JAの学資保険「こども共済」の特徴は?メリットや祝い金などを解説!

JAの学資保険「こども共済」の特徴は?メリットや祝い金などを解説!

JA共済から提供中の学資保険「こども共済」について、返戻率や祝い金などメリット・特徴について解説します。これから学資保険を契約しようと考えられている方は、返戻率が高く祝い金が充実したJA共済の学資保険「こども共済」を検討してみてはいかがでしょうか。

記事の目次

  1. 1.JAの学資保険「こども共済」とは?
  2. 2.こどもにお金の心配を掛けたくない
  3. 3.JA学資保険「こども共済」の3つの商品
  4. 4.JAこども共済「学資応援隊」のメリット
  5. 5.JAこども共済「にじ・えがお」のメリット
  6. 6.JAこども共済の留意点
  7. 7.こどもの将来を考えて学資保険のコースを選ぼう!

JAの学資保険「こども共済」とは?

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JA「こども共済」は、JA(農業協同組合)が提供する学資保険です。JAと聞くと農家の方を支援する団体というイメージが強いと思いますが、JAは農家以外の方も加入できる学資保険を提供しています。JA「こども共済」は、祝金型と学資金型といった2つのタイプから選択できます。学費を貯める上で祝い金の準備をしておくと安心な理由から説明します。

祝い金の準備をしておく

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子どもが成長するにつれ避けて通れなくなるのが学費の問題です。公立と比較して受験料や入学金などまとまった一時金が必要となる私立受験を考えている方には、「中学」、「高校」、「大学」に進学するタイミングで祝い金や満期金がもらえる祝金重視型の学資保険に加入しておけば安心です。

学資保険の必要性

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学資保険とは将来必要となる学費を計画的に積立てていく金融商品のことです。すべて公立に進んだとしても学費は1,000万円ほど掛かると言われており、普通預金等と比較して有利な利率で計画的に貯蓄ができる学資保険は魅力的な金融商品であるといえます。

ただし、昨今のマイナス金利政策の影響から、学資保険の返戻率は年々下がってきており、昔ほどの人気はないというのが現状です。

こどもにお金の心配を掛けたくない

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18歳人口は平成4年をピークに減少し、ほぼ横ばいで推移してきましたが、大学を始めとした高等教育機関への進学率は上昇傾向にあります。(独)日本学生支援機構が平成30年度に実施した調査によると、18歳人口の約8割 が高等教育機関(大学・短大・高専・専門学校)へ進学しており、その半数以上が大学または短大への進学となっています。

親に万が一の事があっても安心

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親に万が一の事があっても、それ以降の保険料の支払いは免除される学資保険に入っておけば安心です。一般的な生命保険の場合は、契約者に万一のことがあった時に学資保険から一時金が支払われますが、学資保険の場合は万一以降に訪れる祝い金の支払いと満期時のタイミングで契約時の返戻率に則り学資金を受け取ることができます。

教育費用と祝い金

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大学卒業までにかかる平均的な教育費用(下宿費、住居費等は除く)は、全て国公立でも約800万円、全て私立だと約2,200万円に上るといわれていますが、教育費用の主な負担者である親の転職やリストラ、また万一の不幸が発生してしまった場合などにより、収入減少に直面するリスクも楽観視できるものではありません。

民間の給与所得者における平均給与は年々減少傾向にあります。結果、学生生活費における家庭からの給付は減少し、奨学金の受給が増加し学費負担は限界を超えつつあります。

さらに低金利の現在では預金してもほとんど利子が期待できません。そうした中、契約時の有利な返戻率で計画的に貯蓄をすることができ、祝い金の受け取りも可能な学資保険に加入することは家計の安定に貢献し、結果として子どもが安心して学業に専念できることにつながります。

税金対策にもなる

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学資保険に加入して支払った保険料は、「生命保険料控除」の対象になります。年末調整や確定申告の際に申告すると所得税で最大4万円、住民税で最大2.8万円が控除対象となります。また、満期金の受け取り利息金額が50万円以下の場合は、学資保険の「特別控除額50万円以内」に収まることから非課税扱いとなります。

高い貯蓄性と安定した祝い金の受け取りが可能

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JA「こども共済」は、大事な我が子を路頭に迷わせないために高い貯蓄性と保証がバランスよく備わった学資保険です。ご自身の資金計画に合わせたプランを選択することで、幼稚園入園から大学入学まで進学時期に合わせた祝い金や満期金の受け取りや、万一の際に一時金を受け取ることが可能となります。

JAこども共済で解決

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ここまで、学資保険のメリット(契約時の利率で計画的に貯蓄ができる、所得減少リスクをヘッジできる、万一の際の補償を受けることができる、税金対策になる)について説明してきました。次に、JAの学資保険「こども共済」が提供する3つのプランの特徴・メリットについて紹介します。

