クロスバイクをドロップハンドルにするのはおすすめ?改造費用やメリットを調査!

クロスバイクをドロップハンドルにするのはおすすめ?改造費用やメリットを調査!

オールマイティに乗り回せるクロスバイクは性別・年齢問わず大人気です。そんなクロスバイクをドロップハンドル化するカスタマイズに注目が集まっていますが、メリットやデメリット、費用など客観的角度からクロスバイクのドロップハンドル化はおすすめかどうか検証しました。

記事の目次

  1. 1.クロスバイクのドロップハンドル化ってどうなの?
  2. 2.クロスバイクのドロップハンドルについて
  3. 3.クロスバイクをドロップハンドル化するメリット
  4. 4.クロスバイクをドロップハンドル化するデメリット
  5. 5.クロスバイクをドロップハンドル化する手順
  6. 6.クロスバイクのドロップハンドル化は慎重に

クロスバイクのドロップハンドル化ってどうなの?

Photo by torisan3500

主に街中で乗り回すことを目的に作られたクロスバイクを、ドロップハンドルに交換してロードバイクっぽく改造することが一部で注目されています。今回はその改造のメリットやデメリット、改造方法と費用についても検証していきます。

バイクのハンドルは、言うまでもなく安全かつ効率的にバイクを走らせるうえでの重要なパーツであり、機能を有しています。それをあえてカスタマイズしてしまうことにリスクは伴わないのか?これは誰でも気になる点でしょう。

これから改造を考えている方も是非この記事を読んでいただき、最終的にクロスバイクのドロップハンドル交換のリスクやメリットも踏まえて、実際の改造に着手して頂ければ幸いです。

そもそもクロスバイクとはどんな自転車?

Photo byivoxis

そもそもクロスバイクとはどのような自転車なのでしょうか?一口で言えばクロスバイクとは、オフロード用のマウンテンバイクとオンロード用のロードバイクの外見や機能を融合させたバイクと言うことができます。

とはいっても、マウンテンバイクとロードバイクの良いとこ取りしたバイクがクロスバイクと言うわけではありません。マウンテンバイク感覚を残しながら、オンロード走行の快適性を向上させ、街中におけるオールマイティ性を廉価で求めたバイクがクロスバイクです。

クロスバイクのドロップハンドルについて

Photo by TimothyJ

快適な走行性能を有し、通勤や通学、買い物など普段使いでも大活躍のクロスバイクを、外見をよりスポーティでかっこいいドロップハンドルに交換したくなる気持ちがあるでしょう。

ドロップハンドルは、主なロードバイクすべてに採用されているハンドルであり、より深い前傾姿勢を取ることで空気抵抗を減らし、より速く走らせることを目的としたハンドルです。

ドロップハンドルは、以前より少年向けのスポーティな自転車に採用されていましたので、主に男性の子供心をくすぐるような魅力が、ドロップハンドルにはあると言えます。改造の手間を惜しまなければクロスバイクのドロップハンドル化は楽しいものがあるのです。

クロスバイクは改造も楽しい

クロスバイクはドロップハンドルへの交換だけではなく、他のパーツを交換して改造することも楽しみの一つです。例えば走行性能のアップグレードにはタイヤ交換が効果的です。クロスバイクの耐久性に重点を置いた標準タイヤから走りに特化したロードタイヤへ交換するのです。

また、ハンドルやサドル付近のパーツをカーボン製のものに変えて軽量化させると、振動を吸収してくれるので安定感が増します。また、ペダルをシューズが固定できるビンディングペダルに交換すると安定感が増し、より早く走ることが可能です。

ドロップハンドルってどんなハンドル?

フリー写真素材ぱくたそ

ドロップハンドルとは、元々レース競技用の自転車のために作られたハンドルで、空気抵抗を抑えるために下に大きく湾曲した形が特徴です。50代以上の方なら、小学生のころに10段変速のドロップハンドルの自転車に憧れた覚えがあるのではないでしょうか。

フラットハンドルのマウンテンバイクや、クロスバイクが人気を集めるにつれ、ドロップハンドルは、ほぼロードバイク専用の観を呈しています。トライアスロンではすっかりおなじみとなったドロップハンドルは、長距離を速く走る自転車にぴったりです。

クロスバイクをドロップハンドル化するメリット

Photo bychiplanay

フラットハンドルのクロスバイクを、ドロップハンドルに変えたいと思う人は結構いるようです。クロスバイクをドロップハンドル化にする上で、どのようなメリットがあるのでしょうか。

外見がカッコよくなるとか、狭い道を走るのに都合が良いとか、ドロップハンドルなら持ち方のバリエーションが増えるといったメリットが挙げられます。具体的なメリット内容をご紹介いたします。

