブラシとクリーナーで汚れ落としをしたら、乳化性クリームを全体に塗り、最後に防水スプレーの手順です。
革靴に防水スプレーを使うタイミング
革靴に防水スプレーを使うタイミングとはいつなのでしょう。防水スプレーの防水効果は、1か月くらいでなくなるというのが一般的です。
1か月に一度くらいのタイミングで定期的に防水スプレーを吹きつければ、防水効果を常に保ち続けられるので、雨の日でも安心して履くことができます。しかし、1か月に一度というのはなかなかの手間ですし、防水スプレーもすぐになくなってしまいます。
そこで、防水スプレーの機能を十分に発揮するための絶妙なタイミングで使用するという方法をご紹介しましょう。
新品の革靴の履き下ろし
革靴に防水スプレーを使うおすすめのタイミングは、新品の革靴を履き下ろす時です。履き下ろしてすぐに何かをこぼしてしまったり、履き下ろしたその日に雨が降ったりすると、テンションの下がります。
そのような事態になる前に、履き下ろしのタイミングで防水スプレーを吹きかけておきましょう。防水だけでなく、汚れ防止にもなるので一石二鳥です。
雨が降りそうな日に履く時
雨の降りそうな時も防水スプレーを使うタイミングです。出かける前に天気予報をチェックし、雨が降りそうな場合は、防水スプレーを使いましょう。ただし、直近で既に防水スプレーを使っている場合は、使う必要はありません。
雨の降る確率が高い日には、その日の朝に革靴に防水スプレーを吹きかけてから出かけるようにしましょう。このようなタイミングで使う防水スプレーは、速乾性のある種類の防水スプレーが便利です。
梅雨の季節
梅雨の季節にも防水スプレーは大活躍します。防水スプレーは繰り返し吹くことで、防水効果を高めることができます。梅雨の季節に限っては、2週間に一度くらいのペースでスプレーを吹き付けると、高い防水効果を持続することができるのでぜひおすすめです。
革靴に防水スプレーを使う際の注意点
使うタイミングも重要な防水スプレーの使い方には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。間違った使い方をして大事に至ることのないように、ぜひ防水スプレーの注意点をチェックしておきましょう。革靴に防水スプレーを使う際の注意点を3つのポイントで説明します。
自分の体を守る
使うタイミングも重要な防水スプレーの使い方の注意点のひとつめは、自分の体を守ることです。革靴に使うフッ素系の防水スプレーは、分子レベルで見るとトゲ状になっています。この成分を体に吸い込んでしまうことは、体にとって決して良いことではありません。
革靴に防水スプレーを吹きかける時には、スプレーの成分を吸い込まないように注意しましょう。屋内の密閉された空間で使わず、屋外で振りかけるようにするのがおすすめです。また、マスクなどを着用してから使うのもおすすめです。
使用前には汚れを落とす
使うタイミングも重要な防水スプレーの使い方の注意点の2つめは、防水スプレーを使う前に革靴の表面の汚れやほこりをしっかり取り除くことです。
手順を間違って、ほこりや汚れを落とさないまま防水スプレーを使ってしまっては、汚れやほこりの上に膜を張ってしまうことになり、汚れを取り除きにくくしてしまいます。
汚れやほこりに膜を張り、それが積み重なることは、革靴にとっても決して良い状態ではありません、防水スプレーを使う前には、ブラッシングをし、しっかり汚れを取り除き、クロスやクリーナーを使って綺麗な状態にしてから吹きかけるように注意を払いましょう。
かけ過ぎない
使うタイミングも重要な防水スプレーの使い方の注意点の3つめは、防水スプレーをかけすぎないということです。防水スプレーの成分はあまりかけすぎて、革靴に残ってしまうと、その部分が白くなったり、ムラになってしまったりします。
さらにひどい時には色落ちの原因になる場合もあるので、説明書をよく読んで、基本的には薄くかけることを意識し、革靴から30cm以上離して全体的に薄くかかるように注意しながら使うようにしましょう。
防水スプレーで革靴を雨から守ろう!
いかがでしたでしょうか。防水スプレーは、お気に入りの革靴を雨から守ってくれる心強い存在です。防水スプレーを使い方の注意点などを把握し、正しい手順やタイミングで手入れして、しっかり革靴を雨から守り快適に履いてみてはいかがでしょう。