JA学資保険「こども共済」の3つの商品

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JA「こども共済」が提供する学資保険には、満期共済金の払戻率が最も高くなる「学資応援隊」、満期共済金に加えて幼稚園から大学までの入園・入学のタイミングで祝い金を受け取ることができ、子どもに万が一のことがあった場合の補償が手厚いことが特徴の「にじ」、「えがお」の3タイプがあります。

JAこども共済「学資応援隊」学資保険

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それでは、学資金を効率よく準備しておきたい方向けのプランであるJA「こども共済」の「学資応援隊」から解説していきます。「学資応援隊」は、満期共済金の返戻率が高く貯蓄性と保証がバランスよく備わっていることが特徴の学資保険です。

JA「こども共済」の「学資応援隊」は、以前は「すてっぷ」という名称で提供されていました。平成29年4月にリニューアルされ、満期日の設定を「大学」入学時のみから「中学」、「高校」と3つの進学時期にあわせてプランを選択できる学資保険です。

学資応援隊コースの学資保険の特徴

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JA「こども共済」の全てのプランに共通することですが、JA共済の貯蓄重視型プランである「学資応援隊」も学資保険の契約者にもしものときがあった場合は、その後の共済金(保険料)の払い込みが不要となります。

「もしものとき」とは、死亡、所定の第1級後遺障害の状態、所定の重度要介護状態または災害による所定の第2級~第4級の後遺障害になった状態をいいます。

学資金払い込みが不要になった後の誕生日以降に初めて到来する契約日に学資保険から満期共済金の受け取りが可能となります。また、75歳の方まで契約ができますので、子どもが生まれるのが遅かった方やお孫さん用としても利用できることが特徴としてあげられる学資保険となります。

JAこども共済「にじ」学資保険

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JA「こども共済」の「にじ」は、子どもの死亡や病気または災害による後遺障害に対する保障がつきます。学資保険の契約者に万が一のことがあった場合は、「学資応援隊」と同様にその後の共済金(保険料)の払い込みが不要となります。また、満期共済金に加えて子どもの入園・入学時期にあわせて学資保険から祝い金を受け取ることができます。

にじコースの学資保険の特徴

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JA「こども共済」の「にじ」のメリットは、先述の「学資応援隊」よりも早く学資保険から祝い金を受け取ることができることです。「学資応援隊」の場合、満期共済金を一番早く受け取れるのが「中学プランの11歳から」となりますが、「にじ」と後述の「えがお」は、幼稚園の入園(3歳)から祝い金を受け取ることができます。 

祝い金と満期金の受け取り例

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祝い金の受け取り例として、共済金額:300万円、共済期間:22歳満期で契約した場合、3歳で15万円、5歳と11歳それぞれで30万円、14歳で70万円、17歳で90万円の祝い金を学資保険から受け取ることができます。また、祝い金とは別に22歳の満期共済金として75万円を受け取ることができます。

保証金の受け取り例

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保証金の受け取り例として、共済金額:300万円、共済期間:22歳満期で契約した場合、災害で万一のとき500万円、病気で万一のとき300万円を学資保険から受け取ることができます。また、災害給付特約により、災害で所定の後遺障害の状態になった場合、後遺障害の程度に応じて10万円から160万円を学資保険から受け取ることもできます。

JAこども共済「えがお」学資保険

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JA「こども共済」の「えがお」も子どもの死亡や病気または災害による後遺障害に対する保障がつきます。契約者に万が一のことがあった場合は、「学資応援隊」や「にじ」と同様にその後の共済金(保険料)の払い込みが不要となります。

また、祝い金についても「にじ」と同様に、満期日に加えて子どもの入園・入学時期にあわせて学資保険から祝い金を受け取ることができます。

えがおコースの学資保険の特徴

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JA「こども共済」の「えがお」の最大の特徴は、「にじ」と比較して子どもの保障の手厚いことです。学資保険の契約者が亡くなった場合の保障のほか、後遺障害になった場合にも学資保険から一時金が支払われます。

「にじ」は満期まで一定額、「えがお」は子どもの年齢が上がるにつれて学資保険の保障額が大きくなるという特徴があります。治療費や生活費に役立てられることもメリットといえます。

学資保険の補償額の例として、共済金額:300万円、共済期間:22歳満期で契約した場合、災害で万一のとき0~5歳:500万円、6~14歳:1,100万円、15~22歳:1,700万円、病気で万一のとき0~5歳:300万円、6~14歳:900万円、15~22歳:1,500万円を受け取ることができます。

JAこども共済「学資応援隊」のメリット

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JA「こども共済」の「学資応援隊」は、「こども共済」が提供する3つのプランの中で最も高い返戻率に基づく貯蓄性と保証がバランスよく備わっている学資保険です。また、満期日を「中学入学時」、「高校入学時」、「大学入学時」と進学時期にあわせてプランを選択することができることがメリットといえます。

返戻率が他社に比べて良い

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JA「こども共済」の 「学資応援隊」は、共済金(保険料)を年払いにすることで他の生命保険会社などが販売している学資保険と比較してトップクラスの返戻率となります。ただし、共済金(保険料)を月払で契約した場合は返戻率が下がりますので、出来るだけ年払いで契約することをおすすめします。

年払いシステムが理由に!