ロードバイク風になる

Photo by uka0310

ロードバイクとは、速く走ることに特化した自転車です。従ってそのための特徴がドロップハンドルであり、細いタイヤ、極限まで軽量化された車体重量です。クロスバイクが手軽な改造で、そんなロードバイクに近づけるのがドロップハンドル化です。

ロードバイクほど極限的な走行性能を求めないけど、クロスバイクでロードバイク風な雰囲気を味わい、走行性能もアップさせてくれるのがドロップハンドルに交換する改造なのです。

但しハンドルの交換だけでは、クロスバイクの走行性能がロードバイク並みになるということはありません。フレーム素材やタイヤの細さ、ギアなどがロードバイクほど走りに特化されたパーツではないからです。

見た目がかっこいい

クロスバイクをドロップハンドルに改造するメリットには、外見が格好よくなるという点があります。ロードバイクは、速く走るためにドロップハンドルを採用し、走行姿勢がドロップハンドルにより前傾姿勢になることで空気抵抗を少なくさせています。

その前傾姿勢でペダルをこぐ姿は、いかにもスポーティで格好いい印象を与えてくれます。だから若い男性を中心にドロップハンドルは人気があるのです。クロスバイクをドロップハンドル化すれば手軽にその雰囲気が楽しめます。

狭い道が走りやすい

クロスバイクをドロップハンドルに交換すると、ハンドルの幅が狭くなり「狭い道を走りやすくなる」というメリットがあります。クロスバイクの標準装備されているフラットハンドルの幅は約70cmです。対してドロップハンドルの幅は約30cmになります。

40cmもハンドルの幅が狭くなれば、狭い道での車や人とのすれ違いにおける接触のリスクが減りますので、精神的にも肉体的にもかなりストレスが減少できます。また駐輪場でもフラットバーハンドルより取扱いが便利になります。

ハンドルの持ち方のバリエーションが増える

ドロップハンドルは怖いと初心者の方は思われるかもしれません。しかし慣れるとドロップハンドルは、フラットバーハンドルより握り方のバリエーションが多く、状況によって握り方を変えることで疲労感や恐怖感を減少させることができるのです。

バリエーションは大きく分けて3つあります。一つ目はリラックスして乗る場合のハンドル上部を持ってこぐ方法です。これはクロスバイクのフラットハンドルと同じ感覚になります。

二つ目はブレーキレバーの上部を握る方法です。ブレーキにもすぐ指が掛けられ、ドロップハンドルの基本的握り方と言えます。三つめは下ハンドルバー部分を持つ方法です。前傾姿勢が最も深くなり、攻めの走りをしたい時の握り方がこれです。

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クロスバイクをドロップハンドル化するデメリット

Photo byPeggy_Marco

それでは、クロスバイクのドロップハンドル化改造のデメリットにはどのような点があるのでしょうか?ここではまず安全面から注意するべきポイントや、改造する費用はどのくらいかかるのか?更に、改造の手間や工数の点からどのような問題があるのか?という視点からデメリットをまとめました。

交換・改造が大変

クロスバイクをドロップハンドルに改造する手順を考えた際に、結構な手間がかかる点がデメリットになります。まずクロスバイクを改造するための場所が必要です。更に工具やパーツを買いそろえないといけません。

何よりも改造のノウハウが分からなければ、ドロップハンドルの交換も何も手が付けられません。それにクロスバイクは公道を走行するのですから、安全性を担保できる改造でなければなりません。

それらを総合的に考慮するとドロップハンドル交換は勿論、クロスバイクの改造とは、結構技術と手間が要求される作業だということができます。事前準備と予習が必要なので、手間を嫌う人にはデメリットになります。

ブレーキが違う

クロスバイクのドロップハンドル化のデメリットの一つとして具体的に上げられる内容は、ドロップハンドルへ交換の際に手間がとてもかかるという点です。その大きな理由としてブレーキの違いが挙げられます。

ドロップハンドルとクロスバイクのフラットバーハンドルでは、ブレーキの構造が違うので、ブレーキワイヤーの交換や調整も必要となるので、時間を要するのです。クロスバイクに採用されているブレーキはVブレーキと言い、引きしろを大きくとっています。

対してロードバイクのドロップハンドルには、キャリパーブレーキと呼ばれる引きしろが小さいものが採用されています。このような構造が違うブレーキを交換することは、安全面に十分注意して交換する必要があります。

フレーム的に不向き

クロスバイクのドロップハンドル化のデメリットとして挙げられる理由の二つ目は、フレーム設計や素材の違いです。クロスバイクとロードバイクでは走行目的の違いから、フレームの長さが違うのです。