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JA「こども共済」の「学資応援隊」のメリットとして「年払いの返戻率が高いこと」を紹介しました。同じ保証内容でも共済金(保険料)を年払いで支払うと返戻率が上がることは魅力的ですが、12ヶ月分の共済金(保険料)をまとめて支払うことになります。年一度の共済金(保険料)の支払いに備え、計画的に資金を準備することが必要となります。

クレジットカード払いが可能に!

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JA「こども共済」の「学資応援隊」だけではなく「にじ・えがお」も同様となりますが、2016年4月より、共済金(保険料)のクレジットカード払いが可能になりました。しかも、共済金(保険料)の支払いに関するクレジットカード払い利用額の上限がないという特徴があります。

また、VISA、MASTER、JCBをはじめ多くのブランドが使用可能です。普段使っているカードを利用して、共済金(保険料)を払いながらポイントも貯められることは、家計を助けることにもつながる嬉しいメリットといえます。

JAこども共済「にじ・えがお」のメリット

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JA「こども共済」の「にじ・えがお」は、満期共済金を受け取ることができるほか、幼稚園から大学までの入園・入学のタイミングで祝い金を受け取ることができる学資保険です。大学進学時だけではなく、中学・高校入学時にかかる費用も含め学資金を用意したい方におすすめの学資保険です。

こどもの保障を確保

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契約者に万が一のことが起きた場合は、「学資応援隊」と同様にその後の共済金(保険料)の支払いが免除されます。また、「にじ」、「えがお」ともに子どもに万が一のことが起きた場合、一時金が支払われます。「えがお」は「にじ」と比較してより手厚い一時金を受け取ることがでる学資保険となります。

入学祝い金を受け取れる

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JA「こども共済」の 「にじ」、「えがお」ともに満期日に受け取れる満期共済金に加えて、幼稚園・小学校・中学校・高校、そして大学と入園・入学に備え、祝い金を受け取れることが特徴である学資保険です。また、祝い金の受け取り時期も入園・入学前に受け取ることができる設計になっています。

JAこども共済の留意点

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生命保険会社の学資保険であれば、万一、保険会社が破綻した場合でも「生命保険契約者保護機構」からの支援がありますが、JA共済は生命保険会社ではないため支援を受けることができません。また、金融機関が破綻した場合のペイオフ制度(預金保険機構によって預金者への払い戻しを保証する)についても、JA共済は対象外となっています。

返戻率が低い支払い方法がある

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JA「こども共済」の「学資応援隊」は学費を効率良く増やすことができる学資保険ですが、月払いの場合、年払いと比べると返戻率が落ちてしまいますので注意が必要です。一般的には、支払期間を短くした契約の方が返戻率は良くなりますが、「学資応援隊」の場合は、支払期間よりも「支払い方法を年払にする」ことで返戻率を上げることができます。

祝い金と保証が充実している反面、返戻率が低いプランがある

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「にじ・えがお」は貯蓄性より安定した祝い金の受け取りと万一の際の保障を厚くできる学資保険である反面、返戻率が低くなる点について注意が必要です。学資保険の契約者に万一のことがあった場合、育英年金を年金形式もしくは一括で受け取れる「育英年金特則」を付加することができるなど補償第一に考えたい方にお勧めの学資保険といえます。

こどもの将来を考えて学資保険のコースを選ぼう!

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JA共済の学資保険「こども共済」3つのプランの特徴とメリット等について紹介しました。あらためて「学資応援隊」のメリット・特徴をあげると、「返戻率を重視したい」、「祝い金は不要」、「保証は必要最小限でよい」という点を重視して学資保険を選びたいという方にふさわしい商品となります。

返戻率ではなく、「進学時に祝い金をもらいたい」、「契約者や子どもが万一の事態になった場合の補償を重視したい」という点を重視して学資保険を選びたい方には、「にじ」や「えがお」を検討されることをお勧めします。

T.Okubo
ライター

T.Okubo

私は現在、コンサルタントととして働いています。「クライアントの課題を解決するための方法を考える、お手伝いをする」という観点で鍛えた文章力をもとに読者が分かりやすい、読みたいと思える記事を書きたいです。

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