ホイールベースやハンドルとサドルをつなぐトップチューブの長さは、クロスバイクよりロードバイクの方が短く設計されています。フレームの素材もロードバイクの方が軽く、車体重量ではクロスバイクよりロードバイクは2kgほど軽くなります。

したがって、ドロップハンドルに交換してもクロスバイク自体が早く走行できるようにはならないのです。走行性の向上はドロップハンドルの交換では期待できません。走行性能の向上にはギアやタイヤの交換が必要です。

費用がかさむ

Photo byMyriams-Fotos

改造の手間や構造上の問題に関連したデメリットとして、費用の問題があります。クロスバイクのドロップハンドル化は手間だけではなく、費用がかなり掛かるという現実的なデメリットが生じます。

ドロップハンドルに変えるだけならば、費用は約2万円で可能です。クロスバイクの改造費としては最小限に抑えられますが、それだと走行性能の向上にはつながらず、単に外見をドロップハンドルに変えただけと言うことになります。

ドロップハンドルのメリットを生かすために、他のコンポーネントも変える改造となると、追加費用は3万円ほどかかります。更に工具代に5千円必要です。もしクロスバイクのドロップハンドル化の改造をパーツ代込みで自転車屋さんに頼んだとしたら費用は10万円以上かかるでしょう。

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クロスバイクをドロップハンドル化する手順

Photo byTiBine

クロスバイクをドロップハンドルに改造する手順をご紹介します。必要なパーツや交換方法などを具体的に解説していきます。またクロスバイクのドロップハンドル化はブレーキ交換も必須なので、動作系の悪影響を抑えるためにギアなどコンポーネンツの交換も行う必要があります。

しかし上を見ていたら費用に際限がなくなり、ロードバイク1台買った方が安上がりと言うことにもなりかねません。よってここでは費用と走行性能、安全性のバランスが取れたクロスバイクのドロップハンドル及び、そのブレーキ系の交換方法をご紹介していきます。

必要なパーツ

ではクロスバイクのドロップハンドル交換に必要なパーツをご紹介します。デュアルコントロールレバータイプのブレーキ、ギア変速機セット(フロントとリア・ディレイラー)、取り付けバンド、ネームプレート、変速用自転車チェーン、バーテープ、ケーブル類、肝心のドロップハンドルなどです。

交換方法

次にクロスバイクのドロップハンドルへの交換手順をご紹介します。まずクロスバイクのフラットバーハンドルを外していきます。次にチェーンの下準備(油取り及びさび止め)、変速ギアの取り付け、ワイヤー類の交換と正常に動くか点検をします。

前輪・後輪ともにクイックレバーに交換、そしてドロップハンドルにデュアルコントロールレバーのブレーキを取り付けて、ブレーキワイヤーを取り付けてディレイラーの調整を行います。

概要は以上のとおりですが、実際の作業はネットで検索したり、専門家にアドバイスを受けるなど事前準備を行って、自信が付いたら実行することをお勧めします。

バーテープなどでカスタマイズ

クロスバイクのドロップ交換方法の最終段階は、ドロップハンドルへバーテープを巻いていく作業です。テープを下に強く引っ張るように巻いていき、ハンドル先端にエンドキャップを付ければ完成です。

バーテープの素材選びで注意する点は、女性ならばぶ厚いテープより柔らかい素材を選ぶことをお勧めします。バーテープはしっとりと柔らかい素材のものはツーリングに向いているからです。

クロスバイクのドロップハンドル化は慎重に

Photo by Dakiny

クロスバイクのドロップハンドルへのカスタマイズは、工作好きの方ならば掛かる工数も楽しい作業時間になるに違いありません。しかしあまり改造作業に慣れていない方、好きではない方にはドロップハンドルのカスタマイズはかなりハードルが高い作業と言えます。

かかった費用及び作業時間、手間等を考慮すると、カスタマイズ化されたクロスバイクの価値と見合わないと思われるからです。何故なら費用は最低でも4万円近くかかるので、更にギアやタイヤなども変えたら新しいロードバイク1台が買えるほどになってしまいます。

クロスバイクの改造はデメリット面も多いのですが、それでも自分だけのカスタマイズされたクロスバイクを作ってみたいと思われる方ならば改造に挑戦する価値はあるでしょう。その際にも安全性は十分考慮してください。

風街ロマン
ライター

風街ロマン

「新しい生活様式の中におけるCROWD WORKERの広がり」を目指してwebライターを続けている、黒人音楽とサスペンス小説が大好きなおじさんです。健康・日常雑学・筋トレ・芸能関連を中心に、読者の知りたい情報を如何にわかりやすく届けるかをテーマに日々精進しています。